さいろく
さいろく
2020/01/06
誰がために戦う
歌詞って書いても大丈夫なんだっけ、とちょっと考えてしまったw 言わずとしれた石ノ森章太郎の代表作。 石ノ森章太郎を知らないという人は手塚治虫は知ってるだろうか。 ドラえもんの作者である藤子不二雄がFとAという二人いるのは知ってるだろうか。 おそ松さんを知っていたとしたらおそ松くんは知ってるだろうか。 今でも色々なところでリメイクされたり世界中にファンがいたりする作品たちを生み出した、日本の誇るジャパニーズマンガ文化の礎となった大作家たちにちょっとでも興味を持ってもらえたら嬉しいなと老婆心がうずく。 最近でも何度目かわからないアニメ化がされ、そこそこ話題となっていた「サイボーグ009」は、9人のサイボーグたちが世界の悪と戦う話。 実は彼らそれぞれの背景が割と凄まじく、ちゃんとそこら辺も謎に包まずに描いてくれているので(全部じゃないけど)キャラクターへの愛着も湧きやすい。 あとサイボーグっていう単語はこれで初めて聞いた気がする。 機械人間なのかーキカイダーと同じかなーとか思ってたら同じ著者だったという衝撃。仮面ライダーも石ノ森先生だからね! そして何よりこのサイボーグたちはそれぞれ異なる特殊能力を持っているのだが、なんと主人公は奥歯に加速装置が入っていて超スピードで移動することができる。すごい発想。 全然「へぇ」とすら思われないかもしれないけど、当時はたぶんそんなこと考えた人いなかったと思うのよね、私もだいぶ後発組なのでほんとの当時は知らないのですが。 奥歯に仕込みなんて男塾でカヤクメシの起爆するので初めて見たもん。 小学生はあれ信じちゃうんだもんなー民明書房はすごいよね… 違う漫画の話になってしまった。 今振り返って1巻を読んでみたが絵が全然違って軽く衝撃を受けた。 石ノ森先生は009の中だけでも語れるぐらい進化されていたのだなーと。あんまり詳しく知らないけど、きっと他にもいっぱい同時に連載を抱えてらっしゃったのであろう。 なんにせよ009以前と009以後では人間の「妄想」の広がり方が大きく異る。そのぐらいの影響を残した超超超名作なのである。 日本に生まれた少年は皆読むべきなのだ、ダークなとこもあるけど。
まるまる
まるまる
2021/02/26
なぜ「いじめ」はこんなに長く続いているのか?
五十嵐かおる先生の言わずとしれた代表作「いじめ」シリーズ。1話完結のオムニバスです。2021年2月現在、17巻も出てるうえに、いまだに連載が続いていることに驚愕。今更ながら読んでみたいと思いつつ、17冊買うのはなかなか勇気がいる。そこで、1巻と最新17巻のみ、とりあえず読んでみることにしました。 ストーリーの基本的な構成としては ・女子生徒から女子生徒へのいじめ ・視点はいじめ側、いじめられ側、いじめリーダー格に逆らえない立場側など様々 ・最終的には同級生や近い年齢の女生徒が味方についていじめから抜け出す という感じ。 共通しているメッセージとしては「ひとりじゃない。きっと誰かが味方になってくれるから諦めないで」というものだと思います(多分)。 1巻と17巻を読んで比べた結果、ほとんど内容は同じであることがわかりました。16年続いてても変わらないって色んな意味ですごい。 私はちゃお読者ではないし、対象年齢からははるかにかけ離れているのでなんとも言えませんが、この漫画が16年も同じような内容で続いていて、そしてきっとこれからも続いていく。その意味ってなんなんでしょうか。 確実なことは、対象者は女子小学生なのでその子達が「読みたくない」ものではいけない。したがって、悪は粛正され、正義は勝たなくてはいけない。だとすると、中にはこの漫画を完全フィクションの勧善懲悪エンタメとして楽しんでいる人もたくさんいるのでは。しかし現実はそう簡単ではなく、いじめ問題の根は深く複雑で、むしろいじめる側にこそケアが必要な場合もあるけれど…。 他の巻も読めば、男子が主人公だったり、親や教師がもっと介入してきたり、いじめる側の心の病に焦点を当てるエピソードもあるんだろうか?いや、無さそう。 ちょっと調べてみたところ、結構教材として使われていることがあるみたいです。なるほど。そう考えると、余計にもっとバリエーションを増やしたほうがいいんじゃないかと思ってしまうな。うーん。 漫画にいじめをなくす力はなくても、いじめられている子の心を少しでも救うことはできる。それを続けることにはとても大きな意味があるということですかね。 (あえてここでは続く理由は「売れるから」とは言わないでおきますよ。)
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
2020/08/15
あまりに面白くてあっというまに読んでしまった
主人公の田中麻里鈴はコネで一流企業に就職したけれど出身大学は三流がおまけにコネには力がない。入社してすれ違った男性社員に一目惚れして、その男性社員の近くにいくには「出世が一番」と助言されてから物語の本編がスタートする。 マンバにあったクチコミを見て気になって読んだが予想以上に面白い。あらすじの時点では合わないかもと思ったが最初のほうで「峯岸さん」で登場して出世するには話あたりから「これ面白くねーか?」と思い「夏目さん」「小野さん」「璃羅のよしえさん」あたりが登場した辺で確実にハマった。 配置転換などでいろいろ部署が変わるが個人的に特に好きなのが「ホワイトローズクラブ編」と「レディスシンクタンク出向編」 「ホワイトローズクラブ編」は始まりから結末までむちゃくちゃよかった。令和の景気の悪さでは絶対ありえなそうな事例だがバブルの頃にだったらあったかもしれない内容とそれに対する会社のやりかたが興味深かった。 「レディスシンクタンク出向編」は「峰岸さん」「高井さん」の間に挟まれてどっちかにつけば楽になるというのに最後の最後まで悩み抜いてあの結論をだしたのはすごい良い内容だった。 「総務部総務課山口六平太」の全体を見て最適化する会社員や「サラリーマン金太郎」のすごい会社員とも違うし、同じ女性が主人公の「この女に賭けろ」のような正統派キャリアでもない今まで俺がしらない路線の会社員マンガだった。 好きな登場人物は「峯岸さん」「小野さん」「高田さん」かな
なかやま
なかやま
2020/07/24
不安の種が咲くとこうなるか・・・・
camera
自分が最恐だと思っている作品 他に類を見ない恐怖を味わうことが出来る 同中山昌亮先生 の 不安の種 シリーズは各話で別々の不安/恐怖を与えてくれるのに対して、この作品はおそらく1つの点から波紋のように広がる恐怖が断片的に読者に届けられます。 「おぐしさま」と呼ばれる土着神を軸に、その御神体が破壊されるところから町に人に動物に怨念(いや、恨みではなく、もしかしたらプログラムのようなシンプルなものなかもしれない)がばら撒かれ、少しずつ歪んでいく 一切時系列で物語は進行せずに、一つ一つの断片が少しずつ提示されていく 断片的ではあるが、そこは不安の種の作者 断片的にも超コワイ この物語を更に怖く感じるためには、各話を時系列に整理して読むこと 唯一のヒントはタイトルにあるとおり「ラジオ」からの、各話のタイトル○○NHz ※kHzでもMHzでもなく、NHz コレにはどんな意味があるのか・・・ 既巻6冊をタイトルの NHz で並び変えて読んでみました。 見事に時系列に話が整理されました。 ということは、作者さんはすべてプロットした上で描いているということです、これも怖いです。 整理して読むことで、徐々に進行している物語、人物の相関、おぐしさまの伝播など、「あっコレ、順番に読んだらダメなやつかも・・・」という気になってきます。 毎日寝る前に怖い話を聞きながら寝る自分でも、読むのをやめたくなりました 7巻を待っています。。。。。 最後に私が整理した各話をNHzで並べたものを張っておきます。 おすすめしませんが、時系列順位読みたい場合は使ってください。 画像がつぶれていたので、テキストでも書いておきます 03.90 NHz 061 話 4巻 109 ページ 05.10 NHz 084 話 6巻 045 ページ 05.67 NHz 095 話 6巻 174 ページ 08.19 NHz 024 話 2巻 049 ページ 09.77 NHz 026 話 2巻 097 ページ 09.78 NHz 031 話 2巻 157 ページ 11.76 NHz 015 話 1巻 127 ページ 15.64 NHz 085 話 6巻 052 ページ 18.41 NHz 008 話 1巻 063 ページ 18.50 NHz 017 話 1巻 143 ページ 23.55 NHz 006 話 1巻 034 ページ 24.72 NHz 013 話 1巻 103 ページ 24.83 NHz 072 話 5巻 059 ページ 25.12 NHz 010 話 1巻 085 ページ 26.02 NHz 065 話 5巻 004 ページ 26.92 NHz 036 話 3巻 039 ページ 27.15 NHz 090 話 6巻 123 ページ 27.25 NHz 063 話 4巻 144 ページ 27.33 NHz 047 話 3巻 129 ページ 28.26 NHz 023 話 2巻 041 ページ 29.00 NHz 035 話 3巻 031 ページ 29.00 NHz 039 話 3巻 061 ページ 29.00 NHz 042 話 3巻 087 ページ 30.49 NHz 071 話 5巻 054 ページ 33.89 NHz 009 話 1巻 076 ページ 33.90 NHz 011 話 1巻 091 ページ 33.95 NHz 034 話 3巻 017 ページ 34.58 NHz 030 話 2巻 151 ページ 35.29 NHz 076 話 5巻 096 ページ 35.47 NHz 056 話 4巻 054 ページ 35.73 NHz 073 話 5巻 069 ページ 36.16 NHz 069 話 5巻 035 ページ 37.61 NHz 058 話 4巻 072 ページ 37.79 NHz 079 話 6巻 008 ページ 38.74 NHz 094 話 6巻 165 ページ 40.06 NHz 020 話 2巻 011 ページ 41.95 NHz 043 話 3巻 095 ページ 42.17 NHz 019 話 2巻 003 ページ 43.23 NHz 088 話 6巻 088 ページ 44.44 NHz 027 話 2巻 105 ページ 45.13 NHz 012 話 1巻 095 ページ 46.54 NHz 053 話 4巻 024 ページ 46.75 NHz 083 話 6巻 038 ページ 48.68 NHz 041 話 3巻 081 ページ 48.81 NHz 037 話 3巻 046 ページ 48.84 NHz 050 話 4巻 004 ページ 48.90 NHz 046 話 3巻 121 ページ 48.93 NHz 064 話 4巻 155 ページ 48.95 NHz 075 話 5巻 089 ページ 49.11 NHz 057 話 4巻 060 ページ 50.14 NHz 055 話 4巻 045 ページ 50.96 NHz 086 話 6巻 073 ページ 51.97 NHz 089 話 6巻 093 ページ 52.71 NHz 022 話 2巻 029 ページ 53.09 NHz 082 話 6巻 033 ページ 53.78 NHz 040 話 3巻 070 ページ 56.04 NHz 052 話 4巻 017 ページ 56.24 NHz 080 話 6巻 015 ページ 56.31 NHz 074 話 5巻 078 ページ 56.66 NHz 059 話 4巻 093 ページ 57.31 NHz 004 話 1巻 021 ページ 57.48 NHz 054 話 4巻 035 ページ 58.65 NHz 038 話 3巻 055 ページ 58.94 NHz 092 話 6巻 154 ページ 61.18 NHz 021 話 2巻 022 ページ 62.82 NHz 093 話 6巻 160 ページ 64.98 NHz 002 話 1巻 008 ページ 65.03 NHz 048 話 3巻 139 ページ 65.38 NHz 081 話 6巻 022 ページ 65.84 NHz 091 話 6巻 134 ページ 68.59 NHz 016 話 1巻 135 ページ 70.08 NHz 077 話 5巻 101 ページ 72.56 NHz 060 話 4巻 101 ページ 75.32 NHz 044 話 3巻 105 ページ 79.36 NHz 014 話 1巻 112 ページ 80.20 NHz 033 話 3巻 012 ページ 81.42 NHz 029 話 2巻 142 ページ 82.39 NHz 007 話 1巻 041 ページ 82.51 NHz 070 話 5巻 045 ページ 83.63 NHz 051 話 4巻 009 ページ 84.53 NHz 067 話 5巻 021 ページ 85.43 NHz 018 話 1巻 155 ページ 86.06 NHz 087 話 6巻 080 ページ 86.35 NHz 062 話 4巻 135 ページ 86.52 NHz 068 話 5巻 030 ページ 86.69 NHz 096 話 6巻 182 ページ 86.77 NHz 045 話 3巻 114 ページ 87.77 NHz 066 話 5巻 015 ページ 88.50 NHz 049 話 3巻 153 ページ 89.27 NHz 001 話 1巻 004 ページ 89.28 NHz 005 話 1巻 029 ページ 89.44 NHz 003 話 1巻 014 ページ 90.01 NHz 028 話 2巻 115 ページ 90.32 NHz 032 話 3巻 003 ページ 91.30 NHz 078 話 6巻 003 ページ 91.34 NHz 097 話 6巻 189 ページ 99.92 NHz 025 話 2巻 065 ページ xx.xx NHz 0XX 話 5巻 108 ページ xx.xz NHz 0XX 話 5巻 115 ページ xx.yz NHz 0XX 話 5巻 137 ページ xx.zz NHz XX 話 6巻 193 ページ
hysysk
hysysk
2020/11/27
ラーメンは研究開発
時価総額世界1位の企業で働くアメリカの友達が「日本のラーメンはあれだけ研究開発されてるのに1000円くらいで食べられるのはあり得ない」と言ってひたすら食べ歩いていたのだが、これを読むとすごくそう思う。 全くの素人から始めた人、別の料理業界から転身した人など、色んな人が出てくる。約20年前の作品にも関わらず、紹介されている店のほとんどが今もしっかり現役で、当時は目標として語っていたことを実現していたりするのがすごい。冒頭に「豚ガラ鶏ガラ人柄の調和」というポエムを載せていて心配になったが原作者の目(と舌)は確かだ。今ではインスタントでも食べられてしまう「すみれ」は主婦がたまたま空いた店で始めたものだったとか、ガチンコ世代のスーパースター佐野実にこんな背景があったなんて知らなかった。 みんな大体ラーメンなんて簡単だろ、というところからスタートするのだが、徐々にその奥深さにはまっていく。スープは長時間火にかけると酸化する、気温や天気に合わせて麺の配合を変える、麺が変わるとスープにも影響する、旨味調味料に頼らないためにはどうするか、行列ができたら苦情にも対応しなければならない、複数店舗のオペレーション…そんな中で安定しておいしいラーメンを作るにはやはり職人的な技術や努力が必須で、味だけでなくインフラや組織作りにも工夫とイノベーションが要求される。 雑なバイトに読ませたいし、ヘッドフォンしてスマホ片手に食ってる客の画面に強制的に表示させたい名作。
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