あらすじ鳥山明先生と出会い、少年は生きる希望を見つけた。小~中学校時代、不登校だった著者の実体験を基にした物語。学校へ行けない日々、「9人の先生」との出会いと別れを通じて、喜び、傷つきながら成長していく少年の姿を描きます。
学校へ行けない僕と9人の先生のあらすじ鳥山明先生と出会い、少年は生きる希望を見つけた。小~中学校時代、不登校だった著者の実体験を基にした物語。学校へ行けない日々、「9人の先生」との出会いと別れを通じて、喜び、傷つきながら成長していく少年の姿を描きます。
<家族のこと話そう>両親の見守りに感謝 不登校経験の漫画家・棚園正一さん東京新聞 TOKYO Web小中学校の九年間、ほとんど学校には行きませんでした。きっかけは小学一年生の時に授業についていけず「分からない」と言ったら、先生にいきなりビンタをされたこと。学校が怖くなり、母に泣きながら「行きたくない」と訴えました。 ...
(#withyou~きみとともに~)平野啓一郎さん・棚園正一さんらに聞く:朝日新聞デジタル朝日新聞デジタル夏休み明け近くに、「学校に行きたくない」「居場所がない」「生きづらい」という思いを抱える子どもたちがいます。今週も引き続き、各界の人たちに、子どもたちの様々な悩みに答えてもらうとともに、メッセージを寄せてもらいました。 ■友達の前で「仮面」 しんどいし、むなしい ...
学校へ行けない僕と9人の先生.Neo|棚園正一@学校へ行けない僕と9人の先生Neo|notenote(ノート)自身の不登校体験を元に描いた『学校へ行けない僕と9人の先生』のスピンオフ・マンガです。 『学校へ行けない僕と9人の先生』WEBコミックアクション http://webaction.jp/webcomic/boku9sensei/
いじめを受けるその前段階に存在する名状し難い大きなストレス。それによって不登校に至る感覚というものを、これだけ端的に言語化して見せたマンガはそうそうありません。 筆者の実体験を元に描かれた本作は、一つ一つの主人公の心理の動きに非常にリアリティがあり説得力を持って語られます。 また、心に傷を負った経験があってもちょっとした切っ掛けで自分がいじめを行う側に回ってしまう、誰しもが立場や環境次第でそういった行為に容易く及んでしまうという現実にも触れられています。 人生では多くの先生に出逢いますが、そこには自分で選べない「当たり外れ」があります。本作では良い意味でも悪い意味でも「この先生に会わなければまったく別の人生を送ることになったのではないか」という数多くの先生との出逢いと交流が描かれます。全くもって理不尽なことですが、先生は自分で選ぶことが極めて難しいのに対して人生に与える影響は絶大です。なので、先生もそれ以外の部分も含めてあまりに酷い環境にある場合は逃げることはむしろ推奨されると個人的には考えています。 かつて自分が師事を受けていた先生のことや、子供の頃の感情を読みながら喚起させられずにはいられませんでした。その時に覚えた苦味は大人になった今、子供たちに伝えていくべきものなのでしょう。 筆者は幸いなことに、大好きなドラゴンボールの作者である鳥山明先生が母親と同級生だったという縁で鳥山先生に会い、自分の描いたマンガを見て褒めてもらうという掛け替えのない経験を果たします。私も幼少期はドラゴンボールに没頭していたので、その時に鳥山先生にもし直接会えていたらどれだけ興奮しただろうと大きな共感を覚えながら読みました。 「おおげさじゃなくて 生まれてきて良かったと思った」 最終的にそんな言葉が筆者の口から出てきたことには心から安堵しました。人生は辛いことも多いですが、生きていればそうした無上の幸福を感じる瞬間も訪れることがあるものだと思います。 今現在不登校であったり、それに準じた状況にあったりする子が読めば大いに勇気付けられる部分のある作品です。そうでなくとも、様々な示唆に富んでおり一読の価値がある素晴らしいマンガですのでぜひこの機会に一人でも多くの方に読んで頂きたいと思います。