『亜人ちゃんは語りたい』のスピンオフ作品ってだけじゃなく単体として面白い漫画になっている。 ヨーコには他の人には見えないものが見え、感じることができる。 一般的にそれは霊感と言われるようなものだが、この亜人がいる世界では違うように考えることができる。 むしろ、幽霊や妖怪、怪奇現象などはすべて亜人で説明できるのではないか、と。 その発想をきっかけに、ヨーコの周囲で起きる不可解な出来事、存在を分析しその姿をあらわにしていく。 このアプローチは素直にとても面白い。 オカルトめいたものを亜人なんじゃないかという仮設をもとに科学的っぽい切り口で検証、実験し、そして姿を現す亜人の存在によって、あれも亜人なんじゃないかこれもといった具合に可能性がより開けてくるのだ。 僕たちはその世紀の発見を目の当たりにすることができるのだ、一人の女子大生ヨーコの傍らで。 亜人と普通の人間を繋ぐ存在として描かれるヨーコの先入観の無さというか偏見やバイアスがかかっていない感じがとてもいい。 これは現象や妖怪が尽きない限りずっと読んでられるなーと思う。
江野スミの絵が好きで読んでたけどついに完結した…… ソウさんが好きなので幸せになって良かった 電子書籍だけどちょいたしがちゃんと単行本になったのも嬉しい
読み始める前はエロを意識したカラー絵を見て「作風が合わないかも…」と危惧していたけれど、全然そんなことなかった! かなり前のめり気味で「オタサーの姫になってチヤホヤされたい」女の子・大山さんが主人公。 「チヤホヤされるため、いかにも姫っぽいフリルの付いたブラウスにハイウェストのスカートを着て、サークルの中でも人数が少ない(=他に姫がいない)サークルに加入するが、人数が少なすぎて自分の他にはオタク男が1人しかいない」というあらすじ。 この唯一のサークルメンバーであるオタクの「タク」の性格がすごくいい…! 主人公の色仕掛けに微塵も動じず、ただ淡々と褒め続けるところは少女漫画のヒーローなみにクール。(むしろなんでそこまで女の子に慣れていてオタクなんだよというレベル) **本当は大きなサークルで姫として君臨したいのに、オタクくんの大変素晴らしいチヤホヤにほだされてしまう姫がすごく可愛い。** 超次元ラクロスアニメにハマった大山さんが、話について来れないイケメン(オタクの友達)よりオタクと盛り上がるシーンではニヤけてしまった。 この2人の毎日のサークル活動や、タクとイケメンの過去など、これは連載でもっと見たい…!
オタクがよく叫んでる「5000兆円ほしい!!!!!」を本当に手に入れたお嬢様がハイレベルな金の使い方をする話。オチが完璧。え、連載いつ? 絶対ウケると思うんだけど。分かりやすいし、面白い。いい箸休め漫画になりそう。AIの設定だけ、ちょい単調だからイジってほしいかな。
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※ネタバレを含むクチコミです。
中高一貫女子校の天地学園には、剣の腕が評価される「剣技特待生」制度がある。双子の姉の因縁と、古巣の存続を背負って剣技特待生となった中1の黒鉄はやては、過去のトラウマに苦しむ中3の無道綾那と「刃友(しんゆう)」となり、共に上を目指す。 様々な目的とこんがらがった思いを抱えた剣撃乙女達の、熱い青春友情コメディ……笑って泣いて、バカになれ! ★★★★★ 互いの背中を預けて闘う二人、という最高に燃えるシチュエーションの為にあるような、天地学園の「刃友」という相棒システムは、様々な女子二人の関係性を描き出す。 友情、取引、相互補完、主従……スタートはそれぞれだが、そこから信頼関係を構築し、本当の相棒になっていくドラマは熱い。 剣闘漫画としては、速さ・勢い・軽いいなし・重い斬撃etc……強烈なギャグとバトルがテンポ良く交互に展開していく。そして美しい戦闘姿勢の描写が印象的だ。 頂点の天地会長×宮本組から駆け出しのバディまで、性格にリンクした様々な戦闘スタイルも面白く、単純にバトル漫画としても、ワクワクする。 対戦に細かいルールはあるが、面倒な説明は最小限に、様々な例外やイベント、面白ければ何でもありな(天地会長の)姿勢で盛り上げ、見ていて飽きない。 その上で、闘いの中に交わされる感情が、昂り熱を帯びてゆき、私達を揺さぶる。剣を通して、ぶつかり合い理解り合う二人の魂の交感……体を張った激しい漫才の中に織り込まれる感動で、笑い泣きが止まらない! 主人公・黒鉄はやてのハイテンション百合ボケと、あらゆる女子に百合エロを妄想する久我順の存在はあれど、それ以外の人はエロや恋愛とは無縁。それなのに刃友同士の関係性は、ひとつひとつが愛おしい。 百合好きでない人にも、熱い相棒バトルコメディとして絶対楽しめる作品。その一方で、「百合とは女性同士のあらゆる感情の描写である」ということがよく分かる作品でもある。 (それ故、この作品を百合ではなく、敢えて「ロマンシス(女性同士の強固な友情)」と紹介するのもありだと思う) 先ずは3巻〜4巻冒頭、静馬×久我組vs黒鉄×無道組のバトルと、静馬×久我組の「主従」「無二の親友」の関係を越えた重いドラマに泣こう。その先にある沢山のドラマを、読まずにはいられなくなる、はず!
映画化するというニュースを見て読んでみました! あとがきにも書いてあるんですけど、キュンキュンする恋愛ものというよりは、人間としての尊敬とか愛情が育っていく様子を描いている感じです。 生まれてすぐ捨てられた大和が他人に「可哀そう」と思われたくなくてどんな時も笑っていようとしたり、結婚や恋愛に関心が持てずに遠ざけていたことでつくっていた壁を、光臣と一緒なら、と自ら壊していくくだりがとてもよい。 最後に大和の名前に関するある事実が明らかになったときはちょっとうるっとしました。 これは映像化にふさわしい、爽やかな感動系BLかと思います。楽しみです!
こんな漫画読んだら飲みに飛び出したくなっちゃうでしょ〜!!!?? ってグルメ漫画です 最高ですねこの漫画 ビールとご飯のくみあわせの多さ! 私はあんまり飲めないんですけど唐揚げにはビールだし、たまにはピルスナーとかコエドビールとかドイツビールを買って飲んでみたりします。 女子がビール飲んでご飯美味しそうに食べてる姿ってこんなに幸福感あるんですね… 今は外飲みがなかなかできませんが、早速コロナビールとカキフライ(旬じゃないので他の揚げ物)でお家飲みを試そうかなと思ってます。この漫画のおかげです!
池ジュン子先生の新連載…良き…ボサ頭眼鏡の着物男子をありがとう… 書道家青年・清水(きよみず)と、父親が亡くなって親戚にあたる清水に引き取られた女子高生・輝(ひかる)の同居ラブコメです。書道家とお嬢様コンビだけどまったくお堅くなくて、会話劇を書くのがとにかく上手い。 何故かぜんぜん学校に行きたがらない輝が面白い。 そしてかわいい柴犬が出てくる漫画にハズレ無し!
アマビエおぢさん、2日間限定で公開してくれているそうな。何もかもヤバいがちょっといい話風になってるのが解せねえ… https://twitter.com/onoderakoji/status/1245326811141046272?s=20
まだ女子大生の前島マリエが最も好き。屈折して御狭。
殺人を犯したネットラジオの配信者フジオとそのファンの女の子ヨーコが出会い、ふたりで配信をしながら捜査から逃げるというバディロードムービー的な筋書きです。 フジオは孤独な男です。 芸人として成功できず、ネットラジオで承認欲求を満たし、自身の価値をギリギリのところで認めています。彼を評価し、孤独の境界に踏み止まらせているのは顔の見えないリスナーたちだけなのです。 ヨーコが彼のラジオで救われていたのも、フジオと同様に、自分が孤独だと感じていたからです。 互いの孤独を癒やすように共に居ることを選択するふたりの姿は、痛々しくもとても尊いものに感じられます。 皮肉なことにフジオは彼のリスナーたちと出会うことで、さまざまな出来ごとに見舞われ、時には追い詰められ、時には助けられ、運命に翻弄され、のっぴきならない状態に陥っていきます。 優れた物語は「次はどうなるんだろう」という気持ちがずっと持続するものだと思います。自分は一気に読んでしまいました。 フジオの罪の真相と、ヨーコとの孤独な旅路がどこに行き着くのか、ぜひとも見届けてほしいです。
DK、ヤンキー、飯、青春といろいろ詰め込んでいるのにバランスよく仕上がっていて素晴らしい。まさに主人公ケニーが作ったお弁当みたい。最高最高最高。 不良高校に入学した主人公ケニーが学校のヘッドとなるべく皆の胃袋を掴むヤンキー料理漫画。 ケニーの料理がほんと素晴らしい。お母さんの作るボリューミーな家庭料理という感じで、反抗期のDKもついつい素直になっちゃうやつ。 普通のカレーとか普通のおにぎりとか普通の唐揚げとか、お母さんの愛感じちゃうやつ。 ただ美味しいご飯を作るだけではなく、朝ごはん食べないとダメでしょ、パワーつけるなら肉でしょと料理の背景にある愛もまさにお母さん。 ヤンキーだって母親から産まれたんだからある意味ヤンキーのトップオブトップは母親だよね。愛で包み込んでのし上がるのは正解かもしれない。 ギャグ漫画としてもヤンキー漫画としても面白く、DK可愛い漫画としても楽しめる。DKがごはん食べてるとこ一生見てたい。可愛い最高。あっくん可愛い。
私がチベットについて知っていることと言えば、「そういえば、マニ車ってチベットだったよな」ぐらいの浅い知識でした。そんな私でもあら不思議このマンガを読むとチベットの世界に潜り込むことができるのです。その要因は、何と言っても作者様の裏打ちされた知識と圧倒的書き込み&美麗な線画! 蔵西先生は、大のチベット好きで前作『流転のテルマ』もチベット文化漫画。何度も現地に赴きご自身の目で耳で体験したことが作品に活かされているのです(取材旅行の様子はエッセイ漫画にもなっています)。そして、圧倒的書き込みで表現される広大なチベットの大地、生活風景など紙の上でもまるで眼前に広がっているような存在感があります。 余談ですが、書き込み&美麗、異文化圏漫画と言えば『乙嫁語り』が思い付く方も多いのではないでしょうか。『乙嫁語り』が好きなそんな貴方は、きっとこの作品にもハマれるはず……! この作品の魅力的な部分として、僧院に暮らす少年たちの交流を挙げておかねばなりません。特に主人公であるダワ、ダワのことを気にかけ友人として接してくれるドルジェこの2人の関係性は外せません。父親に置き去りにされ身も心も1人だったダワは、親身に寄り添ってくれたドルジェに対して心を許し支えてもらっていきます。所謂、ブロマンス(男性同士の極めて近しい性的な関わりのない親密さの一種)がダワの片想いという 形で描かれていきます。ブロマンスの関係性には「男同士の熱い友情」が近いと言われており、性的描写のあるBL作品に比べると男性でもかなり読みやすいのではないでしょうか。 また、登場人物みんな顔がいいです。イケメンという意味ではもちろんそうなのですが、注目すべきはキャラクターたちの表情です。この作品キャラクターたちは、一部を除きまだまだ幼く抱いた感情がそのまま顔に表れ、それを通し感情、想いが私たちの胸にダイレクトに届くのです。この表情まで含めてみな顔がいいのです。 歴史に詳しい方は、お気づきかも知れませんが物語はこの後「チベット侵攻」というチベット激動の時代へと進んでいきます。暗い洞穴の様な時代の中で、少年たちがどういった選択、人生を歩んでいくのか。また、ダワの父は幼き子を置いていかなければいけなかったのか、そしてダワの秘めた想いはどうなるのか気になるポイントはいくつもあります。惜しくも8月発売の2巻で完結が既に告知されておりますが、逆に言えばまだまだ追いつくのは簡単です。是非みなさんもこの美しく儚い物語の結末を一緒に見届けませんか?
恐らくご自身と同年代を主人公に描かれているので、新しい作品になるほど登場人物も年を取り、内容も「老い」や「死」についてが中心になりますが、表現する力はよりイキイキとしているように感じます。 どの作品もまるで存在したかのようにリアルな人物描写なので、ストーリーというよりも人生を読んでいるようです。年齢や境遇によって読後の感想も変わると思うので、次に読み返した時に自分が何を思うのかも楽しみです。
完全に良い奴も完全に悪い奴もいなくて、この状況でこのキャラクターならこうなるでしょっていう読者の予想を裏切って、ドキッとさせるのがうまい。いかに自分がテンプレに毒されてるかが分かる。 最初の方は空気を読まずに臨むことや、先入観にとらわれないことによって、状況は苦しくても新しい人生が開けるような希望があったけど、だんだんそう単純じゃないような事態になってきてる…。いま一番続きが気になる作品です。
留学から帰ってきたら、家族が執事に洗脳されており、屋敷全体が主従逆転した状態となっていた───。 恐ろしいサスペンス風の立ち上がりから一転、主人公の茜と、執事である九鬼清十郎とのコミカルな掛け合いが繰り広げられる。 九鬼いわく「私に依存し、何事も私に答えを求め、最後には私の操り人形になってしまうのです。」あくまで洗脳はしていないのだと、複雑な表情で語る。うーん、意味深。 九鬼の仕事ぶりは完璧そのもので、相手が少しでもスキを見せれば洗脳できてしまうほど、人間心理を知り尽くしてそうなタイプ。一方で「友人」絡みの話題となると少年のような明るさを見せるなど、全く掴みどころのない人間なのだが、一体何が目的なのか。 九鬼の人生観が気になる。
名古屋には何年も住んでいたので、 名古屋を舞台にしたお散歩漫画と知って読んでみた。 予想とは全く違う面白さが数倍詰まっている漫画だった。 かりん(主人公)は妹が大好きで、大学4年生になるまで 妹のお世話ばかりで生きてきた。 だが妹の高校進学や、かりんの就職活動の不調、 喫茶店を営む祖父が倒れたことなどから、 妹離れや自身の自立を目指し喫茶店経営を継ぐことにする。 だが、成長しつつもトラウマも抱えている妹、 けして楽な経営状態ではない喫茶店など、 かりんの前に、そしてかりん自身に問題点が山積み。 それでも前進しようと踏み出したかりんの一歩は、 なぜか散歩としての歩みとなっていった(笑)。 かりんは散歩をすることで、自身や周囲の問題解決への道を 見つけていくことになる。 散歩は普通は、気晴らしとか暇つぶしに行うもので、 癒し的な効果はあると思う。 問題解決策を得る手段としては決して積極的で合理的ではない。 そもそもそういった目的での散歩は野暮だと思っていた。 かりんは、喫茶店経営のために地理学を活かした リサーチ手段として散歩を始める。 それを見て自分は、そういうストーリーもありだろうけれど、 随分と野暮な散歩話だな、と好感は感じなかった。 これでこの先の話が 「街並みの中に商売繁盛のヒントを見つけた」とか 「散歩の途中で迷子の子供を助けたら親が喫茶店の 常連になってくれた」とか 「老人ホームを発見して、そこの集会に喫茶店を 使ってもらえるようになった」とか 都合が良すぎる展開で進んだらつまらんなあ、とか思った。 そんな薄っぺらい話になったら散歩も地理学リサーチも 舐めているとしかいえないな、と。 だがそういったベタな展開は、ほぼなかった。 勿論なかには都合よく人や物と出会う話もあったが、 それはワザとらしいものではなく、そしてその出会いが導く 話の流れはごく自然で面白い展開になっていった。 このへんはホントに作者は上手いなあ、と思った。 なにせ、どちらかというと察しが悪く、 むしろ人間関係を破壊しかねない、かりんを 嫌味がないので「教えてあげたくなる娘」に描いているし。 こういう娘ならば、道や史跡について話をしてあげたくなる。 そしてそういう展開なので、街や史跡に関する説明シーンも 唐突だったり無理矢理だとか感じない。 その名古屋の歴史的な薀蓄もハイレベルみたいだし (自分はそもそも歴史知識が多いほうでもないが この漫画の名古屋学的な知識の量と深さには恐れ入った) 勿論、漫画としての絵もとても上手い。 人間関係も深く描いている。 なにより散歩は楽しむものだ、という点が揺らいでいない。 自分に馴染みがある場所を舞台にした漫画らしいから、 当初はそれだけの理由で読んでみたのだが、 なんだか自分が好きな漫画の要素が ほぼ全方位的に想像を上回っていて、 とても面白かった。
なんというか、日本のグルメ漫画の先進っぷりを実感します。こんなジャンルにまで触手を伸ばしてんの?って感じ。だって、将棋がメインじゃなくて、その合間に食べるご飯がメインなんですよ。目の付け所が斬新すぎるというか、なんというか。ただまあ、自分、将棋それなりに指せるので、合間合間で出てくる将棋の盤面を見て、自分ならこういくなあ、とか考えながら、楽しく読ませてもらってます。
子供嫌いの主人公が大学時代から好きだった先輩の子供を預かることになった。先輩の奥さんは一年前に病気で亡くなっている。これは自分にとってのチャンスなんじゃないか?そう思った主人公は寝ている先輩の布団に潜り込むが、こっそりキスする寸前で先輩が目を覚ましてしまい…というめちゃくちゃ気になるところで前編が終わってしまった。主人公にとって先輩の存在は大きいんだろうけど、相手は受け止めきれないんじゃないかと心配です。後編が楽しみ!
熱と才能と凡才、執着を描くのがめちゃくちゃ上手い。 ページをどんどんめくらされていく感覚になる。 生まれつき足が速いトガシ、100mで1位になる、それだけで他は何も要らない、全てがひっくり返るからだ。彼には才能があった。 そんなとき目の前に現れたのは一切の才能を感じさせないコミヤだったが…。 そんな二人の話。 才能に安堵し、才能に苦しみ、才能に囚われ、いつしか才能を失い、最後は胸の奥の奥、熱い気持ちだけが身体を支え、背中を押し、足を前に出させるのだ。 少年期から始まり大人に至るまでのすべてを100m陸上に捧げた男たちを描くこの話には痺れた。 全体を通して対比を描くのがとても上手い。 希望と絶望。 才能と凡才。 自分に対してついてしまう嘘と否応なくつきつけられる真実。 諦念と覚醒。 実際のスポーツの理論は分からないが、とにかく気持ちの側面を強く描いた漫画なので万人の心が揺れるはず。 4巻についていた過去の読切も面白かった。 主人公になるべくしてなった男とそうじゃないモブキャラ。 それでもモブキャラは諦めない、自分と積み重ねてきたものだけは自分を裏切りたくないからだ。 周囲の評価とか目線なんて関係ない、自分がどうしたいかだ。 テニスの漫画、素晴らしかった。 そしてもう一本の読切「執刀」もコメディとして抜群だった。 テニスの方でも感じた漫画の素晴らしいテンポ感がギャグでも生きていた。 いまから次回作が楽しみだ。
webアクションでなかなか読みごたえのあるエッセイ漫画が始まったな…と思い感想書きました。あらすじにそうあったのでメンヘラと書きましたが…実は永田さんの漫画は読んだことがないわたくしです。 いきなり1人ウエディングフォトを撮って後悔するというはなしから始まってて笑ってしましました。 ちなみに永田さんファンの方いらしたら、レズ風俗、一人交換日記など既刊をどれか読んでみたいですがおすすめあったら教えて下さい。
新聞社内で熱心に働いている人たちの脇で「堂々と働いていない」人たちに焦点を当て、感化された主人公の心移りや、彼らを反面教師にする視点で「働く」ということを思ってもみなかった角度から見つめ直させらられる漫画だった。 この漫画は「働きマン」や「島耕作」シリーズのような仕事と向き合って働く漫画の系譜に属した上で、新聞が斜陽産業であるこの時代の中で働くということを痛烈に切り取った漫画でもあって素晴らしかった。 社内の働かない人たちを煙たがり、訝しみ、同情し、憧れ、侮蔑し、受け入れる主人公の姿に人生を見た。 誰かのように生きるのもいいが、自分がいいと思えるように生きるのがいい、というかそういうふうにしか結局生きれないよねって感じの普遍的なラストなのもいろいろ振り回されての着地なので、いいぞーと思った。 僕も、明日も仕事を頑張ろう。
別マが無料公開されていたので、気になってた新連載読めた‼そして面白いし源くんかっこよすぎ…! 高2、高1、中3と年子が続いて一番下が小3、という4兄弟の不思議な年齢差はちょっと変な感じするけど笑 (あと源くんより洛くんのほうが年上っぽい) 源くんのライバルは柊くんになると踏んでいる…!2話の時点では学校も始まってないのでまだわからないけど。早く1巻出ないかな♪
歯の治療から目をそらしがちな人に読んでほしい、デンタルお仕事漫画! 目をそらしがちな人=自分なんですが…まさしく第1話に出てくる1人目の患者さんが自分と重なりすぎてて身につまされる。 というのも以前、歯茎の腫れの治療をした際に、食いしばりによる歯の摩耗を指摘されて驚いたことがあったのですが、それをきっかけに自分が常日頃からいかに歯を食いしばっているかに気づいたんです…!! その時に初めて「定期検診したほうが良いな」と思いました。 …にも関わらずあれから全く行ってない愚か者!!!このマンガを読んで内心焦りまくり笑 皮膚や骨と違って治癒力によって再生されない「歯」のこと、そして「歯科医療」のことを面白く学べる漫画だと思います。
面白かった。 最後までなんの生物かは分からないけど、勝手に部屋に入ってきてとにかく愛人になれと迫ってくる。 かわいい子に迫る謎生物のキモさがいい。 かわいい子は筋トレしてマッチョになりたいのに。 かわいい子がかわいいからいけないんだな・・。 過去にちばてつや賞取ってた読切『のぞき小僧』も同じような意味で面白い。 http://md-fp.jp/service/nc/0000000d/000000?isbn=9991234651623&lastUrl=http%3A%2F%2Fyanmaga.jp%2Ftrial%2Flast%2Fchiba-awards77%2Fnozoki.html&shareUrl=http%3A%2F%2Fmd-fp.jp%2Fservice%2Fnc%2F0000000d%2F000000%3Fisbn%3D9991234651623%26lastUrl%3Dhttp%3A%2F%2Fyanmaga.jp%2Ftrial%2Flast%2Fchiba-awards77%2Fnozoki.html
あこがれの七海先輩に告白したところ、まさかのOKをもらえたと思いきや、先輩の元カノ・怜へ見せつけるために当て馬として彼女にしてもらった主人公のしおりん。 怜は七海としおりんを見て嫉妬と絶望、これ以上ないNTR感を味わうが、これぞ自分が求めていた究極の愛だと気づき、二人にはカップルのままでいて欲しいと告げる。 そこから、何をしてでも怜に振り向いて欲しい七海、当て馬として七海に無償の愛をぶつけるしおりん、いきなり「おっぱいバトル」という破廉恥な大会を開催する怜との、登場人物全員おかしい前代未聞の三角関係が勃発したのであった。 久しぶりに鈴菌カリオ氏の新作を読めるだけで喜びだが、ハイテンションながら少女たちそれぞれの恋模様をしっかり描いている。百合とか関係なく、普通に笑えるマンガを探している人にもオススメ。 キャッキャウフフ的な百合とは少し(だいぶ?)違うけれど、ヒットして欲しい。
1号からZXまで、昭和ライダーの活躍が再び見られ、ライダーファンの私としては堪らない作品です。 その中で特に嬉しかったのが一文字隼人のエピソード。 改造前の物語は昔から知りたかったと思っていたので、この作品で夢が叶った感じです。 まるでテレビの特撮ドラマを観ているかのような迫力で、昭和ライダーファンなら絶対楽しめる作品だと思います。
すごく懐かしい。80年代の漫画なので登場するレスラーの中にはすでに他界されていて、久しぶりに名前を聞いたレスラーも多いです。プロレスが好きなので以前に読んだことがあるのですが、記憶があいまいなのでまた読んでみようと思います。タイガーマスクが好きなので探してみます。
このアイデアを思いついて漫画として描こう!と思ったのがそもそもすごいな、と。オチはまったく予想できなかったので驚きでした。でも離婚した元夫婦としてこれ以上ない良い終わり方なんじゃないでしょうか…
広告でよく目にしていたときから単行本化を待っていました。 他の作品同様、比較的冷静な主人公の目線で生々しい現実を淡々と描いてます。決してグロテスクで直接的な描写はないですが、人によってはキツイ部分もあるかも。 10件依頼があったら10通りのケースがあり、それぞれに臨機応変に対応しなければならないその名の通り特殊で、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)仕事ですね。 あまり亡くなった人に思い入れすると駄目みたいです。とくに主人公は霊感体質なので、自宅に霊を持って帰ってしまうことも。 現場の近隣住人、ときには依頼人本人から心無い言葉をかけられることもあるようですが、やっぱりやった人にしかわからない真実や得られるものがあると思うので、そういう面でこういった仕事には覗いてみたくなる不思議な魅力を感じます(体験したいとは思わない)。 主人公がなぜ脱サラしてまでこの仕事を始めることにしたかは1巻には描かれてません。気になる…
麺屋武蔵、柳麺、ぜんや、中村屋、支那そばや、等など…実在の人気ラーメン店の店主たちのラーメンに賭ける情熱を描いたドキュメンタリー風の漫画です。一人ひとりの店主の思想が感じられ、ラーメン好きとしては興味深かったです。一つのラーメンが出来上がるまでの苦労を感じてください。ラーメンにはまさに血と汗と涙が、丼に込められているのです。
日本の中山間地域における問題の根深さや、それでもそこで生きることの大切さを描いた素晴らしい作品。 舞台は1970年代の秋田とのことだが、2020年のオリンピックやその少し前の地方創生など、色々と現在と重なる部分がある。出稼ぎによる若者の流出、ディスカバージャパンなどで理想化された田舎…主に世代間の価値観の違いによる衝突はそこここに現れるが、どれが正しいとは言い切らないところが良い。自分の置かれている状況や読むタイミングによって、共感するキャラクターも違ってくると思う。 ウイルスの脅威で外出制限を要請されている都会での生活を送りながら、自分が選ばなかった生き方について考えるきっかけになった。
第1話から恐ろしいいじめの嵐が吹き荒れ、読み進めるほど(しかもかなりのハイペースで)絶望が深まっていく。この物語に希望はないのかと思われた矢先、2巻でついに真の主人公が現れる。これまでの悪意がどろりと渦巻くホラーから、光本菜々芽という聡明で高潔な少女がクラスの悪意を束ねる"白い悪魔"蜂矢あいと対峙する構図へと変貌をとげるのだ。 (これを読み返して気づいたのですが「校舎の天では悪魔が嗤っている」の作者・蜂矢あいというのは「校舎うら」の彼女の名だったんですね) ときに大人すら欺き利用し、勇気ある告発者をさらなる悪意で踏みつぶす。いや~~蜂矢あい、悪役として完成度高すぎて小学生とは思えない!wいっそ格好いいとすら思えてしまう。相対する光本菜々芽もイケメンすぎる!そんじょそこらのヒーローよりかっこいい… 間違いなく思うのは、「この先どうなってしまうんや!??」と頁をめくるスピードを速めるにはキャラクターを好きになるのが一番いいということ。とりわけこの「校舎うら」は、冷静に俯瞰しながら作品の粗削りなぶぶんを見とがめつつ読むよりも、思いっきり感情移入して没入しながら読んだほうが絶対に面白い。
第一話読んだ。 前作「バンデット」の勢いとかキャラの強さ、圧みたいなものの描き方が好きなので、この新連載も楽しみ。 2199年。 AIや機械に頼り戦争にも人間を必要としなくなっていたが、「大断絶」が起き、文明は若干の退行を見せ、再び人の生身が必要になっているという時代。 主人公は「配信者」で有名になることを夢見ているが、復興が目の前に横たわった世間の状態では白い目で見られている。 社会が裕福で許容できる時代じゃないと立場が低そうだ。 そんな彼が兵士になるため、圧倒的にリアルな仮想現実の中で、肌で過去の戦争を体験することになるのだが、その様子がなかなか痺れる。 偶然だろうが、たった一発の銃弾が向かった先に人がいればあっさりと命は摘み取られるのが戦争のリアルだ。 戦争、死の現実感を目の前でまざまざと感じ、ちゃらんぽらんな生き方をしてきた主人公はどうなってしまうのか。 過去の戦場と未来の戦場を横断する感じになっていくのか。 「12モンキーズ」という映画で、未来では囚人が過去の戦争に参加したり、重大な事件を阻止するために過去に送られるというシーンがあって、それをふと思い出した。 映画「マトリックス」然り、圧倒的な現実感を持った仮想現実は現実とほぼ変わりない。 最近でも、VRと自覚したうえで斬首を受けた人が、体調に異変を生じてしまったという話がある。 リアルすぎて痛みを感じられるほどの仮想現実の戦場での死は、精神が死を感じ取って現実の死に直結してしまうのではないかと勝手に変な心配をしてしまった。 大作になりそうな予感がビンビンするので、ぜひ最後まで描き切ってほしい。
ジャケ買いして大当たりでした。表紙と帯を見た感じだとグルメ漫画なのかな?と思ったのですが、オカルトもあったり全員メガネキャラだったり色んな要素があって面白かったです。この作者さんの他の作品も読まなきゃ!と思いました。 今のところの大筋は主人公の家の裏に越してきた小説家のお姉さんが夜食を作ってくれて一緒に食べるというストーリーなのですが、どれも簡単に作れる料理ばかりなのもすごくいいです。おそらく作者自身がいつも作ってるのを描いてるんじゃないかな?ホットサンドって専用の道具がなくてもラップで作れちゃうんですね。真似してみようと思います。オカルト要素がより濃くなっていきそうな2巻が楽しみで仕方ないです! ちなみに巻末に収録されてる短編「思春期♡はじめて占い」はがっつりエロだったので、本編とのギャップにびっくりしました。ファンの方なら慣れてるのかな?この短編も主要キャラの二人がメガネだったのでこだわりの強さに感服しました。
「香川の子は2歳で箸をマスターする」 (なぜなら) 「うどん文化があるからだ!」 まことしやかな“うどん都市伝説”のようなネタから、讃岐うどんの食文化・知識までを面白おかしく紹介したギャグ漫画です。 案内役のうどん大好きっ子はっちゃんがとても可愛いらしい。 1冊20ページ前後の短さですが、うどんへの愛、こだわりの強さがギュッと詰まってます。 うどん好きの方はぜひ読んでみてください。
ぱいどんの顔ができるまでの流れがすごすぎる…。 https://robotstart.info/2020/02/26/tezka2020-sokuho.html そもそも「ぱいどん」という名前自体はどこからきたんだ?明日のモーニングはやく読みたい!
個人的に、ストーリーがどんな内容でもオチで全部丸く収まってしまう漫画をハッピーコミックと呼んでいるのですが、このハッピーカンパニーはその名に恥じないハッピーコミックでした。 働く人達の悩み、あるあるネタ、性事情なんかがコメディチックに描かれていますが、登場人物が不幸になるようなオチは一切ありません。 結婚するサラリーマンとOLの話なんかが顕著なんですが、二人とも仲間内では「実はハゲ」「実は厚化粧」という結婚で、同僚達がそれを暴露し合って大丈夫かあいつら、となるのですが、「そんな事はどうでも良い、あんなに幸せそうだし、何よりも職場の仲間じゃないか」と純粋な祝福がなされ、それで話がオチていました。 さすがに唖然としましたが、ハッピーコミックとしてはこれで正しいのです。 誰も不幸にならないので安心して読めます。 この絶対的な安心感は他では味わえないかもしれません。
面白いと言い切ってしまっていいのか悩ましいけど、間違いなく面白い! 金の貸し借りにおける駆け引きが巧妙で気持ちよくなってしまう。気持ちのよい話なんてほぼゼロなのに何故なんでしょう。カタルシス的なものなのか。 鬱々とした気分になるお話ばかりなのに、コミカルで淡々としていて、どこか感情の読めない絵柄もまた魅力的。灰原の優しいんだか冷たいんだか食えない人間性と絵柄がぴったり合っている!! 金を借りるも地獄、借りられないも地獄。真っ当に生きていてもいつどうなるかわからないのがこわいところ…。 とりあえず貯金はしなきゃ、変な気起こさないようにしなきゃ、連帯保証人にはならないようにしなきゃ、と自らの紐をかたく結ぶのでありました。 ドラマ版も久しぶりに見たくなった…読んでも暗い気持ちにならないのは心の中にウルフルズが流れるからかもしれない。
転売ヤー編が始まったのでスレ立て。 フリマやらで転売された、和菓子が劣化して、クチコミ炎上という導入。いまのところは「カバチみてーな話だな」って感じ。前回のインパクトが強すぎたか? まぁ転売ヤーがまだ登場してないので、こっからに期待。にしても「許さんぞ…転売屋め…」のコマ、絶妙にTwitterで使えそう
渋谷の街で突如、人々の衣服が繊維の怪物に寄生され、人間を喰らいまくるパニックホラー。 こりゃど根性ガエルじゃないか!(キルラキルでもいいけど。)というツッコミはさておき、身近にある繊維が人を襲うのでわりかし展開が早くて助かる。 やはり身近にある物が襲ってくる設定ってのはホラーの王道だ。 そういえば、ここ数年で渋谷を舞台に人がゴミのように殺されるマンガが増えてる気がする。渋谷金魚を筆頭に、ジャンプの呪術廻戦とかも。他にもあったはず。 渋谷とパニックホラーは相性が良いんだな。
WebComicで単行本の続きが読めるのが嬉しい。続けてくれるまで続けて読もう。なんだか自分のことが好きになれそう。
いまのところはまだなにも分からないけど、ちょっと面白そう。ベースは西遊記だけどオリジナルな設定がかなり見受けられて、全然違う印象。 金鉱に閉じ込められた、足がなく「宝珠」のない男が、悟空ポジションかな。扉絵には足があるのに発見時には切断されてるのも謎。うーん気になる
『ブラック・エンジェルズ』に登場した松田のスピンオフ作品です。 決めセリフは「いんだよ! 細けえ事は!!」ですが、ネット上のミームでは「細けえ事は良いんだよ!」で有名です。 松田は脳天を銃で撃ち抜かれ死んだはずなのに、何の説明も無く上記のセリフと共に生き返って再登場したと言う経歴を持ちますが、その無茶な超人ぶりを逆手にとった作品がこのザ・松田です。 内容的には社会を風刺するというまあ青年コミックでありがちな物ですが、その手段がまたぶっ飛んでいるので、風刺とかどうでも良くなり楽しく読めるでしょう。 ジャンボジェット機を生身で押し返すシーン等、もう超人とか言うレベルじゃねえな?とは思いますが、それこそ細けえ事は良いんだよ!です。 作者氏も彼の人気要素を分かっていらっしゃるようで、松田は細かいことが嫌いらしい、と言うキャラ付けが為されているので、期待通りの活躍を見せてくれます。
『亜人ちゃんは語りたい』のスピンオフ作品ってだけじゃなく単体として面白い漫画になっている。 ヨーコには他の人には見えないものが見え、感じることができる。 一般的にそれは霊感と言われるようなものだが、この亜人がいる世界では違うように考えることができる。 むしろ、幽霊や妖怪、怪奇現象などはすべて亜人で説明できるのではないか、と。 その発想をきっかけに、ヨーコの周囲で起きる不可解な出来事、存在を分析しその姿をあらわにしていく。 このアプローチは素直にとても面白い。 オカルトめいたものを亜人なんじゃないかという仮設をもとに科学的っぽい切り口で検証、実験し、そして姿を現す亜人の存在によって、あれも亜人なんじゃないかこれもといった具合に可能性がより開けてくるのだ。 僕たちはその世紀の発見を目の当たりにすることができるのだ、一人の女子大生ヨーコの傍らで。 亜人と普通の人間を繋ぐ存在として描かれるヨーコの先入観の無さというか偏見やバイアスがかかっていない感じがとてもいい。 これは現象や妖怪が尽きない限りずっと読んでられるなーと思う。