最終巻まだ?
珍無類
思想が月に跳躍して滞留した。
大好きな漫画です。
学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。
友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、
読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。
つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。
とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。
今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、
ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。
この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。
これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない!
大丈夫。救いはあります。怖くないです。
確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。
素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。
(ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと)
会話のテンポ、
キャラの関わり、
かわいらしいジョークのセンス。
そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。
そしてその人柄から読み取れるのは、
この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。
ということ。
きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。
苦しさの先に希望がある。
これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。