sogor25
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2020/03/16
"愛する地獄"と"愛される地獄" #1巻応援
高校2年生の八河柚には"神様"がいる。現役高校生の速水瞬、現役高校生女優である彼女は柚の唯一無二の存在である。実は2人はクラスメイトなのだが、柚がスクールカーストの最下層にいる一方、瞬は仕事の合間の限られた登校日にもカースト上位の世木幸子らとともに過ごしている。だから柚にとって瞬は"近くて遠い神様"。そんな柚が、瞬と最も仲良く接している幸子と最悪の邂逅を果たすところから物語が始まる。 柚は幸子に対し日頃から抱いていた怨嗟の念をぶつけるが、そんな柚に対し幸子"誰かに愛される地獄"を教えてやろうかと凄む。その後、幸子との邂逅を契機として柚は瞬との距離を近くするのだが、瞬を神様と半ば崇めるように想い、またそれに対応して自らを卑下するため、自身の瞬に対する感情に苦悩することになる。 柚の"愛する地獄"と幸子の"愛される地獄"、そして作中ではまだ明確にされていない瞬の感情。3人の想いが複雑に混じり合って起こる化学反応、その先にあるのは幸子の言うように"地獄"なのだろうか。 最初この作品を読んだ時、公式でも"ラブストーリー"と銘打たれているにも拘らず、描かれているものが恋愛感情とは微妙に違うんじゃないかという感覚を覚えた。これに似た感覚は「アタシのセンパイ【電子版特典付】」を読んだ時にも感じたが、もしかしたらこの物語も同じようなベクトルに収束していくのではないかと思うと黒い期待が膨らんでしまう、そんな作品。 1巻まで読了
ひさぴよ
ひさぴよ
2020/08/04
今日マチ子自伝〜中学受験から藝大受験まで
これから中高一貫校受験しようと考えている親子向けの受験案内&学校紹介などの情報をまとめた書籍。文章と漫画が半々になっており、学校紹介の間に、中高一貫校出身である今日マチ子先生の受験体験を描いた自伝的漫画が挟まる構成です。 作者の小学生時代の勉強の仕方から、受験に合格して中高一貫校での学校生活、そして大学受験までの体験がエッセイ調で描かれているのですが、これが実に面白いです。 一つ一つのエピソードが普通の人と違うので、受験テクニックの参考にはならないかも。しかし、作者が子供の頃に感じていたことが素直に描かれていて、日々の過ごし方や、入学してからの楽しい学生生活の雰囲気などを生徒目線で伝えることを重視されているので、結果おもしろおかしい自伝漫画になっています。 自分も中高一貫校出身なので分かるのですが、学校によって教育方針や環境が千差万別で、入学してみないと本当の所は分からないのが中高一貫校の特徴です。卒業までの期間が長く、中高6年間の過ごし方を事前にイメージしておく事は特に大事だと思います。高校受験のない一貫校の宿命ともいえる「中だるみ地獄」がどういうものなのか、この漫画を読めば参考になるはずです。 さて、漫画後半で高校生になった今日マチ子先生は、美大への受験を決意します。 予備校に通い、努力の末にめでたく合格。 短いページ数でサラッと合格したように見えますが、その美大とは東京藝術大学のことなんですよ…。 ここにブルーピリオド数巻分のようなドラマがあったかもしれないと思うと、もっとページを増やして描いて欲しかったところです。 ちなみにですが、予備校時代の同級生だった漫画家の近藤聡乃先生も登場しますね。 あくまでこの本は受験生と親のための本になりますが、同時に漫画ファンも楽しめる作品ではないでしょうか。 特にエッセイ漫画が好きな人、美大受験漫画が好きな人、自伝漫画が好きな人は、漫画ページを読むためだけに買っても損はないです。
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