昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。こうの史代が描く渾身の問題作。
敗戦を迎えた昭和20年、満州から引き揚げる混乱の中で、ある男に母と姉を殺された雄飛。孤児となってしまった雄飛は、彼に救いの手を差し伸べてくれた娼婦のまち子と、弟の剛士とともに生きていくことになった。やがて17歳となった雄飛は、母と姉の仇である男への復讐心を胸に秘めながら、プロボクサーとしての道を歩んでいく…肉親との永遠の別れ、幼なじみの少女・青葉との再会。幾人もの人との出逢いを重ねながら、戦後の混乱を激しく生きる少年・雄飛の、熱き魂のドラマ。記念すべき第1集!!
勝負の世界でしか生きられない人々がいる。人は彼らをギャンブラーと呼ぶ……。「雀聖(じゃんせい)」蘇る!!伝説の勝負師、無頼作家・阿佐田哲也(あさだ・てつや)の青春!昭和20年――終戦。16歳の哲也は生きる希望を見失うが、博奕場の真剣勝負を体験することで気力を取り戻す。もっと強くなりたい!もっと勝負がしたい!そんな哲也は運命の糸に導かれて、進駐軍の米兵が支配する横須賀の裏通りに向かった。命をやり取りする闇麻雀の世界で、駆け出しの“坊や哲”は生き残れるのか……。
まっ青な海、どこまでも続く地平線、陽光にうねる豊かな稲穂…。昭和20年8月15日、敗戦の日、関東平野の片隅、千葉県匝瑳郡の田園地帯で少年・金太の青春がはじまった。上村一夫が、自らの半生をモデルに描く感動の自伝的戦後史。
上村一夫の自伝的戦後史
戦後すぐの北海道に越してきた少女・千鶴。ある理由から声を失った彼女は、その地で不思議な雰囲気を持つ静子と出会う。北海道の戦後開拓で、たくましく生き抜いた人々と、人間の力を超越し、ただ超然とある自然を舞台に繰り広げられる、二人の少女の物語――。
戦後の焼け野原になった日本を舞台に、元気でたくましく生きる大島元気(おおしま・げんき)と仲間達のやんちゃな小学校時代を描いたファミリーコメディ。小学4年生の大島元気とその友人・正明(まさあき)と唯人(ただひと)は、焼け跡へ行った時に露店で売られていたイワシのバター焼きに目を奪われる。そして元気達は、母親にイワシのバター焼きが食べたいと懇願して……!?
敗戦、GHQによる日本占領が始まった……。幣原喜重郎内閣打倒後、総理と目されていた鳩山一郎は公職追放され、昭和21年5月、吉田茂が総理大臣に就任。以後、脈々と続く「吉田学校」の始まりだった。党人派と吉田派の仁義なき闘いの幕が切って落とされた。戸川猪佐武のベストセラー『小説吉田学校』を、劇画界の巨匠さいとう・たかをが描いた、傑作戦後日本史全10巻! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
昭和22年、敗戦後の日本。当時、日本はアメリカの占領下にあり、人々は仕事もなく苦しい日々を送っていた。そんなある日、主人公・麻美はMP(米国の憲兵)に襲われ、レイプされてしまう! 傷モノにされたことを許せない夫が離婚を切り出し、追い出された麻美は妹分のユキを連れ街をさまようが貴重品を盗まれ無一文になってしまう! そんな麻美に「花電車のお初」という老女が声をかけてきた!
敗戦の傷跡がいまだ癒えぬ東京。そこにはイカサマ博打で金を巻き上げ、ハイエナのように生きるバイニンと呼ばれる男たちがいた!哲はドサ健と知り合ったことをきっかけに博打の世界に足を踏み入れ、数々の技を合わせ持つ一人前のバイニンに育っていった。やがて戦後の混乱期が過ぎ、社会は法と秩序を取り戻しつつあったが、バイニンたちは依然として餌場を求め路地裏を徘徊していた――。
アシックスを世界のトップブランドへと導いた「弱者の2大兵法」とは!?戦後復興の最中、「青少年の育成に貢献したい」との思いからアシックスの前身となるスポーツシューズ製造会社「鬼塚商会」を創業した鬼塚喜八郎。資本力の乏しい中小企業が大企業に勝つための二大戦略「キリモミ商法」「頂上作戦」を駆使して、アシックスは世界のトップブランドへと成長していく!目次【1】弱者の二大兵法/【2】知勇兼備のリーダー像/【3】オリンピック頂上作戦/【4】鬼塚イズムの継承/【付録】逆引き仕事術INDEX成功企業の歴史や企業理念、経営者の仕事術や経営哲学がマンガで手軽に学べる新ビジネスコミックシリーズ「まんがで学ぶ 成功企業の仕事術」※バラエティ・アートワークスから発売されていたものと同内容です。
昭和二十年、長かった戦争がついに終結した。戦後の混乱の中、たくましく、かつ、したたかに生きる若者達!!焦土と化した大阪で、一旗揚げようと、哲はふんばるが…。手塚治虫が自身の青春をだぶらせた長編漫画・第一部。
戦後間もない大阪。戦争の傷跡が残る町で、人々ががむしゃらに生きていた時代――。愛生子は、アメリカ兵相手の売春や金持ちの黒田の妾となりながら体ひとつで生きる母を見て育ち、母を反面教師として、女である自分が強く生きていく為のゆるぎないなにかをつかもうと努力する。そのなにかが愛なのか学歴なのか、大人になりきれない愛生子にはまだ分からない…。そして、黒田の息子正彦と恋に落ち……。
戦後間もない新橋では闇市の縄張りをめぐって、昔から露天を仕切ってきた竹田組と華僑の新興勢力との争いが激化していた。一方、“般若の竹”こと竹田組組長・竹田重吉に惚れた“大学の政”こと東京大学の学生・堀田誠は盃をかわし子分となる。だがその矢先、以前から竹田のことが面白くなかった組の古参・“蛇の目の鉄”の裏切りにより、竹田は殺されてしまう。これを機に竹田組と華僑の全面戦争へ突入。親分の仇をとるため、政は鉄を斬りに向かう。宮本幹也の「残侠都市」をベースに描かれたピカレスクロマン。
大人から子どもまで、日本人も海外の人もわかりやすいように漫画で表現しました。1945年8月6日、世界初の原爆投下で広島は破壊され、多くの生命が犠牲になりました。今後75年は草木も生えないといわれていた広島でしたが、原爆投下直後、8日の午後には広島―西条駅間で鉄道が再開、9日には市内路面電車が運転開始。8日には日銀広島支店が業務を再開、焼け残った日銀の建物で地方銀行12行も営業を再開します。復興のスピードは意外なほど早かったのです。広島の平和記念資料館の展示を見終わった海外からの観光客が驚くのもこの点です。とくに紛争当事国から来た人にとっては、広島の復興は奇跡としか言いようがないようです。広島がいち早く復興できた背景には、当時の人びとの責任感、公共心、そして土壇場でこそ発揮される矜持がありました。原爆が広島の上空で爆発した直後から当事者たちはどのように動いたのかに焦点を当て、広島の奇跡の復興を描くことで、戦禍、災害などからの復興に期待する世界中の人びとに自信と勇気、復興への希望を持ってもうことに合わせて、70年という時間の経過で記憶が薄れつつある日本の多くの人にも知ってもらうことが本企画の趣旨です。
ポツダム宣言受諾から憲法改正、講和独立、安保闘争、高度成長、学園紛争を経て現代に至るまでを、マンガで描く。本土決算とは、残された本土のうえで日本民族の総力を結集し経済復興、発展を遂げ再び日本を栄光ある地位にのぼらしめんとする構想。笑いとペーソスで綴る戦後日本史の新解釈。
学校に置いてあるマンガは人生に大きく影響を与えると思う 『マンガで作ろうマンバ学級文庫』学校に置きたいマンガを語るマンバ読書会開催! ということで真っ先にこの作品が思い浮かびました。 第二次世界大戦後の広島の被爆者とその家族をテーマとした作品です。 すべての地域・年代かはわかりませんが、私の学校には中沢啓治先生の「はだしのゲン」が学級文庫に常備されており、それこそ読み漁ったものです。 その影響は凄まじく、戦争の悲惨さ無残さが私の中に深く刻まれました。 ただ、一部のニュースや投書を見ると「はだしのゲン」は「内容がグロすぎる」という意見があるようです。 (私はそのグロさも含めて知る必要がある事実として捉えていますが、この意見に対して否定はしません) この作品はこうの史代先生の優しいタッチもあり、表現こそマイルドではありますが読後の心に刻まれる気持ちはゲン同様だと思います 是非学級文庫へ