寸々2025/02/16絵描きの肉を食べる人工知能拡張現実にSNSが入り込む世界を描写してしまえる画力。そしてAIが人間を追い越して生身の人間に取って代わるホラーを漫画で表現できていてすごい。アカウントを凍結しに来る"運営"の描写が良すぎる。 AIが進化しても人間の欲望こそが一番怖いのです…みたいなオチ自体は予想しやすい。が、実際にAIの加速度的な進歩に追いつけていない現実世界の現時点においては、こういう題材を漫画にする上でこのオチが限界なのかも。【コミックDAYS読み切り】絵描きの肉を食べる人工知能越智俊介2わかる
寸々2025/02/16本なら売るほど古本屋ビジネス(あえてビジネスという言葉を使うが)や、フィジカルな本が好きな人には絶対に刺さる漫画。作者の本好きも伝わってくる。なのだけど、ひとつひとつのエピソード自体が人間ドラマとして完成されており"本"がモチーフでなくともお話を書けちゃうんだろうなと思う。 事実として、過去にメチャクチャ気合いの入った幽白のオリキャラ二次創作でバズってた作者だった。本なら売るほど児島青3わかる
寸々2025/02/16車輪四季大賞受賞作家どんいさなの(おそらく)唯一の単行本化作品。 昭和から平成に変わる時代の愛媛、自給自足で暮らす70代の母親を主人公に、40代のボンクラ息子、10代の孫娘という3世代の一家の話。酒に溺れたボンクラ父親は妻と娘に見限られ離散してしまっているが、母親(一家の祖母)から見ればそんなどうしようもない息子でも血は繋がっている。今ではかなり時代錯誤感もあるが、家族の繋がりの話。車輪どんいさな3わかる
寸々2025/02/01表裏フォーカシングガワだけを見られて生きてきた「顔の良い」男が、陰キャ美術部にあてられて美術に目覚めそう…というストーリーを描きたいのに、女が描きたい絵を代わりに描かせるという展開は無理がある気が。男が自分の意思を絵で表現する展開の方が筋が通るように見える。表裏フォーカシングちべきすな2わかる
寸々2025/01/29MERRY X'MAS IN SUMMER絵がめちゃくちゃカッコいい。ゴッホとテオの関係性は語り尽くされてるからこそ、じゃあこの2人はどういう相互関係なのか?というところがもっと読みたかったかも。他人からのパブリックイメージに拗ねている人間が、本当に欲しかった言葉をそのまま受け取ったというだけの描写だったので。MERRY X'MAS IN SUMMER玖代晴2わかる
寸々2025/01/29佳奈と怪異コンパクトな設定とキャラクターの掛け合い、それでいて怪異描写はしっかり怖い(でも怖すぎない)とバランスが良かった。怪異自体に人間の嫌味(欲望妬み嫉み)が関係していないのでサラッとした読み味だけどその湿度の低さが逆に良いと思う。佳奈と怪異西灯典2わかる
寸々2025/01/28ドブネズミとリンダ写真の中に映る未来の人物と会話をしていくという面白い発想。ただ読切の頁数のことを考慮してもご都合主義感があり、後半の展開は少し置いてけぼり感がある。スケール感がデカくなってしまう設定の取り回しが難しい。【コミックDAYS読み切り】ドブネズミとリンダフジトハゼ4わかる
寸々2025/01/28みどりのハルサー家族の再生と自立の話…なのに傍に大麻があって麻痺する。絵柄も相まって、露悪的でもなくブラックユーモア感も薄くて唯一無二の温度感。【コミックDAYS読み切り】みどりのハルサー縞周作3わかる
寸々2025/01/27餅は餅屋、ボクシングも餅屋餅屋からボクサーとしての才能を見出され、あっさり負けて餅屋にまた帰ってくる。話のスピード感が良い。【コミックDAYS読み切り】餅は餅屋、ボクシングも餅屋長月いち子1わかる
寸々2025/01/19とあるビーストマンの受難元々エロ漫画作家のようでキャラデザ・画力・エロシーン揃ってレベル高いし、戦いのあるエロ漫画としてすごくヤンマガ向きだ!連載して欲しい…【特別読み切り】とあるビーストマンの受難pastime7741わかる
寸々2024/12/27眩しさが僕を呼ぶ社交的な友人のおかげで世界が広がっていく。そして自分なりのカメラレンズの向け方、人物の切り取り方を身につけていく。眩しいほど素直で、恥ずかしげなく人間のまっすぐさを描いたお話。【コミックDAYS読み切り】眩しさが僕を呼ぶラライヤ佐藤2わかる
寸々2024/12/21しかし火事獅子歌詞可視化オムニバス形式で主人公と街にまつわる話を描きたいというのは分かるんだけど、いかんせんスロースタートであるのとノイズが多すぎて頭に入って来ない。全編通して優しいお話ではある。しかし火事獅子歌詞可視化問松居間3わかる
寸々2024/12/21ネタバレ平成ギャングエイジ悪友3人組が結んだ約束を大人になって果たしに行く話…かと思いきや、まさかのタイムスリップ展開で面白くなってきた。 コロコロ読者だったかつての少年たち(俺だ)に対する小ネタもあって嬉しい。平成ギャングエイジせがわひろわき2わかる
寸々2024/12/21スターウォークゆるふわハードSF。ふわふわなぬいがポストアポカリプス世界を旅したら面白いよね…という話?なのか??分かんない。キュートアグレッション的な方向に行くのかもしれない。スターウォーク浅白優作
寸々2024/12/20Roamingマリコ タマキ・ジリアン タマキのタッグが描く新作。前作「THIS ONE SUMMER」ではティーンが主人公だったが、こちらは成人に上がる年代の女子大学生3人のお話。 やはり、決定的な関係性の変化が起こる…かもしれない!というハラハラの描き方が上手い。 と同時に、舞台となるニューヨークの街並みと、都市の中に放り出された3人のキャラの描き分けが秀逸。赤・青・白の線で描かれる誌面は3人のそれぞれを表しているよう。Roamingマリコ・タマキ3わかる