私が読んだ初めての萩尾望都作品がこの『Marginal マージナル』でした。高校生のときに地元のブックオフで読んだのを覚えています。
当時萩尾先生のことは、当時ドハマリしててた小説家の恩田陸先生が思春期に読んで多大な影響を受けたマンガ家として認識していたので店で見つけて「あっ、恩田先生が好きな人じゃん」と手にとった気がします。
そのときは読んで「さすが恩田先生が好きなだけある」なとメチャメチャ面白かったのを覚えています。
男性しかいなくなった未来を描いた少女マンガSFというのが、漫画にもSFにもあまり触れてこなかった高校生の感性に刺さった記憶があるのですが、数年前に電子版を購入したのを機に読み直した際は「あれ?こんなもんだったっけ」となり意外でした。
『11人いる!』なんかは再読しても面白かったので…。
再再読してみるとまた違った感想があるのかもしれないので、今度読むのが楽しみです。
西暦2999年、世界は静かな消滅に向かっていた。赤く汚染された海、不妊を引き起こすウイルス。人びとは生殖能力を失い、この世界はただ1人の聖母マザと、彼女の産んだ数万の息子たちで形づくられていると信じられていた。だが、そのマザが祭礼の日に暗殺されてしまう。マザの暗殺者グリンジャと疫病神と恐れられるアシジンが「夢の子供」キラに出会うことから物語は始まる。
西暦2999年、世界は静かな消滅に向かっていた。赤く汚染された海、不妊を引き起こすウイルス。人びとは生殖能力を失い、この世界はただ1人の聖母マザと、彼女の産んだ数万の息子たちで形づくられていると信じられていた。だが、そのマザが祭礼の日に暗殺されてしまう。マザの暗殺者グリンジャと疫病神と恐れられるアシジンが「夢の子供」キラに出会うことから物語は始まる。