東京新聞(中日新聞)を取っていた人には懐かしい作品。東京新聞の日曜版で毎週読んでいました。釣りバカ日誌の作者・北見けんいち先生が戦後の子供時代の思い出を回想するように戦後の日本を描いた作品です。
まだ戦争の傷跡が残る東京が舞台。生活に困窮し物資が乏しい時代でありながら、主人公の元気くんたちは友達と遊ぶことが中心の毎日。私は当時、ちょうど元気くんと同い年くらいでしたが、何もなくても楽しいことや面白い出来事に変えてしまう元気くんから、ずいぶん学ぶ所は多かった覚えがあります。とにかく娯楽や遊びに対しての執念がものすごかった。
実際は、生きていくだけで精一杯のはずなのに、作品から悲惨さはあまり感じられません。元気くんの周りには、大変な状況の中で前を向いて暮らす周りの大人たちが沢山いて、根底には明るさがあるからです。ちょっと説教臭いときもありますが、大人になった元気くん(中年)が過去を振り返って、しみじみと当時を語る姿が毎話印象的でした。
戦後の焼け野原になった日本を舞台に、元気でたくましく生きる大島元気(おおしま・げんき)と仲間達のやんちゃな小学校時代を描いたファミリーコメディ。小学4年生の大島元気とその友人・正明(まさあき)と唯人(ただひと)は、焼け跡へ行った時に露店で売られていたイワシのバター焼きに目を奪われる。そして元気達は、母親にイワシのバター焼きが食べたいと懇願して……!?
戦後の焼け野原になった日本を舞台に、元気でたくましく生きる大島元気(おおしま・げんき)と仲間達のやんちゃな小学校時代を描いたファミリーコメディ。小学4年生の大島元気とその友人・正明(まさあき)と唯人(ただひと)は、焼け跡へ行った時に露店で売られていたイワシのバター焼きに目を奪われる。そして元気達は、母親にイワシのバター焼きが食べたいと懇願して……!?