滝沢 解(たきざわ かい、本名:南沢 栄一郎、1933年5月13日 - 2003年1月)は、東京都生まれの劇作家・漫画原作者。筆名は曲亭馬琴の別名(改名後の本名。読みは異なる)にあやかったもの。
略奪、暴行、殺人―― ありとあらゆる“悪”が渦巻く魔都・TOKYO!! その“悪”を標的に常闇の底から現われる戦慄の極悪美女軍団!! 忌子、メッシュ、つぶら、タンク、彼女たちは自らをこう呼んだ―― MANJI!!
仏師の円心の前に現れた女は、前世で太子と心中した愛妃の生まれ変わりで、太子の生まれ変わりである円心の前に現れたのだと言う。しかし、自らの一族を一人残らずなぶり殺され、すさまじい怒りと怨みを持って死霊となっていた太子は、女陰の裂け目から突入し、輪廻転生の掟を破って黄泉の国から蘇った!!斑鳩の朝日とともに我ついに蘇りたり!!「怒る我」の男――太子追い書き(滝沢解)収録。
その母その祖母と女三代に渡って蛇つかい――スネークダンサー。しかもその蛇は今も脈々と生き続けている――その蛇齢たるや実に六十年! 祖母と母を日本人に殺された上海ジゼル――応香蘭。謎の人物・大西考一郎によって重大な使命を与えられ、魔都・上海から恨みと因縁の日本へと潜入する!!
斬奸状……奸者を斬るについて、その趣意をしたためた檄文である。「天に代わりて不義を討つ」を大義名分とするところから「天誅」とも称せられるこのテロ行為が、江戸の歴史を通じて幕末……文久二~三年に集中して起こったのは何故か? 天誅を繰り返し車屋として過ごしながら天誅を繰り返す清司郎。彼の目に映るはいかなる世相か……。義によって天誅を下し続ける男の生きざまを大胆な筆致で描く、幕末歴史アクション!
バロン吉元の「柔侠伝」、上村一夫の「同棲時代」、滝沢解+ふくしま政美の「女犯坊」、小池一夫+平野仁の「少年の町ZF」、江波じょうじの「トップ屋ジョー」など昭和を席巻した劇画がズズーッと勢揃い! 掲載作品一覧------バロン吉元「柔侠伝」(第1巻第1話 『女掏摸』収録)、上村一夫「同棲時代」(第1巻Vol.1 『今日子と次郎』収録)、原作:滝沢解 作画:ふくしま政美「女犯坊」(第1巻 『怒根鉄槌篇』収録)、原作:小池一夫 作画:平野仁「少年の町ZF」(第1巻 『ラボック光』収録)、江波じょうじ「トップ屋ジョー」(第1巻 『ガンは俺の命だ』収録)
麻川菫(21歳)、職業はキャビンアテンダント。身長168cm・スリムボディに信じられないようなバストという成熟した肉体。そしてカモシカような美しい脚、顔立ちも美しい! そんな自分の魅力を知っている菫は日頃から何人もの男を虜にし、男から次の男へと移動する……まるで麻薬中毒者のように、男を切らす事はなかった。そんな菫の行動を監視するなんらかの恨みを持つ男たちにより、ある日の勤務中の旅客機を爆破され菫は死亡してしまう……! しかし数日後、かつて関係をもった男の目前に現れた女は……いったい何故!? エロティックなサディスティック復讐劇!
極悪バンドのメンバー達はライブを開くため車の中で乱交しながら団地建設予定地に向かっていた。市役所の課長は風紀が乱れると激怒し、演奏をやめさせるためにブルドーザーやロードローラーでステージに突っ込ませた。メンバーでありクイーンのお気に入りでもあるJJが楽器ごと踏み潰され殺されてしまう。怒り狂ったクイーンは市長のいる店に車ごと突っ込みJJの形見のギターで仇を取り、歌い狂う。良識もかなぐり捨てた魂のライブ作品。
――東京都・原宿――超豪華マンションローズウッド・テラスに一人の女が訪れていた。マンションローズウッドは時価10億円…この豪華さが似合う程に美しさと気品をもった女…この女が帰り際に「気に入ったから買うことになる」と言い残し去って行った…。しかし! この女の正体は…全財産10円で豪華マンション乗っ取りを計画している悪女だった…! 手はじめに12階を独占している倉橋という貿易商の家政婦として潜り込み、住み込んで乗っ取っていく計画だったが…倉橋の住む部屋を訪れると部屋から出てきたのは……!? 豪華マンションを狙った女の執念と欲望を描いたサスペンス・ロマン劇画!
気に入らない者は身内だろうが誰でも関係なく殺す野城清吾組長。その組長から次の始末ターゲットにされてしまった菊田真澄だが、菊田を利用する事を思いついた組長の心変わりにより一命を取り留める。そして、実際には学力など無いにもかかわらず組長の娘の家庭教師を引き受けることになってしまった菊田は、奥様に事情を打ちあけるが…。極限の状態で次々と女をたらしこみ、生き延びるために何でも利用していく菊田のドラマティックな運命を描く!
父、神守辰造の意思を継ぎ、神守組の代紋を守るべく生きる六代目組長神守新吉と妹和、それに本城武志、金次の四人にとって、北海道芦別岳は平和郷であった。 だが某日、新吉たちが営む芦別岳の山小屋に大組織・白神会の総長、代行以下数十名が乗り込んで来る。こんな山の中にわざわざ足を運ぶ彼らの狙いは何なのか…!?そこには驚くべき計画が隠されていた!!新吉たちの平穏は破られ、芦別岳を血に染める暴力のブリザードが吹き荒れる!!
・読んだ直後に思ったこと 滝沢解/川崎三枝子のコンビの割にはちょっと普通だった。極悪美女軍団 卍ぐらいのを期待していた ・特に好きなところは? 下水で死体で作った筏に全裸で乗って笑いながら去っていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういう劇画の悪党警察官の悪党っぷりの表現はすごい。今だったらアウトになりそう
※ネタバレを含むクチコミです。
15歳で母親の恋人に暴行され、その男を殺してしまったことにより、悲運で過酷な人生を歩むことになってしまう純子。女性なら誰もが夢見る結婚も諦めて、情婦として生きていきます。道徳的には決して許されないことに手を染めている純子だとは言え、その中に女性としての愛らしさや優しさを垣間見ることができ、心の奥深くでは女性としての幸せを望んでいることがひしひしと伝わってくるので、本当に切なくなってしまいました。純子が妹のように可愛がっていたツネ子も情婦でありながらとてもけなげで可愛い女の子。それなのに彼女も悲しい人生を歩むことを強いられる場面に運命の不条理さを感じました。 「漫画という創作の話なのだから、そこまで感情移入することもないのに」と自分自身に可笑しくもなりましたが、やはり同じ女性としてやりきれない気持ちになったのは、作者の漫画家としての手腕の成すところでしょう。これまでたくさんの漫画を読んできましたが、その中でも心に残る作品の一つになりました。
上海の蛇使いの女性ジゼルが、運命に翻弄されつつ生き抜くお話。祖母も母親も日本人に痛めつけられ、彼女は復讐のために来日します。 絵に迫力があって、有無を言わさぬ説得力があります。上海の闇深い裏社会の怖さ、男たちの嫌らしく残酷な感じがびしびし伝わってきます。蛇とジゼルが絡まりあうシーンは、怖いけれど美しく妖艶。
・読んだ直後に思ったこと 滝沢解/川崎三枝子のコンビの割にはちょっと普通だった。極悪美女軍団 卍ぐらいのを期待していた ・特に好きなところは? 下水で死体で作った筏に全裸で乗って笑いながら去っていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういう劇画の悪党警察官の悪党っぷりの表現はすごい。今だったらアウトになりそう