透明な膜で外界から隔離されてしまった町で閉じ込められながら生きていく人たちの話

地獄の田中

シェルターとか刑務所として使うために開発中だった技術の事故に巻き込まれて、生きているものを通さないようにする透明な膜で町が覆われてしまった。復旧のめどは立たず町から出られずに生きていく人々の話。短い短編がちょっとだけ繋がっている形で描かれている。

閉鎖された空間で生きていかなければいけない閉塞感や、色々な可能性(職業とか)を強引に閉ざされてしまった感じとか、その中でちょっとした生きがいを見つける感じの心理的なところをかなり緻密に描いていて、さすがヤマシタトモコと思った。
この漫画の主軸にもなっている希のストーリーだけど、外の世界に恋人がいてどうしても触れ合えない悲しみをそのまま描いているのでかなり心にきました。

パン屋の話とか小説家の話とか結構好きだったんだが、希一家の話がやっぱり1番胸にきた。

世代を重ねるごとに救いがなくなっていく。最後の終わり方が鮮烈すぎて途中のいい話が少し忘れてしまうな

読み返すと時系列が整理されて全体像が掴める。1回目も面白いが、やっぱり2回は読みたい漫画

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