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たか
たか
2021/01/14
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細かすぎる神奈川ローカルネタとエルフあるあるの合わせ技が最高!
興味しかわかないタイトルに惹かれてジャケ買いしたら大当たりでした! たとえるなら、吸血鬼すぐ死ぬと葬送のフリーレンを足して神奈川で割ったみたいなすごい作品。地元ネタ&エルフネタのキレが半端じゃなかったです…! ローカルネタってそこに住んでない人間ですら聞き飽きてるありきたりな内容が多かったりしますが、この作品は逆にどこまでもディープ。最初のネタが「横浜駅の有隣堂には語学コーナーがない」って深すぎる。 時は令和2年――。かつて村を焼かれたエルフ達は現在神奈川の各所に居を構え、それぞれが住んでいる土地の名で呼ばれています。物語は生粋の川崎っ子で川崎在住の人間「川崎」とその友人で横浜在住エルフの「横浜」を中心に進んでいきます。 「語学の本(著: ジョン万次郎)がほしい」 「横浜駅が完成する前に寿命がきそう」 「川崎にだけはエルフは住めないからなぁ。空気が悪くて、エルフ的に」 https://i.imgur.com/g6nsOr9.jpg …と、初っ端からエルフならでは悠長過ぎる時間感覚ネタと、愛のあるご当地自慢&自虐ネタが絶妙に絡まり合っててとにかく面白い…!! 特に「消費税って今10%じゃないスか! 人間はしらないかもしれないスけど昔は消費税なかったんスよ!!」でクソ笑いました。マジで時間感覚ガバガバ。 そして、人間社会に疎いエルフと対照的に、時代にバッチリ適応しているのが丁寧語で喋る渋いオークの「町田」。 …そう!! なんとエルフは神奈川に、オークは町田に住んでるんです…! エルフVSオークの構図に東京(町田)VS横浜をかぶせてくるところ上手いなぁとお思います。 ちなみにオークさんのおかげで横浜駅に横浜線が通ってないことを初めて知りました(学生時代に横浜線を使ってたのに)。 エルフとオークの他に、その二者を相手に商売をしているダークエルフ、そして人間の4種族が入り乱れた東京=横浜エリアで、川崎がスットコエルフたちに面倒をかけられ続けるところを永遠に見ていたい…🤤 そしてなんと驚くべきことに、いまならたったの「194円」でこの『#神奈川に住んでるエルフ』が最新6巻(単話売り)まで読めてしまいます…!! 読みましょう。 https://comic.pixiv.net/works/6778
たか
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2021/01/07
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ボーイ・ミーツ・ボーイのグローバルチェス物語! #完結応援
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表紙のメチャクチャ洋風な絵のテイストが気に入ったのと、ちょうどクイーンズ・ギャンビット見終わったとこだったので読んでみました。 https://twitter.com/soushitory/status/1342951640601509888?s=20 トーンが少なく白と黒の陰影バキバキの絵がカッコいい!線の強弱もなんかすごくお洒落(中田春彌とかデスノートの頃の小畑健っぽい) この画風でチェスボードの上に広がる白黒の世界を描いたらそりゃカッコいいに決まってる…! ただストーリー自体はある1日を切り取っただけって感じで、特にカタルシスとかはなかったかなー。まあそれがあんまり漫画っぽくない、映像美で勝負するドラマ的で逆にいいかも。  ◇ ◇ ◇ ◇ 「僕、あなたとチェスしたくてブダペストから来ました!」と、ある日、ユースオリンピックのシンガポール代表ルイ・ブンワンの元に、ハンガリーから謎の少年がやってくる。 BEK(ヴェーク)社が開発した解析シュミレーション「ヴァロータ」のPRのために、対戦相手として呼ばれたルイに記録係として少年はついていく。 しかし実は少年は全世界チャンピオンの息子・エルネストであると発覚し、急遽ルイに変わって指して見事勝利をおさめる。 試合後にエルネストはあらたmて「色んな人と指したい」とルイに告げ、2人はフィストバンプをするというエンディング。  ◇ ◇ ◇ ◇ シンガポールの街並みや、運営のスマホのロシア語など、隅々まで丁寧に描かれていて物語の世界にどっぷり浸ることが出来ました。 (話が全2巻でキッチリ終わっていたので勝手に完結応援にしてしまいましたが続き出るのかな? 出るなら嬉しい…) もっと鳥維そうし先生の他の作品が読みたいと思って調べたら…以前『ボストーク』描かれてた方だったんですね…! リバイバル連載があるそうなので楽しみにしたいと思います!
たか
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2021/01/07
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王女と宇宙海賊 惑星の危機を王女が救う! #完結応援
少女フレンドの宇宙SF少女作品について調べていて見つけたのがこの『クレドーリア621年』。あらすじからして硬派で格好良く、そして何より表紙が美しく思わず購入してしまいました。 https://i.imgur.com/LiCdXnH.jpg なんというか無茶苦茶読みやすかったです。 当時のスラングなどが入っておらず、またキャラクターの話し方に癖もないため自然に世界観に入ることが出来ました。 (11人いる!とかキャラのセリフに癖バリバリですよね。そこがいいとこでもあるんですけど) 主人公・ヒルダが姫らしく上品に話すときと、海賊の首領の息子・ラドの前で男の子のようにラフに話すときのギャップにキュンキュンしましたし、ラドのクールな台詞回しにも痺れました。 https://i.imgur.com/TTIa8R8.jpg そしてなんと言っても宇宙船のデザインが凄く格好いい…!! https://i.imgur.com/xyUSrmf.jpg 少女漫画でここまでガッツリ格好いい乗り物って初めて見ました。しかもちょっぴりだけ出てくるんじゃなくて、作中で色んな種類の船が見開きでドーンドーンドーンと出てきます。 文月今日子先生、そして少女フレンドすごいな…!と感動した1冊でした。少女フレンドで調べていったらもっとすごい作品に出会えそう。楽しみです。
たか
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2021/01/05
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個性的な3つの物語
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偶然マンバで見つけた作品。表紙が素敵だったので買って読んでみたら、スッキリしているのに柔らかさを感じさせる絵柄と個性的なキャラが魅力的な作品でした! ・ねこめのココロ vol.1〜vo.5 セーラー服を着た神様・猫目とハチワレ猫のハチをめぐるお話。神様と猫という組み合わせがエモい…!そして黒髪ぱっつんロングという猫目様のビジュアルがとにかく素敵だったのでもっと読みたかったです。 ・ウドーくんのカノジョ ウドーくんが、子供の頃は自分より背が高かった美人の幼馴染への恋心を自覚して告白する話。「もともと結婚の約束をしていて、それを主人公は忘れてしまっている」というベタな展開なんだけど、ウドーくんが自分の気持ちを真摯に伝えるシーンが丁寧でよかった。 ・=42 vol.1〜vol.2 表題作。男子高校生・大地のもとへ宇宙人・ジンがやってきて勝手に生活に入り込んでくる話。主人公が宇宙人に対して拒絶気味なところと、「目が光る」「キス風邪を吸い取る」「犬が苦手」など、宇宙人の得体のしれない生態が垣間見えるところがSFチックでよかったです。 女性向けのBLとして「雰囲気を楽しむ」をコンセプトに描かれたそうですが、この絶妙な少年同士の距離感を描けるってとんでもない才能だと思います。最高でした。 ・=42.org(オリジナル) orgは「オリジナル」の意で、先の2つの元になったのがこちら。vol.1〜2のジンが明るいおバカキャラなのに対し、こちらはちょっと陰がある感じ。 ストーリーもジンがしくじったせいで宇宙に帰ることになり…という別れを描いた切ない内容。 もうとにかく別れのシーンが美しくて度肝を抜かれました…!! 自分の中でNO.6、時かけに続く名シーンです。 マンバによるときぎたつみ先生は2015年に出した『きぎたつみ短編集 =42』を最後に漫画を出版されていないよう…。いつか新作が読めるのを楽しみにしています!
たか
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2020/12/30
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漫画界に現れた16歳の鬼才 #読切応援
絵のタッチと話の内容がマッチしすぎて病室のシーン読むのがしんどかった…。最初は32歳で学ランを着てるという設定でギャグなのかなと思い読み進めたらマジでとんでもない目に遭いました。 読み終わって、人間のザラザラした感情を描いたスゲー作品だ…と打ちのめされた状態で新コミのページ見たら著者のプロフィールが16歳となっていてもうぶったまげました。(扉絵の「16才、鬼才。」の文字に気づかず読んでました) 死の淵にいるサキちゃんの虚ろな表情、卒業式でサキを忘れるという現実を受け入れようとして頭が肥大し顔がデフォルメされてしまうサトル。 人間の感情の大胆な描き分けが凄まじい。 細い線・太い線・絵の具みたいな塗りと、画面が様々な線の強弱で埋め尽くされ隅々まで描き手のエネルギーがギュウギュウに詰め込まれていて、それが物語に緊張感を与えているのかもしれないなと思った。 浄土るる先生のときも驚きましたが「この歳でこれ描いちゃうの…?」と、今回またとんでもない10代の新人が現れたなと慄いています。未読の方はぜひ自分の目で読んで味わってください。 【第87回新人コミック大賞 青年部門 入選作】掲載ページ https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/87/04/301.html
たか
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2020/12/30
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新設校の第1期生徒会のスクールドラマ! #完結応援
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私が通っていた公立高校は「校則なし(染髪・ピアスOK)・制服&指定ジャージなし・部活なし・委員会なし」というそれはそれは楽しい高校でした。各学年に1人はゴスロリやゆめかわファッションの子が居るのは当たり前、緑髪の子も2人いました。 部活の代わりに生徒が自由にサークルを立ち上げ筋トレや美容活動に励み、委員会の代わりにボランティア団体がありました。(私は幽霊図書ボランティアとして籍を置いていましたが、一度も真面目に貸し出し作業をしたことがなくても怒られませんでした。あくまでボランティアなので。) そして当然、世間一般の高校にある生徒会も存在しないため、代わりに総務的な活動をする「事務局」がありました。 自分語りが長くなりましたがというわけで、この生徒会が存在しない新設校の第1期生たちを描いた『ヤシコー初代生徒会』の自由な雰囲気に、当時を思い出してしまい否応なしにワクワクしました。たまらん…! それだけでなく、「中学まで真面目で役職を押し付けられてきたので、高校ではそうならないようイメチェンして誰も自分を知らない新設校に入学する」という主人公・一路の境遇もまた自分に重なるところが多くて…。 こんなに読書に私情を挟み自己投影してしまった作品は初めてで自分でもびっくりです。 入学式に投稿してきた順番で選ぶというとんでもなく運任せなある意味でメチャクチャ公平な方法で選出された初代生徒会の面々は、やる気ゼロ少女・頭の悪い武士娘・シスコン双子・ゴスロリ少年と個性豊か。 自分の意思ではなくランダムに選ばれたにも関わらず、みんな責任を果たそうと頑張るのですが、ある日リコールが行われ…という展開。 一路の根が真面目で内側からパワーが前向きな溢れているところが素敵。自分もあの頃はこんな風に輝いていたんだろうなと思うと眩しくて切ない…。 一路とほわほわした女の子・朔乃の関係がまたじれったくてすごくよかったです。 そしてなにより藤こよみ先生の独特のデフォルメが可愛いいんですよね。高校時代に読んでいたヤンメガに通じる魅力を感じます。 自分にとってこの作品は私情入りすぎているので他の人にとってはそんなに刺さらないかもしれません。ですが、キャラの個性がイキイキしてて、高校生1年生の1期生としての真っ直ぐで純粋な自負が垣間見えて、学校全体の空気がすごく伸び伸びしてて楽しいのでぜひ読んでみてください!
たか
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2020/12/28
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目には目を…! 必ず勝訴をもぎ取る義眼の弁護人によるリーガル・サスペンス!
面白かった!なんというか真面目な面白さとシリアスな笑いが絶妙に混ざっててすごい好きです。読む前は正直ジャンプで裁判もので面白くなるイメージが全くできなくて期待してなかったのですが、読んでみたらちゃんとジャンプしてました。 ・弁護士資格をもたない「弁護人」 ・義眼の正体はハンムラビ王が法典とともに太陽神(シャマシュ)から授かったという「シャマシュの義眼」 ・必殺技は「レクス・タリオニス(目には目を)」 初めは絶対勝訴を謳って被害者に金をふっかける悪徳弁護士っぽく登場したのに、実際は「弁護人」であるため報酬を受け取ることはできず、大金は児童養護施設に寄付される…という「主人公を下げてから上げる」展開が見事でした。 そして何より主人公「炎眼のサイクロプス(※本名不明)」のキャラが良い…! 悪を挫き弱きを助ける姿はもちろんかっこいいんですが、割としっかり目にリアルに描かれる法廷の中で、異能の義眼を使って決め台詞を吐く姿が面白すぎて…シリアスな笑いが出ます。 「驚いた 貴様まだウソを重ねるのか!」 「目には目を!!(レクス・タリオニス) 虚妄の中で…業火の痛みを味わうといい(※謎ポーズ)」 https://i.imgur.com/WmnNd7J.jpg (△『炎眼のサイクロプス』宇佐崎しろ/石川理武) 見た目がいい年してる男前なだけに行動がめちゃくちゃジワジワ来るんですよね…!最高です。10代の少年少女が主人公になりやすいジャンプにおいて、主人公が格好いい大人であるのってすごく魅力的だと思います。 そして法廷でバリバリ能力使ってますしペラペラ喋ってますけど、みんな「炎眼のサイクロプス(※本名不明)」の義眼の能力に気づいてないっぽいガバガバなとこも面白くて好きです。 なにより古代の特殊能力で悪を裁く感じ…初期遊戯王みがあっていいですね。 にしても「炎眼のサイクロプス(※本名不明)」に義眼を埋め込んだクレイジーな両親マジで何者なんだ…ぜひ連載でバックグラウンドが知りたいです! 【掲載号】週刊少年ジャンプ 2021年3・4合併号 http://jumpbookstore.com/ext/wj.html https://twitter.com/uszksr/status/1338257640934105089?s=20
たか
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2020/12/19
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最初から尾田栄一郎
小学生の頃ものすごく読みたかった短編集。漫画禁止の家だったので、ワンピースを集めることはできないけど、これ1冊を所持するんだったらバレないだろうと。そうこうするうちに真正面から親に反抗するようになり、開き直って他の漫画を買い集め始めたのですっかり存在を忘れてました。 執筆が古いものから順に WANTED 神から未来のプレゼント 一鬼夜行 MONSTERS ROMANCE DAWN の5つの短編が収録されています。 高校生の時(しかも交通事故に遭った翌日)に描いたというWANTEDは、絵こそ拙いけどストーリーも演出も最初から全部「尾田栄一郎の漫画」ですごい。あの特徴的な柔らかな書体の描き文字「どん」もすでに完成されてる。すごい…! 大学生の時に描いたという『神から未来のプレゼント』は、ご自分がコメントで「名作」と言う通り、「ノートに書いた内容で未来が確定する」という仕掛け、主人公がスリであるという設定を存分に利用した展開になっていて、ものすごい完成度。 最後の2作品はアシスタント時代のもので、かなり画力があがって初期のワンピースに近づいています。 『MONSTERS』は甲斐谷忍先生のアシを辞め徳裕正也先生のお手伝いをしていた時期、『ROMANCE DAWN』は和月伸宏先生ところを辞めて連載の準備をしている頃の作品とのこと。 全然知らなかったんですけど、『ROMANCE DAWN』って同名タイトルで2作品存在するんですね。 (ここに収録されてない、もう1個の方がワンピースの連載のプロトタイプ) コメントで、「『ワンピース』という連載漫画はつまり、その読切をたくさんのページを使ってじっくり描いているものなので」と書かれていました。 言葉の通り、読切が単行本97巻(刊行継続中)になるってすごすぎる。 日常の一部になりすぎて当然のものと思ってしまってますが、23年もアイデアが尽きず毎週新しいストーリーを描き続けるって……とんでもないことですよね。 ちなみに中学生の時にも海賊漫画を描いていて、その結果「ノート1冊では自分のイメージが描ききれないとわかった」ため、海賊ネタはジャンプの連載まで取って置くことにしたそうです。 果たしてワンピースの世界を描き上げるのに、果たして何冊の単行本が必要になるのか。答え合わせが楽しみになりました。
たか
たか
2020/12/17
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自然すぎるロボットにかき乱される人間
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不気味の谷を克服したロボット・吉沢と、学内の人気者となった吉沢に嫉妬する男子学生・鈴木のお話。人型ロボット大好きマンなのでものすごく読んでて楽しかったです! もともと工学部生まれ工学部育ちのせいで「理系早口関西弁」だった吉沢は、鈴木と出会ったことで自らの欠点に気が付きより人間らしい「無駄」や「間」を手に入れたという過去があるのですが、理系早口関西弁のロボットってウケますね(吉沢風) そして何より、人間の鈴木が吉沢のせいで感情をかき乱されまくっているところにこのお話の面白みがあるんですよね…! 人気者である吉沢に対して嫉妬心を感じて傷つけてやりたいけど、相手はロボットのはずなのになぜか悪口を言うことが出来ない…それは自分が吉沢を「友達」だと思っているから…とゴチャゴチャ悩みまくる。 そんなときに、吉沢をAIと特殊シリコンで出来た精巧すぎて気持ち悪いロボットにしか見えないやつが現れて鈴木の感情が爆発するわけですが、関西弁でキレるのに笑いました。 吉沢の初期化という終わり方もまた切ない。 「友達が死ぬって聞いて泣かなかったら人間じゃない」っていうセリフがいい。 鈴木のように悩んだり悲しんだりするのは何の役にも立たない無駄なことなんだけど、それこそが人間らしさであり素敵なことなんだと、あらためて気付かされました。 人型ロボットと人間の関係はやっぱりエモい…最高…! 【作品掲載ページ】 http://www.moae.jp/comic/shikishoshinjinsen/19