「私はもう子供が産めない…?」夫から移された性病のため、人生が大きく変わってしまった女性・ぎん。当時最新であった西洋医学の治療を受けた彼女は、衝撃を受ける。男性医師の行う医療行為は、女性には耐え難い羞恥と屈辱を与えるものだった…。――日本における最初の女性医師、荻野吟子。女が医師になれない時代。世間や制度の壁を越え、日本医学界に女性進出の道を切り拓いた女性の人生を『モルグ』寺館和子が描く!
天気予報が存在するたったひとつの意味、それは―――仕事はできるが難のある性格が災いして派遣先をクビになった雲田彩(ルビ:くもたあや)。彼女が新しい職場・気象庁気象研究所で出会ったイケメン研究官”雲王子”こと晴原勘九朗(ルビ・はるはらかんくろう)には、もう一つの顔があった。それは自然災害から人命を守るために活動する【SDM本部(特別防災対策本部)】の一員として災害発生現場の最前線で奮闘する姿で―――。集中豪雨、河川氾濫、台風……。命を守るために、出来ることは、やるべきことは……!?知恵と知識で気象災害から命を守れ! 気象災害に立ち向かう本格ドラマ! 出会いと誓いの第一巻!【著者プロフィール】著者:小沢かな漫画家。イラストレーター。青い空好きが高じて、自家用操縦士(上級滑空機)の資格を取得。空に関する作品を多く手がける。著書に『ブルーサーマル- 青凪大学体育会航空部-』(新潮社)、気象絵本『せきらんうんのいっしょう』(ジャムハウス/イラスト担当)など。講談社「ハツキス」にて『野々宮月子はいつも眠い』連載中。Twitter:@kana_ozawa_blueFacebook:@kana.ozawa.bluethermal監修:荒木健太郎雲研究者。気象庁気象研究所研究官。博士(学術)。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究している。著書に『雲を愛する技術』(光文社)、『雲の中では何が起こっているのか』(ベレ出版)など。小沢かなとの共著に『せきらんうんのいっしょう』『ろっかのきせつ』(ジャムハウス)がある。Twitter:@arakencloudFacebook:@kentaro.araki.meteor
さまざまな事情で産みの親による養育が困難な子どもを、新たな温かい家庭に迎え入れる特別養子縁組。民間養子縁組あっせん機関「ひだまりの子」のケースワーカーとして働く主人公・ひよりの元には、予期せぬ妊娠や不妊に悩む人々が訪れる。家族にとって一番大切なのは心の繋がりだと信じ、親と子に寄り添うひより。複雑な時代だからこそ読んでほしい、新しい「かぞく」の形を描いた感動作!待望のコミックス1巻発売!
頭の中に広がって、コトンと胸に落ちるサムシング。倉田江美先生の漫画エッセンス「一万十秒物語」の世界へみんなそろってテレポートしよう!
フランス料理のシェフを目指して修行中の路子。しかし、これが本当に自分のやりたいことなのかわからずにいる。そんな時、“けやき食堂”を経営する母親が過労で倒れた。母を手伝い、店に出た路子は、今までにない仕事の楽しさを感じた。フランス料理店を辞め、食堂を手伝おうと決意する路子だが!?
強かで自由な「少女」という名の美しい獣の姿を、圧倒的筆致で鮮烈に描く、同人誌で発表された伝説的名作、第一弾ついに登場!!美しい顔とからだを持つ少女・ヨリ子。田舎の中学校に転校して来たヨリ子は、無口で無作法ながら、艶かしい魅力で周囲を翻弄していく。吐き出される性の闇の中で、密かに交錯される純粋な想い。誰にも囚われず、何からも束縛されない、けだもののような少女が生きたイノセントな季節──。東京編、完結編へと続く(全3巻)
王子様を夢見る女子大生、冴島愛と天才幼稚園児、綾ノ宮太一郎の運命的な出会い。太一郎の性教育の家庭教師として雇われた愛だが、実は処女。二人が初体験するのはSEXなのか初恋なのか!?明るくHな純愛ラブコメ!!
柏木たまを(27歳)は、いわゆる「喪女」。子供のころ両親を亡くし、親戚に心ない言葉を投げかけられて以来、喋るのが苦手になってしまった。そんなたまをはある日、自分と同じような境遇の少年・海くんと出会う。たまをは海くんに昔の自分を重ね、海くんを引き取ることに。でも喪女と根暗少年の同棲生活は、大変なことがたくさんあって……!?「コミックELMO」掲載話、第1話~第6話までを収録しています。
エイリアンにごはんを食べさせないといけない。料理ができない高校生女子はかわいい愛犬をエイリアンに人質にとられてしまった。解放してもらうために料理を作れるようになる!
最愛の妻が先立った。遺されたのは夫と、ふたりで営んだレトロな喫茶店――。つい本音が出てしまうと噂の「天国堂喫茶店」。サラリーマンの愚痴、マダム達の井戸端会議、老夫婦の痴話ケンカ・・・心に抱えるモヤモヤも、なぜかここなら吐き出せる。愛を思い出せば、死んだ妻の声も聴こえてくる――。酸いも甘いも愛おしい、大人のための青春ドラマ。
唯一自分の外見ではなく、召喚術に興味を持ってくれた「ガスパル」。彼に愛されるためなら、命の危険すら惜しまなかったのに、ガスパルには本命の恋人が別にいたー?!それが自分のいとこ「トリスタン」であることを死ぬ間際、目の当たりにした「イヴォナ」は無残な死を迎え…しかし、死んだはずが、なんと二十歳の1年前に逆戻り―?!人の言いなりの人生だったイヴォナの復讐と運命的な恋を描く転生ラブファンタジー、第1巻!!
仲良し夫婦のぼくちん(ダンナ様)とそら(妻)。いつもと変わらないはずだったある日、ダンナ様は突然不整脈を起こし心肺停止となってしまう。一命はとりとめたものの、脳へのダメージは残り『低酸素脳症』と診断され植物状態になったダンナ様。しかし、ダンナ様のことが大好きな妻は病院でもお世話を毎日したくて!? 「できることはなんでもしたい!」 ダンナ様をお世話することに貪欲な妻が「できること」を探しながら過ごした日々を描いた、SNSで大人気のコミックエッセイ。ある夫婦の愛あふれる1年間の病院生活を、フルカラー192Pの大ボリュームでお届けします。電子限定おまけ付き!!
28歳、独身、彼氏無し、仕事も普通の前田しゅう子は個性豊かな友人たちとシェアハウスをしていた。仕事に生きるバリバリキャリアウーマン・松木瑛香 恋に生きる弾き語りシンガー・川瀬田みさき 仕事もプライベートもフリーランスなのんびり屋・桃山志緒 日々の疲れやストレスもこの3人とお酒を飲んで愚痴り合えれば乗り越えられる。今が楽しければそれでいい。そう思ってただ何となく日々を過ごしていたけれどふと気がつけば、30歳はすぐそこ。しゅう子や友人を取り巻く環境が徐々に変わっていき――…。“まだ”アラサー、“もう”アラサー 「私、このまま何となく過ごしてていいのかな?」
バカな男どもが求める“かわいげのある女”になんか私は絶対なってやらない!!WEB広告会社でデザイナーとして働く山田さくら(34)は、中途同期の花川にじこ(30)と小島啓午(34)に、いつもの様に居酒屋で上司の愚痴を言っていた。2人のアドバイスを余所に、納得いかずにいじけるさくらだったが、優しい言葉で包んでくれる啓午のことが密かに気になっていた。そんなある日、新しい仕事を一緒にすることになった、後輩のディレクター半田今日介(32)から、自分が過去に制作したWEBサイトを「なんか痛い」と失礼なことを言われる。さらに啓午とにじこは2人っきりで一夜をともにしたようで……!?
大人が分かってないだけで、赤ちゃん同士は赤ちゃん語で好き勝手いろいろ話している…のかもしれない。そしてそんなふうに想像すると、ちょっと、たのしい。そんなふうな発想で生まれた『モリロクちゃん~森さんちの六つ子ちゃん~』。森さんちの六姉妹は、今日も赤ちゃん同士でぺちゃくちゃおしゃべり。この子たちったら、まだ生まれて数ヵ月だけど、とってもオマセなんですよ。かわいさ全開! にっこりほっこりショートショート。
若干37歳で都議会議員の夫・島本成人とその妻・久美の心の中に織りなす、光と影とは?現代人が抱える様々な心の闇に挑戦する、カウンセラー・河原崎彩子のメモワール。大人気シリーズがついに登場!
何をするにも間が悪い美波小春は、優しいクラスの人気者・清水廉くんに片思い中。あるきっかけで、小春は彼の腹黒い本性を知ってしまう…!外面とは逆に意地悪な清水くんに翻弄される小春だけど、時折見せる彼の優しさに惹かれていく。そんな清水くんもまっすぐ自分に接してくれる小春に恋心が芽生えて――。Twitterで尊いの嵐を巻き起こした じれキュンラブコメディー!※本作品は『外面男子の清水くん【単話】』(1)~(8)が収録されています。
世界各国で広がりをみせる、セクハラなどの被害体験を告発・共有する「MeToo運動」。海外だけの問題ではなく、日本でも、出版・漫画業界でもセクハラ&パワハラ被害者は大なり小なり存在しています。漫画家と編集者、漫画家とアシスタント、編集者とアシスタント……昔から、そして今も業界の闇は深い。本作は出版業界に足を踏み入れて30年超の内田春菊が描く禁断のお話。旧態依然とした業界は変わることができるのか――。
【描き下ろしおまけ漫画を新たに収録 】出逢ったその日に電撃入籍&同居開始!?!? 男だらけの工事現場で重機オペレーターをしているガテン系女子・晴日(はるひ)は、ある夜、居酒屋で出会った白髪頭の中年男性と酔った勢いで婚姻届けを提出☆そのまま部屋に連れ込んでしまっていて――!?アラフォーオジさん×ガテン系女子の胸キュンラブコメディ♪【本作品は他社より配信されていた「ゴマ塩とぷりん」を一部加筆修正したものです。重複購入にご注意ください】【本作品は「ゴマ塩とぷりん」第1~6巻を収録した電子特装版です】【恋するソワレ】
『できる女』和代には悩みが尽きなかった。無能な部下の尻拭いや新入り派遣社員・百合子の世話を任され、大きな溜息ばかりが漏れる毎日。どいつもこいつもクズばかり…と今日も今日とて睨みをきかせながら会社を練り歩く。唯一彼女の心に安らぎをくれるのは営業部・袴田との秘密の恋のアバンチュールだった―…。そんなある日、社をあげた重要プロジェクトのリーダーに抜擢されて…!? オリジナル描き下ろしマンガ付き!
がんばる女性を応援する、人生リカバリー譚!!大木亜希子、28歳。元アイドルで、アラサーで、それなりに仕事も婚活も順調のはずだった。だが、職ナシ、彼氏ナシ、貯金ナシ!!まさに人生が詰んだ瞬間、姉の紹介により赤の他人のおじさん・ササポン(56)と暮らすことに。亜希子は、自分の人生を取り戻すことができるのか――?
皆さんおなじみの食べ物が、摂食障害の永田さんの目線を通すと――なぜか無性に食べたくなる! 斬新すぎる食レポ&食テロ!
摂食障害グルメレポ漫画
「女同士ってどうやってセックスするんですかァ!?」。とある事情から仮の住まいを探していた、男運の悪いOL・日代きのめ。姉から居候先として紹介された水城あけびは、姉に恋をしていた!? 実は売れっ子マンガ家兼小説家な彼女は、めちゃくちゃピュアピュアで……。二人の関係にもだえる社会人同居百合。
花のお江戸は吉原から、平成の世にタイムスリップした名うての女郎・お仙。コンビニでバイトしながらも、遊里で磨いた花魁テクと江戸の水が育んだ気風の良さで、平成日本男児たちを骨抜きに!?奇想天外抱腹絶倒ジャパネスク・ギャグ★
2022年4月4日のDoodleが荻野吟子ということで、長らく積ん読していたこちらの作品を読みました。 医療という閉ざされていた未踏の分野を女性が先陣切って歩んでいく物語ですが、現代に通じる部分が想像より遥かに多く、130年以上昔の話だとは思えないくらい感情移入してしまいました。 https://www.google.com/doodles/dr-ogino-ginkos-171st-birthday 本来であれば、医師になるために一番努力が必要な部分というのは勉学で、そこで存分に苦労すべきです。しかし、吟子さんは学業以外のところに苦労が多すぎる。 「女が医者だなんて」と笑われたり見下されるのは当然で、医師になれる確証のないまま女子師範学校に通ったのち、医学校に通う許可は苦労して勝ち取らねばならず、通えるようになったと思えば女子用の便所など当然なく、さらには同級生からの下劣な中傷・セクハラ。卒業後は開業試験の願書を4度却下される……。 性別関わらず、新たに権利を獲得しようとした際に「既に権利を持っている側が全くしていない理不尽な苦労を課される」というのは今の時代まで変わらないですね。 吟子さんの苦境が描かれると同時に、女子でありながら幼い頃から論語に触れされてもらえて、末っ子でお金には苦労したことがないという部分も描かれ多面的。 ある昔話ではなく、現実にかつて起きた出来事としてリアルに共感しながら最後まで読むことができました。 (1巻のあとがきの「少なくとも明治政府下では成績の不正は行われなかった」という皮肉が強烈でニヤリとしました。笑い事ではないですが…) マジでもう荻野吟子のガッツ、すごすぎる。 並の女なら心が折れてる苦境の連続。 18歳で嫁ぎ夫の不貞で淋病を移され子供が持てない体になり、西洋医学の治療を受けるが男性の医者と医学生にジロジロと陰部を観察されたうえに卑猥な陰口を叩かれ……。 逆境につぐ逆境で、なんで医者になりたいだけでこんなに苦労しなきゃいけないんだとマジで腹が立ってくる。 そんなクソッタレな現実との戦いの中で、吟子さんを応援してくれた人物もたくさんいて熱い。 資金援助してくれた家族、教養ある先達の女性たち(女流画家・奥原晴湖、義姉妹の契りを交わした両宜塾の師範・松本荻江)、伝統的な医学を教えてくれた漢方医の先生、開業を政治家に掛け合ってくれた実業家・高嶋嘉右衛門。 吟子さんが日本初の公許女医となったのは自身の努力の賜物であることは間違いないですが、その陰に女子教育の開拓を支えた人物をたくさんいたのを知ることができ心強く感じました。 読み終わってみて、どこからどこまでが史実で、どこから脚色なのか知るために文献を読んでみたいです。 荻野吟子生誕171年という日に読めてよかったです。