宝石たちが美しく儚い物語で魅了する孤高の作品『宝石の国』
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『宝石の国』(市川春子/講談社) 他のどんな作品とも類似しない、宝石(鉱物)を擬人化した世界観が拡がる『宝石の国』。儚くも美しく、かつ残酷な一面も持ち合わせる多様性と、男女を問わず幅広い読者層に訴えかける価値観は、孤高の存在というべき作品で
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。