かしこ
かしこ
2024/11/19
最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!
最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。
かしこ
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2024/09/21
死刑を執行する刑務官
死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。
かしこ
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2024/09/07
漫画で話せ
何を隠そう私も自分の描いた漫画を第11回青年漫画賞に応募していたのです。とはいえ私は記念受験のようなものなので箸にも棒にもかからないのですが…それでも言わせて下さい、私のライバルって中原とほるだったのかよ!!と。いや〜でもこれは完敗です。だって全編を通して「漫画を描くのが楽しい」って感じだったじゃないですか。働きながら漫画を描くのは大変です。やりたいことがあるのは幸せだけど、休みの日なんかに一人で引きこもってコツコツ描いてると「誰にも求められてないものをこんなに一生懸命やって何になる?」と虚しくなります。それよりも情けないのは描きたいから描くのではなく「漫画家になりたいから描いている」という気持ちのブレが起きてしまうことです。それでは本末転倒なのです。だからこそ作中で叔父さんが言っていた『表現を続けなさい』というセリフに胸を打たれて勇気づけられました。それは連載デビューを経験された後も医師として働きながら投稿を続けられたご自身に対しての言葉なのかもしれませんが、私もこんな風に漫画と向き合いたいと思わされる姿でした。いつか私の漫画を中原さんに読んでもらいたい。漫画で話したいです!
かしこ
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2024/08/31
本当に恐ろしいのは人間の心なのです…
初めて読みました!が、昨年出版された「総特集 望月ミネタロウ」が出た後に読んでよかったかも。 全編通してみると、やっぱり序盤の修学旅行からの帰り道に新幹線がトンネルに閉じ込められて脱出しようとする場面が、何が起きたか分からないワクワクという漫画的な面白味がありますね。それが徐々に逃れられない自然災害だったと判明するのは、エンタメとしてはカタルシスが足りないかもしれません。ただ、(実際に連載中には阪神淡路大震災も起きたそうですが)前出のインタビューによると構想段階から「天変地異は起こるけどそんなスペクタクルな話じゃない」「闇をテーマにした地味な作品」というのは決めていたそうです。 人間は暗闇の中にいると存在しない怪物を想像して恐れてしまうけど、本当に恐ろしいのはそんな自分と向き合わないことである…というのは、ものすごく普遍的なテーマだから、いつ読んでも「今に通じる話だ、これ…!!」と思うんだろうな。特に今現在のSNSを中心にした不寛容な時代の雰囲気ってこれが原因なんじゃないかなって思いました。 ドラゴンヘッドを読むとその後に東京怪童を描かれたのも自然な流れだったんだな〜と分かりますね。
かしこ
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2024/08/25
赤羽よりヤバいかも…!
赤羽の居酒屋「ちから」がなくなったことで新たな行きつけを探していた清野とおる先生がたどり着いたのが十条のスナック「キャンドル」だった。かなりの厚化粧なママが1人で営業しているその店はまさにカオスです。最初はママの強烈なキャラに引き込まれますが、常連になるにつれてママが教えてくれる十条のヤバい情報が面白くなっていきます。 特に、昼は弁当屋だけど夜はデリヘルをしてる「エッチな弁当屋さん」の実態を調査していく回がすごいです。ママのツテで実際にお弁当屋さんを利用しているおじさんから話を聞くことに成功するんですが、まず北区のどこかにある公衆電話に貼られてるピンクチラシを探し出さないと利用できない店という説明から「何それ?!」って感じですよね。でも普通の酔っ払いのおじさんがそんな創作話を作れると思えないし、本当に存在したってことでいいんだろうか…。 第1部完ということで単行本が2巻まで出ていますが、続編の再会がいつになるのか気になるところです。実際の「キャンドル」は2014年に閉店しているらしいので、その最後の様子はどんなものだったのかやっぱり知りたいです。
かしこ
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2024/08/15
大人になってDRAGON BALLを読み返してみた
夏休みで地元の日帰り温泉に行ったらDRAGON BALLがあったので小学生以来に読んでみたのですが、日帰りだと全42巻は読みきれませんね…。約20年前の記憶を元にザッと流し読みしただけになってしまいましたが、当時の思い出と共に感想を書きたいと思います。 どの漫画でもそうなんですがバトル展開があまり得意ではないので、DRAGON BALLは序盤のブルマと一緒にドラゴンボールを集めてるところが一番好きかもしれません。後世への影響などを考えると悟空が大人になってからの展開の方が真骨頂かもしれないけど、子供ながらに悟空が何度死んでも生き返ることが疑問でした。それがOKなら何でもありじゃん、と…。 しかし大人目線で読んでみて、鳥山先生の描くキャラクターの魅力に圧倒されたことで分かりました。悟空なら何でもありなのだ、と!!今まで自分は「漫画=キャラ」という考えに否を唱えていたのですが、改めてDRAGON BALLを読んだことで考えを改めるべきかもと思い始めました。圧倒的なキャラの魅力があればどんなストーリーでも秩序は保たれることを知ったのです。だから悟空は全方位的に宇宙一最強だと言ってもいいでしょう。 それから最終回ですね。小学生の頃はそれまでの盛り上がりに比べると、地味な終わり方だったので拍子抜けした記憶があるのですが、大人になって読んでみると、なんと素晴らしい最終回ではないですか…!少年ウーブが読者1人1人と重なって、まるで鳥山先生から「次は君が強くなる番だぞ」と言われてるような気がしました。ラストページの鳥山先生のメッセージを読むと、ご本人としては終わらせたい瞬間は度々あったかもしれないけど、それを押して世間の期待に応え続けてくださったんだと分かり感謝しかないです。 あえて私が言うまでもないですがDRAGON BALLは最高の漫画ですね!!