花と頬

花と頬

稀代の新鋭が描く高校生男女とその家族のひと夏の物語。ガールミーツボーイを主軸に人々の過去と現在が交差する航跡のその先に「未来」への確かな手応えが心に残る全1巻。
えりちゃんちはふつう

えりちゃんちはふつう

「マザーファッカーズ」「ひみつのおねえちゃん」でお馴染みのエッセイコミックの名手が贈る「楽園」web増刊発表作で構成する自叙伝的作品集。切なくて愛しい、世界中の「かつての貴方」へ送ります。
グヤバノ・ホリデー

グヤバノ・ホリデー

「楽園」からの5冊目のpanpanya作品集。表題シリーズ全8本はじめ「いんちき日記術」「比較鳩学入門」「学習こたつ」「宿題のメカニズム」等、著者ならではの描写が輝く21篇。日記も併収。
ぱらのま

ぱらのま

「残念なお姉さん」と共に巡るオトナ力無駄に発揮な鉄道小旅行の数々。「乗り鉄」「撮り鉄」等、鉄道好きも様々ですが彼女は素直に「旅鉄」です。『てるみな』1・2巻共々鉄道ファンにお薦めの作品です。
nyae
2020/06/29
図書館から始まり、宇宙へ広がるSFラブコメ
表紙買いしました。 学校の図書館で人体図鑑や保健教育の書籍をながめて性的欲求を満たすというちょっと変わった少年が主人公で、ある日唐突に目の前に現れた少女に「私と生殖してほしい」と頼まれるという急展開から始まる物語です。 性欲が服着ているような中学生からすれば願ってもないラッキー?かも知れませんが、その正体は人間の姿を借りた世にも恐ろしい蜘蛛の妖怪のような、危険生物であることが一目瞭然。さあどうする少年? ここまでは怪異と少年のラブコメなのかなという気持ちで読んでいるんですが、話が進むにつれ、宇宙を巻き込む壮大な背景があることがわかるのです。 そこはこの作者ならではの発想と展開なのかもですが、私はあさりよしとお先生の漫画をあまり読んだことがないので1回目は正直頭がついていかなかった。 でも気になるところを何回か読み直していくうちに、実は散りばめられた伏線を見事に回収している事がわかります。 そして、宇宙規模に広がった物語は、主人公の少年が忘れかけていたとある出来事が起因していることがわかり、とてもきれいに終わります。こんなかたちでSFとラブコメが合体している漫画ははじめて読みました。
あうしぃ@カワイイマンガ
2019/12/18
初心者姉弟の、微妙な距離感。
親の再婚で姉弟になる、亜麻音と直耶。きょうだいに過度な期待を抱く二人だったが……「思ってたのと違う!」初対面の異性と同じ屋根の下で過ごすドキドキと、家族としての距離感の双方を往き来する、悩める高校二年生の物語。 ----- 思春期の二人にとって、同い年の異性と「姉弟になる」は一大事。相手の呼び方ひとつとっても、なかなか前進せず、二話も話が作れてしまう。 二人は基本いい子なので、家族になろうと努力しつつも、相手を異性として意識する心に悩み、ジタバタする。 姉弟として時を共有し、互いの優しさを知り、家族としての信頼を深めるにつれて、却って相手への「別の」感情も募らせてしまう様が切ない。 この二人のままならなさに、亜麻音の親友・郁乃も加わり、事態は複雑になる。 亜麻音の隣は自分のものと思っていた郁乃。どんなに「親友」を積み重ねても、ポッと現れた男に一瞬で攫われてしまうことに、思い至った時……。 それぞれの苦悩が、二巻までで一通り提示され、振り回す亜麻音に、大人しく振り回される直耶という構図も定着して、安定の面白さ。 ここまで純粋に、恋愛未満のドキドキだけで構成されている作品も、最近では珍しいのでは? 初々しいラブが足りない、とお悩みのあなたに、今イチオシの作品だ。 三巻は2019年12月26日発売。ハマるのは今からでも、遅くない!
花と頬

花と頬

稀代の新鋭が描く高校生男女とその家族のひと夏の物語。ガールミーツボーイを主軸に人々の過去と現在が交差する航跡のその先に「未来」への確かな手応えが心に残る全1巻。
グヤバノ・ホリデー

グヤバノ・ホリデー

「楽園」からの5冊目のpanpanya作品集。表題シリーズ全8本はじめ「いんちき日記術」「比較鳩学入門」「学習こたつ」「宿題のメカニズム」等、著者ならではの描写が輝く21篇。日記も併収。
先輩が忍者だった件

先輩が忍者だった件

忍者スチャラカOLお色気健全ギャグまんが待望のコミックス化。石田君の美人上司・服部は憧れの忍者♪ 正体を知られた代償に石田考案の忍者装束を嫌々着用して追手と対決! 戦いの行方は如何に!?

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sogor25
2019/04/01
panpanya世界が現実を飲み込んでいく
まずはじめに、panpanyaさんの作品を読んだことがないという方。この段落で一旦回れ右して、取り急ぎ今作ではなく、著者のページから過去作を手に取って見てください。個人的には「足摺り水族館」もしくは「蟹に誘われて」が入り口としては良いのでは無いかと思います。 panpanyaさんの作品は、一度見たら忘れられない圧倒的な書き込み量とその書き込みによって生み出される現実とも非現実とも付かない摩訶不思議な世界観が最大の魅力です。過去5冊の単行本ではその世界観を余すところなく展開していましたが、今作ではそこから1歩踏み出した感じがあります。 表題作「グヤバノ・ホリデー」は未知の果物"グヤバノ"との出会いから、それを追い求めてフィリピンまで赴き実食に至るまでのドキュメンタリー風の作品です。 この物語を読んだ時、非実在の存在を描きながら現実・非現実の境目が曖昧になるpanpanyaさんらしい作品なのかと思っていましたが、"グヤバノ"という単語を調べてみて、それが実在する果物と分かった瞬間、物語の見え方が大きく異なってきます。 この物語は、グヤバノを追い求めて海外まで行くという点を除けば、ほぼ全て現実に存在する物が描かれています。これまでのpanpanya作品では実在物と非実在物を織り交ぜて世界の境目が曖昧な作品を描いていましたが、今作では描かれているものは全て実在する、でも世界観は非現実的ないつものpanpanya世界。これは、panpanyaさんが自身の作家性をもって現実を飲み込もうとしている、私達はその過程に立ち会っている。そう思うのは考え過ぎでしょうか。いずれにせよ、panpanyaさんは過去作を含めて線で追っていくべき作家で、そして現在における到達点がこの「グヤバノ・ホリデー」ではないかと思います。
吉川きっちょむ(芸人)
2019/10/22
丁寧に描かれた関係性に浸れる漫画
柴田ヨクサル先生が帯に書いた「切れば血の出る漫画。」の通り、全編通して丁寧な人物描写で、読後はぼんやりと彼らがこの世界に存在しているような気がしてくるくらいキャラに血が通った漫画。 知っている人は知っているくらいのミュージシャン「花と頬」を父親にもつ父子家庭の女子高生が学校で父の仕事のことを知る同級生の男子と知り合い、仲を深めていく夏。 他クラスだが同じ図書委員で私語禁止の図書室で密かにノートで会話を進めていく様子がとてもいい。 多くを語らない登場人物が多いのに、息遣いや体温まで伝わってきそうなくらい親しみを持ててしまう彼らのいる世界に読後はしばらく浸っていたい。 良質の邦画を見たときと似たような読後感なのは、場にある空気や時間の流れ、会話の運びのテンポの良さをうまくコマ運びで表現できているからなのかも。 登場人物たちのなにげない日常がなにげなく過ぎ、彼らの中で決定的に何かが変わったかといえばそうでもないし、でも確実に何かは変わっている。それでも彼らの日常は続くし心持ち前向きにハッピーな感じ。 そんな爽やかさと、少し時の流れの残酷さと、人の温かみと鼻がツンとするような切なさもちょっぴりある、ガールミーツボーイなひと夏の出来事。 読んでいて気持ちが良いのは、キャラクターが説明的すぎないところだ。 ハッキリ明言されてはないけどこれってそういうことか、という場面がいくつかある。 そういった、みなまで言わずに言外で想像させる程度の物言いがとても現実的でよく馴染む。 主人公が等身大の女子高生らしくとてもナイーブで不安定で、自分の立ち位置を見失いがちなところもとてもいいし、父親がそっけないようで優しいのが感じ良い。 不穏なことが過去にあったような雰囲気を匂わせつつしっかりとは登場させない。登場人物に刻まれている表情で何かあったことを語りだす。 全体的に本当にいい雰囲気だった。 分かりやすい売るための要素(大仰な喜怒哀楽や、波のある起承転結など)がないから載せられない、といくつかの出版社で言われてしまったようだけど、こういう作品を出してくれる会社が世の中にあるのは救いだ。 届きました。ありがとうございます。
せのおです( ˘ω˘ )
2019/10/12
作品に潜む父親の偉大な愛
『花と頬』は、主人公・鳥井頬子の父が組んでいるバンドがリリースした楽曲名です。 本を読むことが好きな高校生の頬子は、最近転校してきた八尋豊から、"お父さんって「花と頬」の人って本当?"と聞かれます。 しかし、頬子の父親は、頬子が幼い時に妻と別居を始めており、世間に「妻子持ち」と公表していません。 そのため、八尋がなぜ"どうして私のことわかったの"か、気になり始めますが、父の作品をきっかけに頬子と八尋の交流が始まります。 そのうち、頬子は八尋に興味を持ち始めるようになります。 が、八尋が自分と仲良くしてくれているのは、"パパの娘"だからと考えたり、でも「"パパの娘"な自分」を利用して八尋の興味を引こうとしてしまう自分に嫌気がさしてしまいます。 幼い時の父と母の別居のことが心に残っており、"愛してるってなに?"と強く疑問を抱いている頬子。恋愛に対してかなり不器用なんです。 かく言う八尋も、医者の親を持つ家庭環境や過去の恋愛の経験から、どこか人に一歩踏み出せない様子です。 "愛"が欲しい故に"愛"に対して臆病になる頬子を救ったのは、頬子にとってたった1人の家族である父・哲でした。 実は、父・哲の妻との別居の背景には、偉大な愛が隠れていて、そんな哲の大きな優しさがこの作品全体を包んでいるようにも思えます。 爽やかな絵柄や淡々と進むストーリーだからこそ、人を愛することに対して臆病になる10代の頬子の焦りや切なさが、まるで声を絞って出てきた言葉のように痛いほど伝わってきます。 そんな頬子が見つけた、"愛してるってなに?"の答え、是非一読して見出してみてください。
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nyae
2020/06/29
図書館から始まり、宇宙へ広がるSFラブコメ
表紙買いしました。 学校の図書館で人体図鑑や保健教育の書籍をながめて性的欲求を満たすというちょっと変わった少年が主人公で、ある日唐突に目の前に現れた少女に「私と生殖してほしい」と頼まれるという急展開から始まる物語です。 性欲が服着ているような中学生からすれば願ってもないラッキー?かも知れませんが、その正体は人間の姿を借りた世にも恐ろしい蜘蛛の妖怪のような、危険生物であることが一目瞭然。さあどうする少年? ここまでは怪異と少年のラブコメなのかなという気持ちで読んでいるんですが、話が進むにつれ、宇宙を巻き込む壮大な背景があることがわかるのです。 そこはこの作者ならではの発想と展開なのかもですが、私はあさりよしとお先生の漫画をあまり読んだことがないので1回目は正直頭がついていかなかった。 でも気になるところを何回か読み直していくうちに、実は散りばめられた伏線を見事に回収している事がわかります。 そして、宇宙規模に広がった物語は、主人公の少年が忘れかけていたとある出来事が起因していることがわかり、とてもきれいに終わります。こんなかたちでSFとラブコメが合体している漫画ははじめて読みました。
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