『ディザインズ』『リトル・フォレスト』『海獣の子供』などで絶対的な支持を獲得している五十嵐大介の作品集、待望の登場! 2004年から2014年にかけて描かれた短編は、「この世界のどこかにいる、かもしれない」──そんな「未確認生物」をモチーフとした珠玉の10タイトル。『ディザインズ』の原型となる読み切り『ウムヴェルト』も網羅し、五十嵐大介の環世界が惜しみなく放たれた1冊!
遺伝子操作が産業として発達した世界。水没した街の残骸で暮らす人々の中には、“異種キャリア”と呼ばれる異種遺伝子を持つ者が存在する。遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多(おときた)。自身も何種もの“異種キャリア”を抱えている彼の元に、様々な事情を抱えた者たちが訪れる――。「人間と他の生物を分かつものは何か」――普遍的なテーマを、作者の専門知識に根ざした緻密な設定と、広大無辺な想像力で描き出す!
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。
美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!
君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が300000PV突破! 話題の「青野くん」がついに単行本化! 天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。
2010年、地球に“SH3・アールヴィル彗星”が接近した。時は流れ2038年、夏。宇宙大好き小学生、沢渡(さわたり)ゆうまは、謎にみちたモノと出会う。人工知能を搭載した家庭用オートボット・ナナコの体を乗っ取るように出現したそいつは、2010年に地球に降下したとき大気圏突入時のトラブルで故障し、団地に擬態して休眠していた人工知能なのだという。「私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか?」団地経由の宇宙行き、大スケールの極秘ミッションが始まった!
自然界を超越した異形の生物──HA(ヒューマナイズド・アニマル)。それは遺伝子を“設計”された、ヒトと動物とのハイブリッド。HAが備える驚異的な身体能力は、野心を抱く人々の策略によって殺りくの現場へと投入され、その真価を発揮していく。ヒトは何のためにこの異形をデザインしたのか──その背景には、人類の未来へとつながる壮大な計画が横たわっていた! 稀代の表現者・五十嵐大介が放つハードSF、ついに登場!
僕は鈴木実(すずきみのる)、16歳。誰にも言えない悩みがあるんだ。それは、時々高校時代の母さんが見えること。どうやらそれは、死んだ父さんの記憶がフラッシュ・バックしてるみたいだ。父さんの想いも混じってるせいか、僕は母さんのことを──。 このやり場のない感情をどうしたらいいんだ! というわけで、僕は煩悶の毎日を送っています……。
何度でも、瑞々しい。女飛行機乗り、彷徨う島に挑む!!――複葉機・ソードフィッシュを駆り、離島で空輸業を営む快活な女パイロット・御蔵(みくら)みくらは、祖父の遺品から幻の「エレキテ島」の存在を知る。そして、重なった偶然によってその島に遭遇したのだが……。美しく表現豊かな画を約束する天才・鶴田謙二が描く、神秘の海洋ロマン!!
高校卒業を間近に控えた加茂野紫(かものゆかり)のもとに突如現れた少女アーニャ。その瞬間から世界はそれまでとはまったく違う姿を見せ、加茂野は自分が恐るべき異能力を持つことを知る!
高校1年の夏。離島から家出し東京へやってきた帆高少年は孤独な日々を送っていた。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で一人の少女・陽菜と出会う。彼女は不思議な能力を持っていた──。「君の名は。」で国内外から多くの支持を得た新海誠監督の最新作をアフタヌーン四季賞出身の期待の新鋭が完全コミカライズ!!
高校生の宇高ユリは、ある日の帰り道、空を覆い尽くすほどの巨大な飛行体と遭遇する。破壊される街、次々に殺されていく人間──気を失ったユリが意識を取り戻したのは、日常とかけ離れた異世界だった。そこで唯一出会った人間は、北沢千宙という男性。他に人間はいないのか、あれから友だちや家族はどうなったのか──帰りたい場所はまだ残っているのか。ふたりぼっちのサヴァイヴァルが始まる!
2055年。わたしたちの町・花井沢町は、あるシェルター技術の開発事故に巻き込まれ、外界から隔離されてしまいました。どこにも行けず、誰もやってこない。遠くない未来、いずれ滅びることが約束された町で、わたしたちは今日も普通に生きています。『BUTTER!!!』『HER』『ドントクライ、ガール』など多彩な作風で知られるヤマシタトモコの最新作!
□(シカク:詩歌句)街。そこは近代日本ぽくも幻想の、詩人たちが住まう架空の街。そこには萩原朔太郎、北原白秋、三好達治、室生犀星、高村光太郎らの作品からイメージされたキャラクターたちが、創作者としての業と人間としての幸せに人生を引き裂かれながら詩作に邁進する。実在した詩人の自伝ではなく、萩原朔太郎や北原白秋らの作品から受けた印象をキャラクターとして創作された、詩人たちと近代日本の業と罪と狂気の物語。
漆原友紀(『蟲師』『水域』)の最新タイトルは、”フロー”と呼ばれる奇妙な自然現象を処理するフロー業者・ヒロタと、アルバイトの智万ちゃん(見ため12歳、実年齢35歳)、そして”しゃちょう”(猫)が贈るストレンジなお仕事活劇! 三叉路が七叉路に増殖してたり、物体のカドがぜんぶ丸くなってたり、鏡の中に鏡反転の世界が生まれてたり。そんな変な光景を見かけたら、それは”フロー”。自然もときどき間違えるのだ。
虫、類人猿、巨獣…異生物と人間が織り成す、生存のドラマ!雑誌発表時に大反響を呼んだインパクト抜群の傑作SF短編群、ついに単行本化!!新種の昆虫の人間界への侵略『害虫駆除局』、人間と同じように進化してきた類人猿との共存『プリマーテス』、怪獣が闊歩する超未来『箱庭の巨獣』…。そして表題作『まちあわせ』は、予想不可能な壮大なイメージと感動へと導く究極のラブストーリー!期待の新人作家、初の作品集。
日照り続きで、給水制限中の街。酷暑にあてられて意識を失った川村千波(かわむら・ちなみ)は、豊かな水にあふれる村で、少年と老人に出会う夢を見る。祖母に夢の話を聞かせた千波は、意外な言葉を聞く。「それ……ばあちゃんの昔の家じゃないかねぇ」また行きたい──そう願った千波が目を覚ましたのは、夢だと思っていたあの村。そして再会した少年・スミオから、この村では雨が降り止まないことを知らされる。『蟲師』漆原友紀が描く、人々の想いと忘れえぬ記憶の物語。
実力派漫画家、小原愼司×トニーたけざき両氏のコラボレーション実現。青年誌ならではの、ドラマチックでジェットコースターストーリーのSF!豆腐屋の子供・れい子とヒロシが出会った奇妙な生物ポン子は、なんと宇宙から来たセールスウーマンだった!?店を建て直すために協力するというポン子だが、上手くいくのか……。
四季賞出身の異才が描く、能力バトルロワイヤル!! ごく普通のコンビニ店員・安田敦は、高熱で寝込んだのちに手を触れずにモノを動かせる能力を身につける。ナゾのグループから襲われたところを助けられた、暮井と名乗る発症者と共同生活をすることに。その後、目的もわからぬまま暮井と他の発症者たちと発症者犯罪対策部――通称・発対内部に潜入した安田は、暮井の裏切りにあって重症を負い、ひとり取り残された。
新しいSF漫画の描き手として、アフタヌーン四季大賞受賞と同時に熱い注目を集めてきた庄司創の短編集。遺伝子デザインが施された人類が暮らす社会を扱ったデビュー作『三文未来の家庭訪問』、宇宙人が用意した「人生完結センター」におけるヒューマンドラマ『辺獄にて』、古代生物をモチーフに信仰と社会を問う『パンサラッサ連れ行く』を収録。練り込まれたストーリーとセンスオブワンダーが、心をたまらなく刺激する!
君のような女神にずっとそばにいて欲しい。森里螢一と女神・ベルダンディーは結ばれ、幸せに暮らしていた。……が、不況のあおりを受けた森里家の家計を助けるためにベルダンディーは就職を決意する。就活の中で知り合った意識高い系女子大生・皆藤ふみ、ウルド&スクルドとともに、就活市場に挑む!『ああっ女神さまっ』からスピンオフ! 混沌とした現代に、再び女神が舞い降りる!
いつとも知れない未来社会。高度に機械化された都市の飲食店で働くサイボーグ少女「六」の前に、一人の少女「キヌ」が現れた。「火星人類」を自称し、武装したエージェントに追われるキヌの正体とその目的はと?若手SF作家の注目株・野村亮馬が挑戦する、血と硝煙渦巻く脱出行!
宇宙の果ての惑星には、数多くの異星獣(ベム)が生息している。主人公ソード・ランは依頼を受けベムを生きたまま捕らえるベムハンターと呼ばれる者たちの一人だ。今日もソードは危険なベムを追い求め、深宇宙を駆ける!1986年より断続的に発表されているSFシリーズが新装版で登場!1巻は2002年に発売された『ベムハンター・ソード』1巻を底本としています。
ある日、会社に行ったら菱川(ひしかわ)さんの席に座っていたのは猫だった!? みんなの目には菱川さんに見えているらしいけど、猫アレルギーの大塚(おおつか)さんはくしゃみが止まらないし、あのヒゲは絶対猫だ!! 表題作他、全3編を収録。
表題作はオクダと幼い頃のクーベルチュールが出てくる。現在のディザインズに繋がる内容だから、読んでる人はこれも読んだ方がより楽しめるかと。他の作品も面白かった。「マサヨシとバアちゃん」が好き。