時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!?「回游の森」「SP」の気鋭・灰原薬がおくる、平安クライム・サスペンス!
日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる日本史上、比類ない天才である、最澄と空海がまさに華麗に、繊細に、そして豪快に描かれる人間ドラマです! 平安の世、当時のニッポンを変えた! といっても過言でないこのふたりは、その青年期は人も羨むエリートコースを歩んでいたが………… 本作『阿・吽』は、『サプリ』『&―アンド―』で女性の心情を美麗な筆致で、細やかに描いてきた著者の新境地です!
時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞「『五色の舟』(原作:津原泰水)」 受賞後第一作! 日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。
時は平安時代、京の都に一人の姫君がおりました。現実世界(三次元)の殿方に全く興味がなく、明けても暮れても草紙を読んでは妄想妄想。そんな腐りきった平安女子を更生させるべく一人の舎人(召し使い)がやって来た。はたして姫君は人並みの恋愛、結婚を叶えられるのか!? 『臨死!! 江古田ちゃん』で現代社会に痛烈な風刺とユーモアを炸裂させた瀧波ユカリの最新作。ヒトなんて、今も昔もあさはかだもの。
小さきものは、みなうつくし。【訳:定子様ハァハァ。】宮廷文化花盛りの平安時代。清少納言は、そんなのお構いなしに藤原定子を溺愛していました。「あんた、変態だから目立つのよ。」史実とフィクションの境界を超えた、抱腹絶倒平安ギャグ4コマ!!
シリーズ累計150万部超、史上最年少松本清張賞受賞作の超人気和風ファンタジーコミカライズ。人間の代わりに「八咫烏(やたがらす)」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の姫君。それぞれが思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こる。姿を消した侍女、後宮への侵入者、そして謎の手紙…果たして最後に若宮に選ばれるのは誰なのかー
「式部」の伝説は全て、ここから始まった──。[パープル式部]がまだ代原(代理原稿)時代だった頃の読切作品を作者・フォビドゥン澁川が厳選!!!あの頃の懐かしい想いと共に切り取り集めた紡ぎ!![パープル式部]以外の伝説の読切も収録!!!恋に恋する平安GAG可憐に咲き誇る華の様な作品をご賞味あれ。
80年代のバブル絶頂期の時代に、マーケティング社会の行き着く果てを喝破し、絶大な支持を得た『迷走王ボーダー』。20年を過ぎてもなお、青春のバイブルとして奇跡の漫画が、ついに復活。蜂須賀、久保田、木村の名トリオが復活したのは、なんと平安時代末期。作者は作・ひじかた憂峰(狩撫麻礼の別ペンネーム)、画・たなか亜希夫のゴールデンコンビ!!
舞台は平安時代…。虐げられた者たちの戦いを描く、雄渾な大活劇!! 皆既日食の日に生まれた桜暁丸は、朝廷にまつろわぬ「童」と呼ばれる民とともに、自由と尊厳のために立ち上がる…。安倍晴明、源頼光、坂田金時、そして酒呑童子……史実と伝説を巧みに織り込んだ、歴史時代小説の新星による直木賞候補作を名手がコミック化。(原作:角川春樹事務所刊) 1、2巻同時発売!!
マンガでわかる、古典入門! 時代劇画家・とみ新蔵が古典の名作「源氏物語」を緻密で卓越した作画技術で、美麗かつ妖艶にマンガ化しました。「源氏物語」とは平安時代の中頃に紫式部が創作した日本が世界に誇る長編物語であり、容姿、才能などを兼ね備えた主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光、没落、権力闘争など、平安時代の貴族社会が描かれています。マンガで簡単に日本古典文学の最高傑作「源氏物語」の世界に浸ることができます。
悪の巣窟・五条大橋。その主である武蔵坊弁慶は源氏の若君・牛若丸(実は女のコ)と出会う。弁慶は牛若の貞操と引き換えに、権勢を誇る平家を倒すことを約束するのだが…。鬼才・たなかかなこが描くファンタジック歴史活劇!! YJ本誌に掲載された傑作読切「女水滸伝」も収録の待望の第1巻。
その者は、2メートルを超す巨体であった。左腕が右腕よりも12センチメートル長く、強弓を引く事が出来た。友を愛し、馬を愛し、大自然に心震わせる情熱の男。その名を「源為朝(みなもとの・ためとも)」という――。史上最強の弓の名手「鎮西八郎為朝」を中心に、火の大地・九州を、弓弦アクションを、類いまれなるドラマを活写する! 『たまゆら童子』の佐野絵里子による初の長篇、始動。さまざまな画材を使って、まるで絵巻物のような画面を作り上げる手腕は見惚れてしまうほど。人気の連載作品がコミックスにまとまりました!
平安時代は一条天皇の治世のこと。都の貴族の娘が次々と姿を消し、占いの名人・安倍晴明が、伊吹山千丈ヶ岳に棲む鬼の仕業とつきとめた。さっそく源頼光らに退治の勅命がくだる――。武家源氏の始祖・源頼光の活躍を描く表題作『酒天童子絵巻』の他、「安珍清姫伝説」として知られる『道成寺縁起』、頼光と渡辺綱の妖怪退治譚『土蜘蛛草子』を収録。室町時代から日本人に愛されてきた物語が、まんがでよみがえる!
嘘を「痛覚」として感じとってしまう【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。己の肉を愛した男に食べさせる不死の女・人魚。珊瑚と人魚。ふたりの物語。
現代の漫画家が平安京に飛ばされた…!? 何もない俺に残されたのは、漫画を描く力のみ。ペン1本で修羅の世界を生き残れ…! ――デビューを目指す漫画家の入江は、描くことしか頭にない。だが気持ちだけが空回り、次第に追い詰められ、そして… ビルから落下し死を覚悟した瞬間、眼前に広がったのはなんと… 平安京!? しかも藤原家の屋敷に落ちた入江は、家主・長家の絵巻物を破ってしまい… 代わりに面白い「漫画」を描かないと死罪だと宣告されて…。用紙もインクも無い異世界で、平安人に響く漫画を描くことはできるのか…!?
「あでやかな上臈(じょうろう)が黒髪を乱しながら悶え苦しんでいるのでございます――」時は平安時代。天才絵師と謳われる良秀は、大殿様から「地獄変の屏風」を描くよう命じられる。実際に見たものしか描けないという彼は、地獄絵を完成させるため、業火に焼かれ悶え苦しむ女を見たいと訴えるが…!? 芸術に対する究極のエゴイズムを描いた『地獄変』と、人間社会を痛烈に風刺、批判した『河童』。芥川の心情を色濃く反映した傑作2編を漫画化!!
史上に突如現れ、わずか五年足らずで表舞台から消えた平安末期の人気武将、源義経の波乱の生涯がこの一冊で簡単に分かる! 戦術の天才と言われた義経はいかにして平家を倒したのか!? 義経の誕生から無念の最期を遂げる31年の生涯を漫画中心に読み物ページ(義経物知りおもしろコラム)を交えて詳しく解説! 源義経完全バイブルが電子書籍でいよいよ登場!
歌合せ……キラ星の夜に集う公卿、女御が右と左に分かれ、勝負する歌合戦である。両軍の楽士が「伊勢海」「竹河」を演奏する中、しずしずと登上すれば、宴はいやがうえにも盛り上がる凝りに凝った演出で綺羅のまた綺羅、雅びの戦いの火蓋が落とされた! (第1話「焔の歌合せの章」より)。木村えいじ&滝沢解の名タッグによる平安貴族オカルト譚。
時は平安末期。平家の世、盛りに栄えていた京の鞍馬山で育った源氏の遺児・牛若丸。「平家にあらずば人にあらず」の世相を感じつつも、源氏再興の為平泉へと赴き、そして兄・源頼朝とともに平家討伐を行っていく義経。しかし、義経が平家討伐を進めるほどに、兄・頼朝との溝は深まっていく…。源平時代を疾風の如く駆け抜けた天才武将・源義経の生涯を、苛烈に美しく描く一代絵巻!!作者執筆の義経解説コラムも特別収録した、幻想的本格義経漫画の決定版!!
すべては夢幻のごとくなり。平安時代末期。平氏の棟梁・清盛の太政大臣任命を機に、武家から貴族へと勢いを強めはじめる平家。しかし、清盛の台頭を面白く思わない後白河法皇をはじめ、朝廷の院政勢力による反平家の波が起こりはじめる…。平安貴族と武士たちの栄華から滅亡までを描くことで、日本独自の風情をかもしだす、軍記物語の傑作を漫画化。
天はなぜ世界に、この男を与えたのか――!? 遡ること千年の昔。時代は貴族から、武士の世へと変遷をはじめ、混迷を極めていた。だが、その時代、国を、根底から大きく揺るがす一人の“漢”(おとこ)が産声をあげる!!彼の名は“鬼若”(おにわか)。天地人、すべてを射抜く、その瞳が写すのは、安寧の光か、動乱の兆しか。源平合戦の新たな軌跡が、ここに!!
時代はA.D.994、平安京。橘則光は、親の言いつけでお見合いをすることに。気の進まない見合い相手は、なんと貴族の娘とは思えないハチャメチャな暴れっぷりを示す、清原諾子(後の清少納言)だった!諾子の機転と行動力が評価され、宮廷に招かれることとなるが、そこでも諾子は宮中に大混乱を巻き起こす!天才エッセイスト・清少納言をオリジナリティー溢れる解釈で描く入魂作!!
『孔雀王』『夜叉鴉』で知られる、オカルト・アクションの第一人者である荻野真の未単行本作品が電子化として蘇る!!時は延暦12年、桓武天皇が国を治めていた頃の話。平城京の大学に、入学資格のない真魚(まお)は並外れた聡明さで特別に入学を許可されていた。ある日、長岡京大極殿へ向かった真魚は、そこで怨霊達を目の当たりにするのだが…。
※ネタバレを含むクチコミです。