たか
たか
2019/10/08
あらたな光る才能…!!これは連載すべき!!
はい歴史漫画好き注〜目〜!!よしおかちひろ先生の「針鼠」めっちゃ最高でした…!!!狼の口 ヴォルフスムント、ヴィンランド・サガ、イサック、チェーザレ、ヒストリエなどなど、西洋歴史漫画好きに読んでほしい、**三十年戦争を戦ったドイツ傭兵(ランツクネヒト)**を描いた読切です。いやもう正直この設定だけで面白い…! https://twitter.com/_12Log/status/1181454745333977091?s=20 **少年漫画らしさのある独特の線のタッチと、史実に基づいたゴリゴリにシリアスなお話のハーモニーが堪りません…!!**ボロボロの羊皮紙がナレーションのフキダシになってるタイプの雰囲気を大事にするマンガ大好きです。 はあ〜!もうこれこのまま連載してほしい。 こちらはイブニングの新人賞「俺の零話プロジェクト」の第7弾に選ばれた読切作品なのですが、もし連載するとしたら話の濃さと内容からいってイブニングより月刊誌のアフタヌーンの方があってるのではないかななどと勝手に妄想しています。 「俺の零話プロジェクト」は全部拝読していて、面白かったものには逐一メッセージをお送りしてますが、**個人的な好みにドスレートで刺さったのはこの「針鼠」だけ**です。 **歴史ものを面白く描ける人は正直どんな話でも描けると思います。でも面白い歴史ものを描ける人は何百人に一人もいません。**だからどうかこのまま歴史ものを描いてほしい…!! よしおかちひろ先生の30年戦争を連載で読めることを、心から楽しみにしています!! 【掲載ページ】『針鼠』よしおかちひろ http://www.moae.jp/comic/reiwaproject/7
sogor25
sogor25
2019/03/01
男性・女性・無性別、それぞれの目線で恋愛感情を因数分解していく作品
1巻で物語の設定と主要キャラ3人の関係性について描き、2巻では3人のキャラクターの感情の表現を深めていく。しおりとりつは男性・女性の目線で好きの感情を、ひなせはそのどちらでもない位置からの2人への感情を因数分解していく。その感情の掘り下げ方が凄く丁寧。 しおりとりつの2人は「ひなせの性別を決めさせる」という大きな目的がある分、より性差を強調した感情の表現を見せる。一方のひなせは、無性別という立ち位置ながら、中庸ではなく両性を持ち合わせたような感情を見せる。本人たちにそこまでの自覚がなくて戸惑いを見せる所も含めて実に面白い。 後天的に性別を選択できる世界を扱った作品としては最近では「境界のないセカイ」「選択のトキ」などもあったけど、今作は性選択≒恋愛対象の選択という意味合いが強くて、性別と恋愛感情というところに強くフォーカスしている印象がある。その上で、(ゼロではないけれども)安易に性愛の話に持っていかずに、性別と感情の結びつきに重点を置いてモノローグが展開している。その辺りが革新的でもあり、自身の感情を重ね合わせての考察が捗る。 ミクロでこの作品を見ていくとこういう感じなんだけど、物語をマクロで見ていくと突然「無性別のまま20歳を迎えた人間は存在しない」という新たなテーマが出現する。2巻の展開で、実はPSYCHO-PASS的なディストピアっぽい裏設定が隠れているのかもしれないと想起もさせる。3人の関係性も含めてまだまだ作品の底は見えない。 2巻まで読了。
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
2019/11/27
途方もない歩行者
本書はカバーに「潮出版社」とあるが、イラストやデザインは奇想天外社版『魚の少年』と同一である。この潮版を読んでいないのだが、推測するに、奇天の二冊『魚の少年』と『たつまきを売る老人』を「幻想短編集」として合わせているのだろう。なので、このクチコミは『魚の少年』を念頭に書く。 坂口尚は、そのそれほど長くなかった人生において、漫画家として著名であったとは決して言えない。 瞠目すべき長篇三部作『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』(遺作)はもちろん、『12色物語』に代表されるすべての短編が、とにかくあらゆる点で、目も眩むほどのクオリティーと誇り高き魂を備えた、途轍もない存在であるのだが。 1995年歿、享年48。 この圧倒的才能が歩んだ孤高の道程は、キャリアの最高潮で突然途絶えてしまった。 アニメーターとしても、安彦良和が“「坂口尚? えっ あの天才が? もったいない あなたのような人が!」とサンライズの面接に来た坂口に驚いた”(Wikipediaより)というほどの達人であった。 早逝が本当に惜しまれてならない。 それにしても、この初期短篇集が放つ「輝き」の美事さはどうだ。 漫画やイラストレーションから絵画の技倆までを融通無碍に繰り出しながら、卓越したアニメーターによって初めて可能な「動く」表現も活き活きと操る、まさに「見る快楽」に満ちた画面。そして、そこで語られる言葉は、優しさに溢れながら甘いところが微塵もない、優れた詩人のものだ。 坂口尚の著作は、これまで何度も何度も版元を変えて出版されている。 もちろん編集者に熱心なファンが多いからだろうが、一方で、常にそれほどの部数が出ず絶版を繰り返していることも意味しているのだろう。 だから今こそ、未読の人に心から坂口尚を薦める。 漫画史に存在した最良の才能のひとり、と言っても、まったく過言にはならないのだから。
hysysk
hysysk
2020/12/06
アイドルを好きになることのポジティブな効果
私もおじさんですが最初にK-POPを好きになったのは約10年前。KARAや少女時代、2NE1が活躍していた頃です。f(x)が初来日すると聞きつけて東京国際フォーラムにも行きました。めちゃくちゃ女性客が多くて、こんなに女性のファンがいるのか?と驚いたのですが、一緒に出演していたSHINee目当てだったことが判明(青春不敗というテレビ番組の記念イベントだったのだけど、そういう文脈を知らなかった)。女性ファンのお洒落さと、いい匂いに衝撃を受けました。 当時男性ファンが中心のアイドル現場に行くと、悪臭で不快な思いをするし、服装もだらしないので、正直周りから同類だと思われたくないという気持ちが強かったのですが、女性ファンには「好きな人に会いに行く」という意識を感じました(これが「女オタオタ」という別の問題を生むのですが)。。 前置きが長くなり過ぎました。 話自体はおっさんがアイドルを好きになることで、会社でも若者と打ち解け、家庭の絆も深まり、いいことづくめというご都合主義的なもの。でも、これ実際本当にいいことづくめなんですよ。アイドル達はダンス、歌、語学とあらゆる面で努力しており、その姿を公開しています。ファンはそれに刺激されて、自分も頑張ろうと思う。そういう熱量が描かれています。熱量だけでなく、節度(自分の振る舞いが周りにどう影響するか)についても。当初は3話の予定が7話になったとのことですが、もっと長く続けて、K-POP業界の仕組みや文化(カムバックとかトレーニングとかオーディション番組とか)も解説的に描いて欲しかったです。 私もNizi ProjectをきっかけにK-POP熱が再燃、TWICE、ITZY、BLACKPINKとはまっていき、挫折した韓国語の学習も再開し、ようやくハングルは読めるようになりました。早く歌詞や会話をダイレクトに理解できるようになりたい。そして踊れるようになりたい。。
ひさぴよ
ひさぴよ
2019/10/24
生誕から退位まで、上皇陛下の人生を漫画で読む
> いかなる時も、国民と心を共に歩まれてきた明仁天皇の85年の人生を、生誕、幼少期、学生時代、皇太子時代、ご成婚、ご家族、即位、慰霊、被災地訪問など… 史実を元に一部創作を交え、豊富なエピソードで綴る。 あらすじの通り、明仁(平成)天皇陛下の人生を描くという前代未聞の漫画です。 ビッグコミックなどで連載してなかったので、完全なる描き下ろしマンガで、制作は『昭和天皇物語』と同じスタッフが手掛けるのですが、作画は能條純一ではなく、なんと古屋兎丸という意外な人選。脚本の永福一成氏と、古屋兎丸氏が旧知の仲ということで白羽の矢が立ったのでしょうか。 過度に美化することなく、あくまでモデルとなっている人を自然に描いていて、それでもどことなく古屋兎丸氏のキャラクターだとわかる雰囲気が残っている所は流石です。読んでみるとわかりますが、間違いが許されない内容だけに、全体を通して作画の苦労というのは相当あったのではないかと思われます。 ストーリーについては、史実を中心に全1巻で構成されている為、どうしても時系列な描写で、駆け足になりがちな部分もあるものの、巧みにシーンを切り替え、教科書的にならないような構成になっています。 「ラヂオから流れる父の声を聴いた───」から始まる第一話を読めば、とにかく凄さが伝わると思います。敗戦直後、少年だった陛下が決起した将校たちに囲まれ、どのようなお気持ちでいたか。ぜひ読んで確かめてみて下さい。 他にも、若い頃のエピソードとして、こっそり銀座に遊びに行かれた「銀ブラ事件」も描かれています。読んでいて一番身近に感じるお話であったのと、帰り際の幻想的なシーンが印象的です。美智子様へのプロポーズのやりとりなど、初めて知るような意外な一面もあり、この辺は楽しく読めました。 即位以降は、戦争で犠牲になった人々への慰霊に関するエピソードが続きますが、過去の戦争への歴史観について、様々な意見があるところでしょうが、自分としては上皇陛下が仰った、「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」という考えを大事にしたいと思います。 正直、1巻で収めたのが神業のような構成で、上下巻くらいの長さで読みたかったですが、これはこれでスッキリしていて良かったのかなと。家庭教師のヴァイニング先生やブライス先生のエピソードなどは、もっと知りたかったですね。 最後に、参考にしている資料の多さから、歴史考証や資料集めなど 表には出ていないだけで相当な数の人が関わって制作されたことが見て取れました。 これから先も、長く読み継がれてほしい作品だと思います。
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