少年誌におけるデスゲームジャンルの先駆作品
※ネタバレを含むクチコミです。
今の折りたたみ携帯電話は数十万円するけど、当時ら数万円もしなかったんだよね。実質0円も多かったよね。
さて、主人公は選ばれし一人なのに良くも悪くも普通の人、そこらにいそうな少年です。
なのに世界の命運は、彼を含む、選ばれし人に委ねられてしまいました。
この漫画はバトルロワイヤルかつセカイ系が混ざった世界観の作品です。
当時のハイテクなガラケー機能をふんだんに使った、リアルタイムで見ていたらウキウキしただろう設定。
ヘタレな男主人公と、彼のためなら命を差し出すのも厭わないヒロイン。
ヒロインが無敵の人のせいか、さらに主人公に激アマなせいか、デスゲームなのに主人公は人を殺めることがないまま、ヒロインだけが手を汚しながら、トントンと話が進みます。
悪く言えば、陰キャが一転ヒーローになれると思うなよ、と言わんばかりの展開。
よく言えば、あっちにふらふら、こっちにふらはらする主人公を、少年マンガらしい芯の通ったキャラクターたちが助けてくれる、ある意味、主人公がヒロイン枠の展開。
とはいえ、常識的に考えれば、「デスゲームだから殺せ」と言われて、ターゲット以外の人もぽんぽんと殺すなんて普通の人にはできません。もっと建前が必要です。
主人公はおかしな世界でおかしくなっていない人とも言えます。
でも状況はそんな考え方を許しませんでした。
吹っ切れた主人公が爽やかに登場したときは、「覚醒した?!何があった!!」と逆に心配になりました。
「死んだ人はドラゴンボールで生き返らせてもらえばいい」設定がいかに贖罪になるのか、気付かされます。
ちなみに、ジェットコースターのような展開の中で、読み終えて思ったのは、あの人の顔の大きさはひとりだけデフォルメすぎじゃないかということと、あの人はいつの間に主人公ラブな二人目のヒロイン枠に入っていたんだということです。
日記が趣味の中学生・天野雪輝は、自分の携帯に未来の出来事が打ち込まれているのを見つける。だが、読み進んだ彼が見たものは、自らの死の記述だった!クラスメイトの少女・由乃を交え、空前のサバイバルゲーム勃発!
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