6巻まで読み終わって追記。
とんでもなく贅沢なページの使い方の回があったり、お祓いだけの回があったり、魅力的な脇役たちが期待以上の活躍を見せてくれて、ずっと続いてほしい作品になってきた。
サキの出番ちょっと減ってきたような😂
震災の爪痕が云々と知りもしないくせにと怒られそうだけど、たなか亜希夫が石巻を大事に思っている事がよ〜くわかる。
東日本大震災の爪痕が深く残る石巻。
主人公のサキはJKで、いじめられっ子。
原因はほんの些細なこと、「絆」で支え合っていこうと強制される被災地の現状に「絆」という言葉が好きじゃないと言っただけ。
ただそれだけ、と思ったけどよく考えるとそれを聞いた子たちにも大切な人たちを失った経験や絆に支えられて生きているギリギリの背景があるのかもしれない。
たった一度の失言でこんなに目の敵にされるのか、というのはあるけどそこが田舎であることと幼さの重なった条件下では仕方ないのかもしれないなと妙に納得してしまった。
ちなみにいじめについては本作の主題ではない。
ただ、そういう背景があるからこそ出会ったんであろう無頼漢(マスター)との物語が面白い。
潮が底に在る石を中心に巻くことから名付けられたという石巻(らしい)での潮のような渦がサキを中心としていく・・・
のかどうなのかはまだ2巻までしか読み終わってないんでわからないけど、意外とほのぼのしてアットホームな空気がどんどん出てくる。
ハードボイルドばかりなイメージのあるたなか亜希夫作品だけど、「軍鶏」でも「リバーズエッジ〜」でも不思議な脇役たちに支えられて味わい深い作品になっていった。
今作は果たしてどういう流れになっていくのかしっかり読んでいきたい。
間違いなく面白い作品なので是非多くの人に読んでもらいたいなぁ
6巻まで読み終わって追記。
とんでもなく贅沢なページの使い方の回があったり、お祓いだけの回があったり、魅力的な脇役たちが期待以上の活躍を見せてくれて、ずっと続いてほしい作品になってきた。
サキの出番ちょっと減ってきたような😂
震災の爪痕が云々と知りもしないくせにと怒られそうだけど、たなか亜希夫が石巻を大事に思っている事がよ〜くわかる。
どう展開していくのかワクワクしながら読んでいたが、最終回読み終えて只々胸がキューと苦しくなった。多くの疑問を持たせる締め方ではあるが嬉しくもあり悲しくもあり、落とし所としては良かったのかも。時代背景や感情描写が現実的で深いので、ストーリーそのものにファンタジー要素を絡めてうまくまとめたと言える。が、しかし、強引に終わらせた感もあるのでどこかモヤモヤしたやり場の無い気持ちが残ったままの自分がいるのも確か。傑作ゆえに、としておく。
全巻一気読み。ボーダーのテイスト有りつつ、作者の気概が溢れる秀作!夜桜描かせたら右に出る人いない!サキが歌うシーンに泣ける。ストーリーではない、揺るぎのない物語がここにある!
宮城県石巻。あの震災から数年が経ったこの地に住む高校2年生・入江サキはある夜、謎の男と出会う。不埒な輩に絡まれていたところを助けられたサキ。北上川の中瀬に灯る明かりに誘われ、少女は不思議なカフェへと辿りつく。そこで出されるコーヒーには、人生の楽しさや悲哀が入り混じっていた――。石巻出身のたなか亜希夫が震災後の故郷を描く最新作、1・2巻同時発売!!
宮城県石巻。あの震災から数年が経ったこの地に住む高校2年生・入江サキはある夜、謎の男と出会う。不埒な輩に絡まれていたところを助けられたサキ。北上川の中瀬に灯る明かりに誘われ、少女は不思議なカフェへと辿りつく。そこで出されるコーヒーには、人生の楽しさや悲哀が入り混じっていた――。石巻出身のたなか亜希夫が震災後の故郷を描く最新作、1・2巻同時発売!!