もうどこも金を貸してくれるところがない、追い詰められたホステスたちが駆け込む最後の砦、それがネオン社会の闇金融屋、赤波。それゆえ、利子もかなりの高額だ。どんな手を使ってでも貸した金は取り立てるという捨て台詞を吐く赤波だが、しかし彼にはクラブの黒服時代に担当していたホステスが自殺するという悲しい過去があった。ネオンの街で生きる哀しみの女たちの影で暗躍する男たち、彼らを決して許さないダークヒーローの活躍を描く!
寛政年間(1789~1801)江戸大相撲はその黄金期を迎えようとしていた。寛政元年冬場所(11月)、相撲司家・吉田追風が、東西の実力大関である小野川と谷風に横綱免許の証状を授与した。第四代横綱・小野川喜三郎の誕生である。そしてさらに翌寛政二年、この二横綱でさえ凌駕する大力士が初土俵を踏むことになる……その鮮烈なデビューより六年前、天明四年(1784)。信州大石村出身、太郎吉十八歳。この若者こそが現代まで無類力士と称されその名を残す、雷電為右衛門その人であった!
岩瀬浩平と岡野すみれは同い年の高校1年生。ふたりが生まれ育った家は隣接していて、それぞれの自室にいながらおしゃべりする事もできた。すみれのすぐ近くに暮らす浩平の境遇をうらやましがる男子もいたが、幼なじみの浩平はすみれに異性としての魅力を感じなくて…。――「幼なじみ」、「ご近所」、といった、ラブコメの王道要素が堪能できる青春マンガ。80年代の女の子たちの可愛さも大きな魅力!
祖父の生まれた国を見たいと日本に出かけた妹のユキが消息不明になった。妹を探しにはるばるアルゼンチンから日本にやってきた日系三世・マルコ。妹へとつながる手がかりを求めて新宿・歌舞伎町を彷徨い歩く。人探しをするなら目立った方がいいと、侍の恰好をするマルコだったが、ヤクザの中でも悪名高い赤獣会に目をつけられてしまう。覚せい剤・人身売買・愚連隊・風俗嬢まで、アンダーグラウンドな世界を舞台に日本人が失った「サムライの魂」をもつ主人公・マルコが活躍する痛快バイオレンスストーリー!!
甲子園出場を目指すマンモス校、希望ヶ丘学院に新たに赴任した教師、新藤今日作。その破天荒な振舞いと背中にしょった刺青から「唐獅子教師」と呼ばれ、札付き教師として有名であった……。型破りな教師によって新風を吹き込まれた旧弊な学園に波瀾が巻き起こる――! 激しく、時に微笑を、時には涙を。愛と感動の大作学園ロマン!
犯罪を取り締まり、一般市民を守るはずの「治安の番人」による狂気の所業の数々! “ゴッドハンド”と呼ばれた最凶最悪刑事の凶状人生、暴排条例が施行された本当の目的、警察組織最後のタブー“シレン”捜査員、大阪府警察「情報漏えい事件」の全真相、裏捜査“心霊捜査”の実態、北九州・小倉でっちあげ事件を追う……etc. 国家権力を隠れ蓑にやりたい放題の極悪警官たちの手口を暴露する――!! 「正義」とは一体、何なのか。これを読んでもアナタは警察を信じることができるだろうか――。
私、六本木小菊一家代貸、恩部谷健と申します。もっぱら賭屋でシノイでおります。組長と私、たったふたりの吹けば飛ぶよな極道稼業。でもね、お客さん、なめちゃあ、いけません。賭屋が集金できなけりゃ、死んだも同然ッスからね……。
「あでやかな上臈(じょうろう)が黒髪を乱しながら悶え苦しんでいるのでございます――」時は平安時代。天才絵師と謳われる良秀は、大殿様から「地獄変の屏風」を描くよう命じられる。実際に見たものしか描けないという彼は、地獄絵を完成させるため、業火に焼かれ悶え苦しむ女を見たいと訴えるが…!? 芸術に対する究極のエゴイズムを描いた『地獄変』と、人間社会を痛烈に風刺、批判した『河童』。芥川の心情を色濃く反映した傑作2編を漫画化!!
吉原での通り名は「萬の字」。仕抹屋・「萬」――己が信念を貫き、“情”と“刃”を研ぎ澄ます!! 愛憎、金銭、刃傷沙汰……欲渦巻く、“色街”にて万事、揉め事引き受け候!!
弁護士・武蔵慶次郎、通称「弁慶」。法を極み、情けを解すこの男、味方につければ千人力!! 本物の弁護士が監修し、タメになる知識も身につく本格派法律ドラマと、下町を舞台とした身近な物語とが見事に融合した、黒沢・地引コンビの初競演作!