たか
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2023/07/21
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異なる時の流れを生きる2人の美しすぎる話 #読切応援
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時が低速化した魔王城に住む少女と外から来た少年のお話。 「うおおめっちゃ良いもの読んだ〜〜〜!よかった…ありがとう…」という気持ち。本当に素晴らしすぎるファンタジーでした!! 勇者と魔王の戦いの真っ最中に、魔王城内は低速化する魔法に包まれてしまう。 低速化した人々は外から見ると時が止まったかのように見えるが実は生きていて、何十年というスパンで瞬きをしたり戦いの動作が徐々に進行しており、低速化した世界の中で普通に動いている。 そのため魔王がこの世を滅ぼす魔導書に手を伸ばす前にこの魔法を解除し、魔導書をとりあげるため研究を続けている。 外にいる人々は、低速化している世界に干渉できないし、外にいる人々は早すぎて低速化している世界の人々には認識することすらできない。 叔父が働いている魔王城にやってきた主人公は、庭にいる少女に心を奪われるが、実は彼女は魔王の娘。 今まさに自らの父が勇者に殺されようとしていることすら認識できない彼女の気を引こうとしたことを主人公は悔いる。 そして世界の終わりを防ぐため、低速化解除の研究を始めるが。 外側から魔王城を見つめ続けた主人公は魔王が最後に手を伸ばしたものを見、そして魔獣に襲われたことをきっかけにある決断をし…。 いや〜〜もうほんと良いとしか言えない…美しすぎる!!! 私は不死萌え(ゾンビとか)なんですが、これを機に低速化萌えになってしまいました。 まだ読んでない方には問答無用で読んでほしい超良質エモファンタジーです。
たか
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2023/07/14
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ノーベル賞作家が描く「チェルノブイリ原発事故で何が起きたのか」
これを読んで、自分が今までチェルノブイリ原発事故について今まで何も知ろうとして来なかったことに気付きました。Wikipediaの記事を流し読みすることさえしたことがありませんでした。 チェルノブイリでは原発事故があったあと、消防士たちは「普通の火事」だと知らされ防水服すら着ず消火にあたり被爆。 被爆した消防士たちを、当局は妻たちに嘘を付いてまで強制的にモスクワへ移送。最初は何事もなかったかのようにトランプをしていた彼らも、1人1人徐々に放射線により体が崩壊していき死亡しました。同様に、患者が搬送された病院の医療関係者も亡くなったそうです。 第1話の主人公は消防士の妻。 身重の体で愛する夫を追いかけモスクワへ行き、看護師に「2人子供が居る」と嘘をついて、計測器の針が振り切れるほどの高放射線量の病室にまでたどり着きます。 そして徐々に皮膚が焼け爛れ、血を吐き、死へ向かっていく夫に、自分の病気が恐ろしいものだと思わないよう勇気づけるためにキスを贈り抱きしめ、14日後に亡くなるまで寄り添いました。 夫の棺桶はコンクリートで埋められたこと。 生まれた娘には肝硬変の症状があり、生後4時間で亡くなってしまったこと。 目を逸らしたくなるほど辛いシーンはいくつもあるのですが、何より、妻に融通を利かせてくれていた看護師のセリフに胸を抉られました。 *「忘れてはいけませんよ」* *「あなたの前にいるのはもうご主人じゃない、愛する人じゃないんです」* *「汚染濃度の高い放射線物質なんですよ」* https://i.imgur.com/xF74ysH.png (スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ/熊谷雄太(STUDIO H)/今中哲二『チェルノブイリの祈り』第1話より) 小説の原作者のスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチさんというお名前に見覚えがあり、調べてみたら『戦争は女の顔をしていない』と同じ作者の方でした。 1話を読んでみて。原発で火事が起きたにも関わらず何の対策もせず消防が現場に向かい、医療関係者も何の防護もなく治療にあたったことが、私にはとても信じられませんでした。そしてこれが、自分が生まれるほんの少し前の1986年に起きた出来事だということにも驚きました。 もっともそれは私が原爆について子供の頃から歴史の教科書で学び、3.11を経験した日本人だからかもしれませんが…。 チェルノブイリ原発事故という悲惨な事故を教訓として、今私達はより厳重な管理や災害対応が行われる世界に生きているのだと。本作を読んで自分が当たり前の用に享受している安全が、いかに大きな犠牲の上に成り立った得難いものであるか改めて痛感しました。 ウクライナが戦渦に巻き込まれ1年以上が経つなか、ロシアが核保有国であるという事実に折りに触れゾッとさせられます。 そしてそんな今、この原作をコミカライズすることは、普段小説を読まない層にも原発・核・放射線の恐ろしさを届けることができる非常に素晴らしい試みだと思います。 多くの人に読んでほしい作品なので、雑誌だけでなくアプリやサイトでの配信や、白泉社の海外向けアプリ「Manga Park W」でも翻訳版が公開されてほしいです。 【追記】1話がWEBで公開されてました!そりゃこんな名作を公開しない方が意味がわからないです。単行本が出たら絶対購入します! https://younganimal.com/episodes/edb92366c448f
たか
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2023/07/10
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「合法体罰」で先生が救いようのないクソガキをぶっ飛ばしていく!!
お、おもしれ〜〜!!ウェブトゥーンの鉄板といえば「いじめ・復讐・俺TUEEE・スカッと」。そしてそれに「アクション」まで加えた面白さ全部盛りの少年マンガでした。 「未成年という立場を利用して周囲に害を撒き散らす救いようがないクソガキを、圧倒的な戦闘力を持つ大人が合法的に体罰を入れて改心させる」なんて。そんなの見たいに決まってるじゃん…!! **▼舞台設定が韓国のまま** そう!それでいいんだ…!作中で右側通行だったり、夕飯で銀色のお箸使ってるにもかかわらず、無理やり人名や地名だけ日本に変えるような脳筋ガバガバローカライズなんてしなくていいのに、なぜだかウェブトゥーン界隈では多いですよねそういう作品。読んでて違和感にイライラするだけなので本当に無くなって欲しい慣習です。舞台設定が韓国のままというだけで手叩いて喜んじゃいました。 **▼キャラがいい** 主人公のナ・ファジン先生の安心感しかない強キャラぶりに痺れる! 不遜なくらい余裕があって不適で、でもその態度は伊達じゃなくガチで強いし、悪を挫き弱者を救う義の心がある。 先生の信念と美学には、なんとなく稲垣理一郎作品のキャラと同じものを感じます。 **▼作画と塗りがいい** 作画がとにかく魅力的かっこいいうえにコマ割りがかっこいい! 塗りも一昔前の少年アニメ風のパキッとした色合いで実家のような安心感。 コマ割りが読みやすく、そしてシーンを際立たせる演出としてもうまく活用されていて迫力が素晴らしかったです。 https://i.imgur.com/EluYOEN.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第11話) https://i.imgur.com/XnAnlA3.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第14話) **▼漫画として読みやすい** 基本的にウェブトゥーンって読みにくくて嫌いなんですけど、こちらの作品はストレスを1mmも感じることなく、続きが気になってあっという間に15話まで読んでしまいました。 1〜6話が「スーパーぼっち編」、7〜15話が「クウンハイテック高等学校(工業高校)編」なのですがどちらも笑えてスカっとできて最高の読み心地です。 スーパーぼっち編では、体罰を罪に問われない権限を与えられた年長の先生たちが久々に教鞭(物理)を手にし、イキイキし始めるところでメチャクチャ笑いました。やってんね〜! https://i.imgur.com/BC7vj5U.png https://i.imgur.com/OyEY8Ae.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第3話) 工業高校編はクローズかWORSTか東リベか、といった大規模な不良の抗争が行われてて最高でした。っぱ不良は大人数で抗争してくれないと。 まず1話を読んで思ったのは、「そりゃこれはウケるわ…」でした。 ナ・ファジン先生が腐りきった学校に着くやいなやイジメっ子をぶっ飛ばして「俺たちの頃は殴られたらお礼を言ったものだ」的なを言うのですが、そう!そこなんですよね。 〜以下、隙自語り(飛ばして大丈夫です)〜 >私は平成生まれなのですが、地方育ちのため中学時代はまだ体罰がありました。 >真夏だろうとなんだろうと部活中は水を飲ませてもらえませんでしたし、中1のときは足が遅いからと顔面を殴られ漫画みたいに後ろに吹っ飛んでしまって他の人にぶつかりなぎ倒してしまいました。   >当然他の生徒たちも散々ぶっ飛ばされていて、授業終了間近にチラッと時計を見た生徒が殴られて机からすっ飛んだり、路上でマラソンの予行練習をしているとき最後尾の生徒が教師がペースカーに轢かれたり、女子バレー部員が説教中に顔面にボールを蹴ってぶつけられたりいろいろありました。(※ちなみにやったのは全員同じ教師)   >そんな育ちなので、山本さほ先生の『岡崎に捧ぐ』の中で剣道部の練習中にふざけて道場を出て言って笑いをとったみたいなシーンを読んで衝撃を受けましたし、吉祥寺出身のバスケ部の友人が合宿が楽しかったみたいなことを言ってたのも同じ世界の話とは思えませんでした。   >最近だと世田谷区の中学校に健康維持のために自分のペースで運動ができる部活が出来たそうで、そのニュースを聞いたときは「なんて画期的なんだ素晴らしい!」と思うのと同じくらいドス黒い感情が湧いてきました。   〜終了〜 世の中が良くなっていくのは良いことですし、自分が人を殴りたいとは全く思いません。それでも自分は理不尽な仕打ちに耐えたのに、下の世代同じ苦しみを味わっていない…という状況には釈然としない思いがあります。 だから日本にも…というか私の中に「漫画で読めたらうれしい」というニーズはたしかにあると思いました。 マジで誤解しないでください。「漫画で」です。 良くなった世界を後退させず良い方向に進め続けていくために、私達は最後の体罰世代として釈然としないキモチをグッと飲み込んでいかなくてはいけません。 こういうフィクションの意義は、その飲み込んだ後に残るモヤモヤを少しでもスカッとさせてくれるところにあるのだなと、あらためて感じました。
たか
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2023/07/07
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人類の行方は稀代のクソガキ・サッちゃん(6歳)の手に委ねられた!!
『小学生歯みがき習慣ポスターコンクール』で世間をザワつかせまくった茶んた先生の待望の新連載。全ページニッコニコで読んじゃいました。これが毎週金曜日に読めるなんて加点100だぜ〜!! https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361458130011 フィクションでお馴染みの「主人公の両肩でワーワー言ってくる天使と悪魔」を物理でやってるのがこれ。天使と悪魔が人間界に来て、人間代表・サッちゃんの善行を天使が加点、悪行を悪魔が減点して人類滅亡の是非を決めるというお話。 小気味よく繰り返される小さいボケとツッコミがたまらないです!!悪魔さんも天使さんも頭でっかちじゃなくて俗っぽさがあるとこが好感持てます。 天使と悪魔の2人を振り回して両親のために苺大福を探していたクソガキサッちゃんですが、苺大福を渡しに行った場所が予想外で、悪魔さんが「遠出して親を心配させる -5」というメモを破いていたところで胸がギュッと締め付けられました。 「親孝行は生きているうちにしかできない」とはよく聞きますが、親不孝だって親が生きていてくれなきゃできないんだな…。 考えてみると、他人だった大人と子どもが集まって暮らすことになるのは今バチボコ人気のSPY×FAMILYと同じなのですが、読んでいる間は全く似てるなんて思いませんでした。こんなに全く違う印象を与えられるのすごい。 こういうほのぼの笑えるお話が金曜日に読めるのホントありがたいです。これから毎週楽しみ!!
たか
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2023/06/20
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Dr.オクトパスが日本の女子中学生に
スパイダーマン全然知らなくて読んでも面白かったです。ロケット団とかバイキンマン的な、スパイダーマンを倒そうとしていつも負けてる(本人曰く買ったり負けたりしてるらいしけども)主人ンの敵役・ドクターオクトパス。 孤独な学生時代、博士号を取得した晴れがましい日。 イジメ行為には慣れた様子でも、メガネを壊されて子供時代の記憶が蘇る…。 たった1話だけど憎めない人だなあ。 自分の頭脳で強者に肉薄しようとイキイキ頑張ってるところ好きになっちゃうよ。 でも乙葉ちゃんの髪の毛を切ったところは許せねえぜ!!なんだそのヘルメットは!!!前髪切るのはともかく刈り上げにしてるんじゃねえ〜〜! はぁ…。 スタイリッシュかつ力強い絵が格好良いいなぁと思ったら、ヴィジランテ描いてるコンビだったんですね。なるほど。冒頭のカラーもかっこよすぎたのでカラーリング担当の方がいるのかと思ったぐらいすごい。 オジサンと精神同居って結構嫌だと思うけど乙葉ちゃん大丈夫なんだろうか。そしておじさんもJCとして上手くやっていけるのか?続きが気になる。
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2023/06/16
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ったく…おもしれー漫画 #読切応援
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マンバの「今日の人気マンガランキング2位」に入っていたので読んでみたらびっっっくりするほど面白かった!これは納得のランキング(ちなみに1位は『かわいすぎる人よ!』)。 ちなみに更にびっくりしたのが、作者が『不死と罰』の佐藤健太郎先生だったこと。作風のギャップがすごすぎる。 地球に巨大隕石が迫りくるなか、代々時間停止能力(正確には超スローにする能力)を持つ家系に生まれたヒロイン・田中さんはどうせ助からないと思い、その間に主人公・西野1人だけを時間停止せず一世一代の告白をする。 時を止め続ければ世界に2人っきりで生き続けられるが、ワンピ最終章やアベンジャーズ最新作など心残りが多い西野は「家系に能力が発現する」「1人の能力者が1人を流れる時に連れてこれる」ことから、ある解決策を思いつく。 「これがガチの“時止めモノ”かー…」じゃないよ!😂 設定の面白さ・テンポ感のよさ・登場人物全員のキャラの濃さ・オシャレな構図&演出。どれもすごくいい!!! 西野は「おもしれー女」ってノータイムでキスしたりかなり大胆な提案するし、真面目に見える田中さんだけど時間停止を西野の観察に使ってたり西野の提案に乗るし、田中母は普通のお母さんに見えるけど西野を始末しようとしたり全員おもしれー奴で最高。 隕石の降る中でするハリウッド映画のようなキスとか、田中母がおもちゃの銃をぶっ放す最後のページとか、とにかくここぞという見せ場の演出がオシャレですごく好き! 佐藤先生のこういうノリの読切を集めて短編集出してほしい。買います。
たか
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2023/05/09
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こういうのが読みたかったんだ #読切応援
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お、おもしろい〜!!😭本当に←の絵文字の顔になっている…面白い…。 海外に滞在している方が描くエッセイ漫画ももちろん面白いのですが、こういう他国の生活事情を当事者が「内側」から描いた作品って、エッセイであれフィクションであれ新鮮で面白いし貴重だしメチャメチャ好きです。 グラフィック・ノベルもいいのですが、MANGAの形式で読めるとやはり嬉しさが段違いです。 (フー・スウィ・チン先生や、ペッペ先生の作品に登場する母国のシーン大好きです。) 開幕『カードキャプターさくら』でニッチャリしてしまいました。 また中国には道端に英語を学習する人たちが集まって英会話をする「英語角(english corner)」があるのは知っていましたが、子供のお見合い相手を見つける「相親角」というのもあるのだと勉強になりました。 オタクかつBL読者として生きている都合上、中国人アーティストのTwitter・Pixivアカウントもフォローしていますし、規制事情が厳しいことも知っていたのですが、こうして改めて作品として描かれるとその大変さがより身に沁みます…。 史セツキ先生の作品は初めて読んだのですが、これから過去作全部読みます。 モー・ツーで連載が始まるとのことで本当に嬉しい…楽しみにしてます!!
たか
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2023/04/27
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イケイケボディの作り方!
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「あれ自分、実は頭良かったのでは???」と思うくらい医学知識がメチャクチャわかりやすい! 「トレーニングのあとは休養日が必要」とか「お酒はダメ」とか、筋肉を育てるのに必要な知識やNG集は、きんに君のチャンネルを見てるので知っていたつもりでしたが、マンガで筋繊維さんが酷使されたり、泣きながら筋肉を分解しているところを見せられると知識が頭ではなく《心》で理解できます。 筋トレのあとは休まなきゃいけないと知識では知っていても実感は全くなく…。 どうしても「やればやるほどよいのでは?」と思ってしまいますが、あんな可哀想な筋繊維さんを見たあとはそんなこと微塵も思えなくなりました。ちゃんと休ませてあげよう。 そして、成長期にカッチカチだった私の大腿筋の筋繊維さんたちもあんなふうにヤサグレてるのかな……と、とても申し訳ない気持ちになりました。ごめんね。 (▼「3話 筋肥大とダメージ」より/筋肉修復祭で輝く筋繊維さん。素敵) https://i.imgur.com/VSutniS.png 「一度鍛えた筋肉がしぼんでしまったとき、それは核となりとして残り、次に鍛えた時には素早く筋肉が成長する」という、マッスルメモリーにはかなりグッときました。 努力は簡単には失くならない…! そしてなにげに「トレーニングを始めて20週くらいまでは神経系の改善が行われ、その後は今まで動いてなかった繊維が収縮するようになったり、収縮のタイミングが一致するようになりして大きな力が出せるようになる」という神経系の改善の知識がとても勉強になりました。20週以上続けなきゃもったいないんですね。 最新5話まで読みましたがトレーニングのモチベーションにもなるし、栄養・医学の勉強にもなる素晴らしいスピンオフで学校で配ってほしいレベル。 単行本になるのが楽しみです! (▼「第4話 マッスルメモリー」より/働きだしてサッカーをやめたと思われる元スポーツマンの筋繊維さん。切ない)
たか
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2023/04/27
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推しの居ない世界に残されるということ #読切応援
思春期に配信界隈に触れず育った自分にも、存在しない記憶が植え付けられそうなくらい生々しい読切でした。 自分と同じ辛さを知っている「こっち側」の人が画面越しにいてくれて、嫌な記憶をユーモアに変えてくれて、毎日会えてコミュニケーションがとれる。そんな人存在したら……そりゃ神ですよね。 周囲から虐げられている陰キャ・福田と、陽キャグループで上手くやっているように見える・音羽さん。 2人にはそれぞれの苦しみがあって、それをアマニさんに救われていた。 思春期という人生で一番繊細で辛い時期を支えてくれていた人が突然居なくなったらと考えると(しかも死の瞬間をライブ配信で見ている)、この2人が聖地巡礼して後追い自殺しようとするのも納得。 というか、自分も最推しが配信やってるのでマジで他人事じゃなくてマジで無理。 卒業とか引退ならまだしも。死に別れなんて考えるだけでも耐えられない…。 アマニさんという神は失ったけどお互いという推し仲間が出来たこと、2人が2人らしい方法でアマニさんの死を受け止めて生き続ける選択をしたことに、読んでてすごく救われました。 メッチャいい読切だったなぁ…。 宮部サチ先生の作品一覧を見たら、女性や青年マンガで活躍されていた方なんですね。 過去作も読んでみたいと思います!