ゆゆゆ
ゆゆゆ
2024/04/26
ネタバレ
大人向けの漫画ですよ?
レディコミ?ティーンズラブ?ジャンルはわからないのですが、成年女性向けの男女の恋愛を取り扱った漫画で、仕事やら体の関係やらが描かれるタイプのものです。 なので、あらすじのとおり、セックスだのオナニーだの、お子様には見せられないワードや描写がバンバン出てきます。 にも関わらず、性描写オプションですよ?というくらい、仕事・結婚・離婚・過去のトラウマ・恋愛などなど、生きていくうえで起こり得る、いろんなものがごちゃ混ぜになって、ドンと目の前に出されます。 それゆえにストーリー展開が気になって、読み進めてしまいます。 主人公が、職場では完璧にみえる女性なのに、離婚理由のトラウマと、セックスがしたいが拗れて、おかしな思考に陥っているのもまた、キャラクターに親しみを覚えます。 現実と同じく、完璧超人はいそうでいないんですよね。 それから、合意の上とはいえ、初対面の人と自慰を見せ合うという訳が分からない展開は、訳が分からなさすぎて、非常におもしろかったです。 何を見せられているんだ?!という混乱と、なんかうまくいっている二人と。 うまく行っているならいっか?と思うも、うまく行ってるのか?と疑問がわいて… こういうジャンルの感想もありなのかなと思ったものの、おもしろかったのでレビューしました。
ゆゆゆ
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2024/04/23
外伝 一巻 カルエゴ編
ストーリー設定は、あの悪魔(人)たらしの入間くんがまだいない世界(もしかすると、産まれてすらいない?)、そして見慣れた大人の面々もまだ初々しいというか若さというか、まだ幼さを感じる年齢の時代。 学校も荒れています。よくあの秩序だった今の学校へ変わったなと驚くばかりです。 登場する、若かりし頃のオペラさんは無茶苦茶というかめちゃくちゃ度合いがフルスロットルで、とてもおもしろいです。大人げない無茶ぶりと思っていましたが、落ち着かれていたんですね。 バラム先生は本編でもあったように、絵本を読む、夢見る子として描かれています。かわらず怪力ですが。そして、しれっと出てくるバラム先生のご両親。他のご家庭と同じく、似ています。 主人公のカルエゴ先生は、真面目というか厳格というか、その性格ゆえに昔から苦労していたことが伝わってきます。 まさか自分が召喚されてエギーちゃんになると、想像だにしないでしょう。 大人になっても「仲が良い」三人組の学生時代。 本編では読むことができない、作者本人によるサイドストーリーは、とてもおもしろかったです。 読み直したら、あとがきに「外伝は基本カルエゴの物語なのですが、他にもお話したい悪魔たちは沢山います」と書かれていて、カルエゴ編続刊も、別の方の外伝も楽しみだなと思いました。 続刊を気長に待っています。
ゆゆゆ
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2024/04/18
ネタバレ
初恋なら破れてしまうんじゃ…
かわいらしい女の子は実は殺し屋で、自分を好きになってくれた男の子に初めて恋をして、相思相愛で。 標題が頭をかすめつつも、イチャコラするふたりの姿にキャッキャとしつつ、逃げたわけでなくお仕事はきちんとしているのねと感心していたら…。 第一話(≒あらすじ)から、第二話への落差が半端なかった。 あらすじに「初恋の物語」とあるから、もっとほのぼのでキュンキュンですね♪系かと思っていた。 そっちへ引きずり込むのかよ!!と唖然。 こういう黒い方向も嫌いじゃないですけど、自分自身の勝手なストーリー妄想と相まって、衝撃を受けてしまった。 そして、仕事に対してストイックに生きてきた彼女だから、仕事を教えるのもストイック。いや、教わった方法をそのまま教えているのかもしれない。30日じゃ難しいので、最低限の型を教える模様。 恋をしたばかりに、苦労してしまって…。 なんで碧くん、ねずみちゃんの仕事を隠れ見ちゃったかな。美しかったのかな。 そして、碧くんはエッチでアホだし、ねずみちゃんは碧くんに優しすぎるし、一つずつ読み終わるたびに再び標題が頭によぎる。大丈夫なんじゃろぉか。 あ、第一話の感想に「また怖い人が広島弁を話してる」と思ったことも追記しておきます。
ゆゆゆ
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2024/04/15
「問題ありません」
横須賀を舞台にした、戦前ラブコメです。 ロシアとの戦争が終わったあと、中国と戦争をはじめるちょっと前。 そんな時代の昭和11年に海軍で下士官をつとめる瀧昌と見合い結婚をしたなつ美。 冒頭で写真だけの結婚式を上げたから、瀧昌は亡くなっているんじゃと少しだけハラハラした。杞憂だった。 歴史の授業で艦の数を減らせ減らせと世界的に言われていた時代は、海軍的にはとても大変だったようで。 むっつり無愛想、言葉足らずで「問題ありません」を多用する瀧昌と、日常生活以上のことを知らないおっとりとした、でも家をしっかり守るなつ美。 二人の初々しい新婚生活に、読んでいてニコニコしてしまう。 初夜の内容を知らず、周りからは「旦那様に任せたらよい」と言われ…旦那様というか男性側はどうやって知ったんだろうと、ふと疑問がよぎった。 海軍は、新婚さんでも夫が仕事で家にいないこともしばし。期間も行き先も軍事機密。 家で待つ間のなつ美の心の揺れ動き(主に瀧昌に対する心配と惚気)とにハラハラどきどきし、再会した際の二人のやりとりにほんわかしてしまう。 作者さんのpixiv漫画で描かれていたキャラクターが登場しているのもワクワク感が募る。 もちろんファンタジーではないので魔法も異能も出てこない。 さらに、舞台となる時代を考えると暗い未来しか見えないのだけど、今の彼らが素敵すぎでおもわず読み進めてしまう。 語彙力をなくして説明するならば、ぴゅあぴゅあでキュンキュン。読み終えると、とても良き…とジーンとなれる漫画。 ハッピーエンドじゃなきゃやだよと駄々こねたくなるほど、ステキなラブコメ。
ゆゆゆ
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2024/04/13
剣と魔法の時代、でなく「銃」と魔法の時代。
なんかすごい話題になっている漫画なので、読んでみたらおもしろい! 人類の歴史を大きく変えたものの一つ、銃。 「銃・病原菌・鉄」を読んだ衝撃を思い出す、一字違い。 そして、その変化を表すかのように、オークがめちゃくちゃ文明化されているように見える。 ダークエルフの族長視点でも、戦った120年の印象と大きく異なるらしい。 120年(エルフからしたらほんの僅かな時間かもしれない)で、大きく変わったようだ。 それから、ダークエルフはエルフより下に扱われているとあるが、闇落ちしたとか、魔族よりの〜とかいう前提はないようだ。 きっかけは、あちら側が実行してきたジェノサイド。 小説家になろう原作の、あらすじには「異世界近代歴史絵巻」とあるので、展開がとても楽しみだ。 副題が、主人公側の視点から書かれていない点も、とても歴史っぽい。「オークの国は如何にしてエルフの国を焼き払うに至ったか」でよいのに。政治を感じる。 ちなみに、こちらの世界のWW2だは山砲はバラバラにしたものを数人で担いで、大変な思いをしながら運んだそうなのだけど、このオークたちならヒョイヒョイと運んでしまいそうだなと思った。 食べる量もすごいが、パワーもあるなら、やり方を変えたらそのものが恐ろしい平気となりそう。