sogor25
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2020/08/02
このビッグタイトルが電子書籍限定なんてもったいない! #1巻応援
「ナルニア国物語」といえば、言わずと知れた児童文学の金字塔。もともとは岩波書店から全7巻で発売され、映画化もされるなど、何かしらの形で物語に触れたことのある方も多いのではないのでしょうか。 実は、『ナルニア国物語』の原著の著作権保護期間が終了し、2016年に光文社から新訳版が発売されています。そしてその新訳版を原作とするコミカライズが今回、電子書籍単行本として発売されました。 新訳版の特徴として、翻訳がかなり現在の言葉遣いに寄せられていることが挙げられます。岩波書店版の翻訳も、例えば"Dawn Treader"という船の名前を"朝びらき丸"と訳したり、日本で馴染みのないターキッシュ・デライトというお菓子をプリンと訳したりと、独特の翻訳が人気のある作品ではありましたが、原典に忠実かつ現代的ない日本語を用いて翻訳がされており、今の子どもたちにとって読みやすい作品になっています。 また、『ナルニア国物語』は刊行順と作品内の時系列が異なる作品で、今回のコミカライズでは作中の時系列順に物語を並び替えて描かれいます。そのため、原作では6巻目にあたる「魔術師のおい」からコミカライズされています(ちなみに刊行順ではなく年代順に読むこと自体は原作者のC・S・ルイスさんが「どちらでも問題ない」という発言を残しているそうです)。 そして今回のコミカライズは、ストーリーが面白いのは勿論のこと、人物から背景、小物に至るまで緻密に描かれていて、マンガとして非常にクオリティの高い作品に仕上がっています。1巻の時点では本当の導入部分しか描かれておらず、場面転換もほとんどないにもかかわらず、絵の力とマンガとしての画面構成の力によって最後まで飽きさせない作りになっています。 なぜこれほどのビッグタイトル、しかも高クオリティの作品が電子書籍のみで発売されているのかは分かりませんが、もっと話題になるべき作品であることは間違いありません。 初めて読まれるというかたは是非ここから入ってほしいと思いますし、どこかで作品に触れたことのあるという方は、「本がすき。」というサイト(https://honsuki.jp/series/narunia/35305.html)で刊行順で1番目、時系列では2番目にあたる「ライオンと魔女」を連載中のため、こちらをチェックしてみてもいいかもしれません。 1巻まで読了。
nyae
nyae
2020/07/09
主人公たちも謎すぎる!ミステリー&コメディ #1巻応援
ここ数年あまりジャンプコミックスを読んでなかったですが、本作はサスペンス・ミステリーとして非常に面白いと思いました!そしてコメディ色も強く、そこをバランスよく描くのが上手い。 クラスのなかで違う意味で浮いているミキとレオの2人が、ひょんなことから様々な事件に関わり、推理し、解決していく話なのですが、なによりこの主人公2人がそれぞれどんな人間なのかも不明瞭で、そこも本作の謎として常につきまといます。 表向きは、女の子の主人公・君乃ミキは授業では寝ているくせに頭脳は天才的。常に少しの引っ掛かりも見逃さず、自分の「不可解」を「解」にすることに余念がないタイプ。 男の子の主人公・僕徒レオは、何もかもが弱くてバカにされるタイプ。いつも泣き顔で「ひんっ」って言っている。いまどきそんな主人公珍しいですよね…笑 なのに観察力があるのかなんなのか、意外なところに気がつくタイプで毎回それが事件解決の糸口に繋がる。そういうところがミキにとっての「不可解」になっているので、ミキに常に監視されている。 "表向きは"と書いたのは、読み進むうちに徐々に裏側に隠されたそれぞれの素性が明らかになっていくからです。ミキは、もともと選抜クラスの生徒たっだのに、なぜか今は一般クラスに居る。それは彼女が「妹を殺した」という疑惑があることと関係があるようです。 また、レオに関してはあまりネタバレしないほうがいいので細かく言及しませんが、彼の名前に秘密が隠されてます。 少年漫画と侮るなかれ、子供から大人まで夢中になれる極上のミステリー&コメディに仕上がっています!
たか
たか
2019/08/13
2019年一番待ち望んでた1冊
ワヤマ先生のTwitterにて、商業単行本が発売決定がアナウンスされてからずっとワクワクしながら発売を楽しみにしていた作品。発売日に即読みましたが、**満足度が半端じゃない…!** https://twitter.com/wymaaa/status/1121737385413230592?s=20 **いやもう…期待通りの面白さが想像以上に最高で、もう読んで一片の悔い無し…はあ〜最高だった…最高🙏** 6編のうち前半4編は、林というちょっと変わった少年をめぐる群像劇で、そのうちの1編がTwitterで公開されています。 「変な女が変な男と出会う話 (1/6)」 https://twitter.com/wymaaa/status/1160203058262921216?s=20   **ね?最高でしょ??** そして後半の2編は、2年前に投稿されて話題となった「うしろの二階堂」と続編「おまけの二階堂」で、さらに描き下ろしエピソードがが2話収録されています。 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=64908838 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65931199 「創作BL」として公開された二階堂シリーズであるものの、先生自身もキャプションで**「1ミリもBLしていない」**とおっしゃっていて、**どうか先入観なく「変な少年2人の話」くらいの認識で読んでほしいです**…ほんと最高なので…。 ちなみにワヤマ先生は「佐々木倫子先生っぽい」と言われることが多いそうなので(※私自身は全くそう思いませんでしたが、言われてみれば確かに似ているかも)、佐々木先生ファンの方はぜひチェックしてみてください。 https://twitter.com/wymaaa/status/1160694386469924864?s=20
兎来栄寿
兎来栄寿
2020/07/20
君はコオロギの闘いを観戦したことがあるか
日本人にはあまり馴染みがないですが、中国ではコオロギ同士を戦わせる「闘蟋」は唐の時代から大人気で、現代でも夢中になっている人が多くいる歴史あるものだそうです。 映画『ラストエンペラー』でも、闘蟋の戦士であるコオロギがラストシーンで紫禁城の玉座から印象的に登場していました。 本作は、まさかのそんな「闘蟋」をテーマにしたマンガ! 改めてマンガの「何でもあり」な懐の深さを感じる作品です。『少年の名は』ではイギリスの寄宿学校を、『ギャラクシートラベラーズ』では宇宙の旅を描いた渡邉紗代さんがどうして「闘蟋」に行き着いたのか興味も尽きませんが…… ともあれ、やはり全然知らない世界のお話というのはそれだけで興味深いものです。「闘蟋」という競技に生活や命を賭けている者たち、強いコオロギの見分け方、それを育てて管理する者、実際の蟋蟀同士の迫力溢れる闘いの様子など、この作品でしか見られないシーンが目白押しです。 また、主人公である青年・バービーの悪漢ぶりも本作の特色。バービーには蟋蟀に対するリスペクトなど一切なく金蔓としか思っておらず、「クソ虫」と罵り惨殺します。また、虫だけでなく人間に対しても私利私欲を満たすための道具として利用するだけ利用します。酒と女と金が大好きでありながら、女の子から好意でもらったアイスクリームを悪びれず道に捨てるなどサイコパス的言動のオンパレード。しかしそんな一貫したクズっぷりが不思議と魅力的でもあります。 バービー以外のサブキャラクターたちも魅力的で、香港という都市の猥雑な空気感も見事に表現されている一作です。
影絵が趣味
影絵が趣味
2020/07/11
世良田波波さんの漫画がついに世界に羽ばたいた!!
めでたい! なんと目出鯛ことでしょう! 世良田波波さんの漫画がついに世界に羽ばたきました! 世良田波波ってだれ? って人は、いますぐツイッターの世良田さんのアカウントまでいって『きみは、ぼくの東京だったな』という14Pの漫画を読みましょう! 読んでいただければ、どうして西岸良平の短編集に、このことを買いているのかが何となくわかっていただけるかと思います。 世良田さんは無名ながらアックスで細々と活動を続けておられて、もう7、8年になるでしょうか。寡作ながらコツコツと息の長い作家さんで、まだ単行本は出ていません。おそらく今回の件をきっかけに、まずはアックスへの仁義を立てて、青林工藝舎から過去作を集めた初の短編集がでるような気がします。そのあとは、やっぱりトーチでしょうか。まあ、筋金入りの寡作家なので、また沈黙してしまうかもしれません。でも、とにかく、こんなに目出鯛ことはありません。 久しぶりに世良田さんの漫画を読んだら、西岸良平の漫画を思い出しました。比較的最近では『岡崎に捧ぐ』の山本さほなどもそうですが、極端にデフォルメ化された人物が特徴的ですよね。そして特に世良田さんと西岸を結びつけるのは背景への眼差しだと思います。背景への優しい眼差しがあるような気がするんです。お二人とも、背景を人物と同程度に描き込む。背景と人物のタッチがまったく同じなんです。それ故に人物は背景に溶け込んで、背景はただ背景にとどまらず、パースや遠近感を捨てて、コマの平面上に殺到しようとしてくる。背景が後方に逃げていくのではなくて、コマの前面にわらわらと押し寄せてくるのです。語弊を恐れずに言えば、小学生の夏休みの宿題の絵のような気合いの入り様とでも言いますか、おもちゃ箱をひっくり返したようなゴチャゴチャした手触り感覚を平面であるところの漫画に憶えるんですね。これは凄いことだと思います。 今回、世良田さんの短編が深い共感を呼んでいるのは、この背景への優しい眼差しがあるからなのかもしれません。だって、この背景の街々は、私たちが暮らしている街でもあるんですから。あるいは西岸良平の背景に感じる郷愁もそうです。みんな、いっせいに盛り上がれ! このコマの前面に!
兎来栄寿
兎来栄寿
2020/11/30
麻雀文化の広がりを確かに感じる麻雀ラブコメ
2018年にMリーグが発足してから早2年経ちますが、そのお陰もあってか今世間で再び麻雀が盛り上がっています。3シーズン目を迎えた今年は視聴者数も100万人を突破。とある大手企業では全自動卓の売り上げが4倍にもなったとか。 『咲-Saki-』のように世界の競技人口が億単位になるにはまだ暫くかかりそうですが、それでもノーレートの健康麻雀が老若男女問わず広がりを見せ続けているのは確かです。 となれば、当然マンガ業界にもそこ人気は波及して新しい麻雀マンガが生まれます。『鳴かせてくれない上家さん』は、『一色さんはうまぶりたいっ!』と並んで今注目の麻雀ラブコメです。 作画を担当するのは『バガタウェイ』や『サクラクエスト』の古日向いろはさんということで、女の子のかわいさはお墨付き。メインヒロインの後輩キャラ・上家さんはもちろんのこと、同級生で黒髪ポニーのお嬢様系ヒロイン筒井さんが個人的に推せます。 上家さんの奔放な行動や笑顔に翻弄されつつ、相手が自分のことをどう思っているのか、これから先どうなるのかドキドキするラブコメ分と、「鳴かせてくれない」にフィーチャーした麻雀分、どちらも詰まっていて一粒で二度美味しいです。 監修にはしっかりMリーグ所属の内川幸太郎選手が入っているのもポイント。巻末のおまけマンガでは、古日向さんが元々麻雀を解らなかったもののMリーグを観るようになってハマったというエピソードもあり、麻雀好きとしてはこうして麻雀文化が根付き広がっていくのは嬉しいなぁとしみじみ読みました。
たか
たか
2019/10/02
ここから履修します
ここからあの「安室さん」を履修します。ここ数年ハチャメチャに人気が高い安室透こと降谷零さんの過去編が始まったということで、これを機にここから沼に入門するつもりで今週のサンデー買いました。(コナンの知識は子供の頃にアニメで毎週見てた程度+最近の映画くらいしか知りません) いやもう、**すでに第1話からキャラの立ち方がすごい…!**初っ端から殴り合いの喧嘩してるのがいい。**仲悪いって最高**ですよね。 そしてそれをフォローしてくれるやつ、ノリの軽いやる、トラウマを抱えてるやつ…個性的な同期に囲まれているところも魅力的です。 そしてその**個性的な同期5人の気質を暗に示す紹介の仕方には痺れました…!!**https://i.imgur.com/PIlq2ZJ.png (『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』新井隆広/青山剛昌) 読んでみたら思った以上に面白くてこれから毎週の楽しみになりそうです。https://websunday.net/rensai/wildpolice/   【追記】 1話が面白かったので、軽い気持ちで「降谷零 警察学校」でググって出てきた「警察学校組」のページ見たらトンデモないネタバレを見てしまいました(自爆)はあ〜〜〜〜ん!!!無理!!!つらい!!いやもうどんな気持ちで2話以降読めばいいの…?無理…つらすぎる…。 まあ…でも逆に何も知らずに読んで打ちのめされるよりは良かったの、か…???
ななし
ななし
2019/10/01
バリスタを目指したくなる爽やかな物語!
きょう10月1日はコーヒーの日ということで思い出した作品。主人公の香樹はコーヒーに並々ならぬ想いを持っていて、中学生の頃からコーヒーをイタリア風に「カッフェ」と呼んでいたほど。 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/144679/63981935-64e7-4f2e-b842-fc7065f68baf.jpg 最初は本場イタリアで働いていた香樹が日本のカフェで働くことになるのですが、雑用メインの見習いから上り詰めていきバリスタの大会に出たり、新店舗の参考に京都でお茶や焙煎について勉強したり、とある事件を受けて仕事もコーヒーもやめて知らない町の場末のスナックで働いたり…。 **マンガらしくドラマチックなストーリーではあるけれど、コーヒーの文化や知識は本物が描かれ決して非現実的ではないところが魅力的。**主人公が前向きで爽やかで熱い性格なので、読んでいてすごく安心できるし気持ちがいいです。 バリスタという職業・コーヒー・コーヒー文化を具体的に知るのにもってこいの1冊です…!! https://piccoma.com/web/product/6706?etype=episode https://www.bookbang.jp/article/531741
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