たか
たか
2020/06/25
わかってたけどクソ面白い西森博之の新連載!!
読む前からわかってたけどやっぱりクソ面白かった〜〜! そして今回もまた凶悪な顔をした男が主人公(待ってました…!) 元ヤンから立ち直ったマサは、「ワルの先輩として、これから引き取る手のつけられない親戚の娘を導くように」と母から頼まれるが、そのあと偶然、知らずにその子と出会い強引に家に連れ帰ってくるという第1話。 そしてヒロイン・佳奈花(かなか)の境遇が可哀想過ぎて、初っ端から「西森先生ェ〜〜!!😭」となりました。 西森作品といえば、素晴らしい外道キャラだと私は思っているのですが、それが今作でも存分に登場し、「人の心の声が聴こえる」という超能力のエグさをこれ以上なく引き立てている…! もう公園のババアたちリアルに怖くてホントすごい…流石西森先生。 そして、人間の恐ろしい本音を見せられてからの、主人公・マサの心の描写はもう…! おもわず佳奈花ちゃんと同じ気持ちになって、その美しさに見入ってしまいました。 今まで「サンデーS(スーパー)増刊」なる雑誌が存在することも知らなかったのですが、続きが気になるので今後も買ってしまいそうです。 https://natalie.mu/comic/news/384851
たか
たか
2020/06/08
読むと救われる話
前回の読切『アキレア降る世界』に引き続きちょっと変わった少年少女たちのボーイ・ミーツ・ガールで、とても救いのあるお話でした。 両親が離婚し母と暮らしている少女・かすみと、ロリータファッションブランド「ネオンドワーフレインボー」を手掛ける有名デザイナーを母に持つ先輩。 ある日、バスの中でかすみが「ネオン」の古いムック本を読んでいたのを見た先輩は、ある条件と引き換えに「ネオン」のアイテムを譲ると言う。 その条件とは週に一度「ネオン」のファッションに身を包み、先輩の話をただ聞くこと。 ロリータ姿になったかすみは先輩が持つ人形にそっくりで、先輩はかすみのことを「ヨウコさん」と呼び、嬉しそうに他愛のないことを語りかける…というあらすじ。 先輩は母に顧みられず、置き去りにされ放って置かれている。 かすみは両親の愛情を受けて育つも、父が他の女の元へ去っていった(その後の父との関係は意外と悪くない)。 短い読み切りながら、かすみと先輩の平坦でない生い立ちがしっかりと描かれている。だからこそ、最後に2人がただ取引するだけの間柄でない、友人のような血の通った温かい会話を交わしてくれてなんだかホッとした。 相澤先生の優しい線で描かれるロリータアイテムがとても素敵なので、ぜひ読んでみてほしいです。(いずれ単行本化してくれ〜〜!!) 【余談】 父が言う「最近の子ってシンプルなものが好きだよね」という妙にリアルなセリフが好き。 本編と全然関係なく「いや本当にそうだよなぁ」と、深く頷いてしまいました。 ガラケーに無駄にじゃらじゃらストラップ付けまくり、可愛い子は髪を染めてるのが当たり前時代に女子高生だった身としては、今の10代の子たちの落ち着きぶりには驚かされます。
たか
たか
2019/07/14
海洋動物研究と恋の話
camera「失恋で傷心中の主人公・七海が、1人で登山中の富士山で謎のアンテナを抱えた海洋動物研究家の教授と院生に出会う」、「富士山から海上へ移動する」という、非常にインパクトのある掴みバッチリな第1話が最高でした…! 海洋動物の研究室というのは、描くのが難しいテーマに感じますが、作中に「バイオロギング(野生動物に装置をつけて行動を記録する調査)」によって得られたデータのグラフが登場したり、取材をもとにリアルな海洋研究の現場が描かれ、まるでドキュメンタリー映像のように読み応えがあります。 また表紙からもわかる通り、とにかく絵が魅力的…! 登場人物たちはゆるい可愛らしいデフォルメで描かれるのに対し、動物や実験に使用する装置は精緻に描かれるので、動物たちの迫力がより際立っていました。 そして磯谷先生の恋の描写の仕方が本当に絶妙で唸ります。 「好き」という言葉や少女漫画で使われる赤面やキラキラした背景といった「記号的な表現」を用いずに、相手に惹かれていく様を見せるのが本当に上手い…!地に足ついたリアルな感情表現が最高です。 ひとつ気になったのは万里子のフェードアウト…! そもそも万里子のキャラ造形自体が非常にリアルで素晴らしい。漫画的な「完全にクロの悪役」ではなく、身近に存在する「(優秀で基本的にはすごく良い先輩だけど)嫌な奴」という「グレー」な人物。 そのため万里子は悪役として何かわかりやすく悪いことを引き起こすことなく、また悪役としての報いを受けることなくサラッと舞台から消えるのですが、自分としてはもっともうひと暴れして欲しかったです…! 海の動物と人間の両方がリアルに描かれる素敵な作品なのでぜひ読んでみてください。 (画像は1話より。クジラ…ではなくロガーを追う陸男たち)
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
2020/06/11
お馬鹿男子との恋は成り立つか? #1巻応援
この作品は、かずまこを先生が『楽園』誌で連載した、高校生男女の恋愛漫画『ディアティア』のスピンオフ。主人公・桐ヶ谷睦子の友人・諏訪環の物語である。 行動の早い環の恋は睦子の恋を刺激したが、環の恋の実際は、本人の報告からしか分からなかった。そこを環の高校入学時から描いているのが、本作だ。 環の恋の相手・佐久間は、典型的な「お馬鹿男子」。ガサツでバカばっかりやって、見てる分には面白いが、時に真面目な女子が腹を立てる様な。読む前は彼の恋愛話が、読み応えのある物語になるという気が、あまりしなかった。 しかし、佐久間の心理描写、とりわけ「女子嫌い」が描かれるうちに、物語は深みを増していく。 佐久間は女子の、自分への評価を、どこまで分かっているのか……彼の内面描写が、かなり丁寧になされる。男子らしい自意識で苛立ち、女子への感情を拗らせている佐久間の内面は、同じ男子の私には結構、共感できる。 一方、佐久間の男子ノリが好きな環は、女子のノリや、女子達の佐久間への態度に違和感を感じる。この環の心境は、「同調圧力」に覚えがある人は、理解できるのではないだろうか。 環に芽生えた佐久間への恋は、彼の友情との取り引きになる。恋を告げた瞬間、友情は失われるのか……? 1巻では1年生が終わり、新学年、環が睦子達と出会う所まで。 2巻以降、ある程度二人の進展は『ディアティア』で知っている訳だが、そこでの二人の心理描写や対話の細部がどの様に描かれるのか……1巻は瞬間の思考と、繊細で丁寧な心理描写に心動かされた。2巻も期待して待つ!
sogor25
sogor25
2019/07/15
シリアスなTS作品に疲れたあなたに
現実世界でセクシャルマイノリティの話題が多くなってきた影響なのか、マンガのテーマとしても近年増えてきたTS(性転換)系の作品。ある日突然異性になっていたとう作品だけでも「彼女になる日」「個人差あり〼」「トランスジッター -歪な外側-」等々…。そのような作品は往々にして、男女の性差や恋愛等のシリアスなテーマが敷かれていることが多いように思います。 その中に登場した今作。主人公もの安田くんも例に漏れず朝目覚めると女子になっていましたが、この安田くん、ざっくり言ってしまうと「田中くんはいつもけだるげ」の田中くんのような、超低血圧系でめんどくさがりの(元)少年。着替えてるところに寮の同居者がいようとも、学校で好奇の目にさらされようとも、さらに生理が来てもまだなお、安田くんの感情に大きな揺らぎはなく終始ゆるーい感じの雰囲気で話が進んでゆきます。終いには男性に戻るための方法を探す努力もめんどくさいと言い出す始末。 そんな彼の周りのキャラクターも、それぞれの思惑があって安田くんに近づくんだけど、その理由もただ単に友達になりたかったり、安田くん関係なしにTSモノが好きなオタクだったりと、およそシリアスにならなさそうな害のない人たちばかり。そして、安田くんの最も近くにいる、寮の同居者の早坂くん、彼は安田くんを元の男性に戻ってほしいと思ってるんだけど、その理由が「元男性の安田くんにときめきたくないから」という、何それ可愛すぎかよという。 そんな、シリアスとは無関係のTS作品。TS作品を初めて読むという人には勿論、普段からTS作品をよく読むという人にも、こういう優しい世界もあるんだよと知ってもらえたらということで勧めたい作品。 1巻まで読了
nyae
nyae
2019/07/03
表紙に惹かれて1巻読んでみたらグサグサ刺してくるお仕事マンガだった
学生時代の一番の思い出は、イケメン男子に笑顔で話しかけられたこと。 そんな三軍のオタク女子のまま25歳になった松永きなこ。 お笑いが大好きで、ラジオでハガキを読んでもらうことが何よりの幸せ。そんな中ある出来事をきっかけに「放送作家」という職業を知り、こんなにも自分の"好き"が詰まった仕事はない!と、なりたい気持ちが湧き上がる。 が、だいたい想像ができるように、なろうと思ってなれる職業ではない。作品の中で挙げられる代表的な放送作家は、鈴木おさむや秋元康など雲の上の存在。 学歴もコネもないきなこは、お笑いライブを担当していた放送作家に声をかけ、根性で企画をいくつも提出するも、ぶっ倒れるほど面白くない。そんな中でも運良くとある新番組企画の会議に参加できることになるが… ここからわりと心がえぐられる展開。 クリエイターやメディア関係の仕事を志した経験があると分かる人が多いかと思いますが、好きなことだけをやっているとどうしても自分の実力を過信しがちで、いざ新人として業界に足を踏み入れた時、自分の無力さ、無能さ、凡庸さを思い知ってプライドがズッタズタのボッロボロになります。 きなこは完全に心が折れて、自分がここにいてはいけないと思い親の病気をでっち上げて逃げようとしますが、鬼のように怖かった制作会社の社長がきなこに大変ありがたく優しいお言葉をくれるというところで1巻読了です。 きなこは最高にツイてると思いました。だって普通だったら「あ、そう」で終わりなのに。 また、きなこの同級生で当時一軍として輝いていた人たちも同じように25歳になっているわけですが、今も一軍でい続けているということは全く無く、環境が変われば誰もが三軍なんだということもちゃんと描かれています。それもわかる…今ならわかる! まだ何も手にしてない、身についてない、実績がない時にもがき苦しんだ記憶はなるべく思い出したくないものですが… 自分が何歳のときに読むかによって、捉え方が大きく変わる作品ってありますが、これがまさにそうで、20代前半の自分に読ませたいなと思う半面、むしろ30を過ぎた今のほうが刺さるかもとも思いました(思い当たることがある人は特に)。 原作のピエール杉浦さん自身の経験をほぼそのままマンガにしたとあとがきに書いてありました。ピエールさんは一旦辞めて田舎に帰って、やっぱり諦められなくてもう一度チャレンジしたそうです。 まだ1巻を読んだところですが、4巻まで一気読みしてしまうと思います。
かしこ
かしこ
2020/06/07
現代的かしまし家族マンガとしても面白い! #完結応援
上野にあるブラシ屋の三姉妹の末っ子・にれこちゃんが主人公。20年間も片思いしてた清田くんの傘工房でバイトしてたけど、ブラシ職人のおばあちゃんの体調不良という緊急事態にともない実家のブラシ屋で職人として働くことになった!というお話です。にれこちゃんの恋物語やブラシ職人道としても面白いけど、私は家族マンガとしての魅力が抜群だなと思ってます。 にれこ家はお父さんが単身赴任で長いこと不在だし、かなりの女所帯。ブラシ職人のおばあちゃんとお母さん。すでに独立してるお姉ちゃん2人。そして主人公のにれこちゃん。大集合することはないんですけど、それぞれの繋がりがちゃんと描かれているので、その様子がとってもかしましくて楽しいのです。実際に存在してる人達のような親近感があります。 にれこちゃんの片思い相手の清田くんも、元は一番上のお姉ちゃんの同級生ですからね。家族全員が事情を全部知ってるし、なんならお母さんの方が清田くんと仲がいいし。にれこちゃんの元彼・松谷くんに対しても、とっくに別れてるのにほぼ家族みたいな扱いなのもいいなって思いました。あだ名が「松谷王子」なのも可愛がってる感がめちゃくちゃありますね。でも松谷くんはとてもいい子なので、人も猫も魅力にやられてしまう気持ちが分かります。私も好きになっちゃいました! 全3巻で手に取りやすいし、いっき読みするのすごく楽しかった。ほのぼのマンガを探してるなら、ぜひオススメしたいです!
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