ネタバレ

狩撫麻礼追悼本のインタビューでかわぐちかいじ先生が「自分が描き切れなかった〈ルーズ〉の部分をこの作品は表現している」と語られていましたが、初めて読んでみて「ルーズってこういうことだったのか」と納得しました。

主人公の蜂須賀はその日暮らしの世捨て人のような生き方をしているにも関わらず、億の金を手に入れたりする。でもそれを「蜂須賀さんならあり得る」とみんな納得してしまう。世間の価値観に流されない〈こちら側〉の生き方をしているからこそ、常識では考えられないような転機に恵まれるんだと思いました。

終盤のコンサートをする展開に最初はついていけなかったんですが、「そうだ起ち上がれ GET UP,STAND UP!!」と歌う場面でジーンと来ました。そこから燃え尽きた後に日常に復帰したと思ったらあっけなく完結しちゃうんだけど、その終わり方も「この世の中にもボーダーが普通に暮らしているってことか〜」と考えると明るい気持ちになれました。

読みたい
ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
かぶく者

かぶく者

舞台上の役者心理や、目に見えぬ芸の深奥までも言語化&視覚化! 話題騒然の歌舞伎漫画! かぶく快感! 「かぶく」とは、歌舞伎役者がご見物(観客)の心をつかみ、意のままに揺さぶる事をいう。それは無上の快感なのだ!面白がらせりゃ、勝ちだよな?見る者を「かぶく」天才・新九郎(しんくろう)が、伝統と格式の歌舞伎界に殴り込み! 伝統も格式も関係ない、ただご見物(観客)を“かぶく”のみ!駆け出し役者の市坂新九郎、新宿でのストリート歌舞伎を手始めに芸の道をわがまま気ままに突き進む!!

南回帰船

南回帰船

出会いは都会のゲームセンター。ここから熱い物語が始まった── 母をたずねて放浪する混血児・竹志、中国人でカンフーの名手・継革(チグ)、レーサーをめざす元暴走族・順、順の恋人・ジーナ。芥川賞作家がコミック界に初めて書き下ろした、広大なスケールと熱きロマンの青春巨編‼

試し読み
軍鶏

軍鶏

【コミック1~3巻分収録】真昼の昼下がり、少年は両親を殺害した。エリート銀行員の父と美しき母の、まとわりつくような愛情が、自分のすべてを吸い尽くすという妄執にかられ、少年は凶行に及んだ。収監された少年院で、少年は「空手」と出会い、その牙と爪を研ぎ続ける。何者にも自分自身を奪われないため、何より、殺されないためにーー。

リバースエッジ 大川端探偵社

リバースエッジ 大川端探偵社

東京・浅草…隅田川沿いの雑居ビルに、小さな探偵社があった――。『オールド・ボーイ』『湯けむりスナイパー』のひじかた憂峰、『軍鶏』『かぶく者』のたなか亜希夫。常に“人間”を描き続けた唯一無二の原作者と、漫画界随一の画力で驚異的な描写を続ける稀代の絵師。名作『ボーダー』で多くの信者を生み出した黄金コンビが、20年ぶりに奇跡の復活!!

ネオ・ボーダー

ネオ・ボーダー

80年代のバブル絶頂期の時代に、マーケティング社会の行き着く果てを喝破し、絶大な支持を得た『迷走王ボーダー』。20年を過ぎてもなお、青春のバイブルとして奇跡の漫画が、ついに復活。蜂須賀、久保田、木村の名トリオが復活したのは、なんと平安時代末期。作者は作・ひじかた憂峰(狩撫麻礼の別ペンネーム)、画・たなか亜希夫のゴールデンコンビ!!

Glaucos

Glaucos

激闘の舞台は海へ! もう1m記録を伸ばせばその分、空気のある海面までが遠くなる! ただ一息でどこまで深く潜れるかを競うフリー・ダイビング。その死に直結した恐怖のバトル世界、壮絶な戦いに、イルカに助けられ生まれた少年・シセが挑む!! この少年こそ、海の神に選ばれし者だった。世界のトップ選手もそのリアリティを絶賛した、フリー・ダイビング漫画を、『迷走王ボーダー』、『軍鶏』の鬼才たなか亜希夫が描く!!

ア・ホーマンス

ア・ホーマンス

記憶喪失の男の正体を探っていく表題作と他2作品を収録した狩撫麻礼&たなか亜希夫の傑作集。愛人からエッチをせがまれたノーパン喫茶の店長は、地下街にたむろするホームレスの中から背広姿の背が高い男をアルバイトに雇い、2~3時間で戻るといって店から抜け出す。その後、店で働くノーパン嬢から名前を聞かれた背の高い男は、名前をどうしても思い出せないと語って……!?

リバーエンド・カフェ

リバーエンド・カフェ

宮城県石巻。あの震災から数年が経ったこの地に住む高校2年生・入江サキはある夜、謎の男と出会う。不埒な輩に絡まれていたところを助けられたサキ。北上川の中瀬に灯る明かりに誘われ、少女は不思議なカフェへと辿りつく。そこで出されるコーヒーには、人生の楽しさや悲哀が入り混じっていた――。石巻出身のたなか亜希夫が震災後の故郷を描く最新作、1・2巻同時発売!!

初期のURASAWA 完全増補デジタル版

初期のURASAWA 完全増補デジタル版

この作品は2000年に刊行された『初期のURASAWSA』に、未収録作品を加えるなどの再編集を加えた完全増補デジタル版です。『Swimmers』 『魔術』 『Return』 『ストリート・コーナー・ギャングズ』 『BETA!!』 『ラッシュ・ライフ 岩間勝男ボクシングジム』 『サバイバル・ラバーズ』 『シナリオ』 『チルドレン・チルドレン』 『クラッシュ・ダンス!!』 『夜の空腹者たち』 『勤め人走る!!』 『さよならMr.バニー』 『オールド・ウェスタン・ママ』 『N・A・S・A PART1』 『N・A・S・A PART2』 『大正探偵(デテクティブ)』 『放課後コネクション』 『SINGING POLICEMAN』 『RUNNING POLICEMAN』 『SHOUTING POLICEMAN』 『FIGHTING POLICEMAN』 『JUMPING POLICEMAN』 『FLYING POLICEMAN』 『SWIMMING POLICEMAN』 『新宿ララバイ』 『マイティ・ボーイPART1』 『マイティ・ボーイPART2』

ライブマシーン

ライブマシーン

六本木のナイトクラブで演奏する凄腕のジャズ・ピアニスト、有山礼二。その裏の顔は、コードネーム「ライブマシーン(殺人機械)」と呼ばれる殺し屋だった――。アフリカの戦場で鍛え抜かれた傭兵としての技術と経験、そして殺人者としての資質を『Q』と名乗る華僑の男に見抜かれた礼二は殺し屋としてスカウトされ、Qに依頼されるままに政財界の大物たちを葬り去っていく。だが、Qからは知らされていなかったが、礼二が殺した男たちは、『弓弧会』と呼ばれる秘密組織のメンバーばかりだった。自分たちが何者かに狙われていると気付いた『弓弧会』は過激派テロリストたちを雇い、敵対者の捜索と殲滅を命じるが…。ハードボイルド・アクションの傑作!

BOX(ボクシング 暗い箱)

BOX(ボクシング 暗い箱)

周りから祝福されながら、幸福なボクシング生活を歩む男・吉岡猛。才能はありながら、同階級に吉岡がいたがためにスポットライトを浴びることのなかった男・首藤悟。時代と運命に翻弄される二人のボクサーの軌跡。戦後の混乱が収まり、高度経済成長に向けて走り出そうとしていた頃の東京。上野にある田島ボクシングジムに一人の才能あるボクサーがいた。そのボクサーの名は、吉岡猛。数日後にはノンタイトルながら日本チャンピオンとの試合も組まれていた吉岡だが、気になることが一つあった。それは、数日前に同じジムの首藤悟としたスパーリングのことだった。ジムの期待を一身に浴びている吉岡とは違い首藤は、誰からも期待されていないボクサー。戦績も16戦7勝(5KO)9敗というぱっとしないもので、練習もろくにしない選手だ。しかし、このスパーリングで吉岡はこの首藤から強烈なパンチを浴びてダウンを喫してしまう。トレーナーは「まぐれだから気にするな」と言うが、吉岡にはあのパンチがまぐれだとは到底おもえないのだった……… 目次 第1話 前兆 第2話 夜の拳 第3話 第3の男 第4話 深層海流 第5話 不可解 第6話 黒い援護者 第7話 夢魔の告知 第8話 蓮の花 第9話 仮面 第10話 最後の拳

狩撫麻礼作品集 カリブソング

狩撫麻礼作品集 カリブソング

【SIDE A】大友克洋「EAST OF THE SUN,WEST OF THE MOON」/かわぐちかいじ「赤い風車」/谷口ジロー「野獣の夜」/守村大「Rock喫茶開店入門編」/泉晴紀「ダーク・マスター」/いましろたかし「おめーに似た奴」 【SIDE B】松本大洋「リボルバー」/森園みるく「デッドエンド」/カネコアツシ「CALLING」/やまだないと「ホラぁ」

試し読み
バトルキッズ

バトルキッズ

199X年──ノストラダムスの予言した"恐怖の大王"とは、偶発最終核戦争のことではなく太陽黒点の異常増殖による地球規模の天候異変であった。少年(キッズ)たちの戦いは、いま始まろうとしている──

試し読み
ルード・ボーイ

ルード・ボーイ

女の名前は淑子。夫と別れ、豪邸を出てマンションでひとりぐらしをはじめている。そして、男。南方という。男は女を見て、たちまち恋した。女は無視し、男は街を歩く。ヤクザに出会い、男は“二代目”と呼ばれ、追いかけられた・・・。

試し読み
エイント・チャウ

エイント・チャウ

いまやコンクリート・ジャングルと化した歓楽の街"新宿"で、娼婦・アル中・ギャンブラー・ストリッパーなど裏街道を歩む人たちに、真情あふれる視点から迫る、若いルポライターの一人立ちを目指す厳しい青春の途‼新鋭コンビが大胆に挑戦したニューコミック

試し読み
エッヂ

エッヂ

寝たきりの母親と二人暮らしの居酒屋の店主、横井次郎。ダッチワイフといつも一緒の久木。二人は出場料金3万円を払い、素人プロレスで闘うことが唯一の生き甲斐。そんな二人に近づいたのは超美人の島メグミ。二人に近づいたメグミの目的は、宇宙人からの指令による地球の男の調査だった。そのメグミを見た超能力者の占い師は3人を…。

「迷走王 ボーダー」読んでみたにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。