狩撫麻礼追悼本のインタビューでかわぐちかいじ先生が「自分が描き切れなかった〈ルーズ〉の部分をこの作品は表現している」と語られていましたが、初めて読んでみて「ルーズってこういうことだったのか」と納得しました。
主人公の蜂須賀はその日暮らしの世捨て人のような生き方をしているにも関わらず、億の金を手に入れたりする。でもそれを「蜂須賀さんならあり得る」とみんな納得してしまう。世間の価値観に流されない〈こちら側〉の生き方をしているからこそ、常識では考えられないような転機に恵まれるんだと思いました。
終盤のコンサートをする展開に最初はついていけなかったんですが、「そうだ起ち上がれ GET UP,STAND UP!!」と歌う場面でジーンと来ました。そこから燃え尽きた後に日常に復帰したと思ったらあっけなく完結しちゃうんだけど、その終わり方も「この世の中にもボーダーが普通に暮らしているってことか〜」と考えると明るい気持ちになれました。
家賃三千円だと言う住まいは、なんとアパートの元共同便所! 10年間大陸をさまよい続けたこの男には世間のルールは通用しない! そう…本当は冴えた男なのに、世の中のうっとおしいことをパスするために、馬鹿を装ってブラブラしてる…。現代社会に棲む“集団意識”という名の悪魔に食われそうになっても、決して物事の本質は1つではないということを忘れないで欲しい。世を撃つ、奇跡の人生哲学マンガです!! ※双葉社刊行のコミックス第1巻を分冊しております。
家賃三千円だと言う住まいは、なんとアパートの元共同便所! 10年間大陸をさまよい続けたこの男には世間のルールは通用しない! そう…本当は冴えた男なのに、世の中のうっとおしいことをパスするために、馬鹿を装ってブラブラしてる…。現代社会に棲む“集団意識”という名の悪魔に食われそうになっても、決して物事の本質は1つではないということを忘れないで欲しい。世を撃つ、奇跡の人生哲学マンガです!! ※双葉社刊行のコミックス第1巻を分冊しております。