独り言広場大友克洋にサインしてもらう機会に恵まれるも、あまり作品を読んでいないニワカなので どうしようと迷っていたらチャールズ・ブロンソン風のかっこいい西洋人を描いてもらう夢をみた この夢には実は元ネタがある 学生時代に大友先生の双葉社時代の某担当編集者が1回だけ特別講義で来たことがあり 授業後に質問を別室で受け付けていたので「なぜ双葉社の大友克洋作品は絶版なのか」と訊いたのである で、どの作品が好きかと言われ当時ニワカだった私はよりによって講談社のAKIRAと答えてしまった 答えをきくなり「それは別の会社だよ.....」と冷めた口調で返ってき、2分か3分くらいで会話は途絶えた 「気分はもう戦争」といえばよかったものを! 一点、編集者が退職すると作品の権利は移るものだ(?)という趣旨の発言は興味深かったものの、あとは何も。 考えてみれば、講義では大友関連の話は一切出ず、編集者が関わった一般雑誌の話がメインだった ちゃんと講義に絡んだ質問をして、それから大友先生のことを尋ねたほうがよかったなと今になって思う ・・・というつまらん失敗談でした。長文御免
宮崎駿や大友克洋も影響を受けた「バンド・デシネ」や「グラフィックノベル」市場に新たな道筋―― “読みたい読者が本を作る”海外マンガ翻訳家が挑む新たな出版の形 | ダ・ヴィンチWebddnavi.com「バンド・デシネ」という言葉をご存じだろうか。一般的にベルギーやフランスなどフランス語圏のマンガのことをバンド・デシネ(Bande Dessinée)、略してBD(ベーデー)と呼び、大人向けから子供向けまで日本のマンガと同じように多様な作品がある海外のマ…
ビッグに聞く:第20回 大友克洋 ちばてつやの意外な影響 気になる新作は… - MANTANWEB(まんたんウェブ)MANTANWEB(まんたんウェブ) 今年、創刊50周年のマンガ誌「ビッグコミック」(小学館)の関係者に、名作誕生の裏側や同誌について聞く連載企画「ビッグに聞く」。第20回は、「AKIRA」などで...
大友以前、大友以後という言葉が存在する様に、多くの漫画家に影響を与え続けてきたAKIRAだが、それは未だその影響は衰えていない。それは結局のところ少年漫画、青年漫画においてこの漫画の描き込みや、リアリズム、デザインセンス、構図、存在しない背景の描写の技術力に追いついていないからである。確かに大友の絵の影響はあらゆる漫画から腐る程感じるのだが、AKIRAを一つも凌駕してはいない。真似しようとしてどの漫画家も挫折しただけだ。ナルトも攻殻機動隊も亜人も引き画の大ゴマや人間や機械の描写力がAKIRAより簡単である。そして何より誰も大友の絵を真似ても、大友の線の魅力を再現出来ていない。彼の1〜5巻における艷やかで艶めかしい色気漂う線が、この漫画のオリジナリティを保持している。大友の線を細く均一などと表現するのを時々見るが、それは違う。実は細い線の中にも止め跳ね払いが存在する。但し6巻はアニメという線に作家性を出さない媒体を挟んだからか、最早情念すら感じない。前時代の崩壊と新世代による復興というテーマは現在だからこそ読む意味がある様に感じる。