寸々2024/12/15そのうるわしきひとは、表題作は3話で完結。「慕っていた先輩が消えた」ミステリーを後輩が解き明かしていく流れだが、謎の解明=「先輩→自分の矢印への気付き」と「自分→先輩の矢印の自覚」を同時にやっていて、王道で綺麗にまとまっている。美先輩の「琴さん」呼びが萌。 原案が花ゆめ編集部なのはどういうこと?そのうるわしきひとは、花とゆめ編集部 まめ魚2わかる
寸々2024/05/14秘密法人デスメイカー作者の発言を見るとあまり不本意ではない内容みたいだけど面白かった。思いついたネタを繋ぎ合わせた感があるっちゃあるが、このしょうもなさが好き。秘密法人デスメイカー鰻田まあち3わかる
寸々2024/03/18青 オールー漫画家と編集者が沖縄を舞台にヤクザと殺しを繰り広げる話…なのだが、途中でこれ漫画家と編集者の設定いる?と感じ始めた頃にどんどん「フィクションである漫画とノンフィクションである人生」や「物語の幕引き」みたいな話になっていき、漫画家が自分の人生にオチを付けに行くメタ的な話になっていくのが凄まじい。 全編通してドライブ感があって先が読めない展開が続くが、線子とかいう最強ババア殺し屋の存在が強烈。殺し屋史に残る殺し屋なのでは。青 オールー羽生生純7わかる
寸々2024/03/1867歳の新人 ハン角斉短編集67歳の初期衝動。整骨院の仕事を終えてから夜遅くにぼやける目をこすりながら執筆を続けているとのことだが描き込みの量もすごい。 モテない中年・老齢男性が出てくる話が多く、みじめさと不条理さを描いている中でオカルトやエロティックな展開が光る。 「親父のブルース」のラストが好きすぎる。67歳の新人 ハン角斉短編集ハン角斉12わかる
寸々2024/03/1613月のゆうれいキャラクターそれぞれが絡み合って、それぞれの過去と自意識を精算していく様が気持ち良い。 ネリも周防くんも過去の経験から口走ってしまう「男の子はみんな」「女の子はみんな」というデカい主語、「元カレ・元カノの敗者復活戦じゃない」とちゃんとお互いに言い返せている構図になっているのが良い。 あとポエム大好き!!13月のゆうれい高野雀2わかる
寸々2024/03/14偶発的ルネッサンス少女クラスの女子が(時に周囲を巻き込み)とる一瞬のポーズが絵画に見える、というネタ一本。一応美術部の話ではあるが、観る専を題材にしている。偶発的ルネッサンス少女さわぐちけいすけ1わかる
寸々2024/03/14ヒラエスは旅路の果て死んでしまった友達との再会を夢見て自らも死を目指す少女・不老不死の男・陽気な神様の3人が黄泉比良坂まで一緒に旅をするロードトリップ…的な1巻での期待値を超えてくることが無かった。日々野とハニの関係性ってそうだったんだ、とか。 自由な絵は魅力的。ヒラエスは旅路の果て鎌谷悠希2わかる
寸々2024/03/13地球から来たエイリアン前作が尖りすぎていたのか、だいぶ作風と絵柄が変わった。お仕事モノコメディとしての面もあるが、創作キモ生物を活き活きと描いているところは変わらず。今作では創作キモ生物とそれを取り巻く命を扱う仕事について真正面から描いている。 生物だけでなく、その生態系、それらを研究対象としている機関の設定までかなり練られていて面白い。 今作は3巻で上手くまとまっているが、この作者の脳内をもっともっと見たい!地球から来たエイリアン有馬慎太郎1わかる
寸々2024/03/13千九人童子ノ件伝奇ホラーサスペンスから一気にメタフィクションに持っていかれる壮絶な漫画。機材が千九人童子に取り込まれるあたりもメタフィクションのメタファー(?)っぽい気がする。影を描く筆致がすごい。千九人童子ノ件羽生生純4わかる
寸々2024/02/29秋津漫画家として、父親として、人間としてダメな秋津に教わる、人生切り抜けメソッド。 西君の「甘えられる人をいっぱい作って全部をマイルドにするといろいろラクっすよね」に一番共感してしまう。秋津室井大資4わかる
寸々2024/02/27雑な生活生活の気付きを漫画にするのが上手い。そしてそれを正反対な性格の女2人の関係性に落とし込むのも上手い…。 今ではTwitter漫画界の王となった作者。雑な生活中憲人7わかる
寸々2024/02/24来陽と青梅友達だと思っていた子からのアウティング描写が辛く、読んでいてもメンタルをやられてしまうので気分が安定している時に読むべき。デビュー作で「自分から言葉にして伝えること」を描いていたのに対して、今作では他人からのアウティングを正面から描いている。 同性愛者当人である淳と同性愛者に人生を壊されてしまった心とのダブル主人公でやりたかったのかな…?と思うが、描き切れていない感じも。 現役大学生作家としてデビューした深山はな先生、まだ別の作品も読んでみたかったが、これを最後に筆を折ってしまったようで残念。来陽と青梅深山はな3わかる
寸々2024/02/24一端の子「発言とは リスクと可能性が共存している なんらかの変化をもたらす行為である」。 女を好きになった(なってしまった)女たちの、"言葉にして伝えること"について描くオムニバス。 歪んだ愛情や執着もあれば、女を好きになる瞬間のお話もあり、百合の幅が広い。特に第3話の「無題」が好き。一端の子深山はな2わかる
寸々2024/02/23アントロポセンの犬泥棒相変わらずの面白さ。漫画表現の多彩さに磨きがかかる。 判型と装丁の変態さは物理で持つことを強要してくる。 「犬泥棒」、「美しいひと」が好き。アントロポセンの犬泥棒川勝徳重4わかる
寸々2024/02/18RAIDEN-18ハガレンの連載と並行して、こっちではモラル無視で死者を扱うブラックジョーク&スラップスティックな漫画を描いていたこと自体が面白い。 15年かかって単行本になっただけあって装丁が豪華。これだけスパンが開きながらも絵柄が変わっていないのもすごいこと。 "けざわひがしさん"は当時ハガレンの海賊版が出回ってたことへの対抗だとかいうエピソードもあるらしい。RAIDEN-18荒川弘3わかる
寸々2024/02/18最果てから、徒歩5分膳さんや伊吹くんの過去等、色々描き切れていないことがあって残念…。 が、ギルダの3人が「夕雨子さん」に願望を押しつけていたのと同じように、百合子さんも夕雨子さんに「自分を殺してくれる」という期待を押しつけていたことに気付くラストが良かった。 自分の居場所を選び、誰と過ごすかを選び、生と死に向き合っていくお話を経て、最終的に主人公たち4人は衝動的に身体が動いた方で生きていくことを決める最終話。「最果てから徒歩6分」という副題もイカす。最果てから、徒歩5分糸井のぞ1わかる