あらすじこだわりを貫いて作り直した新商品のノンアルコールビールが、ついに完成!社内の反応も上々で、あとは発売を待つばかり。しかし、相変わらずまったく酒が飲めない樽川は、同僚の売り言葉になんと四合びんを一気飲み!?病院に運ばれてしまった樽川だったが……。
お酒の神様ディオニュソスの怒りに触れ、天界から下界に落とされた2人の巫女が悩める下戸を酒飲みに育てるため奮闘するお話。 突っ込みどころ満載のファンタジーアルハラストーリーみたいに思えますが、とても面白いお仕事漫画です。 ビールメーカーに勤める下戸の青年・樽川を酒飲みにするのが使命なので、巫女の2人(深見沢と水源)も同じ会社で働きます。 だんだんと使命よりも仕事に夢中になり、ビールの代わりではない美味しいノンアルコールビールの開発に尽力します。 なんだかもう樽川が飲めるようになるなんてどうでもよくて、ノンアルコールビール開発にかけるチームの思いに感動して読み進めてしまいました。 飲めない人を飲めるようにするなんてアルハラだ、と今の価値観だと思ってしまいます。というかアルハラだと思います。 とは言え「飲めない人」と言っても、飲みたくても飲めない人、本当はお酒が好きだけど飲まない人、純粋にお酒が嫌いな人など様々なパターンがあるのでそれぞれに合わせたアプローチがあるんだろうなあとぼんやり思いました。 樽川は飲みたいけど飲めない、お酒への愛は誰よりも強い人なので、まあアルハラには当たらないと判断しましょう(当社調べ)。 数十年で社会の常識って変わったなあ、というところも含めて面白い!