8巻そしてモーツー最新話まで痺れる展開だな。敵と味方がめまぐるしく変わるのが良い。実際状況によって手を組んだり組まなかったりするのが現実で、すっきり割り切れるものでもないのよね。
まとめ読みでわかる面白さ
堀尾先生の前作「刻々」もそうだったのですが、ある程度まとめて読むとこの世界観の奥深さや物語の展開のダイナミックさがわかるのでお薦め。一人の小さな欲望が他の人の欲望に火をつけ、多くの人を巻き込む経済発展につながり、逆にその発展に振り回される人たちがスピーディーに描かれています。昭和の経済発展とはこういうものだったのではないかと思わされると同時に、みんなが満足する発展とは何かを考えさせられます。