たか
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2023/11/07
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正義の検察官が秩序なき異世界で法の番人に!
お、面白すぎる!!!すごすぎる!やばい!!作画がちょっとDEATH NOTEっぽいってのもあるけど、作品自体初めてデスノを読んだ時と同じくらい興奮した。す、すげえ〜〜!!! まず異世界転生する前の主人公の検察としての物語がすでにエグくて面白い。 いわゆる「上級国民」がスポーツカーで一家の車と衝突事故を起こし、女児を残し両親を死亡させた事件で被疑者は無傷にも関わらず厚生大臣を動かし一定期間病院に入院。 それに対し、エリート検事である勇気は徹底的に被疑者を法で裁くことを固く決意するが、被疑者は外務省まで使い国外へ逃亡。その夜、忸怩たる思いで横断歩道を渡っているとトラックが突っ込んできて、転生先にて自分が「権力に消された」ことに気付き絶望する…。 そしてこれまた勇気が神族の女神によって転生させられた理由が面白い! これまでにその世界では種族間の対立、疫病、飢饉、魔王の出現など様々な厄災から救うため多くの転生者を呼んできたが、武力による解決は「平和」をもたらすことはなかった。 そこで女神は「法」を運用する人物を転生させることで、人間世界に秩序をもたらすことを思いつく。 女神様の **「無辜の者が救われるかどうか結果は問わない。法が正しく運用された結果なら受け入れるしかない。それが法治国家というものでしょう(要訳)」** というセリフで痺れました。この漫画もう好き…。 https://i.imgur.com/8OJTkfN.png 世界中で民主主義や法が揺らいでいる様子を目の当たりにしている今だからこそ、なおいっそう響くセリフでした。 そして神のお墨付きの罪なき被疑者で、勇気が初めて異世界で弁護士として担当することになった相手とはなんと破壊竜・ディアゴルム(!?)。 宝を守る使命を持って生まれた竜で、警告するため吹いたブレスで誤って殺して冒険者を殺してしまい、人間と同等の知能を有するがために神の加護が与えられた王立裁判所にて裁かれることになってしまったのだとか。 いやいやいや、もう全部面白いって…!!! 絵も美麗だし話も面白いってなに??そんなん令和のデスノートじゃん。 かつて居たという「法律を作り秩序をもたらそうとした転生者」や「聖法典ロッポー」の存在が気になる。 早く続き読みたいのに続きは1カ月後とか耐えられない…毎日更新してくれ〜〜!!😭 https://comic-days.com/episode/14079602755329554142
たか
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2023/11/06
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お手伝いロボのいる世界での痴情のもつれの行方は… #読切応援
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絵もストーリーもめちゃくちゃおもしろかった! まず絵はタッチが独特で全体的にデッサンっぽさが残ってて、塗りもエアブラシ使ったりトーン使ったりカケアミしたり、写実的なのに指に古典的なグルグルの指紋描いてみたりすごく面白い! そんでストーリーも「ありそう」と思わせる近未来SFですごい。 痴情のもつれから彼女が死んでしまった主人公。お手伝いロボの普及によってスマートハウス化しているため、洗濯をすれば血液を検知するわ、ロボ本体を破壊しても他の家電と接続されているからケトルも喋るわエアコンも喋るわでどこまでも逃れられない…! この画風、Pivivで見たことあるような気もするけど気がするだけかも。 リアルかつ癖がある絵というところやダイナミックな構図はちょっと荒木先生っぽいかも知れない(あと主人公がときどきすごくドッピオ)。 でも例えるなら荒木先生の作風がエスプレッソだとしてこちらのLaviはフラペチーノという感じでかなりマイルドで読みやすいし、コーヒーはコーヒーだけど全然違うという印象(上手くたとえられていると良いのですが)。 作品自体も良かったですが、最後の編集部のアオリ「身かラ出たさビ」はうますぎました…!
たか
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2023/10/26
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四季賞2023秋、満場一致の大賞作
マンガというよりも1つのドラマとして非常に完成された作品だなと思いました。 >選考委員・安野モヨコ氏 >「最高。すべてが最高に面白かった。」 >「画力もキャラクターの表現方法もストーリー構成も『何その設定』という意外性もあって投稿作とは思えない高度な作品。」 安野モヨコ先生も大絶賛されますが、キャラクターそれぞれが抱える複雑な思いというのが読切という短い話のなかでビシビシ伝わってくるのがすごい。 特に高校時代に夢を断念せざるを得なかったものの、熱く生徒たちに指導していた遠山先生が、教え子たちがインハイ出場という夢を叶えプロすら視野に入れているのをどんな気持ちで見ていたのか…。 https://comic-days.com/episode/14079602755325720519 佐久良が作中で述べているように、 >「どうしてあんなに泣いていたのか」 >「今なら分かるようで結局のところわからない」 のが面白い。 ずっと面白く読んでいたのですが、最後のページの1コマ目の佐久良のセリフが自分には理解できなかったので、私個人は残念ながら最後の最後に消化不良になってしまいました…。 >「何事もなかったかのように俺に『おはよう』と笑いかけた」 ってどういう意味でしょう…? どなたかわかりやすく説明してくださるとありがたいです。
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2023/10/25
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中国の優秀な大学生がフィルムで描きだす「未来・人生・嘘」
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雨田青さんというお名前に見覚えがあるなと思ったら、20世紀初頭のアメリカを舞台にした中華系女優の短編を描かれた作者の方でした( 『明日の月はいつかの今人を照らす』)。 食堂はカードで払うというのは『兄に付ける薬はない!』で読んで知っていたのでおっとなりました。 主人公で“北清大学”ジャーナリズム学部の生徒・舒念(シュウ ニェン)は、美術学部の友人・徐来(シュ ライ)が彼女が作品を通じて発信していたSOSに気づかなかったこと。 生徒の自殺を隠蔽した大学。 それを容認するチューター。 「声が一つしかない」世界に、地に落ちる覚悟でドキュメンタリーで人々に見てもらうことを決意する。 >「こんなこと起きて 大丈夫な方がおかしいでしょ…」 >「私の」 >「友達が」 >「目の前で飛び降りたのよ………!!」 という言葉に胸に迫りました。 他人の事故ですら平静ではいられないのに、ましてや友達が自殺を図り、そしてそれほど苦しんでいたことに気づかなかったとなればどれだけ恐ろしいか…。 李牧青(リー ムーチン)がそばに居てくれて良かった。 人文系の学生が集ってるところが文系には共感しやすくて助かります。 あと完全に個人的な話ですが、先日、李姉妹監修の中国語3行日記が発売され中国語の勉強していることもあってすごくタイムリーでとても楽しめました。
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2023/10/24
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しゃらくせえ3匹の宇宙人が元ヤングケアラーの少女に何もしない #読切応援
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「宮部サチ…?誰だ?面白すぎる…!」と思ったら『好きな配信者が死んだ話』の人でした。やっぱこの人の作品大好き…!!! 目的があって人間を幸福にさせたいらしい3匹の宇宙人が、全く幸福ではない19歳の女の子・空(そら)の元へと現れる。 ひとの心の機微や社会問題を理解しないそいつらは、ヤングケアラーとして長く過ごした空がどんな思いを抱えて今を生きているかに無頓着で、知ったような口を聞いたりしゃらくせえ提案をしてきて聞いてると心が虚無になる。 人間に好かれそうな見た目の、人間のことを理解できない宇宙人の話というとタコピーが連想されますが、あいつはシンプルにIQ低かったのに対し、こちらは3匹いるうえこまっしゃくれた小学生かレディコミに出てくる幼稚な夫(概念)くらいの知能があるのが腹立たしく、それが元ヤングケアラーというバックグラウンドと合わさってなんとも言えない後味の悪さが最高。イシツブテが一番むかつく。 途中でうさぎが「すべての人間が平等なパラダイスみたいな星を作るべきです」とか言い出して草生えた。 お前、ぴよぴ●よ速報視聴者か…!? よくあるエッセイ漫画風の冒頭が、ラストに繋がる展開は見事で鳥肌が立ちました…!! あの3匹は空に何も良いことをしなかったけど、「クソみたいな宇宙人がいるんだ」と警鐘を鳴らす生きがいを空が手に入れたので結果としては良かった。 やはり宮部サチ先生の読切最高…!短編集出たら絶対買います!!
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2023/10/24
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女子高で引き継がれる非公式伝統行事 #読切応援
ハチャメチャに『六番目の小夜子』オマージュで興奮しました(恩田陸大好きマン)。 初めて読んだ恩田作品が『六番目の小夜子』で、小学生の頃にNHKのドラマ愛の詩でやってた栗山千明と杏と山田孝之が出てるドラマも観てました。 細かい設定までちゃんと『小夜子』で、読んでる間に口角がグイグイ上がって行きましたね。 こちらでは「津村」が先生サイドなのがエモい。 白と赤。 たまに引き継がれない鍵。 マリアに似すぎてる女の子。 ずっとゲームを見守ってきた先生。 ひぇー!めちゃめちゃ『小夜子』…!!! 本家からの変更点である「女子高・恋愛のおまじない・先生のマリアへの恋心」というオリジナル要素が見事に百合作品としての完成度に繋がっててすごかったです。 『六番目の小夜子』しか恩田作品を読んだことない人は、この読み切り読んで「いくらなんでもパクリすぎでは?」と感じるかもしれません。 ですが、恩田先生ご自身が萩尾望都先生のファンを公言されていて、「これまんま『トーマの心臓』じゃん!!」てなる『麦の海に沈む果実』というゴリゴリのオマージュ作品を書いてるので大丈夫だと思います(?)。マジでこの読み切りと同レベルの換骨奪胎してます。 私自身、恩田陸→萩尾望都という順番で作品を読んだので初めて『トーマ』を読んだときは「いや流石に恩田先生『トーマ』好きすぎだろ!!」とびっくりしてしまいました。 賛否はともかくとして、最近推してるイシイ渡先生と鳥トマト先生が『六番目の小夜子』を知っててむちゃくちゃ嬉しいですし、新規の要素を足すことで新しい作品に仕上がってて好きです。 これが『俺のリスク』より前に書かれたプロトタイプ作品だというのがアツいですね。絶対単行本に一緒に収録してほしい。
たか
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2023/10/20
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王道かつスタイリッシュな階層社会SF #読切応援
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階層社会って書いたけどようはバキバキの高層ビルみたいな巨大なの建物の上界と下界で治安が違うみたいな世界(自分の知ってる範囲だとJunk Headみたいな)。 消えた妹を探してる主人公は教団から「ハンドシェイク」という物体を奪い、妹のもとに辿り着くが…というあらすじ。 SFで小難しいワードとか多めでどうせ読まなくていいやつだろと斜め読みしてたんだけど、それでも画面の迫力と意外な結末に引き込まれた。 てかオチがマジでいい。 ハンドシェイクに「別の世界線で妹を探せばいい 身体は失って魂だけになるが」って言われて、主人公が教団の手を取ってこの世界に残る決断をしたのは正直予想外で湧いた。 別の世界線に行くハンドシェイク描写がSFらしいスケールのデカさで格好良い。 あと下界にエレベーターで降りたときの建物の巨大さもすごくいい。 勝手にハンドシェイクのこと陽気なオネエだと思って読んでたから、正体が普通にきれいなお姉さんでちょっと笑ってしまった。 白黒のコントラストとかバッキバキのパースとか。有名漫画家でいえば岸本斉史とか弐瓶勉っぽくて凄まじい。無機質な墓が並ぶシーンとか岸影様っぽい。 これが商業デビューって大型新人過ぎる。今後の連載に期待。
たか
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2023/10/19
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「1人美容部」が初めて女子の髪を切る話 #読切応援
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めっちゃ良かった〜!よく美容師さんのshortでもっさりしたオタクっぽい男性(失礼ですいません)が、美容師さんの手で爽やかな好青年に変身する動画がありますよね。あれすげーなーっていつも見てるのですが、この読切はまさにその「髪型による印象の劇的ビフォアフター」を描いた読み切り。 理科の先生が教室に「予約してた田島です…」ってそろそろ入ってくるところで笑いました。本当にお店みたい。 しかも先生が渋いおじさまに大変身してて、まさにshort動画じゃん!!と興奮しました。 リアルな美容師描写がある一方で、主人公の若葉の前向きさとか、いじめっ子の苛烈さは少年漫画風に味付けされてて絶妙に少年漫画になっているなぁという印象。 あとヒロインの雨宮さんが陰キャすぎず、自分の癖毛のことも「好きな小説の主人公と同じだから気に入っている」っていう、地味ながらも前向きな子なのが好感を持ちました(よくこういう作品だと、いじめっ子は過度にビビりだったり自信がなかったりするので)。 というか小説のキャラと同じ髪型にしたいって発想、オタクのそれでニッコリしてしまった。めっちゃわかる……自分も同じことしたことある。 読切ですが続きが気になる終わり方でしたし、「理髪部」ではなく「美容部」ということで、もし続きがあればネイルとかメイクも登場する機会があるのかなぁと想像してしまいました。 マジすごいどうでもいい隙自語りをすると、私の高校には「美容サークル」があって文化祭でネイルチップとかピアス売ったりしてました。
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2023/10/17
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かわぐちかいじファン必読の制作秘話 #1巻応援
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かわぐち先生ファンなので読まねばと手に取った作品。カワグチニラコ先生といえば田中圭一先生の連載「ペンと箸」で存在は知っていたのですが、まさかこんなドッタンバッタン大騒ぎな幼少期を過ごされていたとは…! ご自身でも幼少期の家庭環境を「(母は)海賊船か部室で子育てをしているよう」と描かれていましたが言い得て妙。男性のアシスタントさんがわんさかいて寝食をともにし、麻雀に飲み会に大騒ぎというまるでラピュタのドーラ一味のような賑やかな家庭。 父であるかわぐちかいじ先生は、衝撃の事実なのですが「現実世界よりも頭の中の想像の方がリアルに感じられ、現実世界のことはぼんやりとしか感じられない」という特異体質の持ち主。 この大所帯を仕切る母は、子供時代に闘病生活を漫画に支えられたという筋金入りの漫画好き。漫画家の妻なら24時間漫画読み放題だと大喜び。かわぐち先生に代わって一手に家計を仕切りますが、良くも悪くも豪快。家が手狭になったタイミングで裏の家が売りに出されると即決で購入し、旧自宅と新自宅の間を工事で繋いで食堂へとリフォームするなど決断力は圧巻。一方で、アシスタントたちと酒盛りし娘のお弁当を忘れたり、引き渡し前の新自宅でぼやを起こしたり天窓を踏んで壊したりとウッカリも豪快。 まあ繊細だったらそもそもこの環境に一緒に暮らすのも、大所帯を率いるのも無理なので当然かもしれません。 このお2人の大学時代の出会いがまた漫画のようで素敵でした…! https://souffle.life/manga/kaiji-kun-chi-no-nirako-san/20221220-2/ そんなかわぐちプロには素晴らしい腕前のチーフアシスタントさんがおり、その奥さんと娘共々家族のように育ったのだそう。 上記のお母さんが忘れたお弁当をチーフアシさんの奥様・ヒロコさんが急いで作って、アシさんが教室まで届けてくれたエピソードや、娘のななちゃんと新幹線の停車中に全員分の駅弁を買いに走らされた(※大人たちは酒盛り中)とか。 現在の価値観とは違う大らかな環境で大雑把に育てられた結果、ニラコ先生とご兄弟そしてななちゃんは逞しくしっかり育ったんだろうなぁとしみじみ。(お母さんのぼやをお兄ちゃん2人が的確に消したところには痺れました。) たびたびニラコ先生の子育ての様子が挿入されるのですが、家事に一切ノータッチだったかわぐち先生と対象的に、今どきのお父さんらしく旦那様は子育ても家事もバッチリ。その対比がまたニラコ先生が育った環境の得意さを引き立てていて、改めて凄まじいギャップを感じます。 かわぐちプロはドーラ一味のようだと描きましたが、こんな漫画のような環境で育ったなんて大変そうな一方でとても羨ましい…!ぜひ2巻も読みたいです!! (▼ヒロコさんとななちゃんと全員分の夕飯を用意するシーン。このあとに登場する枕のような卵焼きもすごい!)
たか
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2023/10/16
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これはいい終末人類SF #読切応援
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ジャンプTOONなるものが始まるようでその第1弾の作品。正直フルカラーの縦スク(いわゆるWEBTOON)はスクロールしながら絵を読むと気持ち悪くなるし、頻繁にスクロールするのが嫌であんまり好きじゃないのですが、それが全く気にならない面白さでした。やっぱ漫画は話が面白いかだなと改めて痛感させられました。あと絵が全体的に古地図のような薄茶色で描かれているのが、この世界が滅びた…ということを色だけで上手く表現していてすごい。フルカラーである意味がある。 巨大なイモムシのような化け物のせいで人が滅びつつある世界。 化け物から逃げ回ることで生き延びてきたコロニーに住む主人公たちは、打開策を求め主人公たち2人に外の世界を探索するよう指示する。 生存圏内とされていた200平方kmに人が住んでいないことを確認後、危険なその外まで探索を進めるとなんと様々なコロニーがあって…というあらすじ。 https://shonenjumpplus.com/episode/14079602755310456966 それぞれのコロニーが生存戦略として「逃げる」「戦う」「備える」「調べる」に特化していたことで、力を合わせてクロウラーを倒せたという設定には痺れました。やっぱ多様性というのはこういうときのためにあるんですね。 人間が環境に合わせて色んな姿に変化するところは『アフターマン』っぽくてニッコリしました。(『アフターマン』は全力でキッショい進化でそれが魅力ですが、こちらは少年漫画らしく可愛らしさのある姿をしていてそこがまたいい) 終末世界が舞台ではあるものの軽いボケも随所にあってなんだか優しい雰囲気だったのが良かったです。 戦うコロニーの住人の「これハム入ってるから」という、実家から帰るときのお母さんみたいなセリフ。 主人公を見つけた調べるコロニーの住人の「はあ!?あ!な!?」「な!何」「なん!はあ!?」っていう困惑しながらややキレ気味な反応。 相棒を猫と呼ばれて主人公が内心ずっと「猫ではないだろ」(場面転換のコマ)「猫ではないだろ」ってまだ言ってるとこ好きです。 備えるコロニーの住人がTwitterでバズってた、お父さんが夜中にトイレに行くのが怖い娘のために作ったロボットみたいな形しててメチャクチャかわいい。大好きですこういうロボ。 最後の最後の戦いに望むとき。 巨大な発射台の上にみんなが並んで座って無茶苦茶ロマン会ってエモくてよかったです…!! そんでやっぱこういう非常時はカップラーメンって決まってるんだ。日本では。(この世界は日本じゃないと思うけど) 素敵なSFを読ませていただきました。読んでよかったー!
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2023/10/16
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縄文時代の密室殺人 #読切応援
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縄文時代大好きなのでホイホイされて読んでしまった。メッッッチャ面白かった!!なんだこれは。縄文時代と密室殺人を組み合わせるとかまずそこが天才すぎる。 ピアスやタトゥーなどファッションが明らかに他の時代と違ったり、ハチャメチャに原始的な暮らしをしているのに海流を使って馬鹿遠いところと貿易しているところにロマンを感じるのですが、この話にもミステリアスな旅人・ワユタがやって来て密室殺人の謎を解き明かします。 「人がギリ猿だった頃」という象徴的な言い回しが上手く機能してていいですね。 集落の人々があまり複雑なことや目の前に存在しないものや概念を考えることがニガテなために、序盤がボケ倒しのコントみたいになってたのが面白かったです。(実際10以上数えられなかった説がある…とかなんか聞いたことあった気がします。記憶違いかも) それにしても本当に絵が上手い! カケアミじゃないけど…たくさんの線で立体感だしてる描き方とか、白黒はっきりしたメリハリが火しか明かりがない闇が深かったであろう縄文時代に合っていてすごく好きです。 ほんでワユタがミステリアスでかっこいい〜〜〜…!もっと知りたいぞワユタのこと。続きが読みたい。 ワユタは遠い未来を知っているかのような発言をしていて、それが単に異様に頭がキレるからだけなのか、覡のような先見の力があるからなのか、はたまた未来からのタイムトラベラーだからなのか想像を掻き立てられます。 続き読みたい!!!
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2023/10/04
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石がお嫁さんに!? 兄と領地を守るため戦う架空古代日本×戦記×ファンタジー! #1巻応援
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お、面白すぎる〜!!!こんな面白いものを読んでなかった自分を殴りたい。今なら1話から最新話の7話まで読めるのでマンバの全員読んでください(過激派) https://comic-action.com/episode/4855956445111972974 日本史の中でも縄文〜平安頃までが好きなので架空日本史ものとしてもドストライクでしたし、心優しき真っ直ぐなショタ主人公と黒髪美人の大胆な年上のお嫁さんというカップルもまたドドドド・ドストライクでした。ありがたや…こんな素晴らしいものを拝ませていただけるなんて。 日倭津国の領地をめぐる政治的・戦略的戦いも見ものですが、そこに「石の民」と呼ばれる石を操る能力を持った民族が絡んできて、勢力争いも複雑なら石を使ったバトルも迫力満点で面白い! イサザの腕が石になり暴走してしまい、右腕に集中して操ろうとするシーンで腕が「アタリ→ラフ→スケッチ」と徐々に形作られていく演出が見事でした…!絵を描くことが好きなイサザだからこそできる、集中が深まっていく様子が描かれていて痺れました。 謀反に遭いながら死の淵を生き延びた兄。 心優しい義理姉。 優しくときに厳しく導いてくれる爺。 「ただ家族がほしい」色っぽくて大胆で強いお嫁さん・ヤチホ。 最高〜〜〜。最高…。 2020年代、自分の中で最も理想に和風ファンタジーマンガ説まであります。 これは今年も残すところ3カ月ですが、どうか来てほしい作品です’。