プリンセス・プリンセス
転校先の男子高はなぜか大歓迎ムード。河野亨は知らなかった。その学校には「姫」という制度があって、選ばれた者たちは男ばかりの生活の潤いとなるために、イベントのたびに女装するということを……。そしてその白羽の矢が自分にたてられるなんて……。つだみきよのハイスクール・グラフィティ!
あさがおと加瀬さん。
隣のクラスの加瀬(かせ)さんは、陸上部のエースで美人の女の子。内気な緑化委員の山田(やまだ)は、彼女が世話しているアサガオの前で加瀬さんに声を掛けられて!?ピュア百合アンソロジー「ひらり、」から生まれたコミックス第1弾。「未満れんあい」「ツインバード」の高嶋ひろみ先生が描く、ピュアピュアでドキドキのGIRL’SLOVEストーリー!
カラスヤサトシの日本びっくりカレー
読むとカレーが食べたくなる!裏メニューの激辛カレーにのたうち回ったり、ボケ防止のお話を薬学博士から伺ったり……。うまいはもちろん、個性的なカレーのお店やカレーにまつわる話を、カレー大好きなカラスヤサトシがご紹介。
不条理雑貨店UNREAL
海岸沿いにある怪しげな雑貨店。その不思議な店では、人の「想い」を売っているという。店にひきつけられるようにやってきて雑貨を購入し、不思議な運命を辿る客たちを、店主は冷たい眼差しで見つめる――。片山愁が描く、デイドリーム・ファンタジー!!
悩める弁護士の華麗なる助手
駆け出しの熱血弁護士・エルンは、入居するアパルトマンの大家の養女・ネリーからの相談を受け、指名手配犯と思しき男を調査することに。そんな中、人気劇団の看板女優・オーキッドが目の前に現れ、なぜか調査に協力してくれる。不思議な魅力に心を奪われるエルンだったが、なんと“彼女”は長い間連絡が途絶えていた寄宿学校時代の悪友・ユーグだった……!? 異色のコンビが事件を解き明かす、ロマンス(?)事件簿!!
奸臣スムバト
「寝返るぞ、モンゴルに」。――時は13世紀半ば。ユーラシア大陸に広大な領域を広げるモンゴル帝国は、ジョージア王国を飲み込もうとしていた。美貌の女王はその侵略に為す術もなく、王国内の各地の領主たちは王家を見限りモンゴルへと寝返って行く。スィウニク領主オルベリアン家もそのひとつ。だが、田舎貴族オルベリアン家には秘密があって……!? 兄エリクムとともにモンゴルの天幕へと出向いて行くスムバトは、心中にある野望を抱いていた――!? 雑誌掲載時から大幅改稿!! 稀代の物語師・トマトスープがおくる大注目の最新作!! オルベリアン家のスムバトが自分は何者なのかを探り生きた道を描く叙事詩、待望の第1巻!!
少年よ耽美を描け~BOYS BE TAMBITIOUS~
新葉芹18歳―――。容姿端麗眉目秀麗。泣かせた女は数知れず。そんな彼が、BLにハマり腐女子化した彼女に振られてしまったからさあタイヘン!!自分よりも大事だという「BL」とは何なんだ!?彼女を見返すため友人達を巻き込んで新葉はBLマンガを描き始めるが……!?
歴史に詳しくなくても楽しめる、心温まる人情グルメマンガです。 江戸後期、文化文政の時代を舞台にした料理人の娘である「ふく」が主人公の物語。母親を亡くして家のことも父の手伝いも率先してこなす健気な偉い子です。彼女が最も興味を示すのは料理。料理本を読み漁って読み書きを覚えてしまったほど、料理にのめりこんで育ちました。 元々は殿様にも仕えて料理を作っていて、 ″お殿様でも棒手振りでも うまいうまいと毎日笑って飯が食えりゃァ それが一番幸せよ たった4文の串にだってそんな力はあるのさ″ という尊敬できる父親と何年も休みなく働いて、遂に念願の料理店を居抜きで開業したものの、宣伝が足りず閑古鳥が鳴き父親は急逝。 ふくは残った借金のカタとして、料理茶屋という名目で女の子たちが男性を接待する店で働かされることになっていきます。 なかなか逆境の多い人生ですが、父親譲りの技術と人を喜ばせたいという想いで料理を作れるふくが、さまざまな人の心を動かす料理を作っていくさまにはカタルシスがあります。始めは偏屈だった人も、ふくの作ったものを頬張った瞬間にそれまでにない表情を見せるのが痛快です。 巻末の参考文献の多さからも解るように、江戸の風俗や食文化を丹念に研究して描いているのが伝わってきます。実際に現代でも手に入る食材を使った料理の数々は、シズル感が強くて幕間ではレシピもマンガで描かれているので実際に作って食べてみたくなります。口の中でしゅわしゅわ溶けると評される霰豆腐など、いいですね。 また、一方で人間ドラマとしての魅力も大きい作品です。食べることは生きること。人が食をきっかけに生きる力を得るシーンもたくさん描かれていて、読んでいるだけでも胸が一杯になります。五話のエピソードなど、特に好きです。 タイトル通り、読むと福を得られた気分になれる作品です。時代的には女性が料理人をやるのには数々の困難があると思いますが、すべて乗り越えていってたくさんの人をますます笑顔にしていく料理を作っていくさまを見続けたいです。