9で割れ!!―昭和銀行田園支店
昭和33年4月、高校を卒業して昭和銀行に入行した矢口(高橋)は、銀行は閉店した後こそが戦場であることに衝撃を受ける。伝票の集計結果と現金残高が一致しなければ、一致するまでやり直すのはもちろんのこと、現金の過不足ともなれば、一円単位で原因を究明するのは当然であった。そして、同僚の当直中に起こった悲劇や、テレビ時代の到来を機に始まったテレビ積立てなど、矢口高雄本人が、高校卒業後から30歳でマンガ家としてデビューするまでの12年間の銀行員生活をふり返りながら描く、自伝的エッセイ漫画!
はじまらない結婚(単行本版)
【単話版1~12話までを収録】「夫さん、浮気してますよ」――結婚式当日に新婦・陽(よう)が目にしたのは、バスローブ姿の幼馴染・星(あかり)と、その横でいそいそとベルトを締める夫・木(もく)の姿だった――。予期せぬ妊娠、能天気な夫、陰湿な女友達……どうして私ばかりこんなに苦しまなきゃいけないの?けれど、決断しなくてはならない。これは私の人生だから――。
15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話(合本版)
【オリジナル特典漫画5ページ付き!単話版1~10話までを収録】2011年3月11日。日本中が大混乱に陥った東日本大震災でたった15歳の少年は家族・親戚全てを失った…。中学生にして天涯孤独の身になった少年は、故郷を捨てて上京することを決意する。そして東京で少年が出会ったのはまさかのホームレス!? SNSで超話題!!「あぶくま君」の波瀾万丈な震災後の生活を描いたTwitter漫画がついに連載にー! 収録話:「1話 夢じゃない」「2話 新しい一歩」「3話 住めば都」「4話 ここにいるべきじゃない」「5話 甘えないで」「6話 予兆」「7話 ヒデ君とかえでちゃん」「8話 遠くに」「9話 ツンデレ社長」「10話 お前はクビだ」「あとがき」
9で割れ!!―昭和銀行田園支店
昭和33年4月、高校を卒業して昭和銀行に入行した矢口(高橋)は、銀行は閉店した後こそが戦場であることに衝撃を受ける。伝票の集計結果と現金残高が一致しなければ、一致するまでやり直すのはもちろんのこと、現金の過不足ともなれば、一円単位で原因を究明するのは当然であった。そして、同僚の当直中に起こった悲劇や、テレビ時代の到来を機に始まったテレビ積立てなど、矢口高雄本人が、高校卒業後から30歳でマンガ家としてデビューするまでの12年間の銀行員生活をふり返りながら描く、自伝的エッセイ漫画!
はじまらない結婚(単行本版)
【単話版1~12話までを収録】「夫さん、浮気してますよ」――結婚式当日に新婦・陽(よう)が目にしたのは、バスローブ姿の幼馴染・星(あかり)と、その横でいそいそとベルトを締める夫・木(もく)の姿だった――。予期せぬ妊娠、能天気な夫、陰湿な女友達……どうして私ばかりこんなに苦しまなきゃいけないの?けれど、決断しなくてはならない。これは私の人生だから――。
ツチノコと潮風(合本版)
【単話版1~10話までを収録。オリジナル特典漫画6ページ付き】「うちの姉と結婚してもらえませんか?」中四国地方の島・暮島にスーパーの店長として転勤してきた村田は、バイトの女子高生・合花から突然奇妙なお願いをされる。危ういシフト管理の中で、姉と会ってくれないならバイトを辞めると脅す合花。仕方なく自宅を訪ねてみると、そこは「ツチノコ博物館」だった!? 姉・月乃はどんな女性なのか、妹・合花の目的は何なのか、果たして村田の疑似婚活の行方は……。気鋭作家・河野別荘地の初連載作、ファン待望の単行本化!
悪いが俺は異世界転生させてもらう
世はまさに、<大・異世界転生時代>! 異世界転生・転移する準備、できてますか?実際問題、突然自分の身に降りかかったら……無双、できるのか~~~?独自の視点で流行りの異世界転生ものを分析する、新感覚☆異世界転生空想レポ、開幕!
釣りキチ三平の矢口高雄先生は漫画家になる前に銀行員をしていたとは聞いたことありましたが、その当時を詳細に描いた自伝漫画があったとは…!!すこぶる面白かったです。 1巻。まず恩師から推されて銀行員になるって矢口先生はむちゃくちゃ優秀な学生だったんだろうな〜!と思いました。下宿しながら働いていた新人時代は銀行とはなんぞやのエピソードが中心ですが、この頃は何もかも手作業で大変ですね。宿直していた行員が殺された話はいきなりサスペンスが始まったかと思うくらい描写が怖かった…! 2巻。当時でも24歳での結婚は早かったらしいですね。早婚だった理由が「味噌が嫌いだから」というのはジョークだと思いますが、どうして味噌嫌いになったかの話が印象的でした。こういうちょっとしたエピソードでも秋田県の風土を感じます。この頃にハマった鮎釣りもその後に描かれる作品に欠かせない経験ですね。 3巻。徐々に子供の頃の夢だった漫画家になることを再び意識し始めます。転勤先の同僚女性が都会的な人で刺激を受けたのと、彼女の実家が本屋でガロを読ませてもらったことが、矢口先生の人生を変えていきます。こんなに白土三平をリスペクトしていたとは知りませんでした。 4巻。ガロに持ち込みをして水木しげるや池上遼一に会ったエピソードがとても貴重でした。憧れの白土先生ではなかったけど水木先生に会えて褒めてもらえたことも一つの転機になっている気がします。上司に漫画を描いていることを咎められたことがきっかけで本腰を入れて夢を追うことにしたとありましたが、デビューして真っ先に届いたのがその上司からのファンレターだったのは泣けますね。しかし何より銀行を辞めて漫画家を目指すことを承諾した奥さんが偉い!!当時の矢口先生は30歳でお子さんが2人いますからね。自分が奥さんだったら反対してしまいそう…。 こうして見ると30歳まで地元にいたことが矢口先生の作家性に繋がっているので、遅咲きのデビューではあったけど回り道ではなかったんじゃないかと思いました。希望していた本店勤務ができなかったけどその反動で趣味を充実させたし、人生って何がどうなるか分からないという面白みを教えてくれる素晴らしい作品でした。