sogor25
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2020/10/19
自分の想いを封じるために"彼女の恋が叶えばいいのに" #1巻応援
モデルとしても活動している生徒会長のレンに恋をしている女子高生のミサキ。そんなミサキにはヨウという親友がいて、時々彼女に恋の相談をしている。ボーイッシュで自分とは全然違うタイプだけどいつしか親友と呼べる仲になっていたヨウのことををミサキはとても信頼していて、ヨウのほうもミサキの恋を応援してくれている。 しかし、実はヨウはミサキの恋を応援している素振りを見せながら、彼女のことを密かに想っていた…という物語。 この作品、同性相手に叶わぬ恋をする女の子が主人公の百合作品ではあり、タイトルの『彼女の恋が叶えばいいのに』という言葉から推測されるように、ヨウはミサキに対する想いを胸にしまい込んだままミサキの恋が成就すればいいと思っている、切ない恋物語でもある。 ただ、物語は2人の関係性だけでは収まらず、物語が進むにつれてミサキが恋をしている相手・レンが徐々に2人の間に入り込んでくる。それも、ヨウとミサキ、おそらくは2人ともが望まない形で。その結果としてどんどん人間関係が複雑になっていき、ヨウの想いも変化していく。 最初は「ミサキの恋が叶ってしまえばいい」と思っていたヨウが今後その恋心をどう変化させていくのか、目が離せない作品。 1巻まで読了
兎来栄寿
兎来栄寿
2020/06/26
メジューサやギガゾンビやニムゲが本気で怖かったあの頃
『ドラえもん』の単行本セットを一式、幼馴染みの御母堂からいただいたことでマンガ人生が始まった私ですが、その中には『大長編ドラえもん』の単行本もありました。 そこからコロコロコミックでのリアルタイム連載を追っていた作品もありますが、『大長編ドラえもん』シリーズも本当に思い入れの深い作品です。 不思議と今でも特に強く思い出せるのは、各作品から与えられた「恐怖」の感情です。 『小宇宙戦争』での、『1984』のパロディである将軍の肖像の監視装置。 『魔界大冒険』で、タイムマシンで航行する亜空間の中すら追ってきて石にするメジューサ。 『海底鬼岩城』で海底の家を大王イカに攻撃される時。 『鉄人兵団』で地球を滅亡させてくる悪のロボットたちが、鏡の世界に気付いてこちらの世界に侵攻してくる時。 『パラレル西遊記』でおかしくなってしまった世界や人々。 『日本誕生』で割れても自動再生して襲ってくる土偶やギガゾンビ。 『アニマル惑星』に登場する得体の知れないニムゲや禁断の森。 今思うと何でそこまで、と思うのですがそれらすべてが心から恐ろしかったです。それらを経て日常の『ドラえもん』に帰った時の安心感は、非常に強いものでした。 しかしながら、ただ怖かっただけではなく怖さもありながら純粋に質の高いエンターテインメントとして楽しんでいたのも確かです。 描く題材が尽きないのかなと子供心に心配になったくらいにありとあらゆる場所へ冒険し、仲間と共に助け合いながら困難を乗り越えていくドラえもんとのび太たち。 『大魔境』のラストの展開などは子供心に大変興奮しました。『竜の騎士』でスネ夫が珍しく単独で見せ場を作る構成も好きでした。『ワンニャン時空伝』で一旦幕が閉じられた時は寂しさを覚えました。 『ドラえもん』があるから日本人はSFを難しいものではなく身近なものとして楽しめるという言説がありますが、私は『ドラえもん』によって物語の楽しみ方を沢山教わったと思います。
たか
たか
2020/07/03
最高の江戸っ子ガールズバディアクション学園コメディ…!!
も〜〜!! 想像を遥かに超えて最高だった…! 少女漫画でこんなにかっこよくて迫力のあるステゴロを読んだのは初めてです。 この本を読んだきっかけは、Kindle Unlimitedで読める雲田はるこ先生のロングインタビュー『私の本棚』で、好きな作品として挙げられていたからなんですが、納得の面白さでした! 気っ風が良いチャキチャキの江戸っ子「やじさん」と、クールで女にモテる「キタさん」の2人の女の子が主人公。 喧嘩で相手を助けに助太刀してはことが大きくなり転校。示し合わせたわけでもないのに転校先で再会し、喧嘩で相手を助けに助太刀しては…(以下ループ)というのを5度も繰り返している腐れ縁の名コンビ。 その噂を聞きつけて、ある学園の理事長が学費やらなにやらを免除するから息子が総長を務める不良組織をなんとかしてくれと頼んできて、2人は一緒に転入する…というあらすじ。 https://i.imgur.com/esZWEUI.png 2人と仲がいいがっしりした男前の大門。その大門の前では腰砕けでメロメロしてるけど、それ以外ではキリッとクールな菊千代。「パープー」なふりをしているけど、実は頭がキレる長髪でたおやかな総長・雪也などなど、出てくるキャラがとにかく全員魅力的! そして、皆の喋り方もまぁ良いんですよ…! 関東番長連合の一派「総長がお召しです」とか「上様いかがなされました」とか殿と家臣みたいなかしこまった話し方。 やじキタコンビは「するってぇと…ちょいとお待ちよ」「そいつぁともかく」「さっさとケツまくって行っちまいな」みたいな、江戸っ子かつスケバンな話し方で読んでいてとても小気味いい。 バトルもとにかく爽快! 1巻で総長・雪也が食堂の騒ぎを見てみぬふりをしたシーンでは、それまで腕っぷしを隠していたやじさんが内心静かにキレて、暴れていたやつをこぶし1発でのしたあと雪也にも平手を2回食らわせる。 いや〜もうここでガッツリ惚れましたね、かっこよすぎる…! キタさんの戦いも最高で、レディースの集団にバイクで囲まれ脅しをかけられたとき、走行中のバイクを奪いヘッドに向かって「女の子に手荒なマネすんのあ趣味じゃないんだ」と情けをかける。は〜〜〜〜好き…! https://i.imgur.com/1MFBrD1.png こんな風にタフで喧嘩が強い2人だけど、見た目はとっても可愛いんですよね。 黒髪ぱっつんロングのやじさんと、茶髪ワンレンボブのキタさん。 特にキタさんは学校ではハーフアップにしてメガネをかけてて、これが大人っぽくて最高なんですよ…最高。 1話の私服、2人ともショートパンツ似合いすぎじゃない? 太ももから目が離せない。 2人の「馴れ初め」で、やじさんが男子生徒に向かって「キタさんはあんたみたいななまくらより、ずっと侠気(おとこぎ)がある人さ!」と言ってのけるシーンがあるんですけど、このセリフこそが私がこの2人が好きな理由です。 やじさんもキタさんもただ喧嘩が強いだけじゃない、清々しい侠気を持った女の子で、惚れずにはいられません。 1巻の本編の終わり方も最高にかっこいいんですよ…! 親友・大門が、事の顛末を新聞で知りふっと微笑み「この調子じゃぁ…」とひとりごちているとき。騒動を収め学園の人気者となった2人は、追いかける生徒たちから一緒に逃げながら「ここにも居つけないねェ」とつぶやく。 バディコメディのオチとして完璧すぎませんか? ブラボー…!! こんなのがあと28巻も続いているのかと思うとワクワクが止まりません…ちょっとずつ買い揃えていこうと思います。 『私の本棚 #1: 雲田はるこロングインタビュー』 https://www.amazon.co.jp/dp/B078KCPK2G/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_SoMmEbK3VQHVK https://m.media-amazon.com/images/I/51Rh1xd+XhL.jpg
たか
たか
2019/08/21
すごくいい…!早くサッカーしてくれ〜〜!!
camera絵柄もストーリーもBE BLUES!~青になれ~とアオアシを足して割ったような、面白くなりそうな気配しかしない新連載…! 田中モトユキのような、少年漫画らしい白黒ハッキリした色使いと、説得力ある身体動作。 小林有吾のような、顔に細い線を書き込んで表情に迫力を出す技法。 う〜ん、絵がうまい…!! https://websunday.net/rensai/madaminu/ この物語の主人公・ヨウジは、一条龍のように現実的でアシトのように視野が広い。母1人でラーメン屋を切り盛りしているという家庭環境から、2人と違ってサッカーへの想いや進路希望を隠している。 そんな中、先生が母に話してくれたことで、スポーツ特待で入れる強豪校のセレクションを受けられることになり…というのが1話のあらすじ。 創作では嘘をつくときの癖ばかり描写されるので、お母さんの「本当のことを話すとき、頬を触る」という癖はすごく新鮮だったし、愛情が伝わってきてよかった。 第5回の短期集中連載ということで物語全体の完成度はすごく高くなりそう。 冒頭の試合シーンが最高だったので来週のセレクションに期待…!! (画像は第1話より。ここの田中モトユキ感すき)
たか
たか
2019/08/26
笑いのセンスが新しい読切!
結論から言うとめっっっちゃ良かった…!(同じWJ39号から新連載の夜桜さんちの大作戦より断然こっちが好き) 可愛らしくて柔らかいタッチ 独特のノリとテンション 癖のあるセリフ 特に見所のない作品も多い中で、とにかく個性が光っていて気づくとドハマりしてました…! https://i.imgur.com/Ztz5hDP.png https://i.imgur.com/Yt30JJa.png (△『ボーンコレクション(読切)』雲母坂盾) 「ふふっ…何か“ハムナプトラ”っぽいな」 「田舎に引っ越せばいいんだああああ」 「北陸とかいいね!! 福井とか石川とかさ!!!」 「こんな短時間で2回も緊縛されることなんてある?」 「触ってないしキッモ」 いや、本当セリフがよすぎる…!! 読み始めてすぐは「骨で戦う」という設定が、NARUTOの君麻呂と被ってて引っかかったのですが、読んでいくうちに「サバけたヒロイン、ゆるいお色気、シリアスな笑い」が渾然一体となった、他にない独特の味が好きになっていました。 読み味が従来のジャンプっぽくない笑いのセンスが新しい読切。連載で2人の結末を見てみたい…!! 【週刊少年ジャンプ2019年39号】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019035D01_57.html (追記: 2020/04/27) ▼連載版の感想スレはこちら▼ https://manba.co.jp/topics/22714
sogor25
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2019/07/21
創作活動に触れる全ての人々に送る物語
主人公の土暮咲良(つちくれ さくら)は中学の頃から密かにマンガを描き続けていたのだが、本当に些細な、でも本人にとってはとてつもなく大きなきっかけによって、完全にマンガを書くことを諦めてしまう。そこから高校に入学し、新たに部活に入るという段階で出会ったのが"演劇"だった。 創作活動に対して挫折を味わった主人公が、それまでの経験を活かせる、でも全く違う分野で新たな創作活動に光を見出すという物語。個人的には、挫折から新たな才能を発露するという展開を高校1年生までの非常に若い年齢までの中で、しかも1話の導入の段階ではっきり描いていることを凄く新鮮に感じていて、またその導入があるからこそ、作品全体としてはとても軽妙な雰囲気なのに、作品のバックグラウンドに大きな熱量を感じられる作品になっていると思う。 この作品を読んだ時に2作品ほど頭の中をよぎった作品がある。1つは「フェルマーの料理」。こちらは数学の道に挫折した主人公が料理の道に活路を見出すという物語。主人公が目標を見つける経緯には近いものがあり、理系主人公の作品が「フェルマーの料理」なら文系の作品は「まくむすび」と言えるかもしれない。 もう1作が「イチゴーイチハチ!」。こちらも主人公は怪我という形で野球の道に挫折するが、それまでの経験とは全く異なる生徒会の活動に邁進していく物語。個人的には、最初は半ば強引に引き込まれたものの周囲の人々の影響で徐々に演劇部に馴染んでいく咲良の様子が「イチゴーイチハチ!」の主人公・烏谷や幸に重なって見え、今年惜しまれつつも完結したこの作品のロスを抱えるファンの心を埋める作品になってくれるんじゃないか、という期待をしている。 最後に、これは本当に全くの偶然なんだけど、2019年7月19日という日に「創作活動に対して挫折を経験した主人公がまた創作活動に向き合っていく物語」である今作の1巻が発売され読むことが出来たということは私にとっては救いだった。創作をする人であってもそうでなくても、この作品に触れることでどれだけ傷ついても前を向いて歩んでゆける、そんな作品になっていくのではないかと思う。 1巻まで読了
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