あらすじ「夢の子供」キラは、限りなく幸福な子供を創造することに憑かれた狂気の科学者イワンによってつくりだされた。だが、不毛の地球に生まれ満ちる無数のキラたちをイワンが夢想したとき、破局がやってきたのだった。一方、この世界「マージナル」は新たな人類を地上に生みだすための、別世界から完全にコントロールされた実験都市プロジェクトであることが明らかになる。
私が読んだ初めての萩尾望都作品がこの『Marginal マージナル』でした。高校生のときに地元のブックオフで読んだのを覚えています。 当時萩尾先生のことは、当時ドハマリしててた小説家の恩田陸先生が思春期に読んで多大な影響を受けたマンガ家として認識していたので店で見つけて「あっ、恩田先生が好きな人じゃん」と手にとった気がします。 そのときは読んで「さすが恩田先生が好きなだけある」なとメチャメチャ面白かったのを覚えています。 男性しかいなくなった未来を描いた少女マンガSFというのが、漫画にもSFにもあまり触れてこなかった高校生の感性に刺さった記憶があるのですが、数年前に電子版を購入したのを機に読み直した際は「あれ?こんなもんだったっけ」となり意外でした。 『11人いる!』なんかは再読しても面白かったので…。 再再読してみるとまた違った感想があるのかもしれないので、今度読むのが楽しみです。