あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
2020/03/21
仕事帰りは一人、ビールでOFF! #1巻応援
ビールは解放のお酒、と言ってしまいたい。 仕事帰り、飲み屋でソワソワビールを待つ。本当にもう仕事終わりにしていいの?と思いながら、やって来たビールを口に含み、苦味を感じる前にグイグイ喉に流し込み……クハァー!の瞬間、スイッチがONからOFFに切り替わる、そんな気がする。 おひとりさま女子の主人公は、仕事帰りや面倒な飲み会の後、一人色々な店でビールと、こってり目の料理を堪能する。 ビールを飲んでクハァー!で対外モードから一人モードにスイッチを入れ替える。そして回想で、様々なビールと人との縁を思い出す。 一人で飲むという行為で、大切な人の存在をしみじみ確認する……そういう自分の保ち方、いいなぁと思う。 様々な地域や国の食文化が入り乱れる日本の都市では、共に提供されるビールもバラエティ豊かになる。分かる人ならこの作品の目次を見ているだけでも楽しいだろう。 海外勢はドイツ、ベルギー、イタリア、メキシコ、アメリカ、中国。日本からもメジャー会社のお馴染みの奴からクラフトビールと、幅広い。ビールの蘊蓄は最小限に、料理との取り合わせを魅力いっぱいに取り上げており、読んでいて喉が鳴る。というか、一緒にクハァー!をやりたくなる。 読み終わった後、取り敢えず身近でどんなビールが飲めるかな……という基準で飲食店を探したくなる、そんな漫画だ。
くにお
くにお
2019/10/17
変人揃いだが、わりと楽しそうに生きてるおじさんたち
気の抜けたようなタイトルと表紙のおじさんたちの顔が気になり、本屋で買ってみたところ、これは面白いと思った。 そこらへんにいるような、そうでいないような、一癖も二癖もある変なおじさんたちが一話ずつ登場して、独特でマイペースな生き様を見せてくれる。 (ちなみに表紙ではおじさんが集合してるけど皆孤立してます) 展開がファンタジックすぎて、なんだかよくわからん話もあるけどそれも含め好き。 他人の家の雑草を刈りたがる「ボーボーおじさん」という、ほとんど妖怪か仙人のようなおじさんから、 生き辛さ、孤独を抱えるおじさんの話(「なめくじおじさん」「2個ずつおじさん」)もあり、登場するおじさんの幅が広い。 お掃除道具と会話する「ハッピーおじさん」、ハンドパワーで家事をこなそうととする「念力おじさん」、電柱や自転車の気持ちになりきる「イマジンおじさん」など、想像力でもって楽しそうに暮らしているおじさんたち。これは独身中年に差し掛かってる自分も共感する部分が多かった。 憎めないけど、ちょっと迷惑なタイプのおじさん(「センチメンタルおじさん」「案内おじさん」など)も登場。 実際にこういう近付きたくないおっさんいるな〜と思いながらも「自分もいつかこうなってしまうのでは…」という考えが頭をよぎってしまう。これは反面教師にしたい。 おじさんに(比較的)やさしい世界で、ホンワカとした絵柄なので全体を通して、明るい気分で読めた。 おじさん自身も、あまり自虐的になったり卑屈になることはなく、 「ありのままで生きてる」って感じなのが、 いいよな〜(いいよなおじさん)
影絵が趣味
影絵が趣味
2020/07/10
泡のような愛の物語集 ~その愛は祈りだね~
舞台は近未来の都市か、もしくは、誰からも忘れ去られた過去の都市か。 この外殻都市は、都市の上に都市を重ねる形で成長を続けている。いったい、いつ造られたのかさえ定かではない。下部階層の劣化は激しく、このグラスを伏せたような形の殻構造がなければ、上部階層の安定はおぼつかない。いや、古い下部階層では、その殻構造の強度さえ低下している。 白を基調としたコマに、淡々として、きわめて抑制的なモノローグをそえて展開される七つの愛の物語。それは愛の物語であり、同時に、消えていってしまうものへの祈りの物語でもあると思う。 愛は、その形を定義づけた瞬間にも、泡のように、古くなって崩落する殻都市の一部のように、たちまち立ち消えてしまう。その一瞬一瞬を描くことに注がれた『殻都市の夢』には、痛々しい描写こそ数あれども、そこには不思議と慈しみの表情がある。それは消えていってしまうものへの祈りの態度であると思う。愛が、泡のように、古くなって崩落する殻都市の一部のように消えてしまっても、そこに愛があったことは永遠に変えられない。もはや触れることができず、干渉することができず、だからこそ永遠に不変のかつてそこにあった愛。それは消えてしまうのではなく、そこにずっと在り続ける、私たちが祈ることさえ忘れなければ。 川の水の流れるように、つぎつぎと積み重なる殻都市、あるいは私たちの記憶。その絶え間のない流れは、目に触れた先から流れ去っていってしまう。でも、いつかの川のせせらぎが陽光をきらきら反射させていたのを私はいまも憶えている。見せておきたい景色が、ひとつ、ふたつ、と募ってゆく。それをいつか誰かに話し聞かせたいと思っている、祈りのように。そして、モノローグはようやくセリフへと変わる。 これから話すのは いつか存在した 今では存在すら忘れられた都市 ひたすら上へ上へと積みあがっていった都市 目的もわからず 理由も定かではなく その行為に没頭した都市 そんな 都市の抱いた 夢の残滓の こと そんな 人々の 物語
ANAGUMA
ANAGUMA
2019/06/26
スタン・リーが原作の貴重な日本のマンガ
アメコミの巨匠スタン・リーと『シャーマンキング』の武井宏之がタッグを組んだエクセルシオール!なコラボ作品です。 ご想像通り両名のカラーが渋滞を起こしながら大暴れしてフルスロットルで突っ走っていくカロリーの高さが魅力。 善(ヒーロー)と悪(ヴィラン)という概念に合わせてそれぞれの陣営のキャラクターが群像劇的に活躍するのはアメコミのエッセンスがしっかり詰まってます。大胆にタイムスリップしたりとか。 一方アクの強い主人公の親友やヒロインのキャラクター造形、超カッコイイ巨大メカなんかは武井先生の感性が炸裂。 アメリカと日本のマンガのストロングポイントを同時に楽しめるカツカレー的な味わいになってます。 本作の連載開始(2009年)以降、スタン・リーは『HEROMAN』や『THE REFLECTION』など日本のアニメ制作にも積極的に関わっていきます。 晩年の彼の活動を振り返るのにも大切な一作であると言えるでしょう。もっと日本での活躍も知られてほしいな…。 と言いつつもX JAPAN YOSHIKIとコラボした『ブラッド・レッド・ドラゴン』は僕はチェックできてないです。 https://www.barks.jp/news/?id=1000071768 あとはダンスタンっていうキャラクターが出てくるんですけどこれはダンスタンなのでスタン・リーではないです。 ダンスタンです。 https://i.imgur.com/T2LxNZt.jpg
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