不況で日本屈指の交響楽団が解散!食い詰めた連中が謎のジジイ、天道のもとに再結集。これは、身も心も音楽に捧げた者たちが、極上の「運命」と「未完成」を奏でる物語である。手塚治虫文化賞に輝いた傑作『神童』につづく、感動の音楽漫画です。
新米医師の三郎は、札幌のススキノ繁華街で1人の男と出会った。かつて大学病院でその有能さから将来を嘱望されながらも突然姿を消した、国分徹郎が帰ってきたのだ。2年前に身を引いたある事情と再び向き合う国分の姿に、三郎は壮烈なる医師の生き様を見ることとなる。新宿の裏町に小さな診療所を構え、街の住人から「熊先生」と慕われる国分の過去を描く序章「雪の終わり」ほか、心震わせるヒューマンドラマ全9編を収録。
怪奇の道は一日にしてならず!! 少女怪奇漫画を牽引し、『エコエコアザラク』でオカルトの扉を開けた古賀新一。『蔵六の奇病』等、その異質な作風が当時の子供たちにトラウマとなった日野日出志。『富江』を始め、その空想力で怖さの世界を広げた伊藤潤二。『不思議のたたりちゃん』他、90年代ホラーブームの女王として一世を風靡した犬木加奈子。その4人の創作秘話を描く!
犬と猫を愛するすべての人に 著者の実体験を基に、老いた愛犬の死までを丹念に描いた『犬を飼う』。そして、愛犬の死後、行き場をなくしてやってきた猫たちとの生活を描いた『そして…猫を飼う』。本シリーズに加え、谷口氏が犬と猫との生活を描いた珠玉のエッセイ『サスケとジロー』(全16000字超)、谷口氏の後期犬まんがの傑作『百年の系譜』を収録し、1冊丸ごと、犬と猫を題材とした作品集としました。発表時に大反響を呼び、知る人ぞ知る名作として読み継がれる感動傑作、決定版としてついに登場!! *本書は『犬を飼うと12の短編』(小学館)収録作品の一部を抜粋し、エッセイを加えて再編集した新装版となります。刊行にあたり、すべての原稿を新たに製版し、カラー画稿はすべて4色印刷にて収録、名作『犬を飼う』シリーズの決定版となります。
ク-ルで常識的、成績優秀な小学3年生の茂雄は母親とふたり暮らし。夏休みを迎え、さあ、これから塾だ、がんばるぞ!というその時、母の花織から、夏休みの間、父のもとに行って暮らすようにと言われたからびっくり。何といっても父は、プロ野球の選手になるといって家を飛びだし、30歳となった今もその夢を追い続けている「夢追い人」なのだった。
クラスメイトに「ホモ動画」を観ていることを知られた、たすく。自分の性指向… ゲイであると皆に知られたのではないかと怯え、自殺を考えていた彼の前に、「誰かさん」と呼ばれる謎めいた女性があらわれた。彼女は、たすくを「談話室」へと誘う。そこには、レズビアンである大地さんがいて…。尾道を舞台に描かれる、性と生と青春の物語、第1集。
「俺はマンガ家になる」と、40歳で会社を辞め、夢を追いかける生活に入った男・大黒シズオ。父親からは顔を見るたびに説教され、幼なじみからは本気で心配され、17歳の娘に温かく見守られながら、マンガ執筆とバイトとサッカーゲームの日々。そんなある日、バイト先のハンバーガー屋にちょっとした問題児が入って…。齢41歳、子持ちにして、突然漫画家を目指し始めた大黒シズオ。こんなおっさんアリですか、ナシですか?とりあえず、こんなおっさんにも人生はアリ、ます。
「さよならタマちゃん」で大きな反響を呼んだ武田一義が贈る、父と子の物語。ある日かかってきた一本の電話。それは長い間、音信不通だった父の危篤を知らせるものだった。一報を受けた息子の孝志は、妻の亜紀とともに15年ぶりの帰郷を果たす。もう父とは関わりたくないはずだった。だが変わり果てた父の姿を見て、その思いは揺れる……。
永きに亘る探求の旅がついに終わりを迎える…。世界的ワイン評論家・神咲豊多香(かんざき・ゆたか)の遺した言葉が〈天上のワイン・神の雫〉に至る道標となる! ワインの武者修行を経て成長を遂げた雫が料理とワインの『マリアージュ』に挑む。そして『神の雫』を巡る遠峰との最終戦がついに始まる!
川畑菫(かわばた・すみれ)。10歳。小学4年生。両親が離婚しており、今はお母さんと二人暮らし。人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ女の子。そんなすみれちゃんが、お母さんとか友達の笑顔を見たくてお弁当を作ったり、福引きでプレゼント当てようとしたり…にっこりがんばる姿が、ぎゅっと詰まった一冊です。
国民に生命の価値を再認識させることを目的として制定された法律「国家繁栄維持法」。この法律の名のもと、1000人に1人の確率で国民に注入される特殊カプセルは、対象者が18~24歳の期間に破裂し、その者の命を奪う。そして、そんな「死」の24時間前に対象者のもとへと届く死亡予告証こそが、通称“逝き紙(イキガミ)”と呼ばれる一枚のカードである。武蔵川区の“イキガミ”配達員・藤本賢吾が、今回届ける対象者は…!?
小林まことの手で蘇る、義理と人情の物語。現代(いま)だからこそ伝えたい“美しさ”がここにある――。『柔道部物語』『1・2の三四郎』他、名作のキャストが総出演!!十年前、櫛、簪、巾着ぐるみ、意見を貰った姐さんにせめて見て貰う駒形のしがねぇ姿の土俵入りでござんす駒形茂兵衛、一世一代の土俵入り――。“横綱になる”夢を抱いて路傍を彷徨う駒形茂兵衛が、一人の酌婦に受けた、たった一つの恩義。たとえどんな先が待とうとも、受けた恩は返すが男。義理と人情に生きる男の物語。【巻末特典】漫画の原点となった長谷川伸の戯曲を収録。
劇画・長谷川 伸シリーズ
ある夜、ひとりの少年が1本のペンを手に、少年院から脱走した。その男の名は水代元。2年前のある忌わしい事件の犯人として捕まり、少年院に収容されていたのだ。元は、幼い頃から絵を描くのが好きで、人の心の中に浮かんでいることを絵にできる不思議な少年であった…。数えきれないほどの不幸を背負いながらも、全身全霊で真実の愛を貫き通す男・ドンが見せる、切ないほどたくましい青春像!!
高校を中退した田中は、毎日家でゴロゴロ。とうとう母に「これから毎月3万円入れなければ、この家を追い出す」と言われ、仕方なく肉体労働に就くも1か月で退職。手元に残った給料18万円の使い道をあれこれ考えた結果、なぜか15万円のプレハブハウスを買うことに…。
50万ユーザーが読んだ話題のウェブコミックがついに単行本化! 株式会社モアイに勤める武田本部長47歳。ある朝突然、頭の中はそのままで体だけが赤ん坊という状態に……。どうやら生後8ヵ月ぐらいの大きさらしい。部下の坂井部長40歳、天野課長35歳、西浦平社員28歳による社内育児スタートです!
魔界を総べる残虐な3人の魔王のもとに、ある日あらわれた人間の3歳児マリス。処刑する? 奴隷にする? それとも……育てる!? 魔界中を巻き込んだ、男3人のトンデモ子育てが今始まる!
なまいきで口は悪いが、馬の事に関しては天才的な少年・優馬は、関東地方競馬の調教師・捨造にスカウトされ、騎手の道へと進む。そこで出会った馬は血統はいいのに幼い頃いじめられたことが原因で、レースに出ることも出来なくなっていたアルフィーだった。早速アルフィーに荒療治を仕掛ける優馬。生死を賭けたサラブレッドたちの熱き戦いがここからはじまる!
鳥山明先生と出会い、少年は生きる希望を見つけた。小~中学校時代、不登校だった著者の実体験を基にした物語。学校へ行けない日々、「9人の先生」との出会いと別れを通じて、喜び、傷つきながら成長していく少年の姿を描きます。
日本海側のある海沿い。徒歩5分に自殺の名所があるオーベルジュ・ギルダに”すもも”は向かっていた。死を決意した彼女は、最後の願いに、かつて憧れていた女性・夕雨子に会いに来たが、店に入ると夕雨子が刃物を突きつけられている場面に遭遇し……!? がけっぷちのオーベルジュで紡がれる悲劇と喜劇のロマネスク。
「加瀬ひかり(27)。安芸信用金庫・広島支店、営業。」「田所順平(16)。高校2年。部活、合唱部。」「若山正太郎(16)。中卒。職業、病院清掃。」同じ町に住む3人は、いまだお互いを知らない。だが、彼らには共通点がある。そして、やがて彼らは出合うだろう。ひとつの言葉の下に、ひとつのつながりの下に、そして、ひとつの覚悟の下に――。現代の広島を舞台に、苦難を抱える人々の絶望と奮闘、希望を描く 骨太ヒューマンドラマが、いま始まる。
天涯孤独になってしまった日…、チコはトモという謎の女に出会う。一度見たら忘れられないとんでもないブス…。この日を境に、生きる気力ゼロだったチコは、徐々に大切なものを見出してゆく。ディープな大阪を舞台に繰り広げられる抱腹絶倒、しかも心切ない森下ワールド全開!!
現実を真正面で受け止めなければならない介護の現場に入所した百太郎は、様々な体験を重ねて行く。そして老人との交流の中で百太郎はひとつの答えに辿り着く。ジジババ介護に風穴を開けろ!今まで誰も描かなかったリアルな「老人介護」漫画!!
南方仁は東都大学附属病院に勤める脳外科医である。ある日、彼が頭部裂傷の緊急手術を執刀した患者が、病院を脱走しようとする。患者と揉みあう内に仁はなんと幕末の1862年にタイムスリップしてしまった。電気も消毒薬も抗生物質もない世界で、医師南方仁の戦いが始まる。
お父さんがコロリと死んで、お母さんがポロリと死んで、ももちゃんはおじいちゃんと二人暮らしです。パパがわりのおじいちゃんなので、ももちゃんは「ぱじ」と呼んでいます。
交響楽団が舞台の漫画「マエストロ」を読み終えた後に すでに映画化されていると知り、 映画も観てみようと思った。 「マエストロ」という凄い漫画を、 どんな風に映画化したのかという興味が沸いて。 漫画は視覚で静止画を見ることで楽しむもの。 映画は視覚にも聴覚にも、静止画でも動画でも訴えるもの。 「マエストロ」は音楽を漫画で表現した素晴らしい作品だが、 音楽そのものを扱える映画ならば、もっと素晴らしい作品に なっているのではないか? 音楽を無音でしか表現出来ない漫画と、 動きや音で表現できる映画とでは、 どういう違いが出てくるのか? その辺を見てみたいなと思いながら映画をDVDで鑑賞した。 映画も素晴らしかったが、あらためて漫画「マエストロ」が 素晴らしいものだと再認識した。 音楽そのものを音で表現出来ないことがハンデになっていない。 むしろ、そこから生み出しているものが多い。 映画は音楽を流す。 効果音的な瞬間的な「音」ならともかく、 「曲」を流すのであれば、 簡単に音を切り崩してつぎはぎしたり改変できない。 曲が壊れてしまうし、演奏家の動きとズレも生じる。 いまは映像や音楽の編集技術も高度になっているだろうから、 実際には切り張り的な編集はしているのだろうし、 それで観客には違和感を感じさせないレベルには 仕上がっているのだろう。 恐らく、プロの音楽家がみてもわからないくらいに。 だが脚色的な演出は控えざるをえない。 リアルを追求しているのに、虚飾を交えることになる。 例えば単純に、スローモーションやストップモーション、 早送りなどの動画編集的な手法は多様できないだろう。 やれば非現実感が生じてしまう。違和感を感じてしまう。 漫画は自由自在だ。 大きなコマで大迫力の絵を見せようが、 細かいコマで矢継ぎ早にシーンを変えようが、 静止画のような絵であろうが、 スローモーション的だったり倍速的な動きを表現していようが、 キャラのセリフやモノローグがかぶさろうが、 読者の頭の中に流れる音楽は破綻しない。 途切れない。自由闊達に流れ続ける。 それは実際に音が聞こえないからこそ味わえる音楽だ。 映画と比較してみて、そのことを改めて感じた。 また、映画のクライマックスの演奏シーンでも 一箇所だけスローモーションになるシーンがあって、 それは良いシーンに感じた。 漫画も映画もどちらも色々と面白いです。