1966年に起きた静岡県静岡市清水区の一家惨殺事件。犯人として逮捕された袴田巌さんの無実を信じ、50年以上に渡って戦い続けてきた姉・袴田ひで子さんの壮絶な半生のストーリー。終戦後、中学を卒業して経理の仕事を学び、自立した生活を送っていたが、ある日、弟・袴田巖さんの勤め先で一家惨殺事件が起き、犯人として巖さんが逮捕されてしまう。それをきっかけに、ひで子さんの人生は大きく変わっていく。…生来の負けず嫌いと明るさで、数々の困難と戦い続け、希望を捨てずに生きてきた袴田ひで子さんの半生を描く。
1966年に起きた静岡県静岡市清水区の一家惨殺事件。犯人として逮捕された袴田巌さんの無実を信じ、50年以上に渡って戦い続けてきた姉・袴田ひで子さんの壮絶な半生のストーリー。終戦後、中学を卒業して経理の仕事を学び、自立した生活を送っていたが、ある日、弟・袴田巖さんの勤め先で一家惨殺事件が起き、犯人として巖さんが逮捕されてしまう。それをきっかけに、ひで子さんの人生は大きく変わっていく。…生来の負けず嫌いと明るさで、数々の困難と戦い続け、希望を捨てずに生きてきた袴田ひで子さんの半生を描く。
モリのアサガオを読んでから死刑制度について考えるようになったのですが、死刑制度と切っても切り離せない問題が冤罪ですよね。この「デコちゃんが行く」は袴田巖さんのお姉さんの半生を描いた漫画です。ニュースで報道される袴田事件はどこか対岸の火事のように捉えてしまいますが、この漫画は中学生が読んでも理解できるくらい分かりやすいので、自分に起きた出来事のように考えるきっかけになりました。まず無実の罪で投獄されるなんてあってはならないことです。そして日本では死刑当日に本人に告知されることになっていて、そうした常に明日にも死ぬかもしれない状況下にいることで拘禁症状が出てしまった巖さんの悲痛を思うと胸が張り裂けそうになりました。しかしお姉さんは弟の無実を信じて行動を続けるのです。60年も。けれどもこの漫画を読んで感動したで終わらせてはいけません。もう二度とこんなことが起きないようにするにはどうすればいいかを一人一人が考えることが大事なんだと思いました。