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ある夜、ひとりの少年が1本のペンを手に、少年院から脱走した。その男の名は水代元。2年前のある忌わしい事件の犯人として捕まり、少年院に収容されていたのだ。元は、幼い頃から絵を描くのが好きで、人の心の中に浮かんでいることを絵にできる不思議な少年であった…。数えきれないほどの不幸を背負いながらも、全身全霊で真実の愛を貫き通す男・ドンが見せる、切ないほどたくましい青春像!!
少年院から脱走し、幼い頃の約束通り自分の描いた絵をエミに届けようとした元であったが、エミを想う鉄矢に迷惑がかかることを察して絵を破り捨ててしまう。そして、そのまま警察に出頭しようとするのだった。しかし、出会って間もないながらも、元が絵にこめた純粋な気持ちを知るスマは、元をそのまま放っておくことができなかった。バラバラに破られた元の絵をつなぎあわせて…。
医者になるための実習生活をおくる鉄矢は、エミと婚約する。愛する女性との結婚を約束されたことで幸福なはずの鉄矢だが、エミの父を死なせてしまったのは自分だという罪悪感によって精神的に追い込まれていくのだった。そして、鉄矢は「すべてを告白して何もかも白紙に戻すか、元を俺の人生から完全に消し去るしかない…!!」と、元に対して殺意を抱くようになっていくのであった。
組長の暗殺に失敗した坂崎の怒りは、暗殺実行の寸前で裏切った金子に向けられた。坂崎は銃口を金子に向け、引き金を引く!と、その瞬間、ドンが金子を守るため身を投げ出した。自ら盾となって金子を救ったドンであったが、銃弾は左胸を貫通…!ドンの命を救おうと必死の金子に対し、周囲はもう何をしても助からない、といった雰囲気に包まれる。しかし、金子のポケットから滑り落ちたドンの描いた絵を見た組長は…。
エミの気持ちがドンにあることを知った鉄矢は、エミを無理矢理教会に連れて行き、自分と結婚して一緒に生きていくことを誓わせようとする。一方、ドンは自分と兄弟の杯を交わした金子の元を離れ、ひとり東京を目指し、歩き続けていた。そして、その後を追ってきた金子に、ドンはなぜ東京に向かうのか、その目的を静かに語りだすのだった…。
日本画の大家・東谷に才能を見出されたドンは、そのまま彼女の逗留先の温泉旅館に世話になることに。スケッチブックに描きとめた絵に彩色し、手紙代わりに優作に送ろうとはりきるドンだったが…。一方、優作は暴力団から足を洗ったものの、組織の放ったヒットマンに命を狙われていた。そこに、ドンの消息を追って鉄也が現れる。
ドンから送られてきた絵を手にしたまま、路上で冷たくなっていく金子。金子と電話で話をしていた鉄矢は、金子が刺され、瀕死の状態にあることを知る。そして、警察が駆けつけた頃、金子はもうあの世へと旅立っていた…。その夜、鉄矢は金子の遺体の前である決意を固める。全てを捨てて、ドンに会いに行くこと。それが、鉄矢に残された最後の道だった…!!