たか
たか
2019/02/13
黒船襲来!BL界に本格ヤンキー漫画が殴り込み!
 電車の中で漫画を読んでいる人がいる。漫画好きなら(おっ、この人何読んでんのかな〜)と、チラリと目をやるだけで、紙面の雰囲気から「何漫画」なのかすぐわかると思う。そしてこの漫画はどう見ても週チャン、ヤンマガあたりに載ってる「ヤンキー漫画」にしか見えない。  でもちゃんとBがLしてるのすごくない…!?!!!すごいぞ!!!  萌えについてはちるちるの素晴らしいレビューの数々に譲るとして、1巻で一番良かったのは、「赤松が1人暮らしをしている理由」が明かされるところ。驚くと同時に、読んでいてそれまで納得いかなかった点が見事に腑に落ちた。 このたった1巻の中で主人公の過去をドラマチックに見せる技法は、まるで西洋骨董洋菓子店の1巻のよう…好きです(すきあらば告白)  先日の1巻発売記念のサイン会で、SHOOWA先生のネームと奥嶋先生のペン入れ原稿が並べてあった。そこで気がついたのが「BL部分はSHOOWA先生のネームそのままで、ヤンキー部分は奥嶋ひろまさ先生が最適化している」ということ。喧嘩のシーンでのパンチを出す角度や体の向きなどが、奥嶋先生の手でより『本物の動き』に近づけられていた。絵の説得力がめちゃくちゃ高い。  BLのLの部分だけが重視され、ヤンキー部分は記号的に扱われがちなヤンキーBL界隈において、これだけ「本物らしいヤンキー描写」はまさに黒船襲来。  作画はヤンキー漫画に定評のある奥嶋先生。原作はBL漫画家のSHOOWA先生という、公式が最強の最大手状態。「こんな奇跡あっていいのか…?」と、未だに信じがたい。  ジャンルの垣根を越え、夢のコラボならぬ「夢のカップリング」で生まれたこの作品。まだ1巻だけど、とにかく赤松とセブンには幸せになってほしい…!
たか
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2020/02/03
いま一番読むべきノンフィクション漫画!!
さてこの作品を購入した経緯ですが、昨年マンバで『惑星をつぐ者』という伝説のジャンプ打ち切り作品を知りまして、そのあまりの完成度の高さに衝撃を受けたんです。 https://manba.co.jp/boards/65021 「戸田尚伸先生の他の作品も読んでみたい…!!」と思い調べてみたのですが、なんと読切作品ばっかりで全〜然本になってない。『惑星』の他に、唯一出版されていたのがこの『カルロス・ゴーン物語―新・日本経済入門』でした。 戸田先生の作品ということで読みたいな〜とは思いつつも、お硬い実用書的な表紙がネック(漫画はおまけ程度で、文字ばっかりだったらどうしようとか)で購入に踏み切れずにいたんです。 そんな中!2019年12月にあのゴーン元社長逃亡事件が起きたわけですよ…!**「いやこれ今読まないでいつ読むんだよ!!」**と1月Amazonでポチりました(中古で¥1500)。 https://i.imgur.com/80ExAsV.png 肝心の中身ですが、めっちゃ良かったです…! 全6話(1話約32ページ)たっぷり漫画が収録されていて、冒頭にはゴーン社長の幼少期の写真と漫画制作時のインタビュー写真が掲載されています。 2002年に発行されたこの作品は、**「カルロス・ゴーンが、日産再建のため1999年にCOO(最高執行責任者)に就くまでの半生」**を描いた物語となっています。 https://i.imgur.com/mW8USdc.jpg (『カルロス・ゴーン物語―新・日本経済入門』第1章 旅立ち 戸田尚伸/富樫ヨーコ) ですので、**「日産のゴーン社長」として活躍する様は少ししか描かれておらず、「俺達の戦いはこれからだ!!」で終わっていて、まるで山王戦で最終回を迎えたスラムダンクのような面白さの頂点で終わるスタイル。**面白くないわけがない! しかも作画が戸田尚伸先生なので、目で画面を見たときの満足度も高い。(戸田先生を知らない人はレベルEの冨樫義博先生の絵を想像してください…ああいうリアルめな格好いいやつです) 描いた時期が時期ですから仕方ないのです、**漫画として一番良い・綺麗なところで終わっててちょっとズルい(笑)。**さらにあと5年後とかに描いていたらまた違う面白さがあったと思います。 それにしても、ちょうど私が小学生の頃にゴーンさんが日産の社長になったので、どうしても日産以外で活躍してるイメージがなかったのですが、ミシュランに正社員で入社しそこからグングン上り詰め、ルノー、日産のリーダーとして渡り歩いてきたマジでめっちゃすごい人だったんですね…初めて知りました。 https://i.imgur.com/KBhxQws.jpg (『カルロス・ゴーン物語―新・日本経済入門』第3章 ブラジル・ミシュラン 戸田尚伸/富樫ヨーコ) ゴーンさん、世界で今一番熱い人だと思うので、小学館の方はカルロス・ゴーン物語「日産再建編・ゴーンショック&逃走劇編」の出版をよろしくご検討ください。(作画は戸田先生でお願いします!)
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
2019/04/07
これはいい三十路の役者漫画だ!
これはいい! 現時点で三話まで読んだけど、これからどんどん面白くなりそう! 高橋一生みがあってめっちゃいい。 二話あたりから勝手にあの声で台詞が再生され始めてしまった。 「わたしの宇宙」 「いかづち遠く海が鳴る」 「潜熱」 の野田彩子の新連載。 https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156642488617 いまだ無名の天才役者・宝田多家良と、同じ劇団で彼の才能を見出して絶望し彼を世界一の俳優にするべく奔走する役者仲間(友人)の鴨島友仁。 世界はまだ天才を発見していない。 が、明らかな天才の片鱗はそこかしこにばら撒かれ少しずつバレ始める。 自分より明らかに突出した才能を持つ人がいたら、その人がその才能以外の社会生活能力が欠如していたら、どうにかうまくいくよう手伝いたくなる、光の当たるところまで押し上げたくなるという気持ちは分かりたくないが、すごく分かる。 二人の関係性は光と影というよりは、光と光の影というような感じ。 相反するものではなく、二人は共生し追随していく形がしっくりくる。 人前に出て脚光を浴びるのは宝田多家良だが、ある意味で前を行き手を引くのは鴨島友仁なのだ。いや、二人にはそうであってほしい。 事務所のマネージャー冷田一恵は一見クールな反面、冷ややかに熱い情念を持っていて、それが宝田多家良に対しての感想に現れててグッとくる。 淡々としているようで宝田多家良の魅力に冷静に熱を上げている。 これはとてもいいものだ! 細部にいたるまで褒め挙げ連ねるそれはもはやファンやオタクのようだ。 おかげで宝田多家良がそれほどまでに魅力があり、世界にバレるのを待っているような説得力が生まれている。 野田彩子さんは人と人の関係性、間にある空気、感情の機微、隠した感情と表れる表情を描くのが上手だな~と思っていたのだけど、なんて言えばいいのか今作でそれがより立体的になっているような気がする。 「わたしの宇宙」「いかづち遠く海が鳴る」のような少し変わった設定のSFめいたものでもなく、「潜熱」のような限定的な関係性でもない、その一歩先の、地に足の着いた社会や影響力、人生のような部分を描いているからかもしれない。 天才と、彼を取り巻く人々、その人生。 この作品を毎月webでの更新を待つか、単行本で一気に読むか迷うけど、うーん、これは毎月チェックしてしまうかな~。 楽しみ!
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
2020/01/21
最近始まったファンタジーで一番楽しみ
『惑星のさみだれ』、『スピリットサークル』をはじめ素晴らしい数々の作品を生み出してきた水上悟志先生が新作を連載開始! 孤児のソルテがすべてを手に入れ、仲間と共に冒険しいまに至るまでを描くファンタジー巨編! https://comic.mag-garden.co.jp/solte/ 壮大なファンタジーを予感させる1話目で、後半にかけて加速度的に話が展開していく1話にテンションめちゃくちゃ上がった! さすが水上悟志先生…これは、ただのファンタジーじゃないな・・と思わせられます。 第1話読み終わったあと、みんなまた最初から読んでるんじゃないかな? 『スピリットサークル』でも過去や未来、輪廻として時間の流れを独自の視点で描かれていていつもワクワクする。 今作は、時空なのか2周目的な何かなのか、まだまだ分からないけど絶対に面白い作品になるのは間違いなさそうだ。 「魔界」「魔法汚染」「霊宝」あたりがキーワードなのかな。 不定期連載で次回が4月頃。単行本が出るのもまだまだ先になるのかー。 水上悟志先生の漫画はスピード感もあるので一気に単行本で読みたい気持ちもある・・。 いやでも結局気になって読んじゃうな・・。 しかし第1話で大ボリューム74p!! 去年ずーっとこれ描いてたそうで・・。 https://twitter.com/nekogaeru/status/1219131610089443329?s=20
たか
たか
2019/04/27
女子ちょっと集合〜!ヤンキーがアイドルになるマンガだよ!
「んもー!!こんなに面白いなら早く言ってよ〜!!」と言いたくなったマンガ。女子はちょっと悪い男の子とアイドルが好きですからね(諸説あり) 1話はある広島の田舎町で、男の子2人が伝統の神楽を舞うシーンから始まる。 もーーッ!!1人で舞ってても格好いい神楽を2人で息ピッタリやっちゃうとかさぁ、も゛ーーッッ!! でもちょっと待って!! どう見ても表紙ヤンキー漫画じゃない??そう!何を隠そう、蓮と清春はケンカばっかりのヤンキーで、幼馴染で、神楽のかけがえのない相方なんです!! しかしある日、清春は蓮と神楽を捨て町を去る。次に姿を現したとき、清春はテレビの中でトップアイドルになっていた―――。 というわけで、連は清春と同じ舞台に再び立つため東京で養成所に入る。 この養成所ってのが木造の古い旅館のような建物で、ここに住むポッチャリ、俳優の二世、漫画家志望、ちっちゃいヤンキーと共にアイドルを目指すことになるのです…! アイドルに夢中になったことがある人なら、この養成所の部分は語らずともどんなにドラマチックか想像できると思います。 そしてこのマンガはクローバーの平川哲弘が描き週刊少年チャンピオンに載ってるだけあって、とにかくヤンキー力が高い(アイドルものとは思えないケンカ率)。 つまり!! ・アイドル業界 ・ヤンキー業界 の2つの領域でそれぞれ熱い戦いを見せてくれる最高の漫画なんです…!!! そもそもよく考えたらヤンキーもアイドルも、仲間を大切にして夢に向かって頑張るんだから似たようなもんですよね。 男の子たちの血と汗と涙の青春。読めば必ず箱で推したくなります…!!
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
2020/01/26
麦の伝説と生命の尊厳
camera国家の礎である、主食の「麦」をもたらした王家の冒険譚なのだが、その語り出しは奇妙だ。 「昔話のような、未来の話のような……」と語られる物語は、確かに読み進めていっても、いつの話だか判然としない。 この物語世界には、主人公シュナの国にも、彼の旅路にも、豊かな場所が出てこない。そして一番賑わっていた奴隷市場も、建物が朽ちている。 一方、崖の向こうの神人の国は、途絶えたはずの生物、不自然に豊かな農地、人造人間、空飛ぶ月と、極端なオーバーテクノロジーが見て取れる。 そこは一度栄えた人類文明が衰退・途絶した世界、そして一部の選民により技術と富が独占されている世界。 高度な文明を独占する神のような存在は、例えば『風の谷のナウシカ』でも描かれているが、そこではそれは、正義かどうかに関わらず、高慢な存在とナウシカに喝破されている。 『シュナの旅』では、ナウシカほど強くはないシュナは、神人の国から麦の穂を盗み出す際、(恐らく)精神攻撃を受けて廃人のようになるが、かつて奴隷の身分から救った少女テアに救われる。そして尊厳をよく理解しているテアの助けで、自我を回復してゆく。 人間の生命力と勇気が、テクノロジーを乗り越えてゆく希望と、それを支える愛。 『シュナの旅』とは、非人道的なテクノロジーへの警告と生命への敬意を力強く表明する、「未来」への寓話なのである。 宮崎駿先生の優しい色調のカラー漫画として、文庫サイズで手軽に楽しめる一冊でもある。
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