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それは不気味な、まるで地獄の底から聞こえてくるような笛の音とともに現われる灰色の馬車……。昔話に語られた灰色の馬車の歴史が現代に受け継がれ、週1度金曜に不良少年を狩り集める灰色馬車と呼ばれるワゴン車があった。そうして集められた不良たちが連れられて行くのは、非行少年艦『海の檻』――それは収容人員300人、出航時の3分の1は訓練と体罰により、その命を海の底へ沈めるという海上の少年院だった!!
それは不気味な、まるで地獄の底から聞こえてくるような笛の音とともに現われる灰色の馬車……。昔話に語られた灰色の馬車の歴史が現代に受け継がれ、週1度金曜に不良少年を狩り集める灰色馬車と呼ばれるワゴン車があった。そうして集められた不良たちが連れられて行くのは、非行少年艦『海の檻』――それは収容人員300人、出航時の3分の1は訓練と体罰により、その命を海の底へ沈めるという海上の少年院だった!!
『W7(ワイルド7)』 の望月三起也先生の作品。 望月先生の作品は全て読んでいますが、この 『四つ葉のマック』 は望月先生らしさをかき集めた、これまでの集大成のように思えます。 舞台設定から飛びぬけた発想を見せつける望月ワールド。極限状態の人間の心理、マニアが喜ぶような銃火器の数々、そして愛すべき登場人物達。 主人公のマックは当然ながら、本当に魅力のあるキャラクター揃いのこの作品。 その他の作品とは違い、途中で消えてしまうキャラはとても少ないと思います。その分、読み手次第で主人公ですら代わるかも? ワイルド7の飛場ちゃんのように、女の子ですら惚れこむような""悪""なキャラクターたちが繰り広げるバトル・ロワイヤル。 ただ同じ牢に入れられただけのルームメイト(?)から、命を預けられる親友へと成長していく。彼らの命がけの友情は必見です。 望月先生の作品を読んだことのある方はもちろん、まだ読んだことのない方にもオススメします。