ちょうじくうせんかんまほろば
あらすじ
とある古びたアパートが火事になった。そのアパートにひとりの老人が飛び込もうとしている。偶然前を通りかかった司朗は、慌てて老人を引き留めるが老人の力に勝てず、一緒に燃え盛るアパートの中に引きずり込まれてしまう。そのアパートの中で、司朗は一枚の美しい戦艦の写真を目にする。老人に指示されるまま、急いでその燃えかかった写真をカメラに収めた司朗と老人は、間一髪で脱出する。その夜、司朗の家に瀕死の重傷を負ったはずの老人が訪ねてくる。さっき司朗がカメラに撮った戦艦「まほろば」を、死ぬ前にどうしても見たいのだと言う。「まほろば」とは一体…!?
さむらい
あらすじ
快食・快マン・快眠、コレが本物の漢(おとこ)の条件だと豪語するのは、伝説の剣豪・宮本武蔵の養子であり、破天荒な剣士・宮本剣四郎であった。国元じゃ「三本足の男」と呼ばれていた程の巨根の持ち主で根っからの交満(コーマン)好きでもある。そんな彼が江戸へとやって来た矢先、少女の悲鳴が聞こえてきた…! 少女を襲っていたのは全身がヒビ割れ、刀で切っても死なない化け物だった! その時、対峙する剣四郎の剣が妖しく光り……!? 柳生家の美男剣士から、凜とした美少女剣士、さらには色っぽい女忍(くのいち)まで登場する、お色気満載の時代物チャンバラアクションの決定版!!
さいごうたかもり
あらすじ
大政奉還後、明治三年の日本、鹿児島。元官軍総大将の西郷吉之助こと隆盛は、故郷で畑仕事に精を出していた。そこへ弟の従道が訪ねてくる。従道は、隆盛が東京を離れたあとの新政府の堕落ぶりを嘆き、隆盛に東京へ戻って力を貸してくれと懇願するのだった。隆盛は日本のために、再度立ち上がる決心をする。隆盛が戻ると、まずはじめの難題は廃藩置県。さらには政府と天皇を護るための近衛隊の創設だった。なかなか日本各地のかつての大名・藩主たちの理解を得られぬ中、隆盛は理想を追って奮闘するも…。明治の大偉人、西郷隆盛の後半生を真摯に描く。
むふうでん
あらすじ
愛洲蔭流の秘太刀・吹毛剣の奥義とは? 無風の青年時代を描く巨匠・白土三平の幻の名作! ▼第1話/野兎斬り1▼第2話/野兎斬り2▼第3話/野兎斬り3 ●登場人物/無風(陰流の祖・愛洲移香斎から野兎斬りの秘太刀を伝授された男)、下間隼人(無風とともに愛洲移香斎から野兎斬りの秘太刀を伝授される。のちに、富樫軍の侍大将となる) ●あらすじ/陰流の祖・愛洲移香斎から野兎斬りの秘太刀を伝授された無風と名のる男と下間隼人が、戦国の世に出ていった。今は侍大将、出城の城代にまでなった隼人も、無風のことが気になっていた。自分と同じ腕を持っているとすれば、どこかで名を聞いてもおかしくないのだが、無風の行方はわからなかったからだ。ある日、生まれながらに剣鬼の才を持った少年が、隼人の本陣を訪れた。たちどころに彼は、下間の三勇士の一人を妖剣にて不能にしてしまった。隼人は、この少年天才剣士に無風を捜すように命じるが……(第1話)。
なかぞうきょうらん
あらすじ
3歳の時に両親が亡くなり、貧乏長屋の人たちに育てられた4歳の坊。芸の道で身を立てさせようと、大家は中村屋の座付きの唄うたい、中山小十郎の家に子守り兼小僧として預ける。やがて坊は天性の才能を発揮し、それを認めた小十郎の養子となり、名を市十郎に…。後の歌舞伎役者、中村仲蔵としての人生の始まりだった!!
ぶらいかん
あらすじ
江戸初期、信州・鷹見藩では見事な据え物斬りを披露し、兵法指南役に任命された村井漢十郎であったが、その活躍を快く思わない者の策略によって親友の風間龍之介の恋人である沙織を嫁にとるよう主命される。その場で辞退を申し出るも無礼だとなじられる。戸惑う漢十郎に藩主はどんな理由があろうと聞き入れられないと言い張る。思い悩んだ結果に漢十郎が出した答えはー。己の武のみを頼って生きる漢、武頼漢! 世にはびこる巨悪を斬る!! マカロニ・ウェスタン風本格時代劇巨編の登場!!
おえどにんぽうちょう
あらすじ
時は江戸時代。忍者いらずの太平の世に、仕事にあぶれた火種の小助、かんざしお水、お花見風丸らは、口入屋の三太夫の元で「日雇忍群おたすけ組」として持ち込まれる厄介ごとの解決にあたっていた。そんな折、ある仕事で恨みを買ったおたすけ組は般若党・おどりの夢丸につけ狙われ、その件が片付いた後、公儀隠密・捌足半蔵の命で将軍暗殺をもくろむ朧谷三人衆を倒すことになる。二頭身のコミカルキャラが、軽快ながらブラックなギャグバトルを展開する、たがみよしひさ作品の中でも異質な作品。
にょはんぼう
あらすじ
寛政八年、寛永寺――性欲をこらえきれずに、戒律を破って女を買った道楽坊主、その数六十七名が晒物にされていた…。女犯だと?お笑い草よ、女も抱けぬ仏がいてたまるか、仏こそが最高の性力者なのだ!!これが女犯道、おれの世直しだ!!――怪僧・竜水が偽善者の首を打ち落とす!!衝撃の作品が完全復刻!これを読んで、君は正気を保てるか!?
さんごくしりーじーちんしん
あらすじ
「生まれた日は違えども、死す時は同じ日、同じ時!」。宦官による腐敗政治の横行や黄巾賊の反乱で、乱れに乱れる漢王朝。苦しむ民衆を憂いて、劉備・関羽・張飛の三人は義兄弟の契りを結び奮起した!今、ここに雄大な物語がスタートする。日本の豊かな漫画文化を背景にした寺島優の原作を、香港第一の人気作家、李志清が豊富な資料・文献をもとに描く、三国志の決定版がここに登場!
いちよううらにっし
あらすじ
「たとえ地獄に堕ちようとも、一本の筆さえあれば、閻魔大王を楽しませるぐらいの小説を書く自信を私はもっている。」「御仏を喜ばせず、地獄の亡者どもが群がり読む小説こそを、私は書いてみたい。」女流作家・樋口一葉の日常を綴った表題作『一葉裏日誌』と『うたまる』を収録した上村一夫珠玉の一冊。
えどじょりゅうがじんでんはなかがり
あらすじ
澤田ふじ子の短編集「花篝―小説日本女流画人伝―」のなかから江戸時代を舞台にした「天の鳥」「悲の枕」「風に啼く」「花篝」の4作品を漫画化。男性画家に比べて後世に伝えられることも少ない、埋もれた女流画家たちの波乱に富んだ人生を描く。
ししのおうこく
あらすじ
1995年 アフリカ・ザイール。医学部出身のヨーコが働くの村で、伝染病エボラが発生する。感染拡大を最小限におさえるしかないなか、ヨーコたちは人間の無力さを痛感する。自分たちは神様のなりそこねなのかもしれないと…。舞台は変わり1501年 フィレンツェ共和国。そこには気に入った石が手に入らず苛立ちを募らせる彫刻家、神のごときミケランジェロがいた!
せいてんたいせんふりーだーばぐ
あらすじ
中東で起こった紛争をきっかけに、世界は深刻なエネルギー危機に陥っていた。それから数年後の西暦2040年、残されたエネルギー源を求め、欧米連合軍とアジア諸国連合が中国大陸で激突。それは、第3次世界大戦、斎天大戦の始まりだった!! そんな情勢のなか、バグと呼ばれる美女の運搬を依頼された護国寺大和(ごこくじ・やまと)はバグを狙う軍隊との交戦中、敵の巨大兵器と同化してしまう。依頼主である蛟龍(こうりゅう)は、兵器について何か知っているようだが……。
ころんでたまへ
あらすじ
大学教授の一人娘で、花嫁修業中のたまへ。取り柄は何もないけれど、毎日を明るく逞しく生きる乙女!そんなたまへの家に下宿しているウラナリの正三と、近所に住む黒岩重箱は、美人で知的で控え目で、それでいてまったりとしている様は、日本近代女性の鑑だと、たまへの親友・ツル子を誉めりぎる。ちょっぴり嫉妬のたまへと、ツル子たちの青春昭和ロマン!
たいしょうまーじゃんろうまんあさすずめ
あらすじ
時は大正浪漫の頃、上海帰りの詩人、富村が持ち帰った小さな木箱…中に入っていたのはその後多くの人々を魅了する麻雀牌だった。麻雀を人があさすずめと呼んでしまう時代…大岡新作はその遊戯に全てをぶつけてゆく…
めたるほーす
あらすじ
第1話/誕生:走り屋『円卓の騎士』 ▼第2話/白熱:武蔵峠の死闘 ▼第3話/異変:テーマパークの夜 ▼第4話/乱闘:円卓屋騒動 ▼第5話/邂逅:天才科学者 ▼第6話/蒸発:獅子戸家の悲劇 ▼第7話/誘拐:続円卓屋騒動 ▼第8話/発進:鉄馬御意見無用 ●登場人物/獅子戸朝雄(獅子戸家長男・高2、武蔵峠では最速ライダーとして知られている)、獅子戸博士(獅子戸家次男・小6、体育以外は成績優秀。将来は科学者を志望している)、鳥栖弾(朝雄の高校のOB、以前学校をシメていた伝説の人物、ケンカから手を引きバイクに命を賭けるが、突然の事故で……) ●あらすじ/獅子戸朝雄は、ケンカで知られる高校の番長だ。ある日、やっつけた相手から「朝雄より強かった伝説のOBがいる」と聞いた朝雄は、その人物・鳥栖に会い、バイクによるスピード勝負に挑む。だが結果は大敗。“今度こそは”と熱くなる朝雄だったが、鳥栖は交通事故で突然この世を去ってしまう。(第1話) ▼「鳥栖の分も…」とバイクに命を燃やす朝雄。そんなある日、“紅ニンジャ”と名乗る人物が戦いを挑んでくる。レース当日、ふたりは武蔵峠を猛スピードで疾走していた…… が、とあるトンネルへ差しかかった途端、不思議な霧が出現。たまたまいあわせた朝雄の弟・博士ともども、彼ら3人の姿は忽然と消えてしまう……。(第2話) ●本巻の特徴/一見、バイクをテーマにした青春ものという印象……。が、話は途中から急展開。主人公たちはバイクともども、なんと江戸時代にタイムスリップし、とんでもない事態に!! 過去と未来が錯綜する、先の読めないSF青春ストーリー。
くじらぐみ
あらすじ
▼第1話/血闘▼第2話/猛き神▼第3話/風鳴る時▼第4話/執念▼第5話/雄叫び▼第6話/魑魅魍魎▼第7話/死活▼第8話/慟哭の宴●登場人物/弥大夫(鯨組で最も危険な一番羽刺を務める)、イヨ(弥大夫について羽刺見習い中。シマに好意を持っている)、カチリ(弥大夫について羽刺見習い中)、シマ(行き場をなくし、弥大夫に犯されながらもついてきた女)●あらすじ/弥大夫とイヨ、カチリは、隣り合う村が一人の女・シマを巡って争っているところを通りかかった。そこへ、一方の村に助っ人が加わる。相撲取りのその男が現われた途端、もう一方の村人たちはクモの子を散らすように逃げてしまう。相撲取りの男に犯されそうになっているシマを見る見かねたイヨは、止めに入るが、男の勢いに押され気味。そこへ、イヨの背後から弥大夫が現われた。相撲取りの男と向かい合い、気合を入れる弥大夫。勝負はほんの一瞬だった(第1話)。
ちょんまげどん
あらすじ
かつて一世を風靡し、武士の魂とまで称された髪型・マゲ。明治期以降、歴史の表舞台から姿を消していたマゲが現代に蘇り、秘かな侵攻を開始する。百有余年に及ぶ沈黙を破り、突如として蘇ったマゲ…彼らの目的とは!?時代劇コミックの第一人者・ほりのぶゆきが放つ爆笑世紀末黙示録!!
くうかいのしようがい
あらすじ
奈良、長岡、平安と都が変転する時代にひとりの傑物が躍り出た。その名は空海。官吏への道を捨てた学生時代、謎の山岳修行時代、渡唐、そして密教の恩師・恵果との劇的な出会い、帰国、最澄との交流と訣別、高野山の開創…。以後一千二百年の日本仏教の歴史を展開させた原動力=密教とは何か。密教の大成者にして、土木技術者、書の天才――。日本のレオナルド・ダ・ビンチといわれるマルチ人間・空海が走り抜けた怒涛の生涯を追う。
ぐらんどつあーえいこくしきだいしゅうがくりょこういしのもりしょうたろうでじたるたいぜん
あらすじ
サントリー学芸賞受賞作を原作にした、JAL機内誌初の漫画連載作! 18世紀の英国貴族の間では、子弟を国際教育のため欧州大陸に遊学させる「グランド・ツアー」が流行。お目付け役の経験豊富な家庭教師と潤沢な財力が付いた大旅行は、短くて1年、時に5、6年にも及ぶ。旅立ちからフランス、イタリアを巡り帰国まで。高尚な文化や伝統だけでなく、悪路に安宿、詐欺師や娼婦までが若様を迎える。当時の風俗を活き活きと描く!
げきがしょうとくたいし
あらすじ
587年、蘇我氏と物部氏の対立は、ついに戦へと発展し、蘇我馬子率いる連合軍が物部氏の本拠地へと攻め入った。その軍勢の中に、ひとりの少年の姿があった。彼こそが、後に女帝推古の摂政となる聖徳太子である……。悲劇の皇子と呼ばれる聖徳太子の生涯を、独創的な視点で描く!
西郷隆盛を題材にした漫画は多い。しかしその中でも私はこの作品が最高傑作だと思う。 まずその目を引くのが漫画のタッチだ。武骨でありながら、どこか繊細なそのタッチは西南戦争の緊迫感を余すことなく伝えている。またストーリーは西郷隆盛やその側近だけでなく民衆、そして新政府軍にもスポットライトを当てており、西南戦争の悲哀を十二分に表現している。二巻完結なので手軽さという観点からもおすすめだ。