天沢聖司
天沢聖司
2020/07/28
美少女…ではなく主人公が最強の漫研ラブコメ!
『温泉街のメデューサ』轍平先生の新連載! ジャンプラで見かけて知っていたものの、「漫研で美少女がチヤホヤされる話ぃ〜〜??」と読まず嫌いをしていました。 が、実際読んでみると想像と全ッッく違う話で反省しました。めちゃめちゃ面白い…! 主人公の文紗(あやさ)は、少女漫画の美少女が大好きな元バレー部で四白眼の女の子。 昔クラスメートに言われた言葉を気にして、顔に似合わないからと美少女を描くことを諦めていた文紗だったが、高校の漫研なら堂々と描けると入部する。 そこには途轍もない才色兼備の美少女・学(まなび)先輩がいたのだが、先輩は漫画のことに関してはポンコツで…!? https://i.imgur.com/hmgj4v3.png まず1話で登場する学先輩の4コマ作品がすさまじくシュールでメチャクチャ面白い!! 「うわヤバ…こんなのもうどうしようもないだろ」というレベルの作品なんだけど、主人公の文紗はきちんと学先輩が意図した笑いのポイントを聞き出して、改善したバージョンを描いて見せる。 https://i.imgur.com/cYZZ2Z1.png 面白くないギャグ漫画にも、自分が理解できないだけで作者が思う面白さがきちんと描かれていたんだろうな…と思わされた。 文紗の能力の高さがわかると同時に、「同じ話でも描き方1つでここまで変わる」漫画の奥の深さであり、「漫画をより良くする方法を探るのが漫研」なのだと自然に理解できるすごく良いシーン。 そして、美少女の学先輩がハーレムの中心になるのかと思いきや、まさかの主人公・文紗が天然ジゴロで、ばったばったと女の子(と幼馴染の男の子・ちとせ)を次々落としていくのが最高…! そのハーレムの中でも、本来超モテてるだろう爽やかなイケメン・ちとせくんが健気でたまらない。 https://twitter.com/wadachi_shrimp/status/1285396343335211008?s=20 美少女大好き文紗が先輩とくっつくのを阻止するため、入部条件である漫画を即興で描き入部。 その漫画というのが、文紗への片思いを元に描いた、かわいい動物たちの恋愛ものでなかなかのクオリティ。もうお前がメインヒロインだよ…! 面白くて最新話まで一気に全部読んでしまった…思い込みで読まず嫌いするのはよくないなと反省しました。 1巻が9月4日(金)に発売だそうなので楽しみにしてます! https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331619689958
たか
たか
2020/07/03
最高の江戸っ子ガールズバディアクション学園コメディ…!!
も〜〜!! 想像を遥かに超えて最高だった…! 少女漫画でこんなにかっこよくて迫力のあるステゴロを読んだのは初めてです。 この本を読んだきっかけは、Kindle Unlimitedで読める雲田はるこ先生のロングインタビュー『私の本棚』で、好きな作品として挙げられていたからなんですが、納得の面白さでした! 気っ風が良いチャキチャキの江戸っ子「やじさん」と、クールで女にモテる「キタさん」の2人の女の子が主人公。 喧嘩で相手を助けに助太刀してはことが大きくなり転校。示し合わせたわけでもないのに転校先で再会し、喧嘩で相手を助けに助太刀しては…(以下ループ)というのを5度も繰り返している腐れ縁の名コンビ。 その噂を聞きつけて、ある学園の理事長が学費やらなにやらを免除するから息子が総長を務める不良組織をなんとかしてくれと頼んできて、2人は一緒に転入する…というあらすじ。 https://i.imgur.com/esZWEUI.png 2人と仲がいいがっしりした男前の大門。その大門の前では腰砕けでメロメロしてるけど、それ以外ではキリッとクールな菊千代。「パープー」なふりをしているけど、実は頭がキレる長髪でたおやかな総長・雪也などなど、出てくるキャラがとにかく全員魅力的! そして、皆の喋り方もまぁ良いんですよ…! 関東番長連合の一派「総長がお召しです」とか「上様いかがなされました」とか殿と家臣みたいなかしこまった話し方。 やじキタコンビは「するってぇと…ちょいとお待ちよ」「そいつぁともかく」「さっさとケツまくって行っちまいな」みたいな、江戸っ子かつスケバンな話し方で読んでいてとても小気味いい。 バトルもとにかく爽快! 1巻で総長・雪也が食堂の騒ぎを見てみぬふりをしたシーンでは、それまで腕っぷしを隠していたやじさんが内心静かにキレて、暴れていたやつをこぶし1発でのしたあと雪也にも平手を2回食らわせる。 いや〜もうここでガッツリ惚れましたね、かっこよすぎる…! キタさんの戦いも最高で、レディースの集団にバイクで囲まれ脅しをかけられたとき、走行中のバイクを奪いヘッドに向かって「女の子に手荒なマネすんのあ趣味じゃないんだ」と情けをかける。は〜〜〜〜好き…! https://i.imgur.com/1MFBrD1.png こんな風にタフで喧嘩が強い2人だけど、見た目はとっても可愛いんですよね。 黒髪ぱっつんロングのやじさんと、茶髪ワンレンボブのキタさん。 特にキタさんは学校ではハーフアップにしてメガネをかけてて、これが大人っぽくて最高なんですよ…最高。 1話の私服、2人ともショートパンツ似合いすぎじゃない? 太ももから目が離せない。 2人の「馴れ初め」で、やじさんが男子生徒に向かって「キタさんはあんたみたいななまくらより、ずっと侠気(おとこぎ)がある人さ!」と言ってのけるシーンがあるんですけど、このセリフこそが私がこの2人が好きな理由です。 やじさんもキタさんもただ喧嘩が強いだけじゃない、清々しい侠気を持った女の子で、惚れずにはいられません。 1巻の本編の終わり方も最高にかっこいいんですよ…! 親友・大門が、事の顛末を新聞で知りふっと微笑み「この調子じゃぁ…」とひとりごちているとき。騒動を収め学園の人気者となった2人は、追いかける生徒たちから一緒に逃げながら「ここにも居つけないねェ」とつぶやく。 バディコメディのオチとして完璧すぎませんか? ブラボー…!! こんなのがあと28巻も続いているのかと思うとワクワクが止まりません…ちょっとずつ買い揃えていこうと思います。 『私の本棚 #1: 雲田はるこロングインタビュー』 https://www.amazon.co.jp/dp/B078KCPK2G/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_SoMmEbK3VQHVK https://m.media-amazon.com/images/I/51Rh1xd+XhL.jpg
sogor25
sogor25
2020/11/22
絶望と希望を胸に滅びゆく世界を生き抜く物語 #1巻応援
世界にゾンビが現れて半年が経過した世界。 街はすでに壊滅状態で、生存者はほとんど残っていません。 そんな中で息を潜めて暮らしている主人公の三倉。 彼がある日食料を求めて民家に忍び込むと、そこには1人の女の子が。 驚いた三倉でしたか、その女の子・ゆゆと話していると、彼女のお母さんが感染してゾンビになってしまっているらしいと察します。 しかし、そうこうしているうちにそのゾンビ化したゆゆのお母さんが現れてふたりを襲い始めます。 なんとか逃げ出した御蔵でしたが、襲われた時に傷を負ったことで自分も感染してしまったということを悟ります。 この作品は自分が完全にゾンビになって自我を失う前に余裕を安全な場所まで 連れて行くと誓った御蔵 の様子を描いた物語です。 ゾンビものといえば「噛まれてしばらくするとゾンビ化して自我を失ってしまう」という作品が多く、ゲームの「バイオハザード」シリーズの主人公のように耐性を持っているためにゾンビ化しない作品、「空腹なぼくら」のようにゾンビになっても自我を残している作品などもありますが、この作品は本来であればすぐにゾンビ化するところをなぜか主人公の三倉はゾンビ化せず、ただ確実にゾンビ化は進行しているという状態です。 そのため、ゆゆを連れて生き延びるという既に目の前にある試練に加えて、自らがゾンビ化してしまう前になんとかゆゆを安全なところまで連れて行かなければならない、というタイムリミットのある試練が三倉には課せられています。 その結果、物語により緊迫感が生まれるとともに、自分が遠くない将来にゾンビ化してしまうだろうこと、いつゾンビ化してゆゆを襲ってしまうか分からないこと、などいろいろな要素が絡み合った三倉の複雑な心境が描かれる作品です。 1巻まで読了
みど丸
みど丸
2020/07/02
「人間」アレクサンドロスの物語
本作を読んだのは高校3年生だったか大学に入りたての頃だったか…。受験で世界史を選択したのですが、古代史の勉強範囲で最もワクワクさせてくれたのがアレクサンドロス3世の記述でした。 安彦良和先生の表紙とマンガっぽくないハードカバーの装丁に心躍ったのをよく覚えています。 まず見どころはアクションシーン。大軍勢が見開きで激突し、長槍と軍馬がひしめき合う合戦のようすはスペクタクルに満ちています。 迫力の戦争シーンと並行し、作中ではアレクサンドロスがどんな人物だったのか、帝国の後継者のひとり老リュシマコスの回想の形で語られます。 作中、アレクサンドロスは決して一面的な英雄として描かれることはありません。 ダレイオス3世との因縁を制し、世界を征服した男。果てない破壊の旅路に乗り出した暴虐の王。病に倒れ、大勢の兵に見守られながら逝った最期の姿…。 悩み、過ち、殺し、壊し、そして愛し、愛されながら、自身の夢を追い続けたのが「人間」アレクサンドロスなのです。 クライマックスのリュシマコスのことばは圧巻です。 アレクサンドロスが存在した結果として、数多の人間が歴史の闇に消えていったこと、自らもそのひとりであることをリュシマコスは伝え、残そうとします。 アレクサンドロスのせいで多くの人間が犠牲になった、それでも彼が為したことの巨大さ、彼に関われたことの誇らしさを伝えたいという気持ちが迸るシーンです。 歴史上のできごとは、当たり前の話ですが誰かが語り継がなければ消えていってしまいます。 今日に至るまでアレクサンドロスがいかに多くの人を惹き付けてきたのか、リュシマコスの最期のことばを噛み締めながら、改めて思いを馳せました。
nyae
nyae
2020/07/09
主人公たちも謎すぎる!ミステリー&コメディ #1巻応援
ここ数年あまりジャンプコミックスを読んでなかったですが、本作はサスペンス・ミステリーとして非常に面白いと思いました!そしてコメディ色も強く、そこをバランスよく描くのが上手い。 クラスのなかで違う意味で浮いているミキとレオの2人が、ひょんなことから様々な事件に関わり、推理し、解決していく話なのですが、なによりこの主人公2人がそれぞれどんな人間なのかも不明瞭で、そこも本作の謎として常につきまといます。 表向きは、女の子の主人公・君乃ミキは授業では寝ているくせに頭脳は天才的。常に少しの引っ掛かりも見逃さず、自分の「不可解」を「解」にすることに余念がないタイプ。 男の子の主人公・僕徒レオは、何もかもが弱くてバカにされるタイプ。いつも泣き顔で「ひんっ」って言っている。いまどきそんな主人公珍しいですよね…笑 なのに観察力があるのかなんなのか、意外なところに気がつくタイプで毎回それが事件解決の糸口に繋がる。そういうところがミキにとっての「不可解」になっているので、ミキに常に監視されている。 "表向きは"と書いたのは、読み進むうちに徐々に裏側に隠されたそれぞれの素性が明らかになっていくからです。ミキは、もともと選抜クラスの生徒たっだのに、なぜか今は一般クラスに居る。それは彼女が「妹を殺した」という疑惑があることと関係があるようです。 また、レオに関してはあまりネタバレしないほうがいいので細かく言及しませんが、彼の名前に秘密が隠されてます。 少年漫画と侮るなかれ、子供から大人まで夢中になれる極上のミステリー&コメディに仕上がっています!
六文銭
六文銭
2020/11/27
どっちか選ぶんじゃない!二人同時に大事にするラブコメ
沸点が低いもので、アホガールを筆頭にヒロユキ氏のハイテンションギャグが大好きなんです。 新作が出ていることを見落としていたので、慌てて読みましたが、その面白さに一瞬で溶けました。 やっぱりいいです。 彼女がいる主人公が、美少女に告白されて、「正々堂々」二股するという話。 この「正々堂々」というのがポイント。 主人公は、嘘をつけないというか、変にクソ真面目なところがあるので、二股も隠れてすることができず、彼女にしっかりと懇願し、このような展開に。 そして、元々の彼女・咲(さき)と、告白した渚(なぎさ)と主人公の3人で同居生活をすることになる。 この時点で、もう十分面白い。 隠れて二股したり、つかず離れずの女性関係が多いハーレムものとも異なり「彼女」として2人と同時に付き合うとか斬新すぎるでしょ。 そして、それを許す「彼女」二人もまたスゴイ。 普通、こういう関係だと、とったとられただののドロドロの地獄絵図を想像しますが、そんなことにはならず、お互いの良いところ認め、むしろ主人公との関係を鼓舞するようなサポートもしていきます。 なんて良い子達なの…。このヒロインたちも本作の魅力なんです。 咲は思い切った性格で元気いっぱいで可愛い。 渚は甲斐甲斐しく健気で可愛い。(勉強できないというおバカ設定あり。) 2巻以降は巨乳の第3のヒロイン・理香(主人公に告白したが、玉砕)も出てきて、飽きさせません。 また、そんな魅力的なヒロインたちと織りなすラブコメもよいのですが、 何より主人公がこのヒロインたちを精一杯大事にする姿もまた魅力的です。 どんな時もどっちか一方だけに肩入れとかせず両方大事にする姿勢を貫きます。全くブレない。 二股 とやっていることは下衆っぽいですが、ここまで一生懸命だと、逆にカッコよくなるから不思議です。 どちらかを選ぶのではなく、どっちも選ぶ。 なかなかよいラブコメではないでしょうか。
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