少年マンガの感想・レビュー7902件タイトルから見る"伴侶"の形不揃いの連理 みかん氏あうしぃ@カワイイマンガここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回元・悪役令嬢の加齢なる異世界生活おじ転生~悪役令嬢の加齢なる生活~ 相葉キョウコstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ日常生活でも聞くことはなさそうな、お嬢様言葉。 悪役令嬢の転生先は、現代日本(彼女にとっては異世界)の殿方、もとい、おっさん。 頭髪は心もとなく、体型はその食生活が伝わってくるフリーダムさ、身長はいかほどなのでしょう。 街なかを出歩いて、令嬢らしく振る舞えば変質者扱いされるその姿。 おまけに、洗っても洗っても、全身から消え失せない臭い。 さらに布も臭う。 令嬢とは無縁の生態。 近くに存在したらたしかに距離を開けてしまいそうな人だけど、読むほどになんだかいたたまれなくて、加齢臭って、本来はフェロモンなんでしたっけ…とか、おっさんの精神は残っているんだろうか、と詮無いことを考えてしまう。 とはいえ心根は悪役とはいえ、ご令嬢なので、きっと清らかな展開があるのかもしれない。 次話が楽しみ。古き良き王道ギャグ漫画半熟忍法帳 新山たかしstarstarstarstarstar_borderalank素朴な作画、単話で成立する起承転結、シンプルなボケとツッコミ、ちょっとしたお色気要素、全部バッチリ押さえられていて、王道!って感じです。激闘!! 一番 #推しを3行で推す激闘!! 一番 峰岸とおるstarstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ https://manba.co.jp/recommend_spaces/65792 を見て「激闘!! 一番」ってガンガン超初期のハーメルンのバイオリン弾きとか、突撃!パッパラ隊とか電撃ドクターモアイくんとか、確か第一回で家族が全員死ぬゴルフ漫画「アゲンスト凪平」とかと同時期やっていたやつだよな。当時読んでてなんか古臭いマンガだなと思いつつ、最後ヘリで終わるマンガだよな。ケモ耳回・獣化回なんかあったっけ?と思いつつ読み返したがあったよ ・特に好きなところは? 難しいね。当時でも古臭いマンガだなと思ったが今回読むとその辺がもっと熟成されていた。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章はともかく超初期のガンガンを味わいたい人にはおすすめです。今更気づいたが作者は「空手三国志」「悪役ブルース」の峰岸とおるなんだな 良かった予言機構 縹ゆり名無しとてもよかった。 終わりのモノローグの言葉が もっと深みが感じられるものだったら 完璧だったと思う。アクション満載やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 柚アンコ 永瀬さらさ 藤未都也starstarstarstarstar_borderパイナップル最初、ストーリー展開がブツブツしていて、読み返すことが多かった。 キャラが表面的で感情移入するのに時間がかかるが、7巻あたりでやっと面白くなってきたかな?という感じ。 ラーヴェ様が可愛い❤️ 竜帝との恋は、恋とは言えないような変な感じ。俺は好きだった...K.O.マサトメ 園田辰之助マンガトリツカレ男ヤングマガジンの超有名作 古谷実の「行け!稲中卓球部」が連載して大人気だったところにはじまったジャンプのボクシング部ギャグマンガ。スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」のネタを入れてきたりしてジャンプっぽくないなと思っていたら終わってしまった。最後が衝撃的なマンガではあげられることはないですが、このマンガの最後もなかなか衝撃的な終わり方をしていた。 いじめの根深さねじれ位置 柚名無し※ネタバレを含むクチコミです。「読切ディスカバリー | 少年ジャンプ+10周年を記念した読み切りだけのポータルサイト」開設を機に読んだ喪女の読者の感想 #読切応援処女作 柚名無し超筋金入りの処女(=喪女)の作家を主人公した読切で、結構刺さりました…大抵の喪女は自己肯定感が低いから…ですが、作者の別作品『アイスクリームの夜』よりも、読了後はかなり良い気分になります。「続きが見たい」と思っているため、連載化希望しています。ウルキオラは……BLEACH not be, but be 久保帯人名無し※ネタバレを含むクチコミです。 見る人によっては閲覧注意なシーンが少なからずあるヒューマンドラマ・コミックアイスクリームの夜 柚名無し※ネタバレを含むクチコミです。現在もなおフルカラーコミック化していない『BLEACH』直属の短編漫画BLEACH not be, but be 久保帯人名無し第4十刃ウルキオラ・シファーの誕生に迫る秘蔵短編とはいえ、埋もれてしまうのはもったいなく思ってしまう良作です。ウルキオラの複雑な心境が知れる番外編でもあります。また、愛染の下にいた織姫の様子がちょっとだけ描かれています。この本作が、『BLEACH 獄頤鳴鳴篇 カラー版』と同じように、フルカラーコミック化してくれることを希望しています。 カルエゴ外伝魔入りました!入間くん カルエゴ外伝 西修名無しカルエゴのことがよくわかる やさぐれ主人公の怪異譚 #読切応援邏卒妖怪狩り 吉田B6名無し作者・吉田B6の別作品「地獄のカンダタ」と同じく、やさぐれ主人公が活躍する和風短編漫画です。 「憑き物」に関する設定などが面白いです。 https://x.com/jump_henshubu/status/1843215515688251871面白い地獄のカンダタ 吉田B6シャケ連載してほしい 青春✕SF✕ディストピア✕ロミジュリ系ラブコメ・アクション #推しを3行で推す #読切応援信号オールレッド 泉博士名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ とにかく連載化してくれーーー!! ・特に好きなところは? ①本作にて展開する「令和版『ロミオとジュリエット』」らしいラブコメディ・アクション ②「露出狂」というレッテルを貼られてもめげない主人公「芝太陽(しば たいよう)」の筋トレのシーンを含む彼のアクションシーン ③キラキラネーム&僕っ娘なヒロイン「玻座間月(はざま るな)」のツンデレシーン ④本作における秀逸な学園の描写…ディストピアレベルで閉鎖的な環境だけではなく、「(ライバルキャラが登場する)他校交流」をしたり、プール・海へのお出かけ・夏祭りといった「爽やかな夏のイベント」をしたり、修学旅行したり、体育祭したり、文化祭したりして、ポジティブな青春を多く見せてほしい… ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ベッタベタなテンプレが少なからずありますが、とても面白いSF短編漫画です!とにかく読んでください! https://x.com/jump_henshubu/status/1846113873021038800 大人になって読むBLEACHもまた良…BLEACH モノクロ版 久保帯人名無し大人になって読むBLEACHもまた良い! 先週か今週かのBLEACHを読みまして、やっぱ相変わらずかっこいいですね!! 一護かっこいい!!! 一巻を読んで「かっこいい!」と衝撃を受けた時のことを思い出しました。 このキャラこんな成長(というか歳を重ねた)して子供できたのか、髪型変わったのか、はたまた性格は変わらずなのか! 自分が子供の頃に読んでいた漫画の番外編を読めることはすごいことですね…夜桜さんちの大作戦夜桜さんちの大作戦 権平ひつじ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ミステリーときどきコメディ鴨乃橋ロンの禁断推理 天野明ユーカリジャンルとしたらミステリーだから当たり前のように人が死ぬ。それはシリアス要素で必要。でも、事件が起きても推理中でもさらにはピンチな時でも笑える要素をバンバン出してくる。真逆な要素が合わさっているので好き嫌いがはっきりわかれそう。 ストーリーはいろいろな事件があって、推理の部分は読み応えあり。ロンとトトの軽快なやり取りが探偵と刑事のいきを越えて、完全にボケとツッコミの芸人なのが面白い。絵は綺麗だし、一人一人キャラも立ってて◎ タコピーの成長&深読みについてタコピーの原罪 タイザン5名無し※ネタバレを含むクチコミです。美しく儚い世界コンクリートと花 生明生成名無しタイトル通りなのですが、封鎖された様な狭い世界で希望を探して生きようとする物語。 割と女性が好みそうな世界観な印象はあります。人を選ぶ作品ではあると思いますが、静謐な世界観で私は好きです。 静かな空間でゆったりと外光とそよ風を感じながら、詩集を読む様な感覚になる物語です。 ただ、この読み切り作品が載せられた漫画雑誌は作風に合わないと感じましたので、同じ作風を続けるとなると別の雑誌に載った方が息が長いと思います。 紙の雑誌が数を減らす中で他の雑誌に載るのはとても難しいことだとは思いますが、相性の悪い雑誌で短命に終わるのはとても勿体ない。 紙(有名雑誌)に拘るわけでは無いなら道はありそう。 この物語を長期連載で、というとなかなか難しい部分があると個人的には感じが、もしその力が作家にあるのなら見てみたい。 生明先生は1話完結の短編を描くのが上手い方だという印象を持ったので、もし可能ならそういう描き方もあるかも知れない。銀の匙 Silver Spoon #推しを3行で推す銀の匙 Silver Spoon 荒川弘starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 単行本が3巻ぐらいの時ぐらいまでは読んでいたが完結してから読もうと思いつつ読めていなかったので今回読んでみた。ちょうどいい感じで終わっていたが、数年後に思い出した時に「じゃじゃ馬グルーミン★UP」と記憶が混ざってそうな気もする ・特に好きなところは? 豚を育てるところと年取ってわかる八軒数正の偉大さだな。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 3時間ぐらいくらいでサクッと読めてかついい感じで終わり読後感も良いのでおすすめです。 総じて青春を感じました呪術廻戦 芥見下々starstarstarstarstaralank序盤は学校生活中心に描かれているし、先輩後輩の描写もありわかりやすく青春。 終盤の受肉タイプが抱えてる背景にも過ぎ去りし日々への思いを感じ取れたし、スクナからでさえ感じました。 ピンチャンのくだりもまさに。 術式の設定は難解だし、絵も後半わけわかんないんだけど、それぞれのキャラにとっての青春に感情移入でき、楽しめました。輝きすぎ眩しすぎの新連載ノーブルギャグ…!!いとやんごとなき 小松翔太名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<12345>>
ここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回