宮城県石巻。あの震災から数年が経ったこの地に住む高校2年生・入江サキはある夜、謎の男と出会う。不埒な輩に絡まれていたところを助けられたサキ。北上川の中瀬に灯る明かりに誘われ、少女は不思議なカフェへと辿りつく。そこで出されるコーヒーには、人生の楽しさや悲哀が入り混じっていた――。石巻出身のたなか亜希夫が震災後の故郷を描く最新作、1・2巻同時発売!!
宮城県石巻。あの震災から数年が経ったこの地に住む高校2年生・入江サキはある夜、謎の男と出会う。不埒な輩に絡まれていたところを助けられたサキ。北上川の中瀬に灯る明かりに誘われ、少女は不思議なカフェへと辿りつく。そこで出されるコーヒーには、人生の楽しさや悲哀が入り混じっていた――。石巻出身のたなか亜希夫が震災後の故郷を描く最新作、1・2巻同時発売!!
ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
S市杜王町。震災後、突如、町の中にあらわれた「壁の目」と呼ばれる隆起物付近で、大学生の広瀬康穂は謎の青年を発見した。彼の身元を突き止める事にした康穂であったが、不可解な現象が2人の周りで起こり始め…!
S市杜王町。震災後、突如、町の中にあらわれた「壁の目」と呼ばれる隆起物付近で、大学生の広瀬康穂は謎の青年を発見した。彼の身元を突き止める事にした康穂であったが、不可解な現象が2人の周りで起こり始め…!
東北にある、バカでも入れる小さな美大。山の中にあって女子がほとんどの学校である。壁画の千葉と、日本画の本吉と、洋画の藤本は、同学年の気の合う仲間。冬の寒さも、制作の厳しさも、学生の楽しさも、将来への不安も分かち合いながら、共に過ごしている。真剣に創作をしながら。
「何かあった時のためにいちばん読んでおきたいエッセイマンガ」ヤマザキマリ(漫画家) 2011年3月11日、実家が津波で流された!!から9年!! 2013年春の発売以来、ロングランで支持され続ける、母娘三代の実録自宅再建エッセイマンガ『ナガサレール イエタテール』が『完全版』として、堂々カンコウサレール!! ニコルソンの実家は、宮城県の海沿いの町、山元町。2011年3月11日、この町を未曾有の大津波が襲った。「生まれ育った土地に帰りたい」と願う婆ルソンのため、全壊判定の被害を受けた家の再建を決めた母ルソンとニコルソン。大工が足りない、お金が足りない、いろんな問題にたくましく立ち向かうニコ家を、更なる激震が襲う……! ★後日譚となる描き下ろしを新たに収録!! ※電子版特典/2019年描き下ろし漫画9ページも収録されています※
東日本大震災の爪痕が深く残る石巻。 主人公のサキはJKで、いじめられっ子。 原因はほんの些細なこと、「絆」で支え合っていこうと強制される被災地の現状に「絆」という言葉が好きじゃないと言っただけ。 ただそれだけ、と思ったけどよく考えるとそれを聞いた子たちにも大切な人たちを失った経験や絆に支えられて生きているギリギリの背景があるのかもしれない。 たった一度の失言でこんなに目の敵にされるのか、というのはあるけどそこが田舎であることと幼さの重なった条件下では仕方ないのかもしれないなと妙に納得してしまった。 ちなみにいじめについては本作の主題ではない。 ただ、そういう背景があるからこそ出会ったんであろう無頼漢(マスター)との物語が面白い。 潮が底に在る石を中心に巻くことから名付けられたという石巻(らしい)での潮のような渦がサキを中心としていく・・・ のかどうなのかはまだ2巻までしか読み終わってないんでわからないけど、意外とほのぼのしてアットホームな空気がどんどん出てくる。 ハードボイルドばかりなイメージのあるたなか亜希夫作品だけど、「軍鶏」でも「リバーズエッジ〜」でも不思議な脇役たちに支えられて味わい深い作品になっていった。 今作は果たしてどういう流れになっていくのかしっかり読んでいきたい。 間違いなく面白い作品なので是非多くの人に読んでもらいたいなぁ