昭和二十年、長かった戦争がついに終結した。戦後の混乱の中、たくましく、かつ、したたかに生きる若者達!!焦土と化した大阪で、一旗揚げようと、哲はふんばるが…。手塚治虫が自身の青春をだぶらせた長編漫画・第一部。
奇病「モンモウ病」の原因究明のため、小山内桐人は犬神沢へわけ入った。そこで彼が見たものは!?そして、彼をまきこんだ陰謀とは!?手塚先生が、現代社会の病巣をするどえぐる、衝撃のヒューマン・ドラマ!!
ある夜、ひろった奇妙な生き物がもとで、大騒動がまきおこった……!?「ペックスばんざい」をはじめ、平々凡々なサラリーマン、フースケを主人公に展開する奇想天外・痛快無比・抱腹絶倒のハチャメチャSF大喜劇!!
ガラスの屋敷の主・札貫礼蔵の命令で、冷凍睡眠についた札貫一家。しかし、それは脳細胞に異常を来すものだった!二十年後に目覚めた長男の一郎は、冷酷無惨な人間と化してしまい、次々に犯罪を重ねてしまうが……。
江戸の遊里・吉原の大門前のおもちゃ屋で、竹とんぼを作っている「とんぼ」。しかし、店の本業は吉原で借金を取り立てる始末屋だった…!! 店にはさまざまな始末事が持ち込まれ、一見ぼんやりと頼りなげなとんぼが、さまざまな事件を解決していく!
美作の国(岡山県)讃甘郡宮本村に生まれた武蔵(たけぞう)は、継母にいじめられる日々を過ごしていた。力が強いのをいいことに、村では乱暴ばかりをはたらき迷惑ばかりかけていた。ある時、近所の寺の宗禅和尚に捕えられ懲らしめられる。「おのれの強さはけだものの強さだ、人間の強さではない」と和尚にいわれた武蔵は、本当の強さとは何かを求めて旅に出た。宮本武蔵の波乱の生涯を、石ノ森章太郎があざやかに描き出す!!
ブンは走ることが好きだった。うれしいとき、悲しいとき、ブンは思いっきり野山を走った。走れ!!泣くかわりに思いっきり走れ!!走ることが大好きなブン、兄貴分の一郎、ブタのヨシ子をかわいがるボウシ、過疎化が進んだ田舎の分教場の個性的な子供たち。永島慎二の、子供たちへの愛情が生み出した珠玉の名作!!
ひょんなことから大金持ちの家早家で暮らすことになった謎の少年・南友くん。薄汚れた服は脱ごうとしないし、犬のご飯は横取りするし、そのとっぴょうしもない行動に家人はおおわらわ。でも、実は南友くんは不思議な力を持っていて…?奇想天外な南友くんの波乱の生活が始まる!
ロサンゼルスの日本人街をさすらう吉良旭。落ちぶれた空手家・甲賀正清と出会ったことから、ケンカ殺法を美人女子プロレスのチャンピオン・ローザに伝授することになった。ローザは正統派のレスラーだったが、悪役の挑戦者にタイトルを奪われ、タイトル奪還のために旭からケンカ殺法を学ぶことになったのだが…。悪魔に魂を売った男・旭のケンカの極意とは!?熱血格闘漫画!!
3年振りに故郷の千日に帰ってきた竜が見たものは、街に渦巻くヤクザ、代議士などの顔役たちの争いであった。そして、思いもよらない幼なじみの裏切りに竜の怒りは頂点に。正義と友情をこの街に再び取り戻すために、漢(オトコ)・竜は、青春勇侠道を駆け抜ける!
ゴッドは万有の創造者であるとともにまた偉大なる破壊者である。これはゴッドに反逆する四人の少年と一人の少女の物語である――。太平洋のとある不思議な無人島に漂流した時……彼らはゴッドの正体を見る。ゴッドが人間をつくった目的は、単に遊びのためであった。その遊びというのは人間同士を戦わせて、それをゴッドが観賞すること。この世に戦争が絶えないのは、このためである。つまり、人間はゴッドのレジャーを満たすためにそのオモチャとして生きているのだ。人間が動物を飼っているように…。ゴッドは人類最後の破滅的な大戦争を期待して、人間界へ工作員を送り込むが…!? バロン吉元にとっては、異色のSF冒険コミック!
すぐワルノリする武士・ワルカローが恐妻にけしかけられて、お殿様のいる白鳥(しろとり)城の城盗りを計画!?頭脳派の息子をブレーンに、変装上手のくノ一を仲間に加え、あの手この手で作戦を実行!!はたして、城は乗っとれるのか?「週刊少年サンデー」「マンガ少年」に掲載された、ナンセンスギャグ!「ギャルライフ」掲載の『MOCTOTUS』、「中一時代」掲載の『ギャグ』も収録!
「野ざらし紀行」「おくのほそ道」などで知られる流浪の俳人・松尾芭蕉。その半生を、石ノ森章太郎が芭蕉と“対峙”し描く!度重なる旅の目的、常識外れの行程、門人が書き残した記録などから浮かぶ疑問……俳聖・芭蕉が残した数々の謎に迫る!!“芭蕉忍者説”をもとに、石ノ森が導き出した答えは!?著者自身がいつか続きを描きたいと願いつつも叶うことはなかった、未完の傑作!
昭和52年、東都大学附属病院でがん患者が次々と突然死した。極秘裏に新抗ガン剤「キロイド」の臨床治験で患者がモルモットがわりにされていたのだ! この事実を突き止めた若き医師・倉石は、何者かの手により殺害される。そして、倉石の親友・渡(わたり)は、事件解明のため、キロイド入手に奔走するが…!?
桃太郎は桃の宇宙船で地球を訪れた宇宙人だった──?石ノ森章太郎の手にかかれば、あの誰もが知っている日本の昔話が、SFやラブコメに大変身!?「むかしむかし」から「めでたしめでたし」までの間が、全く新しい異世界に。収録作品は『スターウオーズ桃太郎』『なかなかすすまないムカシばなしMOMOTAROくん』『マジカルロマンス一寸法師』『パニック!天狗のかくれみの』『タイムトラベル浦島太郎』の5作品!
わずか1年足らずで百点以上の浮世絵を世に送り出し、衝撃を与えた東洲斎写楽とは、いったい何者なのか!?謎多き天才画家の正体に迫った表題『写楽』と『東洲斎写楽捕者帳之内早春殺』、美人画の大家でありながら、春画を描き残した喜多川歌麿を主題とした『歌麿暦』を収録。浮世絵師の読み切りほか、『シャクシャインとなりを通った人』、『鳥黐』『こんな仇討ち』『名人上手』『かくれんぼ』の時代劇短編を併録!!
狂暴で巨漢の助清光国(すけきよ・みつくに)をはじめとした問題児ばかりの中学校で奮闘する、マヌケな教師・花野(はなの)のハチャメチャな活躍を描いた学園ギャグコメディ。菊千代中学校の職員記念撮影で遅れてきた教師・花野は、どの列にも入れてもらえずウロチョロしすぎて、紐で縛られた状態で写真を撮られる。その後、家庭科の実習で作ったカップケーキを女生徒達が教師にあげる中、自分一人だけもらえない花野は……!?
恩人の同心・旗野三四郎、義父である岡っ引・蛇縄参次、その下っ引・定吉。惨殺された3人の仇を討とうと奔走した緋鳥は、ついに下手人・藤野源治郎を見つける。緋鳥は藤野の口から、3人が殺された理由を知ると……。くノ一・緋鳥が新たな仲間、吉原廓名主の庄司甚内、風速伊織、幇間(たいこもち)の鶴亀、“つけ馬”の三平と共に、事件を解決していく、セクシーアクション時代劇『くノ一捕物帖恋縄緋鳥』の続編!
世はまさにCM時代! 宣伝次第で黒も白に見せられるなんて、これぞ男の生きる道――。カッコイイCM野郎を夢見る飛田松五郎が入社したのは業界最大手「大伝報院」……のビルの下にある「ジュン広告(アド)センター」。社屋は超オンボロ、社長は超変人、社員はズーズー弁の美人秘書・須毛駒子とサルの先輩・コピーだけ! こんな会社で大丈夫か!? 1970年に「週刊少年サンデー」に連載されたナンセンスギャグ!
やどかりとイソギンチャクのようなヒモ同然の男と風俗で稼ぐ女の関係、男をダメにする毛ジラミのよう女、雄のタツノオトシゴのように“出産”する男……。動物学には未だに解明出来ない不思議な行動や生態が存在するが、人間社会にも似たような現象があるようで……!? 石ノ森章太郎が、人間歴40年で巡り会った多様な人々。その中でも、特に奇妙だった「友人」を題材にした実話的な人間ドラマ!! 全6話収録。
主人公・塚原竜馬(つかはらたつま)は、いま10歳。日ごろから格闘技道場に通い、体と“男道”を鍛えている少年。竜馬の家庭は、いっぷう変わっている。会社づとめをいやがる出勤拒否症の父と、世間知らずで甘えん坊の母。そして、両親にかわり、家事いっさいをうけもつしっかり者の妹・静。そんな父にかわり、竜馬は、一家のささえになろうと決意。父が勤務する超一流の総合商社・巨大商事に出社をはじめたが…!? 社会の荒波に挑む、第1巻!
航空のスペシャリスト・火鳥剣太郎(ひどり・けんたろう)、桔梗次郎(ききょう・じろう)、マヤの3人組が、空での犯罪に立ち向かっていく航空アクションコミック。超過激派グループ“民族のキバ”を主犯とする250人の囚人達は、刑務所を脱獄して看守を人質にとり、ジャンボ機によるリビア行きを要求する。そして警察は、凄腕パイロット・火鳥剣太郎、桔梗次郎、マヤがいるコンドル航空に、そのジャンボ機の操縦を依頼して……!?
第一次世界大戦がたけなわの頃、一人の青年が横浜港からパリへ渡ろうとしていた――。彼の名は、長曾我部天平(チョウソカベテンペイ)。一流の画家を目指していたが、たまたまフランス空軍飛行学校の生徒募集のポスターを見たことをきっかけに飛行機乗りに!相棒の黒い鷲・黒ベエと共に快男児・天平がフランス空軍の撃墜王(エース)として活躍する!
表紙に九頭竜が描かれた懸場帖(薬売りが持つ顧客名簿)を持つ、売薬行商人の九頭竜は、諸国を回りながら“ばいやく”=“買厄”と称して厄介事を引き受けたりもしていた。行商人の命ともいえる懸場帖を売り買いし、日本中を歩いて回る九頭竜の目的は、自分の出生の秘密を解き明かすこと。唯一といっていい手掛かりは、煙草入れに施された「九頭竜」の前金物。「九頭竜」を知る者を探して、九頭竜は旅を続ける……。
あらすじは父親が出社拒否症で息子の竜馬が出社し会社員をやっていくという内容 小学生が大人に対して特定の技能で認められていくという感じではなく、小山ゆうのマンガの主人公が持つ素直さと思い込みで成功と失敗を続けていく 個人的には最後に収録されている「ワシとタカ」の方が好きかな