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5、6年前に航空管制官とパイロットの無線のやり取りを傍受した動画を観るのにハマっていたこと。そしてこの『クルござ』を読んでいたことで、図らずしも今回のJAL機と海保の衝突事故の現場でプロの方々などんな風に動いていらっしゃったのか、リアルな手触りで実感することができました。
非常用の滑り台を使えば、飛行機から全ての乗客は1分以内に避難できるのだそうです。
ではなぜ煙が充満し炎が迫る中、客室乗務員はすぐにドアを開けなかったのか?
「出してください」と乗客の子供が悲痛な声で懇願する動画がニュースで放送されていましたが、その理由について1巻の最後のエピソード「緊急脱出でございます」に収録されています。
離着陸時の「魔の11分」に乗客はどう振る舞うべきか。命を預かる《保安要員》であるCAさんは非常時に何を考えているのか。
自分と家族の命を守るために多くの人に読んで欲しいと、読み返してみてあらためて思います。
4巻には海上へのボートでの脱出についても書かれているので気になる方はぜひ。