あらすじ
「大阪一の金融屋になる!」勤め先が倒産し失業した灰原達之は、金融業を天職と決め金融会社「帝国金融」の営業マンとして働くことに。しかし、それは甘い仕事ではなく、灰原は借金を肩代わりしてソープ嬢になった女、詐欺に手を出した男、闇金業者との対決など、金にまつわる様々な人間ドラマや裏社会の事情に直面していく……。商都・大阪を舞台に繰り広げられるナニワ金融マンガ、開幕!<目 次>1発目 会社が倒産してもうた2発目 払わん方が悪いんじゃ!3発目 カモが荷物まとめて夜逃げした!4発目 たとえ逃げてもカモはカモや!5発目 金さえ払ろたら文句ないわい!6発目 最後に一発、かましたろ!7発目 ババ掴まされてしもたがな!8発目 金融屋が泣き寝入りすると思うなよ!9発目 追い詰めたぞ!!10発目 ナニワの借金返済法!
あらすじ
主人公・すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。だが、昭和18年から描かれる一日一日を確かに健気に生きていく。戦中の広島県の軍都「呉」を舞台にした戦中を生きる小さな家族の物語。
ごーるでんごーるど
あらすじ
福の神伝説が残る島・寧島で暮らす中2の少女、早坂琉花。ある日、海辺で見つけた奇妙な置物を持ち帰った彼女は、ある「願い」を込めて、それを山の中の祠に置く。すると、彼女の目の前には、“フクノカミ”によく似た異形が現れた――。幼なじみを繋ぎ止めるため、少女が抱いた小さな願いが、この島を欲望まみれにすることになる。
あらすじ
昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。こうの史代が描く渾身の問題作。
とろけるてっこうじょ
あらすじ
超ほのぼの時々デッド・オア・アライブ!!「うちの旦那は目玉が焼けます。溶接で。」鉄工所を舞台にした、ハートウォーミングコメディの新境地!広島の小さな鉄工所。ワンマン社長のもとで毎日あくせく働く男たち。鉄を溶かしたりくっつけたり、ロボットの足場を作ったり、感電したり、火傷したり。そしてそれを支えたい娘と、寄り添う妻。世知辛いけどあったかい、溶接デイズへようこそ。
へいたろうにこわいものはない
あらすじ
平太郎は16歳。高校へは行かずに、お好み焼き店を営んでいる。夏のある日から、平太郎の身の周りで様々な怪異が起こりはじめた。なにかの祟りのようだが、はっきりとはわからない。そういえばこの間、触れてはいけないものに触れてしまった気がする。周りの人は心配するけど、本人はどこ吹く風である。平太郎に怖いものはない。でも、本当にそうなのだろうか…… 現在の広島県三次市に実在した若き藩士・稲生平太郎が、実際の出来事として語り継いだ妖怪実見譚『三次実録物語』を基に描く、多種多様な妖怪たちと、恐怖に強い耐性を持つ主人公・平太郎の物語。
しまなみたそがれ
あらすじ
クラスメイトに「ホモ動画」を観ていることを知られた、たすく。自分の性指向… ゲイであると皆に知られたのではないかと怯え、自殺を考えていた彼の前に、「誰かさん」と呼ばれる謎めいた女性があらわれた。彼女は、たすくを「談話室」へと誘う。そこには、レズビアンである大地さんがいて…。尾道を舞台に描かれる、性と生と青春の物語、第1集。
かばちたれ
あらすじ
法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。
ましろひ
あらすじ
「加瀬ひかり(27)。安芸信用金庫・広島支店、営業。」「田所順平(16)。高校2年。部活、合唱部。」「若山正太郎(16)。中卒。職業、病院清掃。」同じ町に住む3人は、いまだお互いを知らない。だが、彼らには共通点がある。そして、やがて彼らは出合うだろう。ひとつの言葉の下に、ひとつのつながりの下に、そして、ひとつの覚悟の下に――。現代の広島を舞台に、苦難を抱える人々の絶望と奮闘、希望を描く 骨太ヒューマンドラマが、いま始まる。
じけんじゃけん
あらすじ
部室で密室トリック!?学食で毒盛り!?離島の洋館に夏合宿!?ミステリ好きのちょっと変わった美人先輩と過ごす、事件だらけのスクールライフ♪ミステリファンもそうでない方も楽しめる、新感覚のミステリ×日常コメディ!
めがみのおに
あらすじ
ワシは王様になるんじゃああああっ!!!1979年、広島――。この町に王国を作らんと暴れ回る小学生、通称ギッチョこと佐川義10歳!!とある日、仲間のコージらと出かけた隣町の鬼祭りで“四匹の鬼”と出くわした事が、少年の運命を根こそぎ変えてゆくのだったッ!!超熱望!!田中宏が描く“究極の廣島魂”、ここに開国ッ!!!
すかいふぉーるけしつくせぬなつのひかり
あらすじ
戦時中の広島へ高校生がタイムスリップ! 原爆が投下される直前の広島に、時空を超えて飛んだ現代の高校生。原爆被災地となった広島で オーバーラップしてくる3.11の記憶……
あかいぶんかじゅうたくのはつこ
あらすじ
広島の粗末な文化住宅に住む少女、初子には兄がいる――遊び人の兄しかいない。母は他界し、父は蒸発、自転車も電話もない生活。アルバイトをしてもお金にならず、高校進学はあきらめた。どうにもならない現実の中で、薄幸の少女は淡い恋心を抱く――。十五歳・初子の痛くて甘い小さな恋の物語。広島労働者の苦い青春を描いた『PAINTITBLUE』も収録。辛酸を舐めながら懸命に生きる人々の姿は感涙必至!
ばっどぼーいずぐれあー
あらすじ
田中宏の名前を不動にした「BADBOYS」の続編。広島の悪ガキたちの憧れであり伝説となった廣島連合を再び復活させるため、大友勝将のもとに続々と集結する男たち。はたして、伝説の広島完全統一は成されるのか!!
あらすじ
昭和20年8月6日、運命の日の朝、広島の空はぬけるように高く、太陽はいつものように照りつけていた。そして、8時15分……、空襲警報のサイレンが鳴っていないなか、なぜかB29爆撃機のエンジン音が聞こえ……。「わたしは広島に原爆が投下されたとき爆心からわずか900メートルのところにおり、爆発のいっしゅん後にはきのこ雲のどまん中だった」。被爆者の証言をもとに原爆の悲劇を描いた漫画を収録。
しまなみくるくる
あらすじ
島と釣りと自転車と。最高の日常は、瀬戸内にありました! 瀬戸内海の島に住む高校生、不知火みう。趣味の釣りを楽しむ彼女のもとへやってきたのは、都会育ちで自転車が好きな、同い年の照橋みか。ある事情からふたりは一緒に暮らすことになり……? ゆっくりな刺激に満ちた、こんな生活してみたい!
なかざわけいじちょさくしゅうひろしまかーぷたんじょうものがたりかんぜんばん
あらすじ
広島で誕生したプロ野球球団「広島カープ」を応援する人々の情熱を描いたスポーツヒューマンドラマ。野球大好きな原爆孤児・大地進は、仲間達と野球チーム「ラッキーズ」を結成し、進駐軍との野球勝負に勝つ事で生計を立てていた。そしてプロ野球公式戦を初めて観戦した進は、プロ野球の迫力にすっかり魅了される。その後、新聞記者の息子・青野から、広島にプロ野球チームができると聞いた進たちは歓喜に沸く。
もされんぶぎ
あらすじ
日本列島を復讐の血で染める本格実弾ロマン!! “若”と呼ばれる少年・桐原真人には三人の父がいる。漆沢長一郎,須佐性善、四方谷忠治―― 三人は冠婚葬祭屋に身をやつし、抗争で殺された侠客・桐原伍一の遺児・真人を組織の手から守っていた。担任の女教師・尾形弓子に淡い慕情を抱く真人。桐原組の根絶を狙う組織の影が刻一刻と迫る――!!
くろいたいよう
あらすじ
昭和18年、広島の第一中学校は互いの伝統と名誉を懸けて、ことあるごとに対立していた。予科練を志願した第一中の鉄と、ライバル第二中のジャコ万は第一次試験に受かり、第二次試験の日が近づいていた。そして日本の前途への不安が国民の間に芽生え始めた頃、鉄とジャコ万は予科練の町、土浦へとやって来た。
みずすましげんごろう
あらすじ
広島は呉で海上保安部警備救難課に勤務することになった一等海上保安士、峰勇一。着任した夜、勇一は海に落ちた女性を助けようとするが、逆に溺れかけてしまう。そこに自称・海上保安士の男が現れ……?
なかざわけいじちょさくしゅういちひろしまかーぷたんじょうものがたり
あらすじ
広島で誕生したプロ野球球団「広島カープ」を応援する人々の情熱を描いたスポーツヒューマンドラマ。野球大好きな原爆孤児・大地進は、仲間達と野球チーム「ラッキーズ」を結成し、進駐軍との野球勝負に勝つ事で生計を立てていた。そしてプロ野球公式戦を初めて観戦した進は、プロ野球の迫力にすっかり魅了される。その後、新聞記者の息子・青野から、広島にプロ野球チームができると聞いた進たちは歓喜に沸く。
面白いと言い切ってしまっていいのか悩ましいけど、間違いなく面白い! 金の貸し借りにおける駆け引きが巧妙で気持ちよくなってしまう。気持ちのよい話なんてほぼゼロなのに何故なんでしょう。カタルシス的なものなのか。 鬱々とした気分になるお話ばかりなのに、コミカルで淡々としていて、どこか感情の読めない絵柄もまた魅力的。灰原の優しいんだか冷たいんだか食えない人間性と絵柄がぴったり合っている!! 金を借りるも地獄、借りられないも地獄。真っ当に生きていてもいつどうなるかわからないのがこわいところ…。 とりあえず貯金はしなきゃ、変な気起こさないようにしなきゃ、連帯保証人にはならないようにしなきゃ、と自らの紐をかたく結ぶのでありました。 ドラマ版も久しぶりに見たくなった…読んでも暗い気持ちにならないのは心の中にウルフルズが流れるからかもしれない。