時代に咲いた仇花一輪 怨んで結ぶ種ひとつ カラカラ音を立てながら 刻の狭間に転げ込む 晴れぬ恨みの澱ならば もがりが拾うて陰供養
いかなる時も、国民と心を共に歩まれてきた明仁天皇の85年の人生を、生誕、幼少期、学生時代、皇太子時代、ご成婚、ご家族、即位、慰霊、被災地訪問など… 史実を元に一部創作を交え、豊富なエピソードで綴る。
紀元前二百余年、天才数学者が超大国・ローマ軍を震撼させた巨大軍事プロジェクトとは!?古代シチリアを舞台に、一大歴史ロマンが幕あける──!
「私は必ず王に成る」――舞台は数多の国々がしのぎを削って争い合う動乱の古代インド。激動の時代に終止符を打つ“唯一王”を目指すのは、知略に長けつつも野心に満ちた隻眼の青年カウティリヤと、圧倒的カリスマ性と武威を誇り盗賊団を率いるチャンドラグプタ。満月の夜に出逢った二人の英雄はインド統一を目指す“王道”への第一歩を歩み始める――“王の器”を持つ男達の闘いを描く歴史ロマンが幕を上げる!!
1935年の台北城は、夜であっても、眩しく奇異な輝きを放つ、夢のように美しい場所だった。そんな台北城の一角に、百畫堂という名のカフェーがひっそりと建っていた。一階と二階には、甘いデザートに、氤?な香り、その中を忙しく往来する女給たち。三階は、関係者以外立ち入り禁止となっている、店主の書斎。ここには、豊富な蔵書、多様な収蔵品のほかに、一般の人には見えない幽霊と妖精が潜んていて……。『北城百畫帖』は史実にファンタジー要素を注ぎ、奇妙で懐かしい台湾を再現した作品。さぁ、あなたも当時の台湾に思いを馳せ、台湾の「昭和浪漫」に浸ってください。
史上初、ヴェルサイユ宮殿が衣装、建築、そして王宮儀礼のすべてを監修。壮麗なロココを紙上に再現した惣領冬実の最高傑作! はじまりはヴェルサイユ宮殿の離宮プチ・トリアノン。絢爛豪華な宮殿の喧噪を離れたその場所は、王妃が求めた家族の理想郷だった。21世紀に発表された衝撃の事実をもとに描かれる、全く新しいフランス王妃マリー・アントワネットと国王ルイ16世の物語。この漫画は、歴史に革命を起こす。
気が付いたら、摩訶不思議な場所に居た。姿形は侍であれど、己が何者なのかわからぬ…。ヒトのような何かが闊歩し、偽物の自然があふれる世界で、自分の実像を探し出す。新進気鋭の作家・おくのフルカラーコミック!【電子特典:描き下ろしマンガ4P付き】
電子版限定特典「デヴィ夫人の婚活論」Special Edition 4話つき 第1話 男性に尽くせば尽くすほど下がるあなたの価値/第2話 人生のレベルを引き上げる恋愛の経験値/第3話 恋愛の賞味期限/第4話 男を一瞬で虜にする“女のギャップ”※本編の内容は紙版と同じです。 大統領、フランス公爵、世界的名優・・・超ハイスペック男性に選ばれ続けてきたデヴィ夫人。すべての女性のための恋愛の新バイブル『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論』の爆発的ヒットを受けて、この度デヴィ夫人の生涯を初漫画化! 日本人でただ一人、海外の国家元首の妻となった夫人の人生には、愛と幸せをつかむための秘訣が隠されていた・・・! 気鋭の漫画家・花糸氏が全身全霊の美麗絵で織りなしたデヴィ夫人の華麗で激動なる人生をマンガでお楽しみください。---☆☆☆---第1章 貧しくとも逞しい少女時代 「戦争と貧しさが、どんな逆境でも生き抜く力を与えてくれた」 第2章 初めての恋 「直観はあなたの見えない力が運命の人を教えてくれる魂のサイン」 第3章 大統領との運命の恋「男性から選ばれる女におなりなさい」 第4章 いざインドネシアへ「まだ見ぬ扉を開けるかのようにポジティブな好奇心に従うこと」 第5章 カリナの誕生、スカルノとの別れ「すべては神の試練である」 特別編 新たなチャレンジ「人生はあなたがワクワクする方を選びなさい」※特別編は単行本のみ収録の描き下ろし---☆☆☆---
少し昔、大正時代の日本。特別ではない「いつものごはんやおやつ」とともに・神経質すぎる和菓子職人に振り回されるお手伝いの少女。・風変わりな仮面を被る古書店の主人と、クラスになじめない転校生の少女。・顔も知らない他人同士だった男女の新婚生活。などなど、市井の人々の幸せな日常を描いたノスタルジックコミック!
時は戦国、仏様の命令で人間達の争いを収めることになった赤鬼と青鬼。青鬼は人間達を殺して争いを止めようとし、一方の赤鬼は人間の大将のもとへ向かい、話し合いで解決しようとするが…。
海音寺潮五郎が「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛した名作に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西が挑む。 ◆ストーリー 十三世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻めいる。ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。 西紀一二五三年の夏、ペルシャ高原のひがし、プシュト山脈をのぞむ高原の町メナムは、ここ二カ月、一滴の雨にもめぐまれなかった。―― 新月のまだ懸らぬ六月二十八日の夜、いまから一月前のことである。アラ山脈を越えて突風のようにやってきた蒙古兵が、メナムの町を一夜のうちに鮮血の霧で包んだ。 町の土侯とその兵は戦わずして遁げ、市民は、血に飢えた東方の蛮族の手で思うさま殺戮された。シナ北西部はおろか、遠く東ヨーロッパまで征服した成吉思汗(ジンギスカン)四世蒙哥(マング)が、その弟旭烈兀(フラーグ)に二十万の兵を授けて、史上有名なペルシャ攻略の緒にようやくつきはじめたのである。 そうした殺伐な背景のなかに、この数日来、メナムの町は奇妙な賑いをみせていた。 沙漠をゆく隊商(キャラバン)が、水を買いにきて市を立てる。―― 司馬遼太郎「ペルシャの幻術師」より
耐火建築助成を目的とした公的資金融資の日本初の実施例となった「九段下ビル」そのビルを共通のモチーフにして四人の作家がそれぞれ描く人間ドラマ……。昭和初期・第二次大戦中・バブル末期・現代――。様々な時代と視点で描かれるビルを巡るヒューマンストーリーオムニバスコミック!
江戸時代。浪人の富嶽十蔵は西洋の学問に通暁し、とにかく粋であることを信条とする。哲学する素浪人・富嶽十蔵の生きざまをしかと魂に焼き付けよ!!「在ることの二乗を描けば事実に匹敵し、在ることの二乗の在ることを描けば事実を超ゆ」。
天下統一を目指す秀吉が、唯一落とせなかった“忍城”。その城を守るのは、智も仁も勇もない、しかし抜群に人気はある“でくのぼう”だった…。話題の戦国エンターテインメント小説を完全コミック化!
愉快!痛快!大娯楽時代劇!!空前絶後の「乙女(ヒロイン)」、颯爽(さっそう)と見参!!粋でいなせな背中が憎い。痛快乙女・おみっちゃん。今日もお嫁に行くために、男達をぶった斬る!
女郎屋の主は俗に、人が持つべき“八つの徳”が無い「忘八(ぼうはち)」と呼ばれた。江戸中期、吉原遊郭に並ぶ程に栄えた色街・深川岡場所に、誰もが見惚れる美貌を持つ、女郎屋の女将がいた。八徳に加え、人の心をも持たぬからと、“忘九”と名乗るその女が、女郎屋『忘九屋』を営む裏の顔は──。肉欲の街に蔓延る悪党外道を、“夜伽”にかけ、悪精を吸い出し、極楽地獄へ誘う、妖艶なる始末人!! 強欲の極悪人を喰らい尽くす!! 大江戸色街、妖美なる女傑懲悪譚!!
昭和30年代、東京――。今と変わらず都心を回っていた山手線。鮮やかなうぐいす色に塗られた、都民移動の大動脈。その駅の一つ一つに、名も無き人々のささやかなドラマが詰まっている…。 電車漫画の名手・池田邦彦が満を持して贈る「山手線の物語」。全29駅、全29話。
日本が大きく変わろうとしていた時代・幕末。その中で、新政府軍の金庫番を務め、五箇条の御誓文の草案を作り、あの坂本龍馬に愛された男・由利公正!現代日本の原型を築いた男の人生とは――!?
「猫好きすぎ若旦那」「手習い女子」「大人の悲恋」「こじらせ系カップル」などなど… 江戸の市井には「人」の数だけ悲喜こもごものドラマがございました。遠い昔の日常にも、たしかにあった喜怒哀楽。そこに生きた人々の物語を活写する短編集でございます! ★珠玉の6編を収録! 「ワカダンナ」「萩の宿」「蛙―かはづ―」「雪」「侠―きゃん―」「ふきちゃん」
▼第1話らんぷの下/▼第2話/だんぶりの家▼第3話/女傑往来▼第4話/すがの幸福▼第5話/ドライフラワー▼第6話/裸のお百▼第7話/寒雷▼第8話/女傑走る ●登場人物/青木繁(明治時代、日本西洋画の黎明期に実在した西洋画家)、柘植(青木繁と美術学校で同期だった若き西洋画家)、すなほ(柘植の恋人で、青木繁の元恋人)〈以上、第1話〉、私(結婚生活が上手くいかず、現実とのギャップに苦しみながらも、女としての自立を目指す女性)、かんな(私の姪で将来を期待される優等生)〈以上、第2話〉。 ●あらすじ/明治42年、日本の西洋画の黎明期。天才画家、青木繁は世間に打って出ようとしていた。一方、その彼に闘志を燃やす若き西洋画家の柘植は、青木の才能を超えたい一心で、激しく自らを駆り立てながら絵を描き続ける日々を送っていた。だが、青木に対して異常なまでのコンプレックスを持つ彼は、献身的に尽くしてくれる恋人すなほのことを、愛しながらも信じられない。というのも、彼女が青木の元恋人だったからだ。そんなある日、柘植はすなほが今も青木の絵を隠し持っていることを知る……(第1話)。▼一人の人間としての自立を目指し、「看護婦人」となった“私”だったが、しかし、職場結婚後、わずか3年でぼろぼろに疲れ果てて、父親の生家へ静養のため戻る。その家で共に暮らすことになった姪のかんなは、成績も良く女学校への進学が期待されていた。かんな自身も秘かに医者になることを夢見ていた。“私”は、彼女を応援したいと考えていたが、その家族は女の医者など必要ないと猛反対しており……(第2話)。
空気の底でうごめく、ちっぽけな人間たちの世界。息がつまるような日々の暮らしの中で、若者たちの満たされぬ愛と、やり場のない怒りが、しだいに人々を狂気へと駆り立てていく……。異色の短編集、ここに登場!
超現実主義の仁希と謎の多い多国籍家系の友理。幼なじみのふたりは12年前に助けた精霊から自由に時間を超えられる指輪をもらい…。コミックス未収録の連載原稿も収録。
20年前に読んでおきたかった漫画
太平洋戦争の末期、戦火にさらされた大阪の町で、すきっ腹をかかえながら好きな漫画の道にうちこむ一人の少年がいた……。表題作「紙の砦」他、巨匠手塚治虫が青春時代の思い出を綴った6編を収録して贈る自伝的作品集!
アンモナイトの最後の生き残りである主人公・アンモ。じぶんたちはなぜ絶滅しなければならなかったのか?時をわたる不思議な力を授かったアンモはその謎を解くために、原始的な生物たちの古生代から恐竜たちの時代、爬虫類たち、哺乳類たち…そして現代に至る5億年の生命史を巡る旅に出た!さまざまな絶滅生物たちとの出会いを経てアンモが見つけた答えとは!?
怨念がこもってそうな表紙に惹かれて手に取って、中身を読んでみたら水木しげるっぽいホラーだったので買ってみた。マンバの他のクチコミを見たら作者は水木しげるのところにいたと書き込みがあったので調べてみたら、どうやら小学生の頃から水木プロに通われていた方らしい。すごい経歴だ。もがりが何者なのかは最後まで分からないけど悪い奴ではなかった。むしろ極悪人をもがりが不思議な力で成敗する勧善懲悪ものだった。殺し方はホラーだけど段々もがりが可愛く見えてきたりしてただ怖いだけじゃないところと、「歴史は豆腐みたいなものかもしれない…」などの昔ながらの語り口調で始まるところがいい。