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恋のティアラ
クチコミなし
織部都はジュエリーデザイナー兼ペットショップの店長。有名な宝石泥棒の血を引く彼女のまわりには、おかしな事件がいっぱい。従弟でペット探偵の健や警視庁の服部警視を巻き込んで、恋のミラクルワールドが展開される。そして、都に花嫁のティアラを捧げる相手は…。第1話「猫に猫目石」から第8話「琥珀の男」まで、全8作を収録。ノンストップで読ませるラブ・コメディーの決定版! 収録作品:第1話 猫に猫目石 / 第2話 “愛”のリガード / 第3話 大泥棒とティアラ / 第4話 パールパールパール / 第5話 かわいい依頼人? / 第6話 マダムと宝石 / 第7話 ハッピーストーン / 第8話 琥珀の男 / サイドストーリー
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大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。