画業40年! ギャンブル漫画の鬼才にして少女漫画や格闘漫画まで変幻自在な青山広美の世界

 青山広美。麻雀漫画をある程度以上読んでいる人であれば、ほとんどがこの名前を知っていることでしょう。イカサマあり麻雀漫画の最高傑作『バード-砂漠の勝負師-』、SF麻雀漫画『トーキョーゲーム』といった作品は麻雀漫画の歴史に燦然と輝きます。麻雀以外でも、秋田書店系の雑誌を読んできた人なら、『週刊少年チャンピオン』で長期連載された『GAMBLE FISH』、『チャンピオンRED』で現在連載中の『ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~』(ともに原作担当)といった頭脳勝負(広義のギャンブル)もので名前を知っているのではないかと思います。しかしこの方、ギャンブル漫画だけの人ではありません。野球漫画や格闘漫画、ギャグ漫画に料理漫画、はては少女漫画(デビューした後に『プチフラワー』の新人賞に佳作入選し、何本かを同誌に発表しています)まで、実はかなり広いジャンルで作品を発表してきているのです。
 このたび、その青山氏へインタビューを行いましたが、この記事はその副読本として主要な青山作品の世界を紹介していこうと思います。

 

『ジャンゴー・キッド』

『ジャンゴー・キッド』

 『週刊漫画サンデー』84年連載。単行本は1巻とついているも2巻以降は未刊行。
 記念すべき初単行本(当時は青山パセリ名義)である麻雀ギャグ作品。その内容はというと、すごく片山まさゆきぎゅわんぶらあ自己中心派』っぽい……んですが、それもそのはず、実はアシスタントをしていた人なのです。
 単純にエピゴーネンと片付けてしまうのも惜しく、国鉄をネタにした「涙の特急券」の回なんてのは当時ならではの時代を感じさせるものがありますし、

『ジャンゴー・キッド』1巻30〜31ページより。よく勘違いされますが、赤字ローカル線がバンバン廃止されてたのは分割民営化が決まる前の国鉄時代です

 「国士」と「黒死病」をかけた「ペスト」の回なんかも、かなり知性を感じさせるダジャレとなっております。

『ジャンゴー・キッド』1巻116〜117ページより

 本作が他の編集者の目にもとまったため、80年代は麻雀漫画誌(当時は10誌以上あったんですこのジャンル)でショートギャグ・コメディを多く発表していますが、これらは一部が単行本『フラクタル・パセリ』(笠倉出版社)に収録されているのを除き、ほとんど単行本未収録となっています。

 

『パワーボムTHEATER』

『パワーボムTHEATER』

 リイド社の出していた青年向け雑誌『ジャックポット』(『ふんどし太郎ストーリー』を連載してた雑誌です)88〜92年連載。青山パセリ名義。単行本は全5巻。
 各話が完全に独立したオムニバス作品で、背表紙に「エッチ&ブラックギャグ」と謳われているとおり、艶笑ギャグの回が多い(これは雑誌が成年誌ではないもののポルノ寄りの方向だったため)ものの、『世にも奇妙な物語』的なホラーやSFの回も多いバラエティー豊かな作品です。ギャグではあるものの絵柄は『ジャンゴー・キッド』時代から変わった等身の高いものとなっており、かなり読み味が違います。

『パワーボムTHEATER』5巻110ページより

 

『箱舟の朝』

『箱舟の朝』

 先述の『プチフラワー』新人賞に佳作入選し、90年5月号に即掲載された少女誌デビュー作。本人がファンだという萩尾望都のSF短編(レイ・ブラッドベリ作品のコミカライズとかしてる時の)を彷彿とさせるところもあるSFとなっています。同誌には5作発表してますが、残念ながら単行本にはまとまっておらず。

 

キッチンぱらだいす

『キッチンぱらだいす』

 これも『ジャックポット』で94〜95年連載。単行本は全2巻が出てますがこれは未収録話があり、2020年になって出た全2巻の廉価版が実は完全版です。シナリオ担当で、作画は『築地魚河岸三代目』などで知られるはしもとみつお
 両親と幼い娘の核家族である熊谷家に舅が同居することになったが、このおじいちゃん、ぬか漬けやかつお節削り、旬の味などにこだわる頑固者で、現代っ子な嫁の敬子さんとは衝突してばかり……という、キャリアの中でも珍しい料理漫画&ホームコメディ。こうとだけ書くと「伝統食は素晴らしい」みたいな単純な話に見えるかもしれませんが、第1話の時点で「浅漬けの素みたいなんで漬けたのもそれはそれで美味しい」と描かれていたり、なかなか絶妙なバランスの取れた作品。掲載誌はエロスorバイオレンスばかりだったので「雑誌の良心」と呼ばれていたとか。

『キッチンぱらだいす』1巻20〜21ページより

 

トーキョーゲーム

『トーキョーゲーム』

 『近代麻雀オリジナル』93年〜94年連載。単行本全2巻。「青山広美」の名を麻雀漫画界に一躍知らしめることになったSF麻雀漫画の傑作です。
 舞台となるのは、99年7の月に起きた「アンゴルモア・クラッシュ」と呼ばれる大地震で文明が崩壊した2014年の東京。新宿の旧都庁はギャンブルが唯一の掟である「ゴルゴダタワー」と呼ばれる魔窟となっており、各フロアのマスターを破ることで最上階まで登れば不老不死ドラッグ「ハレルヤ」が貰える——というのを基本設定に、ある目的から最上階を目指す謎の男「青い星」が、互いの存在の全てを賭けた麻雀「トーキョーゲーム」でゴルゴダタワー各階の強敵と戦っていくというのがストーリーとなります。
 この基本設定だけでも麻雀漫画としてはかなり破格なんですが、ケレン味あふれるキャラがまたすばらしい。何しろ、一番最初に出てきて青い星に瞬殺されるかませ犬の「ボス・キリスト」からしてこれです。

『トーキョーゲーム』1巻15ページより。右がボス・キリスト、左が青い星です

 個人的に好きなのは2番目の相手「ゴッド・ウルフ」。見た目はすだれハゲのサラリーマンですが、アンゴルモア・クラッシュで妻子を失ったことによって狂い、血に飢えた凶獣となった男です。

『トーキョーゲーム』1巻68ページより

 セリフ回しも、「わかるはずがない…… 手牌の組み合わせは星の数ほどあるのに……」「肉眼で見える星の数はたかだか六千個にすぎぬ 文学的感傷に酔うのはやめたまえ」とか「お前のその力は何のためにある? 権力者の靴の裏をなめるためか 人は愛する者のために闘うのではないか 信じるもののために闘うのではないのか」とか「人間は神になれない なる理由もない——— 必要なのは闘い続ける意志のみ……」などなど、痺れるものだらけ。一時期は単行本が希少でしたが今は幸い電書が出ています。いい時代になったものです。

 

『真剣師MARIA!』

『真剣師MARIA!』

 『ビッグコミックオリジナル増刊』95〜97年連載。監修:先崎学。未単行本化。
 シベリアから日本にやってきた将棋の天才少女、マリア・ガクザン・スヴェーリンが、実の父親であり、将棋タイトルを総なめにして君臨する男・鬼島岳山へ挑むため日本の将棋界に旋風を起こすという作品。相手の心までへし折るような真剣勝負を描く、単行本にならなかった(以前は携帯コミックサイトでのみ配信されていた)のが不思議な良作です。『トーキョーゲーム』とかに比べると正統派すぎた(ケレン味が足らなかった)のかもしれませんが。

 

九蓮宝燈殺人事件

『九蓮宝燈殺人事件』

 『近代麻雀オリジナル』にシリーズ掲載。「九蓮宝燈殺人事件」「大三元殺人事件」「大四喜殺人事件」「国士無双殺人事件」と、役満に絡む殺人事件の様子を「事件編」「解決編」の前後編読切で描く本格ミステリ。
 麻雀漫画とミステリというのは実は意外と相性がよく、後述の『バード』などのようにイカサマものはそのトリック暴きがミステリ的になりがちですし、70年代には藤村正太というミステリ作家が『大三元殺人事件』『緑一色は殺しのサイン』などの作品群を発表したりもしています(藤村が病気で早世したことなどもありあまり現在は知られていませんが)。麻雀漫画というジャンルの意外な幅広さを知れる一品。

 

ダイヤモンド

『ダイヤモンド』

 『ビッグコミックスピリッツ』98〜00年連載。単行本は全8巻。
 良いこともやりたいこともない人生を送る中で、手違いから対立組織の組長を殺害してしまったチンピラヤクザ・種田恒夫。監獄の中で対立組織からのヒットマンに怯える日々を送っていた彼は、ある事情からプロ野球界の若き天才スラッガー・童子秀巳の「替え玉」を演じることに。周囲の目をごまかすための演技を少しの間するだけだったはずが、恒夫がバッティングの楽しさに目覚め、眠っていた才能が花開いたことで、事態は周囲の人間の思惑を超えた方向に進んでいく……というストーリー。
 ギャンブルもの以外の青山作品だと個人的には一番好きです。野球バカに周囲が感化されていく話として、こせきこうじペナントレース やまだたいちの奇蹟』が好きな人なんかにもオススメ。

『ダイヤモンド』8巻136ページより

 

バード-砂漠の勝負師-

『バード-砂漠の勝負師-』

 『近代麻雀』00年連載。単行本は全2巻。ラスベガスの若き天才マジシャン、ジョニー・和也・バードが、日本の裏社会で不敗を誇る伝説の麻雀打ち「蛇」と麻雀で戦うというのが基本ストーリー。
 人より麻雀漫画を読んでいる身として、イカサマあり麻雀漫画の最高傑作と自信を持って言える一品です。序盤、麻雀初心者であるバードたちが、カジノのゲームはイカサマを防ぐための措置が厳重になされているのに対し(例えばブラックジャックではカードはカードシューという専用のボックスから配られるし、バカラでは一度使ったカードは廃棄される。その上で監視カメラもいくつも作動しており、第三者による厳しいチェックが繰り返されている)、麻雀はレフリーがおらず、卓上は死角だらけ、点棒入れというブラックボックスまであることから、「麻雀のルールブックにはイカサマの罰則はない それどころかイカサマを奨励しているとしか思えん」「現状のルールでは 麻雀とは卓上のすべての牌を利用して いかに早く十四枚の和了(アガリ)形を集めるかの勝負になる」「『ツモ』は不要牌を山に戻す行為」「『チー・ポン』は他人の捨て牌をかすめとるカムフラージュ」と言ってのけるところからして、「麻雀というゲームの中でどうイカサマをするか」を描いていたこれまでのイカサマ麻雀漫画とは一線を画しています。
そして、彼と戦うことになる「蛇」、これが本当に素晴らしい。一見、冴えない小太りの中年男性ですが、その外見とは裏腹に、周りで見ている者も全く気づけないほどのすり替えを使いこなし、「脂のってていい肥料になりそうだ こないだトマト植えたばっかりだし」という理由で人を殺して(それもボールペンを眉間に突き刺すという方法で)、そのミンチ肉で家庭菜園の野菜を育てるというサイコパスです。

『バード』1巻114〜115ページより

 そして彼の必殺技は、物理的に不可能としか思えない「全自動麻雀卓での天和積み込み」。『バード』は、この不可能犯罪的なイカサマのトリックを見破り、いかにその上に立つかという一級のミステリでもあるわけですね。この全自動卓天和のトリックと、それを可能にするために蛇が自分の体に行ったある行動は、麻雀漫画50年の歴史の中でも空前絶後と言ってよく(冷静に考えると現実では無理な粗があるはあるんですが、圧倒的な漫画力によって読んでて気になりません)、作中で「麻雀はしょせん麻雀 イカサマそのものには何の意味も価値もない だがそれでもなお胸が熱くはやるのはなぜだ? 不可能を可能にする命がけの修練が 奇跡を生みだす悪魔の修練が 我々の胸を魅了して止まないのはなぜだ?」と言われているように、我々も惹きつけられざるを得ません。
 読了者は以下のコマのように「ビューティフル…」とつぶやくことでしょう。麻雀知らない人でも必読な麻雀漫画のマスターピースです。

『バード』1巻194ページより

 

格闘太陽伝ガチ

『格闘太陽伝ガチ』

 『ビッグコミックスピリッツ』01〜04年連載。単行本は全12巻。
 プロレスラーであった父を、「自分が格闘家としてひとつ上のステージに行くためにはリングの上で殺人をするしかない」と思い込んだ柔道家・砦によって遷延性意識障害(いわゆる植物状態)にされてしまったプロレスラー志望の青年・原田太陽が、砦に挑むために総合格闘技の世界で闘いを繰り広げていく物語。
 青山作品の中でも一番王道気味な、地味ながらもきっちりとまとまった格闘技漫画の佳作です。「プロレスと総合」というテーマは時代性があるので現代だとちょっと背景が分かりづらいかもしれません。同時期に同誌ではヒラマツ・ミノルアグネス仮面』も連載されていたんですが、この辺の事情もインタビューで分かります。

 

東風のカバ

『東風のカバ』

 『近代麻雀』05〜06年連載。単行本は1巻のみ刊行。裏麻雀界の頂点を極め引退した男・河馬山吾郎(なぜかカバの姿)が、ネット麻雀「東風荘」ではその打ち方がまるで通じなくて愕然……というコメディー。
 現在、ネット対戦麻雀といえば「雀魂」あたりが主流です。しかし日本のインターネット黎明期から長くの間は「東風荘」(96〜18年)というサービスこそがその代名詞でした(ちなみに筆者は、ネットでもコミュ障だったために対局中のチャット機能に耐えられずすぐやめてしまった思い出があります。「天鳳」はチャットがなかったのでそれなりにやり続けられた)。本作の連載当時はネット麻雀自体はかなり普及してきていたものの、麻雀漫画の世界ではあまり扱われていない題材だったので(まあこの手の作品で「コンピュータでデータを分析するやつ」って「ボクが勝つ確率は99%だ」「バ…バカな……こんなのデータにはない……」みたいなこと言って負けるのが定石ですしね)、これはかなり野心的な作品でした。裏プロたちと東風荘高ランカーたちとの一大決戦となる後半とかアツいんですが、竹書房でものすごくよくある「1巻で単行本打ち切り」の憂き目に遭い、最後まで読みたければ今のところ国会図書館とか行くしかないです。

 

GAMBLE FISH

『GAMBLE FISH』

 原作担当で作画:山根和俊。『週刊少年チャンピオン』07年〜10年連載。単行本は全19巻。四大少年誌連載&最長連載ということもあって、一番知名度が高い作品かもしれません。
 名門中学校・獅子堂学園に転校してきた白鷺杜夢が、ある目的のためにポーカーやブラックジャック、麻雀、ビリヤードなどさまざまなギャンブル/ゲームで命がけのエクストリームな勝負を繰り広げていくギャンブル漫画。
 様々に競技を変えて得意の頭脳勝負を存分に堪能することができボス的存在である寮監・阿鼻谷零侍のキャラが立ちまくっており、悪魔のような見た目に加えて「アヴィッ」という独特の決め台詞(?)や、

『GAMBLE FISH』6巻148ページより

 百面相で読者の心を掴みます。

『GAMBLE FISH』6巻144ページより。メガネのイケメンが主人公・杜夢です
『GAMBLE FISH』6巻194ページより

 山根絵による華のある美少女たちのサービスシーンや、敵として登場しても負けたあとどんどん杜夢に惚れていくハーレム的展開も見どころ。

 

バード 最凶雀士VS天才魔術師
バード 雀界天使VS天才魔術師
『バード BLACK MARKET』

『バード 最凶雀士VS天才魔術師』

 『GAMBLE FISH』でコンビを組んだ山根和俊を作画に迎えての、先述の『バード』のセルフリメイク作品です。リメイクといってもただ単に絵が描き直されているだけというわけではなく、全自動卓天和のトリックが「アルティマ」(00年代に登場した、牌山だけでなく各プレイヤーの配牌まで自動でセットするタイプの全自動卓)に合わせたものに修正されるなど、時代に合ったバージョンアップがなされております。
 『雀界天使〜』はその続編。今度は裏世界ではなく、公開の場であるプロ麻雀の世界で正体不明のイカサマ(確率的に考えると何か不正をしているとしか思えない勝ち方だが、「何をやっているのか」さえはっきりとしないために証拠が全くつかめない)をしている姉妹が相手となります。
 『BLACK MARKET』はシリーズ3作め。バードが終戦直後の日本にタイムスリップして新たな闘いを繰り広げる内容となっています。ちなみに本作単行本の2〜6巻では、巻末で「BIRD JUVENILE 幼鳥編」という青山作画による過去編が連載されております(残念ながら未完)。

 

パンドラの復活

『パンドラの復活』

 原作担当で作画:つかさつよし。『ビッグコミック』12年連載。単行本は全1巻。
 大震災から1年、放射能汚染された瓦礫を武器に、原発事故の戦犯を極刑にすることを要求する謎のテロリスト「パンドラ」を公安たちが追う……というサスペンス。
 あらすじだけでもセンシティブな話題と分かると思いますが、仙台出身・在住という作者のポジションが書かせた一品です。事情の詳細はインタビューをば。

 

超人戦線

『超人戦線』

 原作担当で作画:山根和俊。『チャンピオンRED』14〜16年連載。単行本は全7巻。
 前半は、謎の美少女・FEEによって超能力を与えられたさまざまな常人と、スナイパー・剣術の達人・武術家・フリーの暗殺者などといったエキスパートが、どちらか片方のみが生き残る「超人ゲーム」で戦わされる7番勝負。後半は、「超人ゲーム」での生き残り7人が、ニュートンやダ・ヴィンチなど過去の偉人をベースに生み出された「カーボノイド・リブーテッド」と呼ばれる戦士と戦わされるという二段構成になっています。
 能力バトルは物理的な闘いであると同時に、相手の能力の攻略法をいかに見つけ出すか、自身の能力を相手に予測できない方向にどう応用するかという点で頭脳勝負的な側面も持っているわけで、格闘ものも頭脳勝負ものも描いてきた青山作品らしいものとなっております。

 

ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~

『ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~』

 『チャンピオンRED』23年から現在連載中の最新作。既刊1巻。原作担当で作画:さくらうめ
 普通校では手に負えない札付きが集められた全寮制の私立女子高・覇道学園。合格者は世界的な大企業である学校の親会社・覇道グループの社員となることができ人生一発逆転という話だった卒業試験は、優秀な頭脳と狡猾さが求められ、不合格者には「死」が与えられるデスゲームだった。自室のPCをハッキングの踏み台にされたことをきっかけにこの学校へ流れ着く羽目になった平凡な生徒・八木沢鳴と、その謎めいたルームメイト・四条真矢は、クラスメイト全員で生還することを期しながらこの卒業死験に挑む。教師から出される難問とお互いの疑心暗鬼が渦巻く中、彼女たちの運命やいかに……というのがストーリー。
 あらすじの通りデスゲームものではありますが、参加者同士の争いではなく、「試験」の出題者である教師との頭脳勝負がメインです。「試験」には全員助かる「正解」があるものの、悠長に考えていられる時間はない極限状況であり、他者を蹴落として自分たちは助かる道があるという誘惑がただでさえ札付き揃いで仲の悪いクラスに結束を生まない中、果たしてそこにたどり着けるのか……。作品の性質上、誰が生きるとか死ぬとか言うとかなりのネタバレになるので展開がほとんど話せないのですが、一味変わったデスゲームものが読みたい方はぜひ手に取ってください。

 以上、全作品ではありませんが、青山作品の紹介でした。インタビュー記事は明日公開予定です。

 

 

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