オノ・ナツメの思いが詰まってそうな短編集
長靴:息子と父親 湖の記憶:息子と父親と[ネタバレ] 箱庭:義父と婿 ジェラテリーアとカラビニエーリ:大先輩と後輩 煙:弟と兄 パートナー:新人とベテラン どれも素晴らしい短編でため息が出る。 どれも温かい話でホッとする。 よく考えるとオノ・ナツメで温かくならない話は記憶にないな・・・さらい屋五葉にちょっとあったかもしれない。
まず一言言わせてください。
「どの作品も完成度高すぎるだろ!!」
30ページ以上あるものから
10ページ以内の作品も全て人情もので
まとめていますが、
オノナツメのデフォルメキャラと演出で
描くと心の中に
ふわっと風が吹いたような感動が味わえ
病みつきになること間違いなしです。
実在感があるようでなく、かと言って
「こんな人々はいないのか?」と言われれば
「いや、何処かにはいるはずだ!」と
思わせてくれる非常に不思議なバランスで
成り立っている作品です。
もちろん、そう思わせるような仕掛けは
擬音を使わない、マンガ的な記号を使わない
等がありますが、それだけでは表現できない
叙情のようなものがあります。
「オノナツメを読み始めるならまずはコレから読んでほしい!」そんな一冊でした。
父親と息子、兄と弟、上司と部下、そして仕事の相棒。男同士の関係は複雑で、時に単純――。男の絆を情緒豊かに描いた、オノ・ナツメ初の短編集!それぞれに。どれもみな。北イタリア、日本、ボストン、ニューヨーク……微かに繋がる6都市6篇のショートストーリー。
父親と息子、兄と弟、上司と部下、そして仕事の相棒。男同士の関係は複雑で、時に単純――。男の絆を情緒豊かに描いた、オノ・ナツメ初の短編集!それぞれに。どれもみな。北イタリア、日本、ボストン、ニューヨーク……微かに繋がる6都市6篇のショートストーリー。