寸々2023/12/10「偶然交差する2つの人生」ほど好きなものない色彩でも表される、全体に流れる不穏な雰囲気。 主人公のひとりであるビーは未熟な子どもとして描かれるが、そのへそ曲げ描写が長くてちょっと辛かった。 後半のファンタジックな展開にもいまいち乗り切れず。 ただ、こういう「女2人組のロードムービー」「偶然交差するふたつの人生」「共に過ごした期間は短いが、この後の人生にもそれぞれ影響を及ぼしていく(であろう)関係性」はメチャクチャ好きだ。are you listening? アー・ユー・リスニングティリー・ウォルデン 三辺律子5わかる
寸々2023/12/10メダカの学校📷2023年良かった読み切り。 こういう群像劇が好きだ。 背景の白さは若干気になるけど、まあ新人だから。 理数系の厨二病(ちくちく言葉?)がいても良いだろ。メダカの学校福岡ゆい2わかる
寸々2023/12/1026ページでわかる! やさしい喫茶勉強法📷2023年、良かった読み切り。 独白の面白さと画面の面白さの両輪で読ませていくセンス人(びと)にしか描けない漫画だ〜〜〜26ページで喫茶勉強法が完全に分かってしまった…… 卓上メニューの長短を合わせ座りを良くしてパーソナルスペースを整えるやつ、めちゃくちゃ細かい描写だけど自分もやりがちなので笑ってしまった。26ページでわかる! やさしい喫茶勉強法不死デスク4わかる
寸々2023/12/10ある教師の改訂『スキップとローファー』とかに代表される、"リベラルで他人の感情を思い遣れる"現代の高校生。 を、教師の目線から描写した作品。 翻って教師自身の視点の変化も描けていて良かった。ある教師の改訂四宮みうき4わかる
寸々2023/12/08飛べ生徒の名前くらい憶えろ号荒削り感もあるがダイナミックな構図にハッとする。 ちばてつや賞への投稿作でONE PIECEの話題出して良いんだ。飛べ生徒の名前くらい憶えろ号八乃れん4わかる
寸々2023/12/06#2023年読切ベスト2023年良かった読み切り。 「女性に男の内輪ノリを見せつけることで悦に入るきもいやつやっちゃいそう」で笑っちゃった。 インターネットでくだ巻いてる全ての人間へ。META TALK中島佑3わかる
寸々2023/12/06#2023年読切ベスト2023年良かった読み切り。 めちゃくちゃ良いお話…なんだけど、なんでわざわざ曽山一寿賞(しかもレギュレーションがある)に応募しようと思ったんだ!?下校オニせがわひろわき2わかる
寸々2023/12/06#2023年読切ベスト2023年良かった読み切り。 表題作と別に連作になっていて、賞を取ったこの短い4本でひとつになっている(と思われる)。 全編が自由律俳句のような。回文とか各話に登場する動物のモチーフを掘っていけばおそらく作者が狙った読み方はあるのかもしれないが、分からなくても良い。 審査員講評では黒田硫黄に似てると言われてるけど、平方イコルスンとかも感じた。 コミティア発表作等もまとめて早く一冊の短編集にして欲しい!地層の女山中美容室5わかる
寸々2023/12/06#2023年読切ベスト2023年良かった読み切り。 例えば主人公を地方出身者の漫画家ワナビとかにしても描けそうだけど、中国からの留学生にしたことに意味があるというか。 外国人だと携帯の契約が簡単に結べない→家具が揃わないことの不便さ・切実さ。 だからこそ、サビの見開き家具組み立てページがグッと来る。 家具を揃える=新生活を送る上での最低限の準備 が「新しい自分になっていく」ことに繋がっていて、このプロットだけで50p読ませるのがすごい。 でもフィーヤンぽくは…無い?どうなんだろう。走り出す花びら甘井最鹿9わかる
寸々2023/12/05表題作がメチャクチャヤバい表題作が凄すぎる。認知が歪み気味な女友達の世話をする(友達に対して母性が芽生えてしまう)女と、それに巻き込まれる彼氏。 角松天くんが一歩引いた倫理観を持っていることで「友達をお世話をする」ことに対する批判的な目線もあって良い。ダイエット大島弓子5わかる
寸々2023/12/05神田ごくら町職人ばなしコミティアで江戸の火消しを描いてた頃から注目してた!!(古参アピール) 絵はもちろんだけど、続き物のストーリーを描かせても超良い。神田ごくら町職人ばなし坂上暁仁4わかる
寸々2023/12/05守娘原典の台湾怪奇伝説はもちろん知らないけど、「そこそこ裕福なお家の世間知らずお転婆女がオカルティックミステリーに巻き込まれていく」とまとめてしまえばかなり現代漫画ナイズっぽくもある。 「生きてる女にはできないことが悪霊になれば簡単にできる」というセリフが凄くて、これだけ見ればホラーバトル漫画の限定解除っぽい(?)。 画力すげえ〜けどカロリーが高い感じではなく、レイヤーの重なりは長い時代に渡って積み重なった怨念のようにも。 電子で買ってしまったけど紙で買い直そうかな。守娘シャオナオナオ4わかる
寸々2023/12/05SF宮廷政治Google人間というSF設定から宮廷政治ものへの振り幅。「知の扱い方」という物語でもある。 司書という立場は丸山薫先生が繰り返し題材に選んできたテーマでもあり、今後の展開が楽しみ。司書正丸山薫3わかる
寸々2023/12/05パトロンの関係性が好きなオタクへ不器用すぎる男2人!! 人間そのものではなく才能に目が行ってしまう、お互いの力を必要とする運命力等、パトロンの関係性において魅力的な部分が詰まってて最高だ。いつか死ぬなら絵を売ってからぱらり8わかる
寸々2023/12/05資本主義社会に生きるみなさんへ、『カデギ』を読んで今すぐ物欲を減退させよう!!!!この漫画が描かれているのは数年前の韓国だが、2023年現在の日本でも、物流周りの深刻さは当時より一層厳しくなっている。 物流倉庫で働いていた作者の実体験を元にした作品ではあるが、単なるコミックエッセイではなく、かといって問題を情に訴えかける社会派漫画でも無い。 辛い労働環境を感情的に描こうと思えばいくらでも出来るんだろうが、"カデギ"という現場に対して適度な温度感を持って描いているように感じる。これは作者の狙ったところっぽくて良い。 逆にそのテンション感は、PC・スマホ画面のクリックひとつでモノを買ってしまう「消費者としての私」にジワジワと訴えかけてくるものがある。 韓国(特にソウル)は競争が激しい社会であることが知られているが、日本(の東京)もまた同じで、現代社会で働く「労働者としての私」という面にも刺さる描写ばっかり。 ソウルで生き抜く主人公の同士的キャラクターの女性が出てくるんだけど、これがロマンスにならないのも好きなポイント。 韓国の若者はラブロマンスに飽きているという風潮もあるらしく、それを汲んだもの?カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話イ・ジョンチョル 印イェニ 首藤若菜11わかる
寸々2023/12/05書店あるある?ラブコメ杓子定規な性格の主人公が漫画の面白さ(とミステリアス美女書店員)に魅せられ、書店員のアルバイトとして働くことになり…という導入から始まるお仕事ラブコメ。 書店(特にコミック売り場)で働いたことのある人ならあるある…になる?ようなエピソード、昨今の書店を取り巻く事情だったりが描かれる。この辺りはラブコメでありながらも叙情的というか。 街の本屋や、本・漫画のフィジカルさを大切にする人に読んでほしい。まちの本屋の御書山さんいずみせら3わかる
寸々2023/12/05ネタバレ幼馴染喪失からの克服百合死んじゃった友達の名前をカッターで手首に掘る女、ヤバ!! 「作品だけでもこの世に残しておかないとその人としての存在が消えてしまう」という思い込みを、自分も創作活動の中に身を置くことで「作者の本当の感情までは理解できない(=作品は作者のもの)」という考えに昇華していく。その克服シーンが、死んでしまった友達と夢の中でネコ語(本当の気持ちを隠したコミュニケーション)を交わす絵で描かれるのが凄い。 "Life goes on"的な物語が個人的に最近刺さることが多い。 星期一回収日さん、『綺譚花物語』と比較すると今作は黒い画面が特に印象に残る。ネコと海の彼方星期一回收日 陳巧蓉(巧喵)3わかる