私は友人を殺した――で始まる、永劫の鬼才ジョージ秋山、衝撃の告白。妄想なのか、それとも現実なのか……。自身の混沌とした苦悩を綴った著者入魂の衝撃作――。
百文もらえばどんな人助けでもやる。 人呼んで牙走り百文。 弱きを助け強きを挫く、江戸時代ヒーロー活劇!
“ひきこもり”と援交女子高生。接点のないはずの両者が出会ったとき、ある「計画」が動き出した……!ドストエフスキーの名作を原案に、現代の少年少女たちの抱える闇に迫る問題作。主人公・裁(たち)弥勒(みろく)は、将来を嘱望されて上京するも、大学にもバイトにも行かず部屋にこもる日々……。肥大する自尊心と、過敏な劣等感を持て余す弥勒の脳裏に、ある恐るべき「計画」が宿る!!
昭和四十五年六月、東京。国会議事堂の前は大群衆が押し寄せ、大量の機動隊、警察官と対峙していた。安保闘争である。このとき日本は、またあの凄惨な戦争に加担するか否か、国家の命運の歴史的な岐路に立っている、とされていたのだ。そこに、一人の男が、日本刀を手にして現れ、群衆と機動隊の間に割って入ってきた! 「俺は安保のことはわからぬ、だがここで二十五年前、日本はアメリカと戦争して負けたことを思い出せ!」男の命をかけた演説は、暴力の前に儚くかき消されてしまった。だがしかし…!? 過酷な大戦末期の記憶を描いた力作!
影丸譲也作品の隠れた傑作
▼第1話/サバンナ(第1部・前編)(第1部・後編)(第2部)(第3部・前編)(第3部・中編)(第3部・後編)▼第2話/naaTa(ナータ)▼第3話/ドラ―ある病める少女の夢― ●あらすじ/まだ人間が言葉すら持たなかった原始。密林と砂漠のサバンナを、一人の女がさまよっていた。全ての感情を全身で表し、弱肉強食の世界を生きる女は、2体の泥人形を作りあげる。しかし、女は狩人に槍で刺され殺されてしまい、その血を浴びた泥人形は、二人の嬰児に姿を変える…(第1話・第1部・前編)。●本巻の特徴/太古の昔から果てしなく続く人間の命の営みを、一言のセリフも無しに壮大なスケールで描く表題作「サバンナ」の他、インディオの穀物神話に依拠した「ナータ」、フロイトが1905年に発表した論文『あるヒステリー患者の分析の断片』に想を得た「ドラ」の3編を収録した「神話伝説シリーズ」。その名にふさわしい異色の力作。初出は「サバンナ」1974年12月~1975年7月、「ナータ」1974年10月、「ドラ」1976年7月~8月。●その他のデータ/巻末に四方田犬彦氏のエッセイ「歴史から神話へ」を収録。
「美代子阿佐ヶ谷気分」「軍刀」「無頼の面影」「阿佐ヶ谷心中」「ピストル」「川」「静かなピンク」「落下傘」「恋愛」「キス」収録。私は三十二歳の頃に分裂病を発病し、以来、十七年間まともな考え方が出来にくくなった。今回の作品集は、分裂病以前の作品であるが、発芽の模様はすでにある。――私はいつ死ぬか判らないが、漫画も小説も油絵も死ぬまで画く事になるかも知れない。(安部慎一)
日本列島で群発する地震。その地震に誘発されて火山が噴火。次々に起きる天変地異に……小松左京のベストセラーをコミック化。新シリーズ登場。
お腹が減ったらマンモスの肉!ムラムラしたら近くの女をお持ち帰り!地平線がどこまでも続く大平原で暮らす原始人たちの愉快でおおらかな日常を描いた園山俊二のナンセンスギャグコメディ。雲の上でバクチをしていた神様達は、退屈紛れで地球に生物を創りあげる。そしてバクチの合間、神様達が地球を見るたびに、生物は恐竜から四つんばいの猿人へ、ついには二足歩行の人間へと進化していくのだが……!?
江戸の遊里・吉原の大門前のおもちゃ屋で、竹とんぼを作っている「とんぼ」。しかし、店の本業は吉原で借金を取り立てる始末屋だった…!! 店にはさまざまな始末事が持ち込まれ、一見ぼんやりと頼りなげなとんぼが、さまざまな事件を解決していく!
必ず仇はとってやる!!大雪山のヌシといわれる巨大クマに、父、母、そして可愛い妹まで奪われた守人は復讐に燃え立ち上がった――。雄大な北海道の原野を舞台に展開される異色の動物劇画!!
人工的な延命で利殖を得ようとした“ガラス屋敷”の一家だったが、20年後に長男の一郎が冷凍睡眠から目覚めた時、脳細胞への影響から冷酷無残な人間と化していた! 人間の欲と冷酷さを追究し、掲載誌「COMコミック」の休刊により未完に終わった悲劇の大作! 個性的な短編を集めた『ショート・アラベスク』も併録。
土佐の漁師町を舞台に繰り広げられる純平と八千代の青春恋愛物語。中学を卒業すると、海に生きる漁師に憧れ、カツオ船に乗った純平・15歳と、年上の恋人・八千代を中心に土佐の人々の生きる姿を描く。鬼才・青柳裕介が、日本の男と女たちに送る大長編ドラマ!!第25回小学館漫画賞受賞作。
高校の同級生柴純一の自殺の瞬間を見て以来、浅川聡美の回りでは不思議な事が起るようになってきた。本当に柴の霊が聡美に乗り移ったのか?それとも誰かの陰謀なのか?ついにはマスコミも聡美の事を霊感少女の出現だと騒ぎ出して…。
オレの右手は、神からの授かりもの。近い将来、全ての者がこの右手にひざまずく――。世界の独裁者になるという神大介。彼の右手に秘められた力は「神の力」なのか!?奇跡はこの右手から生まれる――信じる者よ、この右手の前に集まるがいい!!
没落した一家の再興をちかう火梨光児は、七つの海に君臨する大海商にならんと横浜の海運界に乗りこんだ。そこで暴力団の山岡組と事をかまえ、さらに誤解から本牧番長の滝重吉とも敵対してしまう。危機一髪のその時、ホラ貝の音とともに、かつて火梨家につかえていた海の男たちが加勢に集まった。熱血海洋巨編、海商王第1集。
凶悪犯罪専門の警視庁特別犯罪課に所属する、「ドーベルマン」と呼ばれる刑事・加納錠治の活躍を描いたハードボイルド・アクション。ハイジャック事件を起こし、乗客全員を人質に取った犯人・三杉は、かつて自分の片腕を銃で吹き飛ばした刑事・加納錠治の身柄を要求する。そして現場に現れた加納は、三杉の命令によって銃を捨てて全裸にされるが……!?
フランス国王陛下の銃士隊長トレヴィルの銃士隊に入るべく、田舎からロバでパリへ向かったダルタニヤン。誇り高いダルタニヤンは旅の途中、酒場にいた剣士から挑発され得意の剣を抜くも軽くあしらわれ倒されてしまう。いつか決着をつけてやると決意しつつパリに着き父の旧友のトレヴィルにも出会うが、持ち前の性格から次々と3人もの銃士とそれぞれ決闘の約束をしてしまい――。アレクサンドル・デュマによる名作「三銃士」を、南波健二、久保田千太郎の実力派コンビで堂々コミック化!
江戸の粋と風狂の中で生きた天才浮世絵師、葛飾北斎。酒を愛し、風流を愛し、新しい才能に嫉妬し…、画狂人・北斎の知られざる日常。彼が人生をかけて追い求めたテーマはなんだったのか。日本一の絵師としてその名を知らしめた人生を、昭和の絵師と謳われた上村一夫の筆がきり裂く!
佐々木小次郎はなんと別の人間だった?村を襲う少年盗賊団の一味だったムサシが、幼い頃にコジローと出会い、やがて剣豪として日本中にその名を馳せるまで。小池一夫と川崎のぼるのコンビが描き出す、新解釈の剣豪・宮本武蔵の物語。巻頭カラーページも多数収録!
風間英樹の極道としての第一歩は、三の宮の彫師、彫政を訪ねた時から始まった…。時に昭和33年4月、18歳の春、旅に出て1年…。芝居映画に見る「任侠道」には程遠い過酷な現代の任侠の表裏を直視せねばなかった。盃一つに秘められた男たちの侠気を謳う最高傑作。
2000年後の未来社会。時間と空間を征服した人類の宇宙帝国イース(EHS=TheEmpireofHundredSuns)の幾百の遊星領には、前史時代以来の英王統の女系の女子が女王として君臨していた。女性が政治・軍事・司法・経営等の社会活動の一切を掌握し・・・
ですが、わたしはそれなりに楽しめました。 設定的には、作者自身が自らの過去を語る形をとっているのですが、掴みどころがなく、よく分かりません。いろいろなものの間で揺れ動くさまざまな感情をストレートに表現されただけのものなのかもしれません。 全1巻と短いこともあり、何か面白いストーリーだったりとか、読者へのメッセージがあるようなものではないですが、ジョージ秋山先生の作風のルーツが垣間見れるようで、わたしはそれなりに楽しく読みました。ごちそうさまです。