婚約者の第二王子どころか、両親までも主人公に対する扱いがひどかったので、妹もひどい奴では…と疑ってしまった。
すごく良い子だった。
この両親、この家庭環境でどうして!と言いたくなるほど、優しく、思いやりのある良い子だった。
作中の言い方を借りれば「光」。
玉にキズは、姉に関すること(姉はだいたいひどい目にあっている)になると、穏やかさを失うこと。
姉推しの妹。そして若干ヤンデレ。
主人公の姉は、スパルタ教育と努力の末、「歴代最高の聖女」になった人。
がんばればがんばるほど邪険にされる、ひどい環境のなかでも妹の存在が心の支えになっている。
ほとんど一緒に過ごしていないのに、お互いを思いやる気持ちは他の人と比べ物にならない。
なので、この漫画の最初の見どころは隣国に売られた前後のシーンだと思う。
子を売る親、婚約者を売る第二王子、絶望するなか誰にも連絡を取らせてもらえない姉、何も知らされないまま姉と離れ離れになってしまう妹。
さらにまだ追加でひどい要素はあるのだけど、それは本編にてご確認ください。
隣国での待遇が出身国より良いという、よくありそうな展開なのだけど、隣国は隣国でなにやら事情がありそうで…
思わず最新刊まで一気に読んでしまった。
チートのような主人公のシンデレラストーリーといっていいのかな。おもしろいです。