大好きです。バイブルです。ありがとうございます。絵力が凄すぎるよ…
あまりにも画力高すぎて…ま、漫画…⁉ 神絵師のイラスト集を見ているような気分です。 ヒェー…!!このクオリティでいくんすか…!? 台詞まわしや演出も格好良くて、これからも楽しみです!
ヒロインがほぼ男?? やっぱり女の子っぽくないのはなあ…と思いつつも読んでみたんですが、見事にどハマリして全巻読んでしまいました…。かわいすぎだろ…… 久々に開かれた新境地。 「ボーイッシュ最高!!」 作者さんこれからも頑張って下さい!
タイトル見たら読みたくなりますよね ひたすら空手で戦う主人公、ゴツいイイ男です。 画力もすごく高くて良きです。 これからも頑張って下さい!
武蔵坊弁慶といってもパッとイメージするようなおっさんではありません。 かといってよくある現代風戦国イケメンキャラのようではなく、雄みが強くてかっこいいです。(好き) 絵がすごく上手いというわけではないのですが、この人の描くキャラは男かっこいいし、女の子はかわいい。 どこか懐かしいのに新しい感じもして、妙な安心感。 僕はとても好きです。優しい人なんだろうな。作者さんの人柄が良く出てるような気がします。 これからも頑張って下さい!
変さのちりばめ方とか。変さが平常だから、その日常さでもさらに変なことの強調
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1277515/(JP)hoshinosan.pdf ここで読めます
とてもよくむかついた
シーンの一つ一つに想像するネタがいっぱいあって面白い。もっとほかの作品読みたい
自分の口癖が当てはまるので気を付けようとして言葉使いがギクシャクする。 何で急にトンでもな方向に行くのかと思ったら。視点が斬新で面白かった
絶対に全人類読め!!!!!年齢性別問わず読んだほうがいいです。恋愛とかなんとかではなく人間としてどうあるべきかというお話なので。 主人公のはるかは気弱な女の子。いじめから助けてくれた男の子と付き合うことになり、毎日幸せ……のはずなのになんかおかしい。 恥ずかしがり屋な自分に合わせてくれてるのかな、ちょっと強引だけど守ってくれてるのかな、みたいなところからじわじわと、でも一気におかしなことになっていく。 デートDVという言葉、もはや知らない人はいないだろう。でも、私されてます!とか自分やってます!と名乗り出る人はなかなかいない。 最初はそんなつもりなかったのかもしれない、自分でも気づかないうちにやっているのかもしれない。だからこそ、相手をよく見て話し合って関係を深めていかなければならない。 恋人でも友人でも親子でも他人でも一緒。当たり前のこと。 当たり前のことだけどできなくなっちゃったりするからご親切に学校で教えてくれてんだろ!人を人とも思ってないやつと授業真面目に聞いてないやつはカスですね。
今日ちょうどタイムラインに流れてきたので読んだ。意外性もなにもない、予想通りの結末。でもこんな経験してる人多いんじゃないだろうか。 主人公は20代の女の子。幼い頃の初恋の相手をずっと想い続けている。 想い続けると言えばいいように聞こえるが、実際やってることはネットストーカー。フォローしたりDM送ったりするわけでもなくSNSをずっと監視している。 卒アルを眺めたり手紙を読んだりよかったあの頃に想いを馳せるのではなくて、今を知れてしまうのも残酷だなあと思う。 思い出になってくれなくて、身近に感じてしまって、自分の今が更新されなくなってしまう。 便利すぎて余白を塗りつぶしちゃうみたいな感じなのかなあ。 とは言え、前を向ける作品になっているのがよかった。
その土地の魅力を発信する漫画が好きです。 ご当地の美味しい食べ物や観光スポットを教えてくれるのもいいけど、あるあるとか自虐とか豆知識を教えてくれる作品が好き!方言喋る女の子がいたらもっと好き! 八十亀ちゃんかんさつにっきはまさに名古屋あるあると方言の可愛さを詰め込んだ漫画で素晴らしいです。 語尾がにゃんの女の子はあざとすぎるしあり得ないけど名古屋弁なら合法的ににゃあにゃあ言わせられるんですね……八十亀ちゃんの猫っぽい見た目、奔放な性格が相まって名古屋弁がめちゃくちゃかわいい……!! 陣くんがやれやれ系じゃなくて八十亀ちゃんを全力で愛でてくれるのも素晴らしい。読者も同じ熱量で八十亀ちゃん可愛いね〜って思えるので。 名古屋の魅力というより八十亀ちゃんに魅了されてしまうんですが、読むとスガキヤが食べたくなるので観光ガイド的意味合いもちゃんと果たしていると思います!
※ネタバレを含むクチコミです。
これはどういう気持ちで読んだらいいんだ。 あゎ菜ちゃんはかわいくてかわいそうで、一緒にいたら気にかけちゃうけどイライラもしてしまいそう。あゎ菜ちゃんを見ていると自分の汚い感情がよく見えてくる気がする。でもあゎ菜ちゃんはかわいい。 かわいそうと思ってしまうけれど、それもこちら側のエゴである。あゎ菜ちゃんはできないことも多いけれど、自分を幸せにする方法を知っている。側から見てそれが「自分を幸せにする方法」には見えないけれど、本人が幸せなら幸せなのだ。あゎ菜ちゃんの方法では幸せになれない自分のほうがよっぽどかわいそうかもしれない。 あゎ菜ちゃんと話してみたい。自分にだけ心を開いてくれたりしないだろうか、と愚かな期待をしながら話しかけてみたい。
神様と天使と悪魔見てたら、サチが大きくなるまでは人類滅亡しないんじゃない?となんだか気が大きくなってきた。 クソガキに大人(というか天使と悪魔)が振り回される図は最高だし、不都合な展開は神様パワーで捻じ曲げられるからどこまでも気持ちいい。 基本的にはテンポよくひたすら笑って読めるけど、人間って悪いもんじゃないよなあ……ってあたたかい気持ちにさせてくれる瞬間もある。 毎回毎回あたたかかったら押しつけがましいけど、たまにだからいい。たまにいいことあるから人生って楽しいし、たまにいいやつがいるから人間っていいんだよ!って神様に教えてあげたくなる。 自分が生きてる間くらいは人類存続してほしいから、サチにはたまーにいいことするクソガキでいてもらいたい。たまにでいいよ。
健全なままで終わるからいいんですよね。というか、最初から最後まで健全な漫画なのでそんな展開になるわけはないんですが。 新種のうさぎを探していたら、バニーガールかうさぎか悩ましい生き物に出会った。それだけのお話です。でも、うさぎだと思って捕まえたり触ったりしてバニーガールだったら大変だし、バニーガールだと思って話しかけてうさぎだったら大変だし、そういうことです。 どっちかわかんないラインのそれはコミカルで可愛らしくもあるけどなんかよからぬことを考えちゃう感じもあり……そのラインをちゃんと面白くてポップの範疇におさめているのがさすがだなあと思います。 バニーガールかうさぎか、ただそれだけの健全な作品です。
絵が上手くて引き込まれる! さらっと綺麗なんだけど重厚感と湿度があって、日本の怪異と相性がとてもいい! 学級崩壊したクラスの担任になった呑野まりえ先生。言うことをきかない生徒の指導に奮闘する中で、奇妙な現象に遭遇し……というお話。 ホラー要素も教育的要素も中途半端にならずに展開していくし、細かい違和感も全部回収されていて面白いし気持ちいい作品。 呑野先生のこともクラスのクソガキたちのことももっと知りたい、連載になってほしい! 小学校とホラーってどうしてこんなに相性がいいんでしょう。子どもの無邪気さ残酷さやノスタルジーがそうさせるんでしょうか。
女の子の体を性的な目で見るのはまあいいとしても値踏みするような発言をしちゃうのはよくないですねこのクソガキと思っていたら、男の子もエロい目で見られいましためでたしめでたし。というお話。 池沢くんも江口さんもちゃんとエロく描かれているし、池沢くんのほうが顔を赤らめて純情な反応をするのがとてもよい。解釈一致。 純愛かどうかはわかんないけど、仲良いのにエロい目で見る以外のアクションを起こさないのが初々しくもあり現代的でもある気がする。 なんかこの2人は発展しないでほしいし、同窓会で綺麗になった彼氏持ちの江口さんを見て落ち込む池沢くんを見たい。後悔してほしい。
連載で読ませてほしい!オタサーの姫同士ドロドロ争うんじゃなくて、バチバチ熱く爽やかに戦うのよすぎる。 メインヒロインの小田澤姫のビジュアルがとてもちょうどいい。完璧な美少女として描かれてないのがわかる。でも歯がギザギザでちゃんと心を掴みにきてるんだよなあ……ギザ歯いいんだよなあ……。 性格がいいわけでもないけど悪いわけでもないから負けを早い段階で負けを認めてるのもいい。人間味があっていい。 毎回打ちのめされるけどなんやかんや諦めない小田澤が見たいのでぜひとも連載してください。最終的に女だらけの部になってください。
こんな子いたら頭おかしなるで
小学校のクラスの中という小さい社会におけるじっとりとした闇を描き出している。一方、終わり方で良い未来を感じさせてくれた。単純に暗い内容の作品ではなくって良かった。
コミックDAYS、FRIDAYデジタル連載第1部完。単行本は3巻から電子。まずは4巻発売祈る。第2部始まる予定は今のところないらしい。寂しすぎて涙。物語は昭和後期で止まってしまう。バブル景気を知らない世代なので是非、ウラ社会から近代史を学べる作品なので、是非続編を期待したい。
興味深いですね。ギャンブルの描写はどれくらいリアルなんでしょうか?
『テヅコミ』にも『メトロポリス』の二次創作を寄稿していたマチュー・バブレ氏が2016年に出版したディストピアSFです。先月に邦訳版が発売され、その電子版もこの度配信され始めました。 太陽が超新星爆発を観測しようとする青年からスタートするプロローグ。そこから100万年後のお話としてストーリーが始まるスケールの壮大さにまず惹かれます。 広大無辺の宇宙空間における、ちっぽけな人間にとってはあまりにも巨大すぎる現象も含めて、美しいヴィジュアルで物語られていきます。 バンドデシネらしい緻密な画風で、ほとんどのコマが背景までみっちり描き込まれているので物語への没入感を強く高めてくれます。コロニーの中の小さなユニットでの生活が見てとれるような描写など、好きです。 「音楽は? 文学 芸術…学問は? それは無から心の奥底から立ち現れる恩寵の輝き 人間は消費のみの存在ではない」 といったセリフに見て取れる言葉選びも好きです。 とある衝撃的なシーンと、そこで爆発する感情には大きく心を動かされました。どんな遥かな未来となりテクノロジーが進歩しようとも、人の人たる所以ら変わらないのはSFらしいテーゼを感じられるところです。 反物質、ホモ・ステラリス、アニマロイドなどさまざまなSF的単語が飛び交いながら、ドラスティックに進んでいくドラマに、気付くと夢中になってページを捲っていました。 ハードで骨太なSFを楽しみたい方にお薦めです。
小骨トモさんの2冊目となる短編集です。 それぞれ発表時に話題になった「リカ先輩の夢をみる」、「それでも天使のままで」、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」の短編3作に加え、今回の単行本で先行収録となる「先生のクモのイト」の4篇が収められています。 「先生のクモのイト」は、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」に連なる作品となっています。 全体的な読み味としては、1作目の『神様お願い』と同様です。表紙絵のようにベースの絵柄は丸っこくてかわいらしいのに対して、剥き出しの″人間″が顕にされる中身の鋭利さたるや。 最初の「リカ先輩の夢を見る」からして、精神的に余裕があるときでないと食らいすぎるので読む時分とコンディションは選びたい作品です。果てしなく深い共感と、そこに隣接する絶望的な感情。読みながら魂が汗をかき血涙を零します。 1篇だけでも抉られるのに、1冊を通読したときの痛痒感といったら。 心の瘡蓋をガシガシと剥ぎ取られ、傷口をグリグリと穿られるような、そしてそれが痛みだけではなく何か他の感情をも催してくるような。 同じ経験をした訳ではないのに、どこか記憶の奥底にある罪悪感を喚起され撫ぜられるような部分もあります。 鋭敏なセンスが昏い輝きをもって溢れている短編集で、ダウナーな気分に浸りたい方やそうした作品が好きな方にお薦めです。
現在ラスベガスで世界最大のポーカー大会であるWorld Series of Poker(WSOP)が開催中です。毎年開かれているこの大会ですが、昨今は世界的なポーカー人気も高まっておりメインイベントの参加者も年々増加し、優勝賞金は今のレートだとおよそ16億円にもなります。 かくいう私もポーカーは好きで国内最大の大会でも好成績を残しており、その内WSOPにも挑戦しに行きたいと思っています。 そんなわけで、今までに描かれたポーカーマンガはほぼすべてチェックしており、新しいポーカーマンガが出たと知って喜び勇んで1話から楽しみに読んでいました。 山本神話さんは、前作の『グレイテストアンダードッグ』にもボクシングマンガでありながら数話にわたるテキサスホールデム回があり、またそれが面白かったので、今回新たにポーカーマンガを描くと聞いてとても納得感がありました。 何しろ、山本神話さんの描くキャラには色気があり、カッコいいし、美しいし、かわいいのです。鉄火場でのアツい駆け引きを描く際にも、クールなキャラたちが興奮を高めてくれます。 ポーカーはルールを知らなくても一瞬で覚えられる上に世界共通なのが長所で麻雀と違うところですが、本作もルールは解らなくてもまったく問題ないように作られています。 極端に言えば、ポーカーの駆け引きは「嘘」か「本当」かの二択。その緊張溢れるドキドキ感を読んでいてたっぷり味わえます。 解りやすく描かれているが故に、玄人からするとプレイラインなどは物足りなく感じる部分もあるかもしれませんが、それは現役の医師が医療マンガを読んで重箱のすみをつつくようなもので、大半の読者には問題ないでしょう。 個人的には、こうした作品がどんどん増えて行って、ポーカー文化が隆盛していくことで玄人も満足できる麻雀マンガにおける『ノーマーク爆牌党』のような作品もいずれ出てくることを期待しています。 この作品でポーカーに興味を持って始めてみようという方もきっといると思いますので、将来そういう方と楽しく卓を囲めたら良いなと思います。 なお、この作品に登場するCasino Live Tokyoは実在するお店で私も行ったことがあり、手軽に聖地巡礼もできるようになっています。興味があれば足を運んでみるのも良いでしょう。
先日新たに「比嘉姉妹」としてカドコミでの連載も始まった『ぼぎわんが、来る』に端を発し映画化もされた「比嘉姉妹シリーズ」の澤村伊智さんによる小説を原作として、『十五魔女の最後の旅』や『レインコートキッズ』、また『宇宙よりも遠い場所』のコミカライズも担当した宵町めめさんが漫画を担当する作品です。 本作は、面白ければ何でもありのエンタメWebマガジン「アウターQ」でライターとして活動する駆け出しライターの湾澤陸男(わんざわりくお)が主人公。「新人ライターが食わず嫌いを克服する」シリーズを書き始めて3ヶ月経った彼が、新たにさまざまなネタを追っていく物語です。 私は原作は未読なのですが、あらゆることをテーマにすることができるこの設定がまず良いなと思いました。これが探偵などであれば、行く先々で事件が起きる体質が必要になります。しかし、Webライターなら自らさまざまなところに能動的に飛び込んでいける、しかもネタのためにどんな場所にでも行く必然性もある。如何ようにでもお話を膨らませることができて、各エピソードごとに違った味わいを生みながら楽しませることも可能で何とも美味しいなと。 Case.1の「笑う露死獣」では、都市伝説の正体に迫っていくことになるのですが、暗号を次々と解読していって真相に迫っていく展開にワクワクしました。読者も解読に挑戦できるようになっているのが面白いです。また、明かされる真実にも心動かされました。 そうかと思えば、Case.2の「歌うハンバーガー」ではまた違ったテイストで魅せてくれます。ナイフとフォークで食べる大きくて美味しいハンバーガーが食べたくなりました。綾辻行人さんにも絶賛されたホラーエンターテインメントの名手としての魅力が、本作にも溢れています。 一見カタギに見えないものの中身はとても良い人な編集長の八坂さんや、先輩ライターで顔も性格も良いものの会話においては指示代名詞連発でちょっと残念さを醸し出す井手さんなど脇を固めるキャラたちも魅力的です。陸男を初め、宵町めめさんのかわいくも少し影が見え隠れする画風とも絶妙にマッチしていると感じます。 個人的に特筆すべきはCase.3の「飛ぶストーカーと叫ぶアイドル」に登場する篠原亞叉梨さん。良き黒髪ロングストレートキャラです。ファンのことを「衆生」と呼称し、浄化・昇天させ極楽浄土へ送る仏教系アイドルグループ「ぱ☆GO!陀」、推せます。金剛杵型のペンライトとか振りたいですね。 今後もバラエティ豊かな調査対象に、いろいろな感情の揺さぶられ方をしそうで楽しみです。ホラー、ミステリー、オカルトなどが好きな方にお薦めです。
最初は中学生男子たちの肝試し。 その次は少女の授業参観。 暇を持て余したニートや、就活が終わった大学生など1話1話は独立していてありふれた日常から始まる、オムニバス形式で描かれた作品です。しかし、その日常はある瞬間から一変していきます。 すべてのお話に共通するのは、謎の存在「N」。バラバラの物語が、「N」に収斂していきます。 第1話「A」 第2話「B」 第3話「C」 と、アルファベット順に進行しながら、 第5話「E」 の次が 第7話「G」(7とGは鏡文字、目次でもこの部分だけ反転) で、その次が 第6話「F」 という構成で、その最後には 【第14話「N」まであと7話】 という死へのカウントダウンのような予告。 更には、単行本の最後に入っているおまけの部分も背筋が凍るようなものです。こうした演出も含めて、非常に良いミステリーホラーとなっています。 罪を犯したり禁忌に触れたりする瞬間の、胸の鼓動が早まり冷や汗をかくような心地が的確に描かれており、にことがめさんの作画も話に非常にマッチしていると感じます。 果たして、Nとは何なのか。 14話で一体何が起こるのか。 急激に夏感が出てきた最近ですが、こちらで涼を取ってみてはいかがでしょうか。
私がありまさんを認識したのは、Twitterで公開されていたこの本のChapter1 第1話にある 「アメリカで事故ってハッピーバースデーを歌ったうちの母」 でした。 アメリカのスーパーの駐車場でバックしていたら、ショートカットしようとしたおじさんと衝突してしまい烈火の如く怒鳴り散らされたものの、「It′s my birthday」というフレーズを聴き取った筆者の母君が店員さんたちと一緒にバースデーソングを歌うと途端に機嫌が良くなり謝ってくれたというほっこりエピソードです。 本書は、そんな素敵な母君様の心温まるエピソードや人生を生きる上で大切にしたいことが詰まった1冊です。 夫の仕事の都合で行った慣れないアメリカで、言葉が解らないときにどうやって英語を覚えていったのか。 介護でしんどくなってしまったときにどう対処したのか。 子どもが元気がなくて学校を休んだときにはどうしたか。 さまざまな、身近にあるシチュエーションで輝く母君の言動に読んでいて心が解れ前向きになっていきます。 バイクの免許を取ったりフルマラソンを走ったり、いくつになっても新しいことに挑戦し続ける気概や、実家での本格的な擬似縁日開催を全力で楽しむ様子を見ていると「人生の達人」と呼ぶのが相応しい気がします。 私もどちらかというと全力で物事を楽しむ方で、そこに一緒になって楽しんでくれる人が集まってくれることが多くて感謝しきりなのですが、母君様には似た気質を感じて共感します。 他方で、 「好きなものをちゃんと持っておく」 「自分の人生を生きなきゃ」 「そもそも人に謝罪と感謝を求めてはなりません」 といった言葉は、心に留め置いて大事にしておきたいものです。 ありまさんが母君様の言葉や存在によってどれだけ助けられ感謝しているかも伝わってくる内容でした。 心を前向きに持っていきたい方にお薦めです。これを読んで、人生を大安にしていきましょう。
推しを推す。 それは、人の営みの中でもとりわけ尊いものです。しかし、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。その行為や付随する感情も、行き過ぎてしまうとむしろマイナスに働いてしまうことが往々にしてあります。 本作は、新米声優・土岐野カエデ(23)を推す会社員・美花(26)の推し活の物語です。 初めてアニメで主役を得たことで、露出が増えファンも増えていくフェーズにあるカエデ。しかし、そうなると必然的にアンチの声も目立ってきます。 本作ではSNSや配信コメント、現場などにおけるアンチの描写がかなりしっかりと描かれており、非常にリアルです。美花は大好きなカエデの活動に支障が出ないよう推し活の延長線上として、そうしたアンチに対する″駆除″活動を行っていきます。ファンは原義を辿ればfunではなくfanatic。光と闇は紙一重です。 ただ正直、美花の行為自体はやり過ぎであるとしても、そこで生じるモヤモヤとした気持ちには誰かや何かを強く推した経験がある人なら大なり小なり共感できるのではないでしょうか。 また、美花のそうした行為が生じている原因のひとつに会社のブラックさがあるのは現代社会の暗部だなと感じます。他の人より仕事が早いと待遇は変わらないのに労働量が多くなるので、生産性を下げることが最適解となる矛盾。昼休みまるまる使っても愚痴を言い足りない部長。そこで溜めたストレスが、推し活での快楽をより大きいものにして依存性を高めてしまう。 そんな美花の愚痴を嫌な顔ひとつせずに聞いてくれて、推し活の応援もしてくれて、抽選にも付き合ってくれる友人のゆずちゃんのような存在は大事にすべきです。主人公が幸せになるのは難しいかもしれませんが、ゆずちゃんには幸せになって欲しい……。 推す熱量の軽さの割に美味しいポジションを確保していてモヤっとするまりんちゃんや、同担で戦友感のある蘭之介さんなど、味のあるサブキャラクターも豊富で今後も楽しみです。 推しは推しても害悪にはなるな、という反面教師的な役割を担ってくれる作品です。
『凛子ちゃんとひもすがら』の七瀬八さんが、2024年3月にwebアクションで公開した読切短編です。 田舎でアイドルを目指す翼と、彼女に幼馴染のころから特別な強い感情を持つ美雨のふたりを描いた物語です。 かわいいかわいい翼と一緒にいられることが何よりの幸せである美雨ですが、あることをきっかけにそれが崩れていきふたりの関係性にも変化の時が訪れていきます。 何より、『凛子ちゃんとひもすがら』のクチコミでも書きましたが七瀬八さんの絵が素敵で、まずヴィジュアルで引き込まれます。 そして、凛子ちゃんと同じく美雨も黒髪ロングストレート。艶やかな流れる髪の描き方には同じ嗜好の匂いを感じます。好きです。 他所での読切「星屑の子どもたち」でも感じましたが、七瀬八さんは構成力が高くセンシティブな部分を過不足なくお話に込めるのが上手なため、短編も非常に上質です。 出だしから、不穏で危うい結末を予期させる彼女たちがどういった運命を辿るのか。ぜひ読んで、感じてみて欲しい短編です。 女の子同士の関係性の物語が好きな人には特にお薦めです。
和菓子、好きですか? 私はケーキなどの洋菓子も好きですが、和菓子には和菓子の魅力がありますよね。これを書いている今日も、どら焼きを食べました。あんこは体に良い成分がたっぷりなのも嬉しいところです。 本作は、和菓子職人となり将来は自分のお店を持つことを夢見ていた24歳の小百合の物語。彼女は、異世界にもうひとりの「聖女」と共にイレギュラーで同時召喚されてしまい、一生をそこで暮らしていくことに。公爵家のセリウス・ラティオールに助けられながら、新たな世界での新生活を始めていきます。 一般的な中世RPG風の世界観ですが、魔物の血によって汚染された地には作物ができず世界的に食糧難になっているというのが本作の特徴です。 そんな状況下で、小百合は厳しい祖父に受けた教えを胸に、家名に恥じないよう自分にできることをなしていこうとします。小百合が基本的に素直で優しくて努力家という好感度の高い主人公で、推せます。 「異世界×和菓子」と聞いたら「1話から和菓子を作って異世界の人が気に入り感動〜」的なストーリーを想像しそうですが、本作ではそのような事情もあり、まずは元の世界での和菓子の材料に相当するものを探すところから始めていきます。そうした、地に足がついている丁寧な作劇に魅力を感じます。 食うに困っている民衆が多くいる世界で、甘い和菓子を頬張って幸せを噛み締める子供や老婆の姿には心が温まります。美味しいものをお腹いっぱい食べられるというのは、当たり前ではなく感謝すべき大いなる幸福なんですよね。 そして、本作のもうひとつの軸が、小百合とセリウスの関係です。こちらも一足飛びで男女の仲になるわけではなく、セリウスが自分にとって異性と関係を築く上で致命的であると思っていたポイントが、小百合にだけは当てはまらず特別な存在であることが解っていくなど少しずつ段階を経ていきます。 柔らかで優しいコミュニケーションを通して徐々に仲が深まっていく様子が何とも言えず微笑ましく、応援したい気持ちにさせられます。 大きな物語としては、クセのあるもうひとりの「聖女」の動向やおまけ扱いであった小百合に秘められたものなどもあり、お話の引きとなっています。 カバー下もとてもかわいく、和菓子好きとしては応援したくなる作品です。
夢枕獏さんによる戯曲「楊貴妃の晩餐」に叶松谷さんが器を作り天野喜孝さんがイラストを添えた豪華なコラボレーションを原案として、『きみを死なせないための物語』にも協力されていた中澤泉汰さんが精妙な絵でコミカライズを果たした作品です。 「あなたの四神はどこから?」 という話題が一時期流行っていましたが(私は『幽☆遊☆白書』です)、本作はやがて王の妃となり楊貴妃と呼ばれる楊玉環(ようぎょくかん)が朱雀・玄武・白虎・青龍の四頭の聖なる獣たちが人間となった姿と関係していく物語です。 何しろ世界三大美女である楊貴妃が主人公。となれば、マンガ化するにあたってはその美しさをヴィジュアルで表現する必要があります。その点で、中澤泉汰さんが見事に楊貴妃の美しさを絵で表現していることは単行本の表紙からも一目瞭然でしょう。着飾っている姿はもちろんですが、ひとりになって弛緩した瞬間の髪を結っている所作なども非常に艶やかで美しいです。 また、楊貴妃のみならず物語の主軸である四神が人へとなった姿もまた麗しく、複数人の美形男子と運命性を感じさせる関係を連ねていくのは少女マンガとしてとても強い部分です。 彼らがどんな人物となっているのかは読み進めていくと解りますが、歴史的には非常に著名な人物たちの競演となるので、ある種『Fate』シリーズ的な楽しみもあります。 幼くして本当の両親を喪ってしまった上に、自由意志を持てず命じられるがままで、常に男たちの欲望に晒される玉環の運命は過酷なものですが、それ故に引き立つものもあります。今を生きる人にも共感されるところは多分にあるのではないでしょうか。 戦後すぐに生まれ伝奇的な作品を得意とする夢枕獏さんの傑出した想像力が生み出す魅力は、今読んでも損なわれません。 中華ファンタジーが好きな方、美麗な絵で描かれる恋愛譚が読みたい方、複数の美形が登場する作品に興味がある方に強くお薦めします。 余談ですが、スペシャルサンクスの中に菅野文さんのお名前があったことに「おお!」となりました。
ドロドロしたのを久しぶりに読んだら、面白かった。 両親を火事でなくしたミサトちやんを、引き取った家の人達が癖のある人たちで謎だらけです。 あんな家に、ずっと住むなんて苦しすぎます。。 2巻の最後はまた驚きだったけれども、ミサトちゃんが家を出て、女優への道を進んで自分の出生の秘密だったり、何故火事で両親が亡くなったのとか色々謎が解明されていくんだろうなと思う。 ミサトちゃんが這い上がってきた時からの復讐劇がどうなっていくのか、誰にどう復讐していくのか、読み応えありそうな作品です。
アシガール読んだことなかったけど、続編だったのですね。普通に面白く楽しく読めました。 前のお話を読んだらより楽しめるのかなとも思いました。 晴貴が、まぁイケメンだし優しいし、病気の身体を押して、守りに来てくれるしあれは好きになってしまうと思う。笑 主人公の月は江戸にタイムスリップしても、馴染んじゃってるし可愛いし、芯通っててかっこ良かったな〜 続きがまた楽しみになったから、これを機に森本先生の他の作品も読んでみようかな。
漫画家のジョージ。漫画をパクってしまい、ばらされたくなければ結婚してと、元編集者の日歌(この名前好き)に脅されてしたくない結婚生活を始めるストーリー。 家を購入したり(ワクワク楽しんでるのが面白かった。理想追求しすぎて予算オーバー。)コドモの話が出てきたり、なんだろう、嫌々なはずなのに、本能のまま行動しているし、結局お互い好きなんじゃん?可愛らしいなぁ〜って。 頭で考えず動くってこう言うこと?なのかな。笑
史絵莉ちゃんの闇、母親から離れられない苦しさも、母親も子供から離れられなくて本当は苦しい胸の内もまだ経験してないけど、分かる気がする。 心の空虚感を自分自身で埋められた時に、親から本当の意味で自立をして、自分の人生を始めることが出来るのか。なんて事を思った。 決して、母親が嫌いになった訳じゃないんだよね。 史絵莉ちゃんも大輝くんも、自分の人生から、逃げずに向き合って偉いなと最後は、心打たれました。
お父さんに、天藍(てんらん)と言う名の小3の男の子と1ヶ月一緒に住んでくれと言われた娘の誠。 天藍くん、小学生で影のある男の子だなぁ〜 そして誠と天藍の、会話が相性良さそうで読んでいて楽しい。 まだ小さい天藍くん、口調も考えも大人びてて(無理してる感もあるのか)小さな騎士の様でかっ こいいなと思ってしまうけど。。 この1ヶ月、何が起きて、何を感じて、どんな夏になるのだろう。 切なさ悲しさを抱えて見える天藍くんが楽しい日々で溢れると良いな。
あーでもないこーでもない話せる女子会トーク。 読んでるだけで楽しいし、もっと読みたかったなぁ〜 推しが結婚したことをキッカケに婚活を始める4人の女子達。 色んな人と出会い、経験をして最後に素敵な人に出会う。 話の内容はとても分かりやすかった。 自分にとってベストなタイミングがあるんだなぁと毎度毎度こう言った漫画を読む度に思う。 後藤さんは変わってるけど、本気で好きになった人は大事にしてくれそう。年齢重ねて味が出るタイプ。とか分析も楽しい。笑 タイトルのガラスの靴は割れてもはけるって、すごく勇気が出る言葉だ。
犬猫以外の動物をエキゾチックアニマルということを知った。そこで働く獣医師をエキゾ獣医と呼ぶ。 亀の甲羅が割れてしまった所にサランラップを使用したり、家庭にある物が意外に沢山使われているのも驚きでした。 私は、蜘蛛は絵だけでもちょっと苦手意識があったのでそこだけは申し訳ないと思いつつあまり詳しく読めずだったのですが、、 ミニ豚のあげ太郎くんのお話は、私達が安全に安心して食事をとることが出来ることは当たり前ではない、全て繋がっているんだな尊い命なんだ。と考えさせられました。 言葉が喋れない動物達の治療に対してどれだけの知識、想像力が必要となるのだろうか。。
二人とも真っ直ぐで、とてもピュアな恋愛模様を読むことができる。心が洗われるようでした。 響子ちゃんの職人らしい手を(自分ではあまりよく思っていない)温もりで包む進太郎くん。 最初の頃、響子ちゃんの一つ一つの行動に落ち込んだりしてる進太郎くんも、進太郎のためにオシャレする響子ちゃんも初々しくて可愛すぎる。そして癒される。。 ピュアすぎる二人のどこまでを読むことが出来るのか、やはり新キャラ出てくるらしいので楽しみに待っています。
自分の心に刺さった言葉多すぎました。 臨床心理士の新庄先生の元に来る様々な人たち。 皆が皆、ギリギリのところで心を保っていて、診断も、患者さん自身にかける言葉も当たり前ながら非常に難しいのだなと感じる。 患者さんとの距離感を詰めすぎても、自分が潰れてしまうし。。 一つ一つの話が非常に丁寧に作られているのを感じた。 苦しみがやってくると、何故何故こんな目にと思いがちだけど、新庄先生のこの先の為に今の苦しみがあるって言葉を思うと乗り越えられそうな気がしました。
非常に先の気になるお話です。 突如自分の目の前に、息子だと名乗る人物が現れて、DVの彼氏から一緒に逃げ出して、幸せになるためにどうしていくのか。。 そもそも、息子君はどうやって、未来から母である鳴海の元へ辿り着いたのか。。? ミステリアスな展開で、DV元彼氏も別れを突きつけられただけでは終わらなさそうな気がする。 鳴海の生い立ちを思うと、グッと心が締め付けられる。 この先二人の幸せを掴むための道のりを見届けたい。
悲惨な生い立ちからボクシングに生きる道を見い出した主人公・リクを描いた快作『リクドウ』の著者・松原先生が作画の本作。 前作『黒鉄のヴァルハリアン』もそうだが、とにかくアクションシーンの躍動感が魅力的な著者だけに、最初推理漫画との相性はどうなんだろうと思っていたが、これがなかなかどうして良かった。 シャーロック・ホームズという、この手の題材では誰もが知っているような探偵が出てくるところもわかりやすく魅力があって良い。 (イケメンだがクセがあるのもポイント) 主人公は、ホームズの子飼いとして働く浮浪児で、推理でパシッと解決するよりは、時に泥臭く走り回ったり、時に裏社会の人間に対して危険な役回りを押し付けられたりして、推理とバトルの融合が見事だった。 推理面は、どんな少ない情報からでも真実にたどりつくホームズの頭脳が際立ち、バトルシーンはスピード感あふれる展開が圧巻な本作。 ただのバトル漫画、ただの推理漫画だけでは物足りない方はぜひおすすめします。
ヤクザにお風呂で働かされるとなればアレを想像するが、安心してください、銭湯屋の話です。 父親の死と共に、実家に帰ってきた主人公みや子。 実家は銭湯屋。 しかし、そこには生前父親が残した多額の借金があって、ヤクザの蛇塚が取り立てにくる。 蛇塚は過去にみや子と会っており、並々ならぬ感情があるものだから銭湯の再建を手伝うという展開。 恋愛漫画というよりはラブコメで、特に主人公のポンコツ具合がいい感じで楽しめた。 溺愛系の部類なんだろうけど、なんというか絶妙に色気がないので、コメのほうが魅力的な作品です。 二人の関係もいいけど、どうやって銭湯再建するのかも気になる。
自分が何かと恵まれていないのは、何か大きな陰謀によるものではないか?という、ネットではびこる「陰謀論」がテーマの本作。 主人公は、いわゆる社会的に弱者の部類で、それでも自分にも特別な何か(人生大逆転できるようなものが)あるんじゃないかと日夜怪しいセミナーに通いながら過ごす。 そんな中、偶然出会った大学生の女性に恋してしまう。 関係を深めていくなかで、彼女につきまとうFACTという謎の組織の存在を知り、彼女を守るために接触。 そこは、陰謀論に染まった集団で、自分の境遇の悪さも、彼女と出会ったのも全てが大きな陰謀だったと諭され、気づくと彼もまたその思想に染まりはじめてしまう・・。という展開。 社会的な問題を扱う重そうな感じもあれば、コミカルなヌケ感もある。 現実を描いた漫画だから明らかに嘘っぽくも感じつつも、これ実はファンタジー漫画なのでは?と思うと真実のように感じてしまう。 ついつい、陰謀も本当のように感じてしまう。(ちょっと調べればわかるんですけどね) そんな感じで嘘か真実かわからないながら、自分なんかは読んでいたのでめちゃくちゃ楽しめた。 特に2巻。 主人公が上述した恋心を抱いている女性に、付け焼き刃的な稚拙な持論を展開し、一瞬で論破される様は読んでいてホント痛々しく、ゾクゾクした。 共感性羞恥をこれほど感じたシーンはないと思う。 4巻で最終巻らしいけど、どうオチをつけるか気になる。
タイトルどおり、主人公の星野くんが、書影の美少女田中さんの命令に従う。 星野くんも、別に拒否すればいいのだが、言いくるめられたり、謎にあらがえず田中さんの言うことを聞いてしまうのが基本の展開。 現作者が、男女二人組のお笑い芸人「パーパー」の男性のほうで、彼らのコントを見たことある人はわかると思うが、このコントの内容に近い感じをうけました。 つまり、女性側から無茶苦茶なことを言われても、なし崩し的に従ってしまうノリ。 セリフまわしとかも近い感じがして、彼らのコントが地味に好きだった人間としては、面白く読めました。 ただ、それで終わらず、田中さんがこの手の傲慢キャラにはない意外な設定で、家庭環境とか、文武両道じゃない具合とかがあり、それが中々予測不可能で良かった。 書影にもあるように、冒頭で泣いている理由も明らかになります。 最初は嫌な女性だなぁくらいな感想なのですが、最後まで読むと彼女の印象が変わるので是非最後まで読んでほしい作品です。 終わり方もすっきりしてますが、二人の関係は、、相変わらずなのかな。
小さい頃、色んな意味でトラウマを植え付けられた珍遊記。 当時、絵を見るのも怖くて、だけどドラゴンボールは読みたいから、珍遊記のページにはいかないよう恐る恐るめくっていたのも、今となっては良い思い出です。 本作というか、著者を語る上でもはや絵柄に触れないのは無理なのですが、とにかく子供がみたら泣き出すような絵の濃さ。 特に婆さんキャラのシワがえぐい。 下品な下ネタも満載で絵柄と相まって、初見の方は気分悪くなると思うんですが、、、 著者が、現在、子供向けの絵本作家としても活躍しているというから驚きしかない。 謎に時代を感じる。 さて、本作の内容だか、前作珍遊記の続編という立ち位置だが、前作をなぞりながら、その裏で起きていたことを描きながら始まる。 もう一つの怪作、漫遊記とも繋がっているので両方知っているとより面白いのだが、正直、何も知らなくても大丈夫だと思う。 著者の作品を知ってる人ならわかると思うが、ストーリーはあってないようなもので、とにかく勢いが魅力。 そこは本作も健在で十二分にある。 映画化もした作品だが、玄人受けとか言うつもりもないが、毒にも薬にもならない作品と異なり、モノづくりに携わる人間に、何らかのインパクトを残す作品なんだろうってことは理解できる一作です。
埼玉県民の私にとって赤羽(というか北区)は、半分埼玉の領土みたいなところがある。 埼玉県民の東京といえば池袋からで、赤羽とは埼京線(湘南新宿ラインも)で池袋の前に止まる、なんでここで止まるんだよ的なめんどくさい駅でしかなかった。 (この話は、フィクションです。) そんな赤羽を魔境の如く紹介する本がこれ。 何かと話題にはなっていたが、当時は食指が動かず、もはや埼玉県民ではなくなったので読んでみた。 正直、赤羽のこと褒めているのか貶しているのか、本当なのかフィクションなのかわからないくらい謎だった。 これ本当に赤羽にあるの?というか日本か?というくらいな感じ。 同じ赤羽を紹介するなら、「孤独のグルメ」第4話で出てきた、朝でも酒が飲める店で、そっちのほうがよっぽど魅力的に映ると思う。 ただ、それでも、おもしろかしく描かれる、著者なりの赤羽の街模様は愛に満ちていることだけ伝わります。 実家に帰る時に寄ってみたくなる・・・まではいかないけど、途中でとまるめんどくさい街から、あぁ漫画であった変な街なんだなくらいな思いにはなりそうです。
成り上がり、いい女を抱く。 有りていにいうと、そんな話でなんとも清々しい。 奴隷剣士だった主人公が脱獄し、その先で出会った吸血鬼に男として色々学んだ後(剣技とか性技とか)彼女のために国をつくることを誓う。 諸国を旅しながら見聞を広めつつ、困っている人がいれば助け、それがいい女だったら迷わず抱く。 それが、未亡人だろうと、娼婦だろうと構わず抱く。 このわかりやすくて、てっとりばやい感じが最高なんす。 相手が、未亡人だろうが、娼婦だろうが、奴隷だろうが、貴族だろうが、主人公のもつ謎の懐の広さで、女性陣を魅了していく。 それだけでなく、ストーリーが進むと国家の内紛に巻き込まれ、自身の目指す国づくりの足がかりにしていく野心的な国盗り要素もあって、これもまた読み応えがあります。 ほどばしる野心と性欲。 まさに漢の物語といえる作品です。
昔の日本人は栄養の問題なのか、今より平均身長が低かった。 と、いうのは聞いたことあったが、そこにフォーカスして描かれた歴史漫画が本作。 なかなか稀有な作品。 主人公長谷川は身長180センチ以上ある巨漢。 ひょんなことで過去にタイムスリップしてしまい、自身のタッパを活かして無双する流れ。 昔は平均身長150センチくらいだったから、ちょうど大人と子供くらいの体格差なんで、有利に働くというわけだ。 歴史の流れをかいつまみながら、歴史的な名将たちの身長も知れて、これがなかなか面白い。 武田信玄とか上杉謙信とか、意外と小さい。 個人的に推し武将の一人である山縣昌景がめっちゃちっちゃいのがウケた。 基本、体格差でゴリ押しする展開だが、昔にも長谷川と同じくらい、もしくはそれ以上の身長をもつ武将もあらわれ、ギャグだけでなく、きちんとバトルしているのも特徴。 歴史も、ただなぞるだけでなく、長谷川がきたことで改変されてしまう仕掛けもあって、先が読みにくいのも良かったです。 ただ、全3巻と短命なのが惜しい。 長谷川が成り上がるさまを、もっとみたかったと、素直に思える作品でした。
スネに傷があるような囚人たちが、年に1度の「おせち料理」をかけて自慢の飯バナをする。 そして、一番美味しそうな話をした人が、他の人のおせち料理を1つもらえるという飯バナバトル漫画。 設定がとにかく面白い。 まず、囚人というところ。 本作にも記載あるが、とにかく彼らは食事以外に楽しみがない。 別に、刑務所の料理が特段美味しいわけでもなく、なんなら白米100%ではなく麦が入ったり、貧相なものだったりする。 そんな極限状態で、昔シャバで食べ、塀の中ではなかなか食べれない料理を情感たっぷりに伝える様が、滑稽だったりする。 そして、その語る料理が、ありふれた平凡な料理なのに、心ときめく様が非常に共感できる。 たぶん、地球最後の日に食べたい料理は? と言われて、きっと多くの人が馴染みのあるものを選択すると思うが、それに近しい感じ。 読んでて、あーこういうのでいいんだよって気分になる。 何より男くさい感じが、読んでて惹かれる。 ご飯というより、飯!って感じ。 グルメ漫画の巨匠と呼ばれるだけのパワーある作品です。
<ログライン> 漫画家さんの日常&お仕事もの。 <ここがオススメ!> お仕事×微百合を堂々とやってくれる。 お前最高過ぎひんか?という作品。 当初こそ下ネタ&ギャグ多めだけれど、巻数が進むに連れ、泣かせにもかかってくる。 おバカ映画で泣かせた方が格好良いという、ポンポさんですかってんだい!!という傑作。 ところどころで、作者のくずしろ先生の本音なんだろうなぁというセリフが飛び出したり、アニメ化について作中でも言及されたりと、フィクションでもありながら、ノンフィクションでもある内容になっていたり。 基本的にのんびりと笑いながら読めるので、リラックスしたい時や疲れている時にもオススメ。 ちなみに、くずしろ先生の作品の一つである『永世乙女の戦い方』の塔子さんもスピンオフで登場するので、『永世乙女の戦い方』もご一緒にぜひ! <この作品が好きなら……> ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172 ・ゆるキャン△ https://manba.co.jp/boards/56054 ・永世乙女の戦い方 https://manba.co.jp/boards/104009
<ログライン> 部下とのコミュニケーションに悩む女性とドジだけどコミュ強の女性のお話。 <ここがオススメ!> 『シガレット&チェリー』『三十路病の唄』の河上だいしろう先生の最新作。 今回は相席マンガ。 ……相席マンガって何ぞ? 「相席」と聞くと、微妙にモヤる感じがあるかもしれないけれど、本作はそんなことは全くなく、お互いの価値観を尊重し合える二人のお話でとても良い。 たまたまランチで一緒になった女性二人が意気投合して、ランチを「相席」し続けることから物語が始まる。 「相席」してお喋りをするシチュエーション中心に物語が展開していくだけなのに、二人の悩みや嬉しさ、楽しさや悲しさなど喜怒哀楽が見事に表現されている。 端的に言えばめちゃくちゃ好き! 本作もそうだけど、そもそも先生を箱推しする程好き! 笑いとキュンが絶妙。 加えて、先生のさりげない言葉とツッコミが常に物凄くツボ。 「耳の無駄貸し」は、是非ともいつか使いたい。 ぜひお手に取ってご覧いただきたい作品。 <この作品が好きなら……> ・笑顔のたえない職場です。 https://manba.co.jp/boards/103939 ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172 ・恐竜とカッパのいる図書室 https://manba.co.jp/boards/202842
<ログライン> 元不良な優等生と、鹿と人間のハイブリッドなJKの高校生活コメディ。 <ここがオススメ!> 「鹿と人間のハイブリットのJK」という謎設定をしれっと受けいる民族しかいない世界観で、既にカオスw 設定とキャラクターと勢いで延々と読んでいられるコメディ作品。 アニメ化に向けて一巻を読み始めたら、癖強過ぎてクセになって、一気に買って一気読み。 ページ数が少ないわけでもないけれど、勢いがありすぎて、あっという間に読み終わるので、早く続きをください症候群に陥ってしまうのが難点と思ってしまうくらいに、めちゃくちゃツボ。 しかのこのこのここしたんたん。 しかのこいがいもくせがつよい。 よんだがさいごでやめられない。 <この作品が好きなら……> ・日常 https://manba.co.jp/boards/20275 ・ジャングルはいつもハレのちグゥ https://manba.co.jp/boards/21087 ・ぱにぽに https://manba.co.jp/boards/26812
<ログライン> 怪異と対峙する謎の人(?)と愉快な仲間たちのお話。 <ここがオススメ!> 設定とキャラクターというしっかりした土台の上に、最高な物語が乗っているものだから、とにかく面白い。 江口先生の書き込み多めな背景などもじっくりと味わえるので、このお値段で本当に良いのですか!?となる作品。 初めて表紙を見た時は、見た目的にめっちゃバトル物なんだろうなぁと思って、少しだけ倦厭していたんですが、全く違った。 超絶面白い作品でした。ごめんなさい。 笑いとシリアスと真理がごっちゃ混ぜになった、もはや傑作であり怪作。 コミカルな中にヒューマンドラマやホラーが丁寧に入っているから凄い。 加えて、レッサーパンダと猫の可愛さヤバい。 脳筋大食い女子な犬飼詩魚ちゃん、最高に笑う。 ただ、難点としては、いつも早く続きを読みたい!ってところで終わる。 あぁ、新刊を読み終わったところだけど、もう早くも続きが読みたい…… <この作品が好きなら……> ・銀魂 https://manba.co.jp/boards/19987 ・うる星やつら https://manba.co.jp/boards/20019 ・令和のダラさん https://manba.co.jp/boards/167074
<ログライン> ラジオパーソナリティとなった破天荒な女性が忖度なくやらかす話。 <ここがオススメ!> ラジオパーソナリティとなった主人公・鼓田ミナレの啖呵の切り方が素敵。 しかし、ラジオ局の話のはずなのに、なぜか監禁されたり脱出したりしてる。 主人公他、キャラクターの個性と生存能力が高過ぎる。 それでも、急に核心をグサっとついてきたりする。 唐突に哲学になったりする。 沙村先生の弁舌と世界観が堪能できて、最高過ぎる。 ただし、殺し合ったり、斬り合ったりなどはない。 ラジオ局の物語、のはずなので。 各話タイトルだけでもニヤッとしてしまう楽しさのある漫画。 「ラジオ業界の漫画」と思わずに、とりあえず先入観を捨てて読んでみてください。 手に取ったが最後、一気読みしたくなるはずです。 <この作品が好きなら……> ・リクエストをよろしく https://manba.co.jp/boards/65318 ・トリリオンゲーム https://manba.co.jp/boards/127106 ・春風のスネグラチカ https://manba.co.jp/boards/13287
<ログライン> 怠惰な大学生たちのくだらない日常。 <ここがオススメ!> 他人には決して安易にオススメできない『惰性67パーセント』w 微エロな「惰性67パーセント」が美大要素2%くらいで、ただただ怠惰な大学生たちのくだらない日常過ぎて笑う。 徐々にヒートアップするあり得ないレベルのラッキースケベと女性陣の恥じらいの低さに、コイツらの脳内はどうなってんだ?と思いながらも、つい読んじゃう。 疲れてる時でも元気な時でも、意味わからないくらい無限に読める。 とはいえども、読めとも読むなとも言えないし、読むなら自己責任というやつですが、めちゃくちゃ面白いし、めちゃくちゃ笑えるし、めちゃくちゃ惰性67%感あって、何も考えずに読める作品です。 でも、決して万人にオススメができる訳ではありませんw <この作品が好きなら……> ・シガレット&チェリー https://manba.co.jp/boards/89350 ・潮が舞い子が舞い https://manba.co.jp/boards/101462 ・波よ聞いてくれ https://manba.co.jp/boards/12851
<ログライン> 博物館で働く人々を中心としたサイエンス&ヒューマンドラマ。 <ここがオススメ!> 生命や未来を真正面から考えたくなる大傑作! マクロの世界やミクロの世界、僕らの世界、全てについて「なるほど!」と思わされる、誰かに話したくなることばかり。 世の中は知らないことに満ち満ちているなぁ。 サイエンスと共にヒューマンドラマも展開されるので、「漫画」としてもどれもこれもめちゃくちゃ面白くて、 子供にも読むと良いよと薦めたところ、案の定ハマっていた。 <この作品が好きなら……> ・天地創造デザイン部 https://manba.co.jp/boards/80112 ・ふしぎの国のバード https://manba.co.jp/boards/13613 ・ディノサン https://manba.co.jp/boards/130754
<ログライン> 高校生がお笑いで頂点を目指す話。 <ここがオススメ!> 高校生の漫才コンビの成長譚。 言うなれば、お笑い版バクマン。 彼/彼女らの漫才を生で観たくなるくらい全キャラが生き生きしていて良い。 しかも、ただお笑いをするだけではなく、各キャラに過去がありドラマがある。 そのドラマに心揺さぶられる一方で、漫才のネタは笑える。 漫才も面白くて、生で見ているかのようなライブ感がある。 その漫才が物語とリンクする形で笑えるネタになっており、これがまたただ笑えるだけではなく、どうしてそのネタになったのかがしっかり練られており、めちゃくちゃ良過ぎて、泣いてしまうことをもあるレベル。 この物凄いネタを考えるのって凄いことだなぁ、と思いながら読んでいる。巧み。 文字数もそれなりに多いはずなのに、サクサク読めるのはさすがのネーム力と展開力の成せる技。 兎にも角にも、笑えて泣ける、アニメ化してほしい大傑作!! <この作品が好きなら……> ・バクマン。 https://manba.co.jp/boards/72236 ・かくしごと https://manba.co.jp/boards/65288 ・ダンス・ダンス・ダンスール https://manba.co.jp/boards/63868
<ログライン> 大学生の女性カップルたちのお話。 <ここがオススメ!> ※ 百合描写&ベッドシーンが苦手な方にはオススメできません。 (ハードではない&必要以上には出てこないけれど) 百合カップルのお話なので一般的ではないかもしれない。 けれど、それでも、「うーん、学生恋愛ってこうよなー!!」というリアルさが押し寄せてくる感じでたまらんのです。 恋人と上がったり下がったり、抱き合ったりすれ違ったりがありつつ、そんな中でバイトに就活もありつつ、別れて友達っぽくなりつつ、それでも、ちょっと気になっていて、あぁ若い頃ってこうだよなぁ……などと思い出したりしてしまうのです。 出逢い、付き合い、別れて、出逢って、年が過ぎ…… それぞれの決断と受け止め方の表現と表情が、グッと胸に刺さる。 物語も感情も、描き方のリアリティがたまらない秀逸な作品です! ちなみに、僕は途中から出てくる環ちゃんがめちゃくちゃ好き……!! <この作品が好きなら……> ・2DK、Gペン、目覚まし時計。 https://manba.co.jp/boards/29148 ・ワンルームエンジェル https://manba.co.jp/boards/103037 ・その時の彼女が今の妻です https://manba.co.jp/boards/106104
<ログライン> 彼女が欲しい大学生男子と超絶良い女な先輩のラブコメ。 <ここがオススメ!> ツンデレヒロインとヒロイン大好き男子、という関係性は王道だけれども、ちょっとしたひねくれ方が面白い。 このご時世に「シガレット」を持ってきているあたりからして、軽いひねくれ度合いが見え隠れしてますよね。 自分は、そんな本作をふとしたきっかけで知り、1巻を読み始めたら止まらなくなって一気読みしました。 会話のセンスがたまらないし、コマの見せ方など演出も素晴らしくて、読みやすいんです。 さらに言えば「固有名詞」が一切出ずに11巻続く作品って、後にも先にもこれくらいなのでは?と思わせる。 つまり、名前が出てこないんです。驚き。 というわけで、ラブコメとツンデレ要素を吸収したい人は、ぜひお手に取っていただきたい作品です! <この作品が好きなら……> ・その時の彼女が今の妻です https://manba.co.jp/boards/106104 ・アオのハコ https://manba.co.jp/boards/131789 ・付き合ってあげてもいいかな https://manba.co.jp/boards/99363
これはアガるギャル漫画。あれだけ虐げられて裏切られてバカにされて、それでも尚相手の幸せを願えるだなんてなんて良い子なんだよ。だから彼女のことをちゃんと知っている友達は、彼女がピンチのときに助けてくれるんだ。とくにギャルが好きってわけじゃないけど、ギャル漫画って元気をもらえますね。
親のエゴで子供に難関校の受験をさせ、その影響で親子関係が悪化したり家庭内がピリピリしたり、ヒドいときは子供の人格を否定する様ないわゆる教育虐待を描くマンガはよくありますが、そんな中でもこのマンガの良さとして感じたものは、相当なプレッシャーや重圧などを抱えながらも受験する子どもたち本人同士で連携し、親の知らないうちに成長している姿が描かれるところでした。 友達とたくさん遊んだり様々な経験ができるはずだった小学校時代を受験に捧げ、時には大事な友人関係にも歪みが生まれ、受からなければそこで人生が終わるかのような価値観を押し付けられる。 中学受験って何のためにするのか?と根本を疑問視せざるを得ない、読んでいてしんどいものでしたが、最後は子どもたちの成長に清々しい気持ちにさせてもらえます。対して、大人は経験と情報を多く持っている分他人の目を気にして自分さえ良ければいいという自己中心的な生き物だなあと改めて感じるラストでした。総じて、めっちゃ面白い漫画です。
大好きです。バイブルです。ありがとうございます。絵力が凄すぎるよ…