TKD8日前『蛍火艶夜』を読みたいにしました。蛍火艶夜amaseTKD6ヶ月前『水着の女です。』を読んだにしました。水着の女です。にことがめTKD7ヶ月前『やめろ好きになってしまう』を読みたいにしました。やめろ好きになってしまうもりぐちあきらTKD8ヶ月前『heisoku』をフォローをしましたTKD1年以上前『軍鶏』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。軍鶏たなか亜希夫橋本以蔵TKD1年以上前『軍鶏』を読んだにしました。軍鶏たなか亜希夫橋本以蔵TKD1年以上前『柔道部物語』を読みたいにしました。柔道部物語小林まことTKD1年以上前『迷走王 ボーダー』を読みたいにしました。迷走王 ボーダーたなか亜希夫狩撫麻礼TKD1年以上前『ネオ・ボーダー』を本棚から外すにしました。ネオ・ボーダーひじかた憂峰たなか亜希夫TKD1年以上前『東周英雄伝』を読みたいにしました。東周英雄伝鄭問徳田隆繊細で儚げなペンタッチと細やかな人物描写で描かれる骨太なホームドラマブランチライン 池辺葵TKDアパレル系の会社で働く末っ子のニイ 喫茶店を営む3女マコ 役所勤務の次女タエ シングルマザーの長女イチ 実家で一人暮らしの母 そして5人で育てた宝物であり長女の息子の岳 で構成される八条寺家の物語を描いた今作 本作の魅力はなんと言っても 繊細なペンタッチで描かれた人物描写だと思います 池辺先生の絵は線一本一本に着目してみると非常に繊細で今にも折れてしまいそうなものに見えますが、その線が集まり絵になったときには 不思議と一本芯が通ったような独特の力強さを持つ そんな絵の中で語られる5姉妹それぞれで全く違う社会への関わり方や家族への愛情表現は 長女の離婚と父親を失ってしまった息子というトラウマを抱えたまま生きている 彼女達なりの儚いながらも芯の通った力強い信念を見事に描いています そして、5人の女性たちの芯の通った生き方は 今、何かと不安定な社会の中を生きる僕たちが失いかけている 大切なものを思い出させてくれるかもしれません。松本大洋ここにきての最高傑作!?東京ヒゴロ 松本大洋TKD『鉄コン筋クリート』やスポーツ漫画の大傑作『ピンポン』を送り出した 漫画界の生きるレジェンド松本大洋待望の最新作 物語は主人公塩沢が30年務めた出版社を退職し漫画編集者として引退したところから始まり、彼が辞めたことで起こる周りの担当作家や編集者達の変化を丁寧に描写していきます。 私が個人的に松本大洋作品前作で通底して素晴らしいと思う点は『人間の暗い部分弱い部分を逃げずに描写するところ』で、例えば大傑作『ピンポン』でも類稀な才能を持ちながら高い壁にぶつかり一度は卓球から逃げ出してしまうペコという場面で自尊心が打ち砕かれた人間の脆さをしっかりと描写しています。 もちろん今作でもそう言った要素が見事に描かれており 例えば、一度は大ヒットを生み出しながらも長い漫画家生活の中で情熱が擦り切れてしまったベテラン作家長作が様々な葛藤を抱えながらもう一度奮起して漫画に向き合う姿が情感たっぷりに描写されており、 私個人としては「もしかしたらそう言った描写に関してはこれまでの作品の中でも一番なんじゃ?」と思っています。 というのも、今作は漫画に関わる人々というおそらく松本先生から見て最も身近なところに生きる人々を書いているので、人間描写がこれまで以上に切実感とリアルさを持っているのではないかと思います。 ここからは読んだ人向けですが、長作が爆音で包まれるパチンコ屋の中で涙を流すシーンには思わずこちらも涙を流してしまいました。 1 2 3 Next › Last » もっとみる
TKD8日前『蛍火艶夜』を読みたいにしました。蛍火艶夜amaseTKD6ヶ月前『水着の女です。』を読んだにしました。水着の女です。にことがめTKD7ヶ月前『やめろ好きになってしまう』を読みたいにしました。やめろ好きになってしまうもりぐちあきらTKD8ヶ月前『heisoku』をフォローをしましたTKD1年以上前『軍鶏』のお気に入り度をstarstarstarstarstar_borderにしました。軍鶏たなか亜希夫橋本以蔵TKD1年以上前『軍鶏』を読んだにしました。軍鶏たなか亜希夫橋本以蔵TKD1年以上前『柔道部物語』を読みたいにしました。柔道部物語小林まことTKD1年以上前『迷走王 ボーダー』を読みたいにしました。迷走王 ボーダーたなか亜希夫狩撫麻礼TKD1年以上前『ネオ・ボーダー』を本棚から外すにしました。ネオ・ボーダーひじかた憂峰たなか亜希夫TKD1年以上前『東周英雄伝』を読みたいにしました。東周英雄伝鄭問徳田隆繊細で儚げなペンタッチと細やかな人物描写で描かれる骨太なホームドラマブランチライン 池辺葵TKDアパレル系の会社で働く末っ子のニイ 喫茶店を営む3女マコ 役所勤務の次女タエ シングルマザーの長女イチ 実家で一人暮らしの母 そして5人で育てた宝物であり長女の息子の岳 で構成される八条寺家の物語を描いた今作 本作の魅力はなんと言っても 繊細なペンタッチで描かれた人物描写だと思います 池辺先生の絵は線一本一本に着目してみると非常に繊細で今にも折れてしまいそうなものに見えますが、その線が集まり絵になったときには 不思議と一本芯が通ったような独特の力強さを持つ そんな絵の中で語られる5姉妹それぞれで全く違う社会への関わり方や家族への愛情表現は 長女の離婚と父親を失ってしまった息子というトラウマを抱えたまま生きている 彼女達なりの儚いながらも芯の通った力強い信念を見事に描いています そして、5人の女性たちの芯の通った生き方は 今、何かと不安定な社会の中を生きる僕たちが失いかけている 大切なものを思い出させてくれるかもしれません。松本大洋ここにきての最高傑作!?東京ヒゴロ 松本大洋TKD『鉄コン筋クリート』やスポーツ漫画の大傑作『ピンポン』を送り出した 漫画界の生きるレジェンド松本大洋待望の最新作 物語は主人公塩沢が30年務めた出版社を退職し漫画編集者として引退したところから始まり、彼が辞めたことで起こる周りの担当作家や編集者達の変化を丁寧に描写していきます。 私が個人的に松本大洋作品前作で通底して素晴らしいと思う点は『人間の暗い部分弱い部分を逃げずに描写するところ』で、例えば大傑作『ピンポン』でも類稀な才能を持ちながら高い壁にぶつかり一度は卓球から逃げ出してしまうペコという場面で自尊心が打ち砕かれた人間の脆さをしっかりと描写しています。 もちろん今作でもそう言った要素が見事に描かれており 例えば、一度は大ヒットを生み出しながらも長い漫画家生活の中で情熱が擦り切れてしまったベテラン作家長作が様々な葛藤を抱えながらもう一度奮起して漫画に向き合う姿が情感たっぷりに描写されており、 私個人としては「もしかしたらそう言った描写に関してはこれまでの作品の中でも一番なんじゃ?」と思っています。 というのも、今作は漫画に関わる人々というおそらく松本先生から見て最も身近なところに生きる人々を書いているので、人間描写がこれまで以上に切実感とリアルさを持っているのではないかと思います。 ここからは読んだ人向けですが、長作が爆音で包まれるパチンコ屋の中で涙を流すシーンには思わずこちらも涙を流してしまいました。