てせうすのふね
あらすじ
1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。
なみよきいてくれ
あらすじ
舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!
ひゃくしょうきぞく
あらすじ
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。マンガ家になる前は、北海道で七年間農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマにおびえ、エゾシマリスに翻弄される──。朝から晩まで年中無休で働く、タフでハードな仕事。でも読めばわかります。お百姓さんは、かっこいいのです!!あの『鋼の錬金術師』の作者がおくる、血と汗と笑いの知られざる農家エッセイ・コミック!!
はっぴーえんど
あらすじ
天道陽は、北海道・函館の「あさひ在宅診療所」の医師。臨終の場に自宅を選んだ患者と向き合う“看取りの医師”だ。散る直前の線香花火がまばゆく輝くように、人生の締めを前に、人はそれぞれの煌めきを放つ。そんな彼らとどう向き合うべきか。天道の目を通して、在宅医療の今を問う――。
じゃじゃうまぐるーみんあっぷ
あらすじ
春の北海道を旅行中、駿平は行き倒れ寸前で渡会牧場に拾われた。優しい瞳の馬たちと、美人ぞろいの四人姉妹に囲まれて、駿平の青春が始まる──大型サラブレッドロマン、いよいよ発走(スタート)!!
ななていじゅうどうき
あらすじ
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で世間の注目を集めた「このミステリーがすごい!」大賞出身の小説家・増田俊也氏の自伝的小説「七帝柔道記」(KADOKAWA刊)をコミック化。寝技中心の柔道=七帝柔道に憧れて、北海道大学へ進学した主人公・増田俊也。北大をはじめ、東北大・東大・名大・京大・阪大・九大の旧帝国大学七大学で脈々と受け継がれた七帝柔道という知られざる柔道が明らかになります。魅力あふれる先輩達に囲まれ、友人・ライバルと切磋琢磨して成長していく様子は読む者の心にアツい気持ちを呼び覚ますでしょう。
はしっこのこい
あらすじ
農家と漁師のラブコメディ! 農家と漁師のほがらか田舎コメディ♪ 小さめ酪農家の娘・園美がつき合っているのはリッチな漁師一家の息子・テツ。牛にまみれて魚にまみれ…… 北海道のはしっこで田舎カップルはほがらかに愛を育みます♪ 描き下ろし収録
しゅまりてづかおさむぶんこぜんしゅう
あらすじ
1世紀前、石狩原野を旅する一人の男がいた。シュマリと名のるこの男の、旅の目的は? そして、右手のホウタイの謎とは!? ひょんなことから埋蔵金を手にするのもつかの間、シュマリは逮捕され炭鉱へ送られてしまう!! 激動する時代を背景に、未開の北海道をさすらう野生児の生き様を描き、文明の意味を問うロマン長編、第1巻! <手塚治虫漫画全集収録巻数>MT97「シュマリ」1巻収録 MT98「シュマリ」2巻収録
えしかるんて
あらすじ
戦後すぐの北海道に越してきた少女・千鶴。ある理由から声を失った彼女は、その地で不思議な雰囲気を持つ静子と出会う。北海道の戦後開拓で、たくましく生き抜いた人々と、人間の力を超越し、ただ超然とある自然を舞台に繰り広げられる、二人の少女の物語――。
ちゃんねるはそのまま
あらすじ
「北海道★(ホシ)テレビ」に勤める雪丸花子は、この日から報道部記者となった入社2年目。さっそく道警班キャップに昼のニュース取材へ同行させられ、待っていたのは増水した川岸での大雨報道。そこで生中継をすることになったが、キャップが不慮の転倒で足を痛めてしまい、急きょ雪丸が中継報道をやることに。なんの心準備もなくテレビに初めて映ることになった雪丸だが、果たして…!?
ひかりのそら
あらすじ
学校帰りの星野ひかりの前に、川の反対側にあるゴルフコースからボールが飛んできた。ひかりはそのゴルフボールを革のムチではじき返す。ムチを使って、しかも左手1本で30ヤード飛ばすという離れ業を演じたひかりの噂は、瞬く間に周囲に広がった…。美しく澄み渡る北海道旭川の空の下、未来に向かって瞳を輝かせる少女・ひかりと、ゴルフを捨てた天才プレイヤー・杉本真が繰り広げる爽やかな物語!!
とかちひとりぼっちのうえん
あらすじ
東京在住の漫画家、北海道で農業始めます! 少年サンデーにて大人気連載中! ど素人が開墾から始める… どたばた野菜作りエッセイ!! 編集長の指令を受け、十勝へ(ガチで)引っ越した横山先生… はじめての農業はハプニング満載。美味しい野菜、そして日本一のカレーは作れるの!? おまけも盛りだくさんで、読むと十勝へ引っ越したくなること間違いなし!
ういにんぐちけっとつー
あらすじ
日本競馬業界に衝撃! 当たり馬券を完全伝授!? 北海道・日高。国内サラブレッド生産の9割を占めるこの地域で、けして楽ではないものの、健全な家族経営牧場の息子として生まれ育った主人公・二階堂駿(にかいどう・しゅん)。そんな幸せな暮らしは、ある出来事により一瞬にして吹き飛んでしまう。すべてを失った駿に、たった一つだけ残されたもの……それは!? 競馬業界内外から絶賛される本格派競馬&馬産地コミック! いよいよ「中央競馬編」発走!
まんねんゆきのみえるいえ
あらすじ
北海道の山奥で暮らす山川一家。長男・大地は中学三年。運動神経は抜群、勉強も模擬試験で道内一位を取ってしまう秀才だ。しかし進学を拒否する大地。「ぼくは長男なんです。家を守らなけりゃならないんです」。妹・いずみはそんな兄に反発する。「わたしはこんな田舎での生活なんてイヤ!」。家出をしてしまった、いずみを探す大地。そして二人は・・・。人間らしい生き方とは?北の大地を舞台にした、爽快ロマン漫画、第一巻
きたのもぐら
あらすじ
第1巻・巣立ちの季節 人並み外れた人見知りの20歳の堂本繁は、札幌で印刷工をしながら絵の勉強をしていた。意気地がなく同僚の女性に失恋してしまった繁は生まれ変わるつもりで100号の大作に挑む。公募展に出品したその作品は特別賞を受賞する。しかし、同僚の嫉妬と上司のイヤミに生まれて初めて怒りを爆発させる。怒りに任せ会社を辞めた繁は、安アパートを借り絵描きの道を志すのだった。そんな彼の前に現れた青年・青野。彼は将来最大のライバルとなるのだった。そして、謎の女・麦子。彼の行くところどこまでも付きまとい繁を困惑させる。その他様々な人物が登場し、物語が展開していく。
すすめなつのろけっとだん
あらすじ
それは、まぎれもない現実──「なつのロケット」の彼らに仮託して描かれる「実録・なつのロケット団」第1巻登場!! 北海道の大地で展開される「彼ら」の悪戦苦闘の数々。物語は、まだ終わっていない。
ちらいあぱっぽ
あらすじ
北海道の根室から釧路にかけて広がる根釧原野を、国立公園の阿寒、摩周、屈斜路の湖水を水流に無数の川が流れている。42歳の十巻正信の釣り場はこの原野の川で、狙うのは、文明の波に次第に棲家を奪われて激減したため幻の魚と呼ばれる大魚・イトウ。そんなイトウを、正信は小夜子と呼ぶのだが…その理由とは!?『チライ・アパッポ』など、ほか5編収録。矢口高雄のデビュー初期の作品を集めた貴重な短編集です!
はどうのもんすぺしゃる
あらすじ
藤沢ケンジ、17歳。北海道に生まれ、極道になることを夢見る。ある組長はケンジに言う。「この男からヤクザのすべてを学べ。極道の天才と言われる男だ」その男の名は四代目極門組・九条英治。二人の男が出会い、その魂を焦がす!!
ぽぽせんせいがんばる
あらすじ
【動物たちのたくましい生命力に感動するポポ先生の日々】東京から北海道へ就職。タンポポみたいにやって来た獣医の一文字風太(いちもんじふうた)は、みんなからポポ先生と呼ばれた。勤務先は叶内(かのうち)家畜動物病院。ところが叶内先生が病気で倒れて大変なことに! 新米獣医先生の成長ドラマ、前編。 【同時収録】ふたつのうた時計
からじしけいさつ
あらすじ
父、神守辰造の意思を継ぎ、神守組の代紋を守るべく生きる六代目組長神守新吉と妹和、それに本城武志、金次の四人にとって、北海道芦別岳は平和郷であった。 だが某日、新吉たちが営む芦別岳の山小屋に大組織・白神会の総長、代行以下数十名が乗り込んで来る。こんな山の中にわざわざ足を運ぶ彼らの狙いは何なのか…!?そこには驚くべき計画が隠されていた!!新吉たちの平穏は破られ、芦別岳を血に染める暴力のブリザードが吹き荒れる!!
なまらうまいたんぽぽちゃんのしょうわごはん
あらすじ
父親の単身赴任のため、母親の実家である北海道で祖母・叔母・母・兄とともに暮らす小学生たんぽぽちゃん。その生活をとおして紹介する、昭和のなつかしいごはんたち……。「ママぽよ」の青沼貴子が初めて描く、自身のルーツ「北海道」のふるさとグルメ漫画!
ころんでぽっくる
あらすじ
オンコちゃんは中学生ながら学校では恋愛コンサルタントとして相談料100円で活躍中。おねえさんの恋愛相談の仕事を手伝ううちに、すっかり耳年増になったオンコちゃんだけど、本当はファーストキスも未経験。両親を事故で亡くしてからは、スグリおねえさんが学校をやめて働き、オンコちゃんと妹のグミちゃんを養っていたのだ。オンコちゃんは三姉妹の夢のため、せっせとお金を貯めていたが、ある日ひょんなことから、名前も知らない男の子とファーストキスをすることになってしまい…!?
しゅまり
あらすじ
一世紀前、未開の北海道原野をさすらうひとりの男がいた。シュマリと名のるこの男の、旅の目的は!?そして、右手のホウタイは何のため!?激動する時代を背景に、野性児の強烈な生きざまを描く傑作長編、第1弾!!
まさきのぱん
あらすじ
ある事情で東京を離れ、北海道小樽にあるペンションのパン職人募集に応募した聖樹(まさき)。そこで聖樹は、非凡な才能を発揮して見事合格。不安を抱えながらも、雪森姉妹が営む、ベーカリーペンションで働く事になる……。見知らぬ地で、聖樹は最高のパンを追い求める!
時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。